この記事では、神奈川県横浜市神奈川区の解体業者で解体工事を行った原田さん(仮名)の事例を紹介します。
・区画整理ってなに?
・1ヵ月以内に問い合わせから解体まで完了させることはできるの?
・不用品処分費を安く済ます方法は?
横浜市にお住まいの原田さんは、区画整理の対象となってしまった木造2階建ての実家を解体する予定を立てていました。
中野さん!区画整理ってなに??
自治体とか民間が行う事業で、道路拡張や防災などの「まちづくり」を目的に土地の区画を整えることなんだ。区画整理の対象になった土地は基本的に買収されることになるよ。
え……そしたら、そこに住んでいる人たちは引っ越さないといけないの?
一応、裁判所に訴えて反対することもできるけど、勝てる見込みはあまり高くないんだ。区画整理は地権者の3分の2の同意で進められるからね。
でも、急に引っ越しするお金なんてないよ……
そこは心配しなくて大丈夫だよ。区画整理で立ち退くことになった場合、解体工事や新築工事の費用も含めた立ち退き料が自治体から支払われるんだ。
区画整理事業の立ち退きに伴う解体工事では、一般的にお施主様は解体費用を負担しません。区画整理事業を管轄している自治体が、解体費用の全額を支払うケースが多いです。ただし、自治体からの指示に従わない場合や、区画整理事業に協力的でない場合は、解体費用が支払われない可能性もあります。
実は、解体業者探しを始めた時点で、引き渡し期日まで残すところ1ヵ月でした。
業者探しから解体工事完了まで、1ヶ月で出来るものなの????
見積依頼から工事完了までは3ヶ月程度が平均だけど、1ヶ月で進めることも可能だね。そのためにはスピード感を持って対応してくれる業者を選ぶ必要があるけどね。
凄い!1ヶ月でやろうと思えばできるんだね!
それでは、横浜市の原田さんがどのようにして解体業者を探し、金額を安く解体工事を行えたのか、その流れを以下で紹介していきます。
中野達也。一般社団法人あんしん解体業者認定協会理事。解体工事業の技術管理者であり、解体工事施工技士を保有。2011年に解体業者紹介センターを鈴木佑一と共に創設。2013年に一般社団法人あんしん解体業者認定協会を設立し、理事に就任。めざまし8(フジテレビ系列)/ひるおび(TBS系列)/ 情報ライブ ミヤネ屋(日本テレビ系列)/バイキングMORE(フジテレビ系列)など各種メディアに出演。
解体工事の概要と背景
今回原田さんが取り壊した建物 | |
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構造/種類 | 木造2階建て/住宅 |
坪数 | 27坪 |
所在地 | 神奈川県横浜市神奈川区 |
築年数 | ー |
原田さんが解体した物件は坪数27坪の木造住宅で、一般的な大きさの物件です。
しかし、あんしん解体認定協会が測量した際、家の中には床面積8畳分の不要品が残っていました。
自分で不用品を片付ける時間がなかった原田さんは、処分も同時に対応してくれる解体業者に依頼することを考えていました。
そもそも、不用品処分も解体業者に頼めるものなの?
解体業者によるかな。実は、解体業社が不用品を回収するには「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要で、さらに処分するには「一般廃棄物処理業許可」が必要なんだよ。
なるほど!じゃあ、そういった許可を持っている業者に頼めばいいんだね!
そうだね!ただ、自分で不用品を処分するほうが手間はかかるけど、費用を抑えられることが多いんだ。だから、時間を取るかお金を取るか、よく考えるといいね。
解体業者に不用品処分を依頼すると、お施主さん自身で処分するよりも費用が高くなる傾向があります。これは、お施主さんが不用品を家庭ごみとして無料で処分できるのに対し、解体業者は不用品を一般廃棄物として処理するために費用がかかるからです。さらに、一般廃棄物処理業の許可を持たない解体業者が不用品回収を行う場合、許可を持つ業者に処分を委託しなければならず、その際に発生する委託料も費用が高くなる一因となっています。
手間もお金もかけたくないよ~!解体業者に依頼しつつ、費用を抑える方法はないの?
なやみんは欲張りだね!でも、実は「ハイブリッドな解決策」もあるんだ。それについてはこの後で紹介するよ。
解体業者に見積依頼
その後、原田さんは中野さんが選定した解体業者に見積りを依頼しました。
ちなみに、神奈川県横浜市で解体業者を選ぶ場合は、以下の情報をひとつの基準や参考にして探してみると良いでしょう。
神奈川県横浜市で解体業者を探す場合の参考情報 | |
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横浜市の登録解体業者数 | 133社 |
工事に対応して貰える解体業者の所在地 | 横浜市、横須賀市、川崎市、相模原市、平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、逗子市、三浦市、秦野市など |
横浜市の解体工事坪単価(木造) | 37,586円 |
横浜市の解体工事坪単価(鉄骨造) | 44,719円 |
横浜市の解体工事坪単価(RC造) | 73,580円 |
横浜市特有の規制や条例 | 横浜市の景観条例や建築物の高さ制限、廃棄物処理の厳格な規制などがあるため、地域特有のルールを遵守しているか確認することが重要です。 |
横浜市の都市計画や再開発エリアの影響 | みなとみらい地区や新横浜エリアなど、再開発が行われている地域では解体工事に関する手続きや規制が特に厳しい可能性があります。これらのエリアの場合は、解体経験が豊富な業者を選ぶと、スムーズな対応が期待できます。 |
横浜市内のゴミ処理場の距離・運搬コスト | 横浜市内の解体業者が利用する廃棄物処理場までの距離や、解体物を処理するための運搬コストも工事費用に影響します。神奈川県内の他地域と比較しても、処理場までの距離や運搬費が異なる場合があるため、それも加味して業者を選ぶと良いでしょう。 |
では続いて、原田さんが中野さんが選定した解体業者から実際に貰った見積書を紹介します。
見積書
実は、測量時に言われた概算金額は約185万円で、そのうち不用品処分費が約30万円と高額でした。
そこで、原田さんは中野さんから古物商許可を持つ解体業者を紹介してもらい、着物や足踏みミシンなどを換金することで不用品処分費を約10万円節約しました。
その結果、最終的な見積費用総額は175万6,292円となりました。
もしかして、さっき中野さんが言ってた「ハイブリッドな解決策」っていうのは……
そう、このことだよ。古物商許可を持つ解体業者に中古品を買い取ってもらうことで、不用品の量を減らせるし、買取額が手に入るんだ。
なるほど!この方法なら、自分で不用品処分する必要もないし、処分費用も節約できるね!
実際の解体工事過程
現場はもともと山を切り開いた土地にあり、周辺に隣家がなく畑に囲まれていたため、工事は進めやすい環境でした。
畳などの内装材を除去し、収集運搬車に積み込みます。
解体した木材は、壁などの破片が飛び散らないように養生を施し、重機を使って建物の解体を進めます。
解体工事によって生じた廃材は作業員が種類ごとに分別し、清掃を行います。
工事が順調に進み、綺麗な整地に仕上がりました。
【まとめ】今回の解体工事のポイント
今回の解体工事事例のポイントは、「1か月以内に問い合わせから解体を完了できたこと」「古物商許可を持つ解体業者を選んだこと」でした。
解体業者に不用品回収を頼むと、処分費用が高くなる場合があるなんて知らなかった~!中野さんの話を聞かなかったら、そのまま高い費用を払っちゃってたかも……
初めての解体工事だと、情報不足で損してしまうこともあるよね。そうならないように、自分でもしっかり情報収集して、正しい知識を身につけておくことが大切だよ。
あー今日も勉強になったわ。記事を見てる方もきっと参考になったはず!!
そうだと嬉しいね。空き家を長年抱えてモヤモヤしている方や、解体業者選びで困っている方が、この記事を見てスッキリ問題解決してくれればそれが何よりだよ♪
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