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横浜市の解体業者に工事依頼|120坪の木造住宅の見積書を大公開

横浜市の120坪の木造住宅

この記事では、神奈川県横浜市の解体業者で解体工事を行った小川さん(仮名)の事例を紹介します。

この記事でスッキリ解決できる悩み
・100坪を超える建物の解体費用ってどのくらい?
・木造の小屋と車庫の解体費用ってどのくらい?
・建て替えの際に、なるべく解体費用を抑えたい……
目次

解体工事の概要と背景

今回小川さんが取り壊した建物
構造/種類木造2階建て/住宅
坪数120坪
所在地神奈川県横浜市
築年数

100~200坪の住宅の解体費用相場は?

横浜市に住む小川さんは、120坪の木造住宅を解体し、建て替える予定を立てていました。

解体工事では母屋だけでなく、離れ、小屋、車庫も取り壊す計画です。

なやみん

建物の坪数が100坪を超えてるってすごく大きいよね!?そんな建物の解体費用って、いくらかかるんだろう?

解体工事の専門家 中野達也

解体費用、気になるよね。そういう時は、まず建物の構造別に平均坪単価を知っておくと安心だよ。

【ここがポイント!】解体工事の専門家 中野の視点「アパート解体費用の坪単価」

100~200坪の建物の解体工事における構造別の平均坪単価は次の通りです。

スクロールできます
建物構造平均坪単価
木造3万3,568円
鉄骨造2万8,929円
RC造4万4,771円

※火災物件やアスベスト含有物件など、特殊な物件は含まれていません。

なやみん

じゃあ、今回の木造住宅の場合だと平均坪単価3万3,568円×120坪だから……解体費用は約402万円ってこと?

解体工事の専門家 中野達也

大体そのくらいだね。でも、402万円を上回ることもあるよ。実際に今回、小川さんが解体業者から提示された見積金額は500万円を超えたよ。

なやみん

えっ!?でも、500万円だと相場より約100万円も高いよ!どうして?

解体工事の専門家 中野達也

実は解体費用総額には、坪単価×坪数で算出される本体工事費の他に、2種類の費用が含まれているんだ。だから、解体費用総額が402万円を上回ることがあるんだよ。

【ここがポイント!】解体工事の専門家 中野の視点「解体費用の内訳」

解体費用総額の内訳は以下の通りです。

本体工事費

建物そのものを解体する費用です。坪単価×坪数で算出されます。

付帯工事費

庭木や塀の撤去、駐車場解体などの追加作業に要する費用です。解体費用総額の約20%を占めます。

諸経費

重機回送費や行政手続きの申請費などの事務的費用です。解体費用総額の約10%を占めます。

木造の小屋と車庫の解体費用相場は?

解体工事の専門家 中野達也

しかも今回のケースでは母屋だけじゃなく、離れや小屋、車庫も解体するから付帯工事費が結構高くなるんだよ。ちなみに、木造車庫の平均坪単価は2万5,660円小屋の平均坪単価は3万3,609円だね。

なやみん

なるほど!それなら高くなる理由にも納得できるね!

建て替えの際に解体工事だけ分離発注しても良いの?

当初、小川さんはハウスメーカーに全てを任せるつもりでしたが、提示された見積金額が予算を超えてしまいました。

新築に関しては設計に強いこだわりがあり、予算を削るわけにはいきません。

そこで、ハウスメーカーの担当者から「分離発注」という方法を提案されました。

なやみん

そもそも、なんでハウスメーカーが提示する見積金額って高いの?

解体工事の専門家 中野達也

それはハウスメーカーの仕組みに関係してるよ。ハウスメーカーは解体工事を自社で行わず、提携している解体業者に委託するから、その際に手数料や管理費が上乗せされる。その分、見積金額が高くなるんだ。

なやみん

なるほど!じゃあ、どこに頼めば費用を抑えられるの?

解体工事の専門家 中野達也

解体業者に直接依頼するのがおすすめだよ。手数料や管理費がかからないからね。このように工事ごとに専門業者に分けて発注することで、余計な中間マージンを削減する方法を「分離発注」と言うんだ。

【ここがポイント!】解体工事の専門家 中野の視点分離発注とは?

分離発注とは、ハウスメーカーや工務店などに「解体」から「建築」までの作業を一括で依頼するのではなく、建築は建築会社に、解体は解体業者にそれぞれ分けて発注することです。分離発注をすることで一括発注時に発生する管理費などの「中間マージン」を20〜30%削減でき、費用を抑えることができます。ただし、ハウスメーカーに限らず、規模の大きな専門業者に依頼する場合にも中間マージンが発生する可能性があるため、注意が必要です。

それでは、横浜市の小川さんがどのようにして解体業者を選び、金額を安く解体工事を行えたのか、その流れを以下で紹介していきます。

この記事の監修者

中野達也。一般社団法人あんしん解体業者認定協会理事。解体工事業の技術管理者であり、解体工事施工技士を保有。2011年に解体業者紹介センターを鈴木佑一と共に創設。2013年に一般社団法人あんしん解体業者認定協会を設立し、理事に就任。めざまし8(フジテレビ系列)/ひるおび(TBS系列)/ 情報ライブ ミヤネ屋(日本テレビ系列)/バイキングMORE(フジテレビ系列)など各種メディアに出演。

解体工事前に知るべきこと

解体業者2社に見積依頼

小川さんは、中野さんが選定した解体業者2社の中から業者選びをしました。

なやみん

神奈川県横浜市での解体工事なら、やっぱり横浜市内の解体業者から探すのが良いの?

解体工事の専門家 中野達也

横浜市内の解体業者をまずは探してみると良いね。でも実は、ケースによっては横浜市内だけじゃ良くないこともあるんだよ。

なやみん

え?それはどういうこと??

解体工事の専門家 中野達也

たとえば……横浜市内の解体工事でも、隣の川崎市や横須賀市の解体業者に依頼した方が、費用が安くなることもあるってことだね。

なやみん

そんなことあるんだ!?現場に近い解体業者の方が絶対安上がりになるものだと思ってたよ!

解体工事の専門家 中野達也

実はそうとも限らないんだよね。解体業者の営業努力・経験・スキルによって、隣町の解体業者の方が結果的に安くなるってことも少なくないんだよ。

【ここがポイント!】解体工事の専門家 中野の視点現場に近いエリアが安いとは限らない

解体工事は現場に近い業者に依頼するのが最安値になるとは限りません。現場までの距離、解体工事内容による業者の得意・不得意、解体工事を依頼するタイミングなどにより、最安値の業者は変わります。

ちなみに、神奈川県横浜市で解体業者を選ぶ場合は、以下の情報をひとつの基準や参考にして探してみると良いでしょう。

神奈川県横浜市で解体業者を探す場合の参考情報
横浜市の登録解体業者数133社
工事に対応して貰える解体業者の所在地横浜市、横須賀市、川崎市、相模原市、平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、逗子市、三浦市、秦野市など
横浜市の解体工事坪単価(木造)37,586円
横浜市の解体工事坪単価(鉄骨造)44,719円
横浜市の解体工事坪単価(RC造)73,580円
横浜市特有の規制や条例横浜市の景観条例や建築物の高さ制限、廃棄物処理の厳格な規制などがあるため、地域特有のルールを遵守しているか確認することが重要です。
横浜市の都市計画や再開発エリアの影響みなとみらい地区や新横浜エリアなど、再開発が行われている地域では解体工事に関する手続きや規制が特に厳しい可能性があります。これらのエリアの場合は、解体経験が豊富な業者を選ぶと、スムーズな対応が期待できます。
横浜市内のゴミ処理場の距離・運搬コスト横浜市内の解体業者が利用する廃棄物処理場までの距離や、解体物を処理するための運搬コストも工事費用に影響します。神奈川県内の他地域と比較しても、処理場までの距離や運搬費が異なる場合があるため、それも加味して業者を選ぶと良いでしょう。

では続いて、小川さんがそれぞれの解体業者から実際に貰った見積書を紹介します。

A社の見積書

A社の見積書
A社の見積書

B社の見積書

B社の見積書
B社の見積書

2社の解体業者の見積りの結果比較

2社の解体業者の見積費用総額を比較した結果、「A社557万円」「B社533万円」でした。

なやみん

わわ!B社、安すぎない!?A社との金額差が24万円もあるよ!

解体工事の専門家 中野達也

そうだね。一般的に見積金額に差が出る理由としては、廃材の処理場によって処分費が異なったり、作業員の給与差によって人件費が変動したりすることなどが挙げられるんだ。

なやみん

へぇ~!いろいろな理由があるんだね!

解体工事の専門家 中野達也

もし、今回の事例のように安さの理由がはっきりしない場合は、担当者に見積内容を詳しく説明してもらうと良いよ。優良業者なら、しっかりと説明してくれるはずだからね。

【ここがポイント!】解体工事の専門家 中野の視点安さだけが依頼の決め手にはならない

解体工事は価格の安さだけで依頼する業者を選ぶと、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。工事を受注するために安価に引き受けておきながら、後になって不当な追加費用を請求するのは悪徳業者の常套手段だということも知っておきましょう。

価格で比較すると、圧倒的に安いB社には「何か裏があるんじゃないか」と不安を感じるかもしれません。

しかし、B社の見積書には項目漏れがなく、不法投棄などの悪質なコストカットが行われていないことが確認できました。

さらに、B社は見積書と共に図面を送付してくれるなど、対応が丁寧で説明も分かりやすかったのです。

こうした理由から、小川さんは費用が安く、信頼できるB社に解体工事を依頼することを決めました。

実際の解体工事過程

工事開始時の現場の様子

契約後に追加で依頼した残置物と樹木の撤去も含め、解体工事が行われました。

なやみん

契約後に契約内容って変更できるの?

解体工事の専門家 中野達也

一般的には、契約書に「契約後の変更不可」って書かれてなければ変更できるよ。ただし、変更を申し出た時点ですでに解体が始まっている部分については、契約内容を変えるのは難しいんだ。

なやみん

そっか!じゃあ、変更したい場合はとりあえず早めに言ったほうが良いってことだね!

解体工事の専門家 中野達也

そうそう!早めに解体業者に相談すれば、対応してもらえる可能性が高いからね。

養生の様子

養生シートを張って周囲への騒音やホコリの飛散を防ぎます。

内装解体後の様子

瓦、2階部分、内装の順に解体します。

重機解体の様子
重機解体の様子

建物が骨組みだけの状態になったら、重機を使って解体を進めます。

工事完了後の現場の様子

基礎の解体と整地が完了すれば、工事は終了です。

【まとめ】今回の解体工事のポイント

今回の解体工事事例のポイントは、「解体工事を分離発注して費用を節約したこと」「臨機応変に対応してくれる解体業者を選んだこと」でした。

なやみん

中野さんのおかげで、大規模な解体工事の概要をだいぶ理解できたよ!

解体工事の専門家 中野達也

それは良かった!大規模な解体工事だと費用は高くなりがちだけど、基本的な工事の流れは一般的な建物とほぼ変わらないから安心してね。

なやみん

うん!でも、いきなり一人で解体業者を探すのはちょっと不安だよ……

解体工事の専門家 中野達也

大丈夫!解体工事で困ることがあれば、いつでも僕に相談してね!解体業界に10年以上携わってきた経験を活かして、一人ひとりに合った解体業者も紹介できるよ。

解体工事前に知るべきこと
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この記事を書いた人

「中野達也のスッキリ解体」専属ライターとして活動する解体工事の専門家。「解体工事の初心者にもわかりやすく」をモットーに、役立つ情報を発信・提供している。趣味は映画鑑賞。

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