
解体工事って、そもそも何から始めればいいの?



費用はいくらかかるの?高すぎたらどうしよう……
家の解体は、人生で何度も経験することではありませんよね。だからこそ、不安を感じるのも無理はありません。
実際、解体費用の相場や工事内容は、建物の状態や業者によって大きく異なります。初めての方にとっては、見積もりが適正かどうか判断するのも難しく、「費用があまりにも高額だったら?」といった悩みもつきものです。
そこで、この記事では解体費用の相場や内訳、費用を抑える方法、さらには工事の進め方まで、工事前に知っておきたいポイントを丁寧に分かりやすくまとめました。
最後まで読めば、「なんとなく不安……」という状態から、「これなら大丈夫!」と安心して一歩を踏み出せるようになります。大切な家の解体を納得して進めるために、ぜひ最後までご覧になってください。
- 具体的な解体費用相場が分かる
- 解体費用の内訳や抑え方が分かる
- 信頼できる業者の選び方が分かる
- 見積もり依頼から工事完了までの流れが分かる


中野達也。一般社団法人あんしん解体業者認定協会理事。解体工事業の技術管理者であり、解体工事施工技士を保有。2011年に解体業者紹介センターを鈴木佑一と共に創設。2013年に一般社団法人あんしん解体業者認定協会を設立し、理事に就任。めざまし8(フジテレビ系列)/ひるおび(TBS系列)/ 情報ライブ ミヤネ屋(日本テレビ系列)/バイキングMORE(フジテレビ系列)など各種メディアに出演。


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家の解体費用相場は90万円~420万円





家の解体をすることになったけど、そもそも解体費用っていくらくらいなの?



やっぱり、まず一番気になるのはお金のことだよね。実際にこれまでの施工事例をもとにした相場で見ると、一軒家の解体費用総額は90万円〜420万円くらいになることが多いんだ。
一般的な解体費用総額は
90万円~420万円!
建物の構造 | 解体費用総額 | ||
木造 | 90万円~250万円 | ||
軽量鉄骨造 | 160万円~280万円 | ||
鉄骨造 | 220万円~380万円 | ||
RC造 | 270万円~420万円 |



やっぱり数百万円って規模なんだね……
でもさ、なんでそんなに金額に差が出るの?木造だけ見ても、90万円と250万円って、値幅ありすぎじゃない?



実は、解体費用は建物の構造・広さ・地域・敷地の状況・解体業者の方針など、あらゆる条件によって大きく変わるものなんだよ。
▼家の解体費用に影響するポイント | |
---|---|
◎費用が安くなりやすい(壊しやすい)場合 | 費用が高くなりやすい(壊しにくい)場合 |
・木造や軽量鉄骨造など、建物の構造がシンプル ・家の前の道路が広く作業しやすい ・現場周辺の人通りが少ない ・解体するのが建物本体だけ など | ・鉄骨造やRC(鉄筋コンクリート)造など、建物の構造が頑丈 ・前面道路が狭く、重機やトラックが入りにくい ・学校(通学路)や商店街、病院などが近い ・ブロック塀・庭木・倉庫など、付帯物の撤去も含まれる など |



つまりね、実際に解体業者が現地を確認して見積もりを出してくれるまでは、「ズバリ200万円です!」みたいにハッキリ言い切るのは難しいんだ。



なるほど~、条件がバラバラすぎて一概には言えないってことなんだね!でも、やっぱりもう少し具体的な相場が知りたいな……



その気持ちも分かる!だからここでは、「建物本体を壊す工事(=本体工事費)」と、ブロック塀や庭木、倉庫などの「付帯物を撤去する工事(=付帯工事費)」に分けて、それぞれの相場を紹介するよ。
本体工事費の相場
まずは、本体工事費の相場から見ていきましょう。ご自宅の構造に近いタイプをお選びいただくことで、費用感を把握できます。
↓クリックで相場をチェックできます↓
木造住宅の本体工事費
▼平均坪単価 | |||
---|---|---|---|
3万4,090円/坪 |
一般的な木造住宅の本体工事費は、1坪あたり3万4,090円が相場です。



次の表では、坪数別・地域別の本体工事費をまとめていますので、ご自身の家に近い条件を照らし合わせながら、より具体的な費用感をつかんでみてくださいね。
坪数・地域別
▼平均坪単価【坪数・地域別】 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
坪数/地域 | 関東 | 中部 | 関西 | 北海道・東北 | 中国・四国 | 九州・沖縄 |
10坪 | 4万571円 | 3万8,538円 | 4万7,178円 | 3万7,417円 | 4万723円 | 3万8,718円 |
20坪 | 3万6,676円 | 3万3,271円 | 3万8,284円 | 3万7,147円 | 3万6,491円 | 3万1,836円 |
30坪 | 3万5,270円 | 3万2,042円 | 3万6,185円 | 3万3,460円 | 2万9,038円 | 3万99円 |
40坪 | 3万4,268円 | 3万232円 | 3万5,695円 | 3万2,433円 | 3万3,443円 | 2万8,442円 |
50坪 | 3万4,670円 | 3万639円 | 3万4,777円 | 3万3,337円 | 3万2,240円 | 2万8,406円 |
60坪 | 3万5,055円 | 3万1,305円 | 3万5,265円 | 3万2,588円 | 3万2,484円 | 3万753円 |
70坪 | 3万3,340円 | 3万2,503円 | 3万3,563円 | 3万3,839円 | 3万460円 | 2万7,410円 |
80坪 | 3万3,744円 | 2万8,339円 | 3万7,070円 | 2万7,732円 | 3万3,361円 | 2万4,641円 |
90坪 | 3万2,643円 | 2万8,147円 | 3万5,662円 | ー | 3万4,095円 | 2万4,575円 |
100坪~ | 3万456円 | 2万9,036円 | 3万452円 | 3万297円 | 2万8,790円 | 2万3,866円 |
軽量鉄骨造住宅の本体工事費
▼平均坪単価 | |||
---|---|---|---|
3万8,917円/坪 |
一般的な軽量鉄骨造住宅の本体工事費は、1坪あたり3万8,917円が相場です。



次の表では、坪数別・地域別の本体工事費をまとめていますので、ご自身の家に近い条件を照らし合わせながら、より具体的な費用感をつかんでみてくださいね。
坪数・地域別
▼平均坪単価【坪数・地域別】 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
坪数/地域 | 関東 | 中部 | 関西 | 北海道・東北 | 中国・四国 | 九州・沖縄 |
10坪 | 4万480円 | 3万8,623円 | 5万4,293円 | ー | ー | ー |
20坪 | 4万61円 | 3万3,119円 | 4万1,707円 | 4万1,792万円 | 3万366円 | 2万9,695円 |
30坪 | 3万9,525円 | 3万6,027円 | 4万2,614円 | 3万3,797円 | ー | 3万9,705円 |
40坪 | 4万716円 | 3万3,111円 | 3万6,822円 | ー | 3万4,392円 | 95万円~133万円 |
50坪 | 4万1,235円 | 3万1,469円 | 4万447円 | 3万5,276円 | 3万9,125円 | ー |
60坪 | 4万1,519円 | 3万852円 | ー | ー | ー | ー |
70坪 | 4万1,407円 | 3万1,447円 | 3万3,857円 | ー | ー | ー |
80坪 | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
90坪 | ー | ー | ー | ー | ー | 2万6,886円 |
100坪~ | 3万6,908円 | ー | ー | ー | ー | ー |
鉄骨造住宅の本体工事費
▼平均坪単価 | |||
---|---|---|---|
4万円9,102円/坪 |
一般的な鉄骨造住宅の本体工事費は、1坪あたり4万円9,102円が相場です。



次の表では、坪数別・地域別の本体工事費をまとめていますので、ご自身の家に近い条件を照らし合わせながら、より具体的な費用感をつかんでみてくださいね。
坪数・地域別
▼平均坪単価【坪数・地域別】 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
坪数/地域 | 関東 | 中部 | 関西 | 北海道・東北 | 中国・四国 | 九州・沖縄 |
10坪 | 4万8,459円 | 4万9,162円 | 4万2,989円 | ー | ー | ー |
20坪 | 5万5,432円 | 3万1,049円 | 5万2,831円 | ー | ー | ー |
30坪 | 5万1,869円 | 4万1,980円 | 4万7,328円 | ー | ー | ー |
40坪 | 5万3,734円 | 3万8,161円 | 5万399円 | ー | ー | ー |
50坪 | 3万8,604円 | 3万8,604円 | 5万1,599円 | ー | ー | 4万6,501円 |
60坪 | 5万3,770円 | 4万1,741円 | ー | ー | ー | ー |
70坪 | 4万1,908円 | 3万7,789円 | 3万9,801円 | ー | ー | ー |
80坪 | 5万6,353円 | 3万7,918円 | ー | ー | ー | ー |
90坪 | 5万7,488円 | ー | ー | ー | ー | ー |
100坪~ | 4万8,334円 | 2万7,478円 | 3万8,162円 | ー | ー | ー |
RC(鉄筋コンクリート)造住宅の本体工事費
▼平均坪単価 | |||
---|---|---|---|
5万9,169円/坪 |
一般的なRC造住宅の本体工事費は、1坪あたり5万9,169円が相場です。



次の表では、坪数別・地域別の本体工事費をまとめていますので、ご自身の家に近い条件を照らし合わせながら、より具体的な費用感をつかんでみてくださいね。
坪数・地域別
▼平均坪単価【坪数・地域別】 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
坪数/地域 | 関東 | 中部 | 関西 | 北海道・東北 | 中国・四国 | 九州・沖縄 |
20坪 | 5万9,517円 | 4万226円 | 5万2,815円 | ー | ー | ー |
30坪 | 6万7,442円 | 4万3,589円 | 6万1,715円 | 5万1,939円 | ー | ー |
40坪 | 7万2,036円 | 3万8,420円 | 5万5,969円 | ー | ー | ー |
50坪 | 7万8,739円 | 4万5,813円 | 5万8,872円 | ー | ー | ー |
60坪 | 6万3,406円 | 4万3,359円 | 5万8,085円 | ー | ー | ー |
70坪 | 8万3,170円 | ー | 6万1,255円 | ー | ー | ー |
80坪 | 11万9,942円 | 5万2,732円 | 5万2,848円 | ー | ー | ー |
90坪 | 6万4,705円 | ー | ー | ー | ー | ー |
100坪~ | 6万7,882円 | 3万3,374円 | ー | ー | ー | ー |
付帯工事費の相場
次に、付帯工事費の相場をご紹介します。
付帯工事内容 | 単価/単位 |
---|---|
残置物の撤去費 | 1万2,000円~/ | m3
庭木の撤去費 | 1万2,000円~/ | m3
庭石の撤去費 | 1万2,000円~/ | m3
土間の撤去費 | 2,500円~/ | m2
ブロック塀の撤去費 | 2,500円~/ | m2
物置の撤去費 | 2万円~/ケ |
カーポートの撤去費 | 2万円~/式 |
太陽熱パネルの撤去費 | 3万円~/式 |
ウッドデッキの撤去費 | 4万円~/式 |
井戸の埋め戻し費 | 5万円~/式 |
コンクリート製の浄化槽の撤去費 | 5万円~/基 |
FRP製(繊維強化プラスチック)浄化槽の撤去費 | 2万円~5万円/基 |
付帯工事内容 | 単価/単位 |
---|---|
残置物の撤去費 | 1万2,000円~/ | m3
庭木の撤去費 | 1万2,000円~/ | m3
庭石の撤去費 | 1万2,000円~/ | m3
土間の撤去費 | 2,500円~/ | m2
ブロック塀の撤去費 | 2,500円~/ | m2
物置の撤去費 | 2万円~/ケ |
カーポートの撤去費 | 2万円~/式 |
太陽熱パネルの撤去費 | 3万円~/式 |
ウッドデッキの撤去費 | 4万円~/式 |
井戸の埋め戻し費 | 5万円~/式 |
コンクリート製の浄化槽の撤去費 | 5万円~/基 |
FRP製(繊維強化プラスチック)浄化槽の撤去費 | 2万円~5万円/基 |
【ご注意】
・解体費用相場は『中野達也のスッキリ解体』(運営:『あんしん解体業者認定協会』)の解体工事データから独自に集計したものです。実際の価格帯とは異なる場合があります。
・解体費用相場は2025年5月時点のデータです。実際の価格帯とは異なる場合があります。
・※「ー」は、情報が少なく相場を算出できなかった地域・坪数を示しています。今後、新たなデータが集まり次第、随時更新予定です。
家の解体費用の内訳





解体費用の相場はなんとなく分かったけど、実際そのお金って何に使われてるの?



いい質問だね!それじゃあ、解体費用の内訳を理解していこう。



実は、解体費用って「本体工事費」「付帯工事費」「諸経費」の3つに分かれていてね。前項の大見出しでもある「家の解体費用相場は90万円~420万円」っていうのは、これらの費用の合計なんだ。
※クリックで拡大できます


それでは、それぞれの内訳の具体的な用途を詳しく見ていきましょう。
↓クリックで費用の詳細をチェックできます↓
本体工事費【解体費用総額の約70%】
本体工事費は、建物自体を解体するためにかかる費用です。
※クリックで拡大できます


具体的には、以下のような費用が含まれます。
▼本体工事費の具体例 | |
---|---|
項目 | 特徴 |
解体作業費 | 建物を取り壊すためにかかる人件費で、本体工事費の約30%を占めます。 |
廃材の運搬処理費 | 解体で発生した廃材の処理にかかる費用で、本体工事費の約25%を占めます。 |
仮設養生費 | 騒音や粉塵対策として建物を覆うシートの設置費用で、本体工事費の約10%を占めます。 |
機械器具および燃料費 | 重機のリース・燃料費・回送費などで、本体工事費の約10%を占めます。ただし、重機は業者が自社保有していないこともあるため、コストがかさむ場合もあります。 |
解体業者の利益 | 会社の運営に必要な利益で、各費用に少しずつ上乗せされる形で含まれる。本体工事費の約20~30%を占めます。 |



とくに「解体作業費」「廃材の運搬処分費」は、坪数・構造・工期・立地などによって大きく変動します。見積もり時には、解体業者に「なぜその金額設定になったのか」を確認することが重要です。
付帯工事費【解体費用総額の約20%】
付帯工事費とは、建物の解体以外で必要な作業にかかる費用です。
※クリックで拡大できます


具体的には、以下のような費用が含まれます。
▼付帯工事費の具体例 | |
---|---|
項目 | 特徴 |
残置物の撤去費 | 建物内に残っている家具・家電・生活用品などを処分する費用です。 |
ブロック塀・門扉・フェンスの撤去費 | 敷地内のブロック塀や門扉を取り壊し、撤去する費用です。 |
庭木・庭石・植栽の撤去費 | 庭に植えられている草木や、大きな庭石を処分するための費用です。 |
地中埋設物の撤去費 | 土地に埋まっている浄化槽・井戸・古い基礎などの撤去費用です。 |
アスベスト除去費 | 建物に含まれる有害物質である「アスベスト」を、安全な方法で撤去するための費用です。アスベストの除去には、専門的な対応が必要となります。 |
地下室・地下車庫の撤去費 | 地下構造を解体し、埋め戻しを行うための費用です。 |
倉庫・物置・納屋の撤去費 | 敷地内にある倉庫や物置、納屋を解体・撤去する費用です。 |
駐車場・ガレージ・カーポートの撤去費 | 敷地内にある駐車場やガレージ、カーポートを解体・撤去する費用です。 |



付帯工事費は表でご紹介した項目以外にも多くあります。また、敷地内の設備や状況は家ごとに大きく異なるため、付帯工事の内容や費用も現場ごとに変わることをぜひ覚えておきましょう。
諸経費【解体費用総額の約10%】
諸経費とは、本体工事費・付帯工事費に含まれない雑多な費用です。
※クリックで拡大できます


具体的には、以下のような費用が含まれます。
▼諸経費の具体例 | |
---|---|
項目 | 特徴 |
マニフェストの発行費・管理費 | マニフェストは、解体工事で出た廃材がきちんと処分されたことを証明するための大事な書類です。法律で発行と管理が義務づけられているため、その手続きにかかる費用が、見積もりに含まれることがあります。 |
現場管理費 | 解体工事全体の進行管理や安全管理、作業員の手配などにかかる費用です。 |
保険費 | 解体工事中に隣家の壁やフェンスを傷つけてしまった場合などに備えて、業者が加入している保険の費用です。 |
近隣対応費 | 近隣住民への事前挨拶やトラブル防止のための費用(粗品や説明資料の準備などを含む)です。 |
各種申請費 | 契約書の作成や許可申請、各種書類の管理にかかる費用です。 |
番外編:追加費用


解体工事中に、たとえば地中に予期せぬ埋設物があったり、図面と実際の構造が異なっていたり、不用品が残っていたりといった問題が発覚し、追加費用が発生する場合もあります。
こうしたトラブルは、工事に着手して初めて明らかになるケースが多いため、事前に完全な見積もりを出すのは難しいという現実も、あらかじめ理解しておくことが大切です。



じゃあさ、「不当に追加費用を請求された……」なんて話をよく聞くけど、それって実はただの被害妄想だったりするの?



それがね、残念だけど、実際に悪徳業者から不当請求されたケースって本当にあるんだ。みんながみんな誠実なわけじゃないから、その追加費用が「正当なもの」か見極める力が必要なんだよ。
正当な追加費用とは? | ・現場確認の機会や証拠(写真・動画)を提示してくれる ・見積もり時に「追加工事の可能性と費用」の説明がある | ・追加作業前に依頼主へ確認がある
不当な追加費用とは? | ・完了後に突然追加費用を請求する | ・依頼主への確認なく、勝手に工事を進める



えぇぇ……でも、そんなの自分で見極められる自信ないよ……



大丈夫!そんな不安を吹き飛ばすための対策があるよ。
それは—— 事前に解体業者と約束を交わしておくこと!
追加費用に関する3つの約束ごと
- 追加費用が発生しそうなときは、その場で報告・確認してもらえること
勝手に進めるのはNG!「〇〇の理由で追加になりそうですが、進めてもいいですか?」と、その都度きちんと確認してもらいましょう。 - その場で「追加分の見積もり」を出してもらえること
口頭だけの説明では不安が残ります。書面で金額と理由をしっかり提示してもらいましょう。 - 追加作業の前後で、現場の立ち会い/写真での記録をしてもらえること
「なにが起きたのか」「どこを直したのか」が分かるよう、作業前後の立ち会いをお願いしましょう。現場に行けない場合は、写真や動画を送ってもらえばOKです◎



よし、内訳もちゃんと押さえられたし、これで見積書をもらっても安心だね!



うーん、それがね、実はそうとも言い切れないんだよ。
見積書って意外と抜けていたり曖昧なところがあったりするから、もらったものをそのまま鵜呑みにしちゃダメなんだ。



というわけで、次は実際の見積書を見ながら、チェックすべきポイントを一緒に見ていこう!
見積書を確認する際の注意点


見積書の記載内容は解体業者によって多少異なる場合があります。中には、見やすさを重視して一部の項目があえて省略されていたり、解体業者側の単純な記載漏れによって必要な情報が抜けていたりする場合もあります。
こうした違いによって解体業者との間で工事の認識にズレが生じてしまい、そのまま契約を進めてしまうと、「こんな費用がかかるなんて聞いてない!」といった思わぬトラブルにつながることも。



それでは実際に、木造40坪の住宅を解体する際にA社とB社から提出された見積書を見比べながら、どんなことに注意すべきかを一緒にチェックしていきましょう!
※クリックで拡大できます


↓タブの切り替えができます↓
解体費用総額:
252万7,200円(税込)
本体工事費:
177万3,732円(税込)
品目 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|---|
木造住宅建屋解体工 | 135,80 | m2 | 4,500 | 611,100 |
基礎解体工 | 67.90 | m2 | 4,000 | 271,600 |
発生材運搬処分 | 135.80 | m2 | 5,000 | 679,000 |
土間コンクリート撤去処分 | 75.00 | m2 | 2,800 | 210,000 |
カーポート撤去処分 | 1.00 | 基 | 18,000 | 18,000 |
ブロック塀塀撤去処分 | 17.70 | m2 | 4,000 | 70,800 |
解体養生工 | 210.04 | m2 | 800 | 168,032 |
重機回送費 | 2.00 | 回 | 22,000 | 44,000 |
諸経費 | 1.00 | 式 | 270,000 | 270,000 |
値引き | 1.00 | 式 | -2,532 | -2,532 |
解体費用総額:
252万7,200円(税込)
本体工事費:
177万3,732円(税込)
品目 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|---|
木造住宅建屋解体工 | 135,80 | m2 | 4,500 | 611,100 |
基礎解体工 | 67.90 | m2 | 4,000 | 271,600 |
発生材運搬処分 | 135.80 | m2 | 5,000 | 679,000 |
土間コンクリート撤去処分 | 75.00 | m2 | 2,800 | 210,000 |
カーポート撤去処分 | 1.00 | 基 | 18,000 | 18,000 |
ブロック塀塀撤去処分 | 17.70 | m2 | 4,000 | 70,800 |
解体養生工 | 210.04 | m2 | 800 | 168,032 |
重機回送費 | 2.00 | 回 | 22,000 | 44,000 |
諸経費 | 1.00 | 式 | 270,000 | 270,000 |
値引き | 1.00 | 式 | -2,532 | -2,532 |



えっ、同じ工事内容でもこんなに内訳が違うの?それじゃあ、見積書をもらっても、それが妥当なのかどうかなんて全然分からないよ……



そんなときは、遠慮せずに解体業者に直接質問しよう!疑問にきちんと答えてくれるかどうかは、信頼できる業者かを見極めるポイントにもなるよ。
実例から読み解く!2つの注意点
- 単位の「一式」表記
「一式=なんでも含まれている」とは限りません。どこまでの作業が含まれているかを必ず確認しましょう。
例:B社の「樹木伐採伐根1式」には、具体的にどの樹木が含まれているの?取り除いてほしい木と残したい木の認識はズレてない? - A社とB社で記載が違う項目
A社とB社で見積もりの項目が違うときは、なぜ違うのか必ず確認しましょう。
例:B社には書類申請費の記載があるけど、A社にはない。それって、A社の場合は諸経費に含まれているの?それとも、そもそもやってもらえないの?
なお、次の記事では、該当する坪数ごとの実際の見積書や内訳の詳細をご紹介しています。リアルな金額感を知りたい方は、ぜひご覧になってください。


※「見積書の事例データベース」も順次公開していく予定です。


解体工事で失敗しない!
中野達也監修 完全ガイド
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お選びください
家の解体費用を安く抑える4つの方法





それにしても、少しでも解体費用を安くして、出費を抑えられれば嬉しいんだけどな……



「なくなるものにお金をかける」って、もったいなく感じちゃうよね。それじゃあ、家の解体費用をグッと抑えるための4つの方法を見ていこう!


補助金制度を活用する


解体工事には、国や自治体が用意している補助金制度を活用できる場合があります。たとえば、老朽化した空き家の解体・危険なブロック塀の撤去・アスベストの除去など、地域によって補助の内容や条件はさまざまです。
- ▼【2025年最新】補助金制度の例
-
- 老朽空き家解体費補助金|愛知県春日井市(最大支給額20万円)
- 住宅等不燃化推進事業補助金|神奈川県川崎市(最大支給額100万円)
- ブロック塀等改善工事助成事業|東京都豊島区(最大支給額の設定なし)
- 民間建築物アスベスト対策事業|埼玉県(最大支給額300万円)



わぁ、補助金にもいろんな種類があるんだね!でもさ、自分の住んでる地域に使える補助金があるかって、どうやって調べればいいの?



簡単だよ!「○○市 空き家 補助金」とか「○○市 危険ブロック塀 補助金」って市町村名を入れて検索してみると、すぐに出てくるよ。
それでは、実際に家の解体工事で補助金を活用する際の流れを見ていきましょう。


依頼主はどうすればいい?
家の解体工事で補助金を使いたいときは、まずお住まいの自治体の担当窓口に相談して、その工事が補助の対象になるか確認しましょう。ほとんどの補助金は、工事を始める前に申請して承認をもらう必要があるので、早めの手続きが大切です。
申請する際は、工事内容の詳しい説明や見積書、現場の写真、所有者の情報などの書類が必要になります。書類に不備があると申請が通らない場合もあるので、準備はしっかり行いましょう。
申請が承認されたら工事を進めて、終わったら報告書を提出します。すべての手続きが終わると、補助金が指定した口座に振り込まれます。
なお、手続きや必要書類は自治体や年度によって違う場合が多いので、申請前に補助金の詳細をよく確認しておきましょう。詳しい情報は、お住まいの自治体の公式サイトにある「補助金要綱」※などでご確認いただけます。
不明点があれば、直接窓口に問い合わせると安心です。一般的に、市役所や区役所の「まちづくり課」「市街地整備課」「建築課」などが担当窓口になります。



補助金の申請はお早めに!補助金は予算内で締め切られるため、先着順となっています。
複数の業者から見積もりを取る


家を解体する際は、複数の業者から見積もりを取って比較するのがオススメです。そうすることで、費用の相場感がつかめるうえ、その中から価格が手ごろで信頼できる業者を選びやすくなります。



でもさ、正直、何社も自分で見積もり取るのってめんどくさくない?ましてや家を解体したあとに新築まで考えてるなら、なおさら大変!



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どうしてそんなに安くなるかというと……
- 複数の優良業者から一気に見積もりが取れるから、費用やサービス内容をしっかり比較できる
→ 「高すぎる見積もりをうっかり契約……」なんて心配も防げます! - 厳しい審査を通った安心できる業者だけが登録しているから、手抜きやトラブルの心配が少ない
→ 無駄な追加費用を防げるのも大きな安心ポイントです!
自分でできる作業は行う


解体工事の前に自分でできる作業を進めておくことで、全体の費用を大幅に抑えられます。具体的には次の3つのポイントがあります。
不用品の整理・処分
不用品の処分費は解体業者や地域によって差がありますが、中には4tトラック1台あたり5万〜10万円で見積もられます。約30坪の家でもトラック1台分のゴミが出ることが一般的です。だからこそ、自分で不用品を片付けておくと費用を節約できます。
不用品の処分先については、次の表をご参考になさってください。
不用品の処分先については、次の表をご参考になさってください。
▼不用品の処分方法の例 | |||
---|---|---|---|
具体的な品目 | 費用の目安 | 処分方法 | |
日用品 | 燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ | 基本的に無料 | 自治体のゴミ回収 |
家電製品 | エアコン、洗濯機、冷蔵庫、テレビ | 基本的に無料(売却で収益発生) | フリマアプリやリサイクルショップ |
パソコン | ノート型を含むパソコン本体、液晶ディスプレイ | 基本的に無料 | 家電量販店やメーカーの回収サービス |
粗大ゴミ | タンス、布団、机 | 数百円~/点 | 自治体の粗大ゴミ回収 |



よし!それなら要らないゴミはどんどん捨ててくぞ!



その心意気、最高だよ!でも、もっと効率よく処分費を抑えるなら、「解体業者が作業しやすい形」に整えるのがコツなんだ。
「処分費を効率的に抑えるコツ」
不用品を片付けるときは、食器・衣類・プラごみなどの細かいモノを先にご自身で捨てておくと、解体業者による分別の手間が減って人件費が抑えられます。
また、木造の家なら木製の家具(棚など)は中身だけ出して残しておくと建物と一緒に解体してもらえる場合があり、処分費の節約につながります。
雑草の除去/庭木の伐採
植木や植栽の撤去を解体業者にお願いすると、1m3あたり9,899円~の費用がかかります。これは人件費や処分費などが含まれているため、ご自身で対応すればその分の費用を抑えられるんです。
たとえば、雑草の除去や、高さ3m未満・幹の太さ20cm以下ほどの小さな庭木なら、比較的かんたんに取り組める作業です。作業の際は軍手をはじめ、安全対策してから取りかかりましょう。



庭木の撤去をDIYでお考えの方は、ぜひ下の実演動画を参考にしてみてください。作業の流れやコツがつかみやすく、初めてでも安心して取り組める内容になっていますよ。
▲出典:【伐採・抜根】樹木の伐採のコツは、〇から順番に‼️枝を下ろせるスペースを作りながら🪚/ 抜根は、〇〇で切るとダメ、猛烈に大変になります💦/ 落葉樹は冬が楽な理由/ 安全第一で🦺【ガーデニング】|yamakana farm やまかなふぁーむ
届け出の手続き
建物滅失登記や建設リサイクル法に基づく届け出を自分で行えば、数万円の節約が可能です。
解体工事に必要な届け出の詳しい内容については、こちらの記事をご覧になってください。


解体業者に値引き交渉する


解体業者と直接やり取りすることで、見積金額を下げてもらえるチャンスが広がります。値引き交渉をうまく進めるには、次の2つのポイントを押さえておくと効果的です。
他社の安い見積書を提示する
複数の解体業者から見積もりを取り、費用を比較することで交渉材料になります。「他社では○○万円だったのですが……」と伝えると、値引きに応じてもらいやすくなります。
自分が協力できる条件を提示する
「解体費用の一部を前払いする」「工事時期を解体業者の都合に合わせる」など、解体業者の負担を軽減できる提案をすることで、値引きに応じてもらいやすくなります。



あわせて、解体業界の繁忙期・閑散期カレンダーも参考にすると計画が立てやすくなりますよ。
※クリックで拡大できます


一般的に、解体業界の繁忙期は12月~3月、閑散期は4月~9月と言われています。



解体業者と直接交渉ってタブーかと思ってた!でも大丈夫なら、どんどん値引きお願いしてみよ~っと♪



そうそう、実はアリなんだ。でも強引すぎると信頼関係にヒビが入って、工事の質や対応に響くことも……だからこそ、無理なくお互い納得できる形を目指すのがコツだよ!
「値引き交渉に関する注意点」
複数の解体業者に同時に値引き交渉を行うことは避けましょう。値引き交渉をしたにもかかわらず、最終的に依頼しなかった場合、業者から不誠実と受け取られ、信頼関係を損なう可能性があります。
適切な交渉を行うためにも、依頼先を決めたうえで値引き交渉を進めることが重要です。
解体工事の流れ【依頼から完了まで】


家の解体工事は、次の6ステップで進められるのが一般的です。
- ▼家の解体工事の流れ
-
- 解体工事が本当に必要か話し合い、決定する
- 解体業者を探して契約する
- 着工前の準備・届け出を行う
- 着工準備をする
- 工事が行われる
- 作業が終了する
それでは、それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
解体工事が本当に必要か話し合い、決定する


まずは家族や関係者と解体の必要性を話し合い、建物の構造や解体範囲を確認しましょう。土地売却やリフォーム、借地返却など目的によって解体の進め方が変わるので注意が必要です。事前に境界線や残す設備の確認も忘れずに。
解体業者を探して契約する


解体業者はインターネットで調べて相見積もりを取り、ホームページ・口コミ・連絡の取りやすさ・行政処分歴を確認します。現地調査で詳細をすり合わせて見積書を比較検討し、内容・保険・許可の有無などを確認した上で契約します。
着工前の準備・届け出を行う


解体前に不用品をどこまで片づけるかを解体業者と確認し、ライフラインの停止手続きを行います。官公庁への届け出は解体業者が代行する場合が多いので確認し、着工1~2週間前に近隣挨拶をしてトラブル防止に努めます。
着工準備をする


解体現場には法令で定められた資格や連絡先などの看板設置が義務付けられています。作業スペースや搬入経路が狭い場合は、敷地内の塀や庭木を先に撤去し、重機が敷地内で安全に作業できる環境を整えます。
工事が行われる


工事開始後はまず足場組立と仮設養生を設置し、安全対策と飛散防止を行います。続いてアスベスト除去や屋内残置物、内装撤去を手作業で進め、その後屋根材・外壁を丁寧に撤去します。駆体解体は重機で品目ごとに分別しながら行い、最後に基礎や地中埋設物、外構の撤去を実施します。
作業が終了する


解体後は廃材を撤去し土地を平らに整地、現地で仕上がりを確認して問題がないかチェックします。請求書が届いたら支払いを行い、最後に建物滅失登記の申請をして工事完了です。
【まとめ】家の解体費用について


家の解体費用は、建物の構造や大きさによって大きく変わります。一般的な相場は次の通りです。
一般的な解体費用総額は
90万円~420万円!
建物の構造 | 解体費用総額 | ||
木造 | 90万円~250万円 | ||
軽量鉄骨造 | 160万円~280万円 | ||
鉄骨造 | 220万円~380万円 | ||
RC造 | 270万円~420万円 |
解体費用を安く抑えるために補助金制度を利用する際は、自治体や年度ごとにルールや必要書類が異なるので注意が必要です。また、予算の範囲内で先着順に締め切られるため、早めの申請を心がけましょう。



まずはお住まいの自治体の公式サイトにある「補助金要綱」を確認し、不明点があれば、市役所や区役所の「まちづくり課」「市街地整備課」「建築課」などに相談してみることが大切です。


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