初めての解体工事、「トラブルなしで工事を終えたいけど、どうすれば安心安全な解体工事ができるかわからない」と思っている方は多いのではないでしょうか。
トラブルを防ぐために大切なのは、解体業者とのすれ違いをなくすことです。
実際、業者との認識の齟齬で追加費用を請求されるトラブルや、業者との打ち合わせ(近隣あいさつのための情報共有や事前準備など)を怠ったために近隣住民からクレームが入ってしまうトラブルが後を立ちません。近隣トラブルについては、解体後に新築を考えている場合は死活問題です。
この記事では、解体工事でよくあるトラブル事例と、その対策について専門家の視点で詳しく解説していきます。この記事を読めば、解体工事のトラブルを未然に防ぎ、近隣クレームを回避するための方法がわかります。
- 実際にあった解体工事のトラブルがわかる。
- 解体工事中の近隣クレームを回避できる。
- 予期せぬ追加費用を回避できる。
- もしもの時の相談窓口を知り、トラブルが起きてもすぐに相談できる。

中野達也。一般社団法人あんしん解体業者認定協会理事。解体工事業の技術管理者であり、解体工事施工技士を保有。2011年に解体業者紹介センターを鈴木佑一と共に創設。2013年に一般社団法人あんしん解体業者認定協会を設立し、理事に就任。めざまし8(フジテレビ系列)/ひるおび(TBS系列)/ 情報ライブ ミヤネ屋(日本テレビ系列)/バイキングMORE(フジテレビ系列)など各種メディアに出演。
解体工事でよくあるトラブル事例とは?


ねぇ中野さん、解体工事はトラブルが多いって聞いたんだけど、一体どんなトラブルが起きちゃうの?依頼するのが怖いよ……



う~ん、僕が解体工事のトラブルでよく相談を受けるのは、「追加費用の発生」や「違法工事の被害」、それから「近隣クレーム対応」についてが多いよ。



近隣クレーム……普段お世話になってるご近所さんに迷惑かけちゃうのは絶対嫌だなぁ。トラブルにならないように、何かできることはある?



大丈夫だよ、なやみん!これから種類別にトラブルの事例を紹介していくね。実際にあったトラブルを知って事前に対策しておけば、トラブルを未然に防げるよ!
1.近隣トラブル~隣人からの粉じん被害クレーム~


【隣家の壁が粉じんで汚れてしまった失敗談】
解体工事を依頼したSさんは、良い対応をしてくれる解体業者を見つけたと思い、安心して工事開始日を迎えました。
ところが、工事が始まってしばらくすると、解体業者から「隣の住民から粉じんに関してのクレームが入った」と連絡が来てしまいました。
解体工事開始(養生シートを設置し、建物の解体を始める)



建てたばかりの新築の壁が、おたくの解体工事で出た粉じんのせいで汚れてしまった!どうしてくれる!
解体業者が隣の住民へ粉じんに関してすぐにお詫びに伺う。
↓
状況を確認し、清掃が必要と判断。
↓
粉じんで汚れた外壁の清掃を清掃専門業者に依頼。
↓
清掃代の約13万円の費用は解体業者が負担。
これで終息。……と思いきや、またもや同じ住民から連絡が入る。



清掃作業で建物の外壁が傷ついた!ゆるせない!弁償してほしい。
現場写真などで検証を行い、傷については清掃によってできたものではないことが判明。
↓
隣の住民も納得し、トラブル終息。
↓
その後の工事は滞り無く進み、他のクレーム等は無かった。
解体工事では、建物を取り壊すときに建材の細かい破片や、屋内に残ったホコリやゴミなどが周囲に飛散してしまうことがあります。「粉じん被害」というのはこれらが近隣住民や、その所有物に与える被害の総称です。
解体工事で粉じんが飛散するような作業を行う際には、散水をして粉じんの飛散を抑えたり、敷地内を養生シートで取り囲むことで粉じんが外へ飛散するのを防ぐなどの対策が必要です。
- 養生
-
建物取壊しの際に粉じんが外に飛散するのを防いだり、工事音を抑えたりする役割があります。足場を組み立て、解体する建物を囲むようにシートを張ります。
- 散水
-
粉じんが発生しづらくするために、ホースや専用の機械を用いて解体を行っている部分に水を撒くことを指します。



なやみん、このクレームのトラブルは、どうすれば防げたと思う?



う~ん、この解体業者はちゃんと養生シートを張ってたし、散水もしてたんだよね?どうすればよかったんだろ?



風が強い日だったから、特に粉じんの飛散を抑える工夫が必要だったんだ。



粉じんがいちばん飛ばない方法は、工事をしないってことだけど……



そうだね。あまりにも風が強い場合は「工事を中断する選択や、風の日でも粉じんが発生しづらい作業(重機を使わない分別作業など)を優先する」などの対策が必要だったかもしれないね。



そっかぁ!天候によっても対策が必要なんだね!



できることは他にもあるよ!例えば、粉じんが飛びやすい作業をする前には、外に洗濯物を干しているお宅に部屋干しするようお声がけをしたり、車に粉じんが付かないよう車用のカバーを配ったり、そういった配慮をしている解体業者もいるんだ。
2.費用トラブル~見積もりになかった追加費用が発生!~


【見積書に残土処分費が含まれておらず、追加費用40万円を支払った失敗談】
空き家を解体し、コインパーキングにする計画を立てたTさん。解体業者に見積もりを出してもらう際に「残土処分」をお願いしたはずでした。ところが、その話は解体業者に伝わっていなかったのです。そのまま契約を取り交わしてしまったTさんは、当初の見積金額にプラスして「残土処分費」の追加請求をされてしまいました。




Tさんは、解体後の土地をコインパーキングにするため解体工事後の残土処分を依頼したつもりだった。
↓
解体業者が発行した見積書に残土処分費用は含まれていなかったが、Tさんは含まれていると思ったまま契約。
↓
工事開始後に両者の認識の齟齬が発覚。残土が30m3ほど出るので30~40万円の追加費用が必要と判明。
↓
追加費用はないと思っていたTさんは、追加費用の支払いを拒否。言った言わないの水掛け論になりトラブルに発展。
↓
結局Tさんは40万円の追加費用を支払い、工事は完工した。



結局Tさんは追加で40万円も支払うことになっちゃったんだね……



Tさんは、契約前に残土処分費がいくらぐらいかかるのかを業者に確認して、見積書に残土処分費の記載がないことを指摘していれば、このトラブルは防げたかもしれないね。
「本体工事費」という項目に「廃材の処分費」を含める業者と、含めない業者があるというのがその例です。実際、見積書の金額を細かく分けず、幾つかの費用をまとめて記載する業者が多く存在します。
見積書を見ただけでは、お願いした工事内容が全て含まれているかわからないことがあります。その場合は、必ず契約前に解体業者へ確認し、契約書類に記載してもらうようお願いしましょう。言った言わない問題に発展しないよう、口約束ではなく書面に残す事が重要です。
【詳細の記載がない見積書の例】※クリックで拡大できます。





「その他」の項目は何の金額なのか、見積書を見ただけじゃわからないね……



何の金額なのか不明な項目があったら契約前に確認して、必要に応じて内容を記載してもらおう!
3.解体業者とのトラブル~境界プレートの破損事故~


【解体業者が境界プレートを破損してしまった失敗談】
依頼していた解体業者から「無事に完工しました」と連絡が入り、ホッと一息のKさん。あとは土地の受け渡しのみという時に事件は起こりました。最後の片づけを行っていた解体業者が、誤って「境界プレート」を破損してしまったのです。そのプレートは隣家のブロック塀に取り付けられていたものでしたが、Kさんの敷地側に飛び出していました。敷地の境を示す上で大事な境界プレート。修復に時間がかかり、土地の受け渡しが大幅に遅れてしまいました。




完工後に解体業者が誤って境界プレートを破損。
↓
解体業者は、プレートの向きや位置を記憶している(現場写真など証拠なし)ので、自力で直せると主張。
↓
ズレがあっては後々のトラブルの元になってしまうと思ったKさんは、解体業者に対して、きちんと測量を依頼して設置し直すよう要請。
↓
解体業者からは、解体は完了しているので工事代金を支払うよう言われる。
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境界プレートを確実に直してくれる保証がないうちは完工とは言えないと思ったKさんは、工事代金の支払いを拒否。
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「境界プレートの修復工事を業者が最後まで責任もって対応する」「修復にかかる費用は業者側でもつ」という内容の念書を発行し、締結後にKさんは解体業者に工事代金を支払う。
↓
隣家が借家のため所有者に話を通すのに時間がかかり、境界プレートの修復が完了したのは約5か月後だった。
解体工事での境界プレート破損事故の事例は多くあります。悪質な場合は、依頼主に報告せずに業者で修復してしまうケースがありますが、それは違法行為です。本来は測量士に測量を依頼し、再設置してもらう必要があります。
境界プレートの修復を行うには、測量を依頼する費用がかかり、測量を行う時間もかかります。また、プレートの位置によっては隣家の協力が必要になる場合もあります。
プレートの破損を予防するためには、「現地調査の際に境界プレートの場所を業者に伝えておく」「場所がわかるように写真を撮っておく」など、解体業者とプレート位置の共有をしておくことと、証拠を残しておくことが重要です。
解体工事のトラブルを未然に防ぐには?





解体工事のトラブルは、事前の対策をしっかりしておけば防げることが多いんだ。



対策っていっても何をすればいいかわかんないよ……
中野さん、どんな対策があるのか教えて~!



了解!まずは、安心して任せられる解体業者の見つけ方を紹介するよ!
失敗しない解体業者の選び方


【解体業者選びのチェックリスト】
- 建設業許可(解)の保有または解体工事業の登録がされている。
- 産業廃棄物収集運搬業許可を保有している。
- 損害賠償保険に加入している。
- 解体工事に関係する有資格者が在籍している。
- 実態のある会社である。
- 解体工事業が本業である。
- 計画する解体工事と同様の工事実績が豊富である。
- 現地調査が丁寧で手際が良い。
- 過去に違反歴がない。
- 口コミの評価が高い。



このチェックリストは、大きく分けて「許可・実績・評判」という3つのポイントに分けることができるよ!それぞれ詳しく見ていこう。



はーい!!
- 建設業許可(29.解体工事業)の保有または解体工事業の登録がされている。
- 産業廃棄物収集運搬業許可を保有している。
- 損害賠償保険に加入している。
- 解体工事に関係する有資格者が在籍している。



解体工事を行うには、「建設業許可」または「解体工事業の登録」が必要なんだ。



へぇ!その2つはどう違うの?
建設業許可(29.解体工事業)の保有または解体工事業の登録がされている。
- 【建設業の許可】
-
解体工事で、1件の請負代金の額が500万円以上(税込)の工事を行う場合に必要な許可。
・2つ以上の都道府県の区域内に営業所を設けて営業しようとする場合→国土交通大臣の許可が必要。
・1都道府県の区域内のみに営業所を設けて営業しようとする場合→都道府県知事の許可が必要。
- 【解体工事業の登録】
-
軽微な工事(解体工事の場合、1件の請負代金の額が500万円未満(税込)の工事)のみを請負可能。
「建設業の許可」は必須ではないが、建設リサイクル法に基づく登録を行う必要がある。
・工事を行う地域を管轄する都道府県ごとに登録が必要。



一般家屋の解体費用が500万円を超えることは少ないから、建設業の許可を持たず、解体工事業の登録のみの解体業者も多いんだ。



そうなんだ!知らなかったよ~。
産業廃棄物収集運搬業許可を保有している。



中野さん、産業廃棄物収集運搬業許可って持ってないと解体工事できないの?



必須ではないよ!ただ、持ってないと廃棄物の収集運搬を他の業者に依頼しなきゃならないから、その分費用がかかるよ。依頼は解体業者が行うけど、その費用は解体工事の依頼主に請求されてしまうんだ。



産業廃棄物収集運搬業許可を持っている解体業者に依頼したほうが、費用を節約できるんだね!



過去には、産業廃棄物収集運搬業許可を持たずに廃棄物を運搬していた解体業者で逮捕者が出た事件があったよ。





もしも産業廃棄物収集運搬業許可の資格を持ってない業者に依頼して、その業者が廃棄物の収集運搬を自分たちでやってたら……違法!!!!



なやみんの言う通り、資格を持ってない業者に依頼すると違法が起きる危険性があるし、違法してないか確認する手間も出てくる。だからこそ、資格を持ってる業者に頼めば安心だね!
損害賠償保険に加入している。



同じく損害賠償保険についても加入は必須ではないけど、入ってる解体業者のほうが安心して工事を依頼できるよ。



それはどんな保険なの?



解体工事中、人に怪我をさせてしまった時や、人の物を破損してしまった時など、第三者への損害に備える保険だよ。



それは加入しておいてもらったほうが安心だね。
解体工事に関係する有資格者が在籍している。



解体工事を行うには、どんな資格が必要なの?



主な資格は、「解体工事施工技士」と「石綿作業主任者」、「建築物石綿含有建材調査者」だよ!
解体工事施工技士 | 持っていると500万円以下の解体工事を行うための解体工事業の登録ができ、技術管理者として従事できる国家資格。 |
石綿作業主任者 | アスベストの調査や作業、作業完了確認を行う上で必須の資格。有資格者の在籍がない場合、アスベスト調査や除去は外部への委託が必要となる。 |
建築物石綿含有建材調査者 |
- 建設機械施工技士:建設現場で重機などの機械を操作するための資格。
- 建築士:建築の構造など、建築に関する専門的知識の国家資格。
- 土木施工管理技士:土木工事をする際に現場を管理するための国家資格。
- とび技能士:仮設建設物の設置や解体など、とびの技能を認定する国家資格。



ところで中野さん、解体業者が持っている資格や保険加入してるかどうかって、お問い合わせ前に調べる方法はあるの?
お問い合わせするかどうかの判断材料にしたいんだけど……



お!いいところに気が付いたね。
会社のホームページがある解体業者では、会社が保有している許可や加入している保険、従業員が持っている資格などを会社概要に載せている場合があります。業者選びの参考になるので確認してみましょう。
- 実態のある会社である。
- 解体工事業が本業である。
- 計画する解体工事と同様の工事実績が豊富である。
実態のある会社である。



えぇー!実態のない会社なんてあるの!?



それがあるんだよ……。いわゆる「ペーパーカンパニー」と呼ばれる会社のことだね。
解体工事業が本業である。



解体業者の中には、他の建設業の傍らで解体工事を請け負っている会社があるんだ。



それだと何がダメなの?



実績が少なくて解体工事のノウハウが足りなかったり、解体工事の依頼を全て下請け会社に任せている恐れがあるからだよ。



それは安心して任せられないね……
解体工事を受注した元請け会社が直接工事をせず、下請け会社である1次請けに仕事を依頼し、1次請けがさらに2次請けへ依頼し……というように複数の請負会社を挟む構造を「多重下請け構造」といいます。
計画する解体工事と同様の工事実績が豊富である。



解体業者のホームページを見れば、その業者が過去に行った工事内容や写真を確認できるよ!



中野さん大変だよ~、僕の調べた解体業者のホームページには工事実績が載ってないみたい……



そんな時は、その業者に連絡して過去の工事実績や写真を共有してもらおう!解体工事はほとんどの場合で工事過程の写真を残しておくから、可能なはずだよ。「写真が1枚もない」という業者には注意が必要だね。



わかった!確認してみるね!



もう1つ大事なのが、「計画する解体工事と同様の工事実績が豊富か」ということだよ。



解体業者によって違いがあるの?
解体業者には、木造住宅の解体が得意な業者、小型の重機を持っているので狭い住宅街での解体が得意な業者。大型重機で鉄骨造の大きな建物の解体が得意な業者など、それぞれ得意な解体工事があります。そこに注目して業者選びをすると、効率よく費用を抑えた解体工事を依頼できるかもしれません。
業者のホームページに解体工事の実績が載っている場合は、どんな建物の解体をしているか、自分の依頼したい工事と同じ内容かという点に注目して見てみましょう。
- 現地調査が丁寧で手際が良い。
- 過去に違反歴がない。
- 口コミの評価が高い。
現地調査が丁寧で手際が良い。



この前ね、現地調査に立ち会ったんだけど、解体業者の担当の人、すごく丁寧に説明してくれたし、感じが良かったんだ。



それは大事なことだね。いくら工事実績が優秀でも、依頼主に寄り添った提案ができない業者では、付き合いづらくなってしまうからね。
業者を選ぶ上で、解体業者との相性も重要な要素です。現地調査などでやり取りを重ねる際に「質問に丁寧に答えてくれる」「気遣いを持って接してくれる」「詳しい調査をしてくれる」など、依頼主自身が業者に好印象を抱くかどうかも大切です。
工事実績が豊富な業者は、調査の手際が良いだけではなく、依頼主とのコミュニケーションも重視していることが多いです。経験が多い分依頼主の抱える悩みも理解しやすいため、誠実な対応につながることがあります。
過去に違反歴がない。



過去に違反したことがあるかどうかなんて、調べる方法あるの?



それが……あるんだよ、なやみん!
下のWEBサイトなら、国土交通省と、産業廃棄物処理事業振興財団のデータベースにある履歴を見ることができるんだ。



業者へは直接聞きづらいことだから、検索サイトがあるのは助かるなぁ。
口コミの評価が高い。



僕、インターネットで買い物する時、めっちゃ口コミ見るよ!



それと同じで、解体業者についても口コミを確認するのは重要なんだ。



契約しちゃった後に雑な対応されたら嫌だもんね。



そう!だから実際に工事を終えた人の口コミ情報(体験談)は、とても重要なんだ!
多くの場合、インターネットで「解体業者名+口コミ」と検索すれば、解体業者の口コミを見ることができます。その際は、以下のことに注意しましょう。
・確実に該当する解体業者なのか。
→ 同じ名前の別業者かもしれません。所在地などを見て、確実に自分が調べたい業者なのかを確認しましょう。
・口コミを書いている人が、実際に解体をお願いしているか。
→ 口コミを書いている人の情報が具体的かを確認しましょう。「なんか嫌だった」というような口コミでは、なんとなくで書いているのであまり参考になりません。実際に工事を依頼し、解体工事が行われた流れを書いている口コミを探すと良いでしょう。
・自社サイトに良い口コミばかりを載せていないか。
→ 自社のホームページにお客様からの口コミを載せている場合は、客観的な意見だけではないかもしれません。明らかに業者にとって良い口コミばかり載せている場合は注意しましょう。
実際に解体業者を探してみよう!



安心安全な解体業者を探すなら、「解体無料見積ガイド」がおすすめだよ!



「解体無料見積ガイド」ってなに?



解体業者を探して、見積もり依頼のお手伝いをしてくれるサービスのことだよ!



どうしておすすめなの?



それはね、丁寧なヒアリングによって、選りすぐりの業者の中から依頼主1人1人に合った解体業者を紹介してくれるからなんだ!



そんなに良いサービスなら、料金が高いんじゃないの?



料金は無料だよ!下のバナーからLINE登録すると、解体業者探しや見積依頼ができるから、よかったら気軽に相談してみてね!
見積もり時に気をつけること





見積書を出してもらう上で重要なポイントは、「見積金額、内訳項目それぞれの金額に根拠がある」ということなんだ。



根拠?



そう。つまり、見積書の項目が詳細に書かれているってことだね。
見積書の項目が詳細
見積書の項目の内訳が詳細に書かれているということは、「どの工程にいくらかかかるか」を誤魔化さずに伝えているということです。
内訳項目に対して詳細を記載しない解体業者は、どんぶり勘定で見積もりを行っている可能性があります。見積書の内容について、詳細を質問しても誤魔化される場合は、契約を見送ったほうがいいかもしれません。
【見積書の一部を抜粋したもの】※クリックで拡大できます。







処分費と運搬費が種類ごとに細かく分けてあって、何にいくらかかってるのかすぐわかるね!



詳細が書いてないことが多い「諸経費」の項目も、この見積書では個々の費用が明確だね!



依頼主に優しい見積書だね!
相見積もりしよう!



なやみん、より自分に合った解体業者を探すためには「相見積もり」をすることが大事なんだ。



「相見積もり」ってなぁに?



「相見積もり」はね、複数の業者へ見積もりを依頼することだよ!
相見積もりにより、複数の業者の見積もりを比較することで、依頼する際の条件に合った解体業者を検討するのに役立ちます。解体業者の見積書には、雛形がありません。1社の見積書を見ただけでは、妥当な見積もりなのかがわかりにくいのです。
相見積もりを依頼する解体業者は3社ほど、多くても6社までが好ましいでしょう。数が多すぎると、業者に契約する気がないと思われてしまう可能性があるためです。また、現地調査は1日で行うことが多いので、あまりにたくさんの業者にお願いしてしまうと、時間の調整が難しくなってしまうので注意しましょう。
追加費用についての記載



それからね、なやみん。覚えててほしいポイントがあるんだ。解体業者が「見積もりの段階ではわからない、これから発生する可能性のある費用について説明をしっかりしてくれるかどうか」も重要なんだ。



これから発生するかもしれない費用って?



地中埋設物や残置物、残土処分費などの追加費用のことだよ!
【追加費用について事前に記載のある見積書の例】※クリックで拡大できます。





地中埋設物とか残置物とか、追加されるかもしれない金額の項目があってわかりやすいね。



そうだね。最初から項目がある分、下の請求書との違い(何がいくら増えたか)がわかりやすいね。
【上の見積書の工事で地中埋設物が出た後の請求書】※クリックで拡大できます。





ひぇ~!結局40万円ぐらい、地中埋設物の追加費用が出たのかー!



この業者は、見積書への記載だけでなく、依頼主への口頭説明も丁寧で、地中埋設物にはどんな種類があって、それぞれいくらぐらいなのかを最初に説明してくれたそうだよ。



前もって教えてくれてたら安心できるね!
契約時の確認事項について





なやみん、解体工事の契約書を取り交わすときに注意する点はわかる?



うーん。工事内容が間違ってないか確認することかな?



それも大事だね。あとは、契約書に法律で決まっている内容が記載されているかの確認も必要だよ!
解体工事の契約書で大事な点は、建設業法で定められた事項がすべて記載されていること。それから、「追加費用が発生する場合」「工事が遅延した場合」「近隣住民からのクレームがあった場合」など、予期せぬトラブルが起きた時の対応と発生する金額、保証について明記されていることです。
解体工事の契約書は、見積書同様で雛形がないため、中には契約書を取り交わさない業者や条項が不足している契約書で契約をしようとする業者がいるので注意しましょう。
【実際に使用されている契約書の例】※画像左下の矢印をクリックすると次のページへ進みます(全9ページ)。
kaitaikoji-toraburu02-03-02


契約時に解体業者が、契約書の内容について依頼主にわかりやすく説明をしてくれるかという点も重要なポイントだよ!



契約書って難しい言葉が多いから、わかるように説明してくれたら嬉しいな……!



下の記事で、解体工事契約書のチェックポイントや契約時の注意事項を詳しく解説してるから、よかったら見てみてね!


【事例別】解体工事のトラブル相談先はどこ?





気を付けていても、実際トラブルが起きちゃったらどうしよう……



そういう時こそ慌てず、まずは身近な人に相談しよう。それに、電話やメールで解体工事のトラブルを相談できる場所があるから紹介するね!



トラブルを相談できる窓口があるんだ!!
【弁護士への相談】契約書の内容や賠償責任についてのトラブル


【弁護士に相談するメリット】
建設業に精通している弁護士に依頼することで、トラブルの早期解決につながる可能性があります。また、近隣トラブルでの損害賠償請求などの相談がしやすいというメリットもあります。



でも、弁護士さんに依頼するとお金がかかっちゃうよぉ……



なやみん、そんな時はね!
まずは無料の相談窓口に連絡してみるのがおすすめだよ!
法テラス(日本司法支援センター)
法的なトラブルの解決に必要な情報やサービスの提供を、誰でも気軽に受けられるよう、国によって設立された法的トラブル解決のための「総合案内所」。抱えているトラブルを法律に則って解決する方法を無料で(通話料は発生します)相談でき、どんな機関に相談するのが最適なのかを教えてくれる窓口です。
電話番号 0570-078374
メール https://www.houterasu.or.jp/site/soudanmadoguchi-houseido/mail-form.html
受付 平日の9時から21時、土曜日の9時から17時(祝日・年末年始を除く)
【消費者センターへの相談】費用関係のトラブル


【消費者センターに相談するメリット】
近くの市区町村や都道府県の相談窓口へ直接行く時間がない時など、電話で気軽に相談できます。消費者センターは全国に設置されているため、状況に応じて他の専門機関と連携しながら解決支援を行ってくれます。
消費者ホットライン
全国共通の電話番号から利用できる、消費生活に関する身近な相談窓口の案内サービスです。ガイダンスに従い郵便番号等を入力すると、近くの市区町村や都道府県の消費生活相談窓口を案内してくれます。(ガイダンス終了後、相談窓口につながった時点から通話料金がかかります。)
【建設業専門窓口への相談】工事内容などの技術的なトラブル


【建設業専門の相談窓口へ相談するメリット】
大きなメリットは、建設業に関する専門的な知識のある相手に相談ができることです。解体工事に関する相談事例が多数あり、工事内容などの相談がしやすいという利点があります。
住まいるダイヤル
住まいに関する「困った」を幅広く相談できる、「公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター」の運営するサービスです。国土交通大臣が指定する相談窓口になっています。
※国土交通省の指定する、その他の相談窓口は以下の参照をご覧ください。
(参照:建設業に関する各種相談窓口|国土交通省)



トラブルを相談できる窓口がこんなにあるんだ!!



必ずしもこの場所に相談しなければいけないという決まりはないから、まずは自分が連絡しやすいと思うところへ相談してみよう。解決の糸口が見つかるかもしれないよ!
解体工事を行う際、近隣クレームを回避する方法





ここでは、近隣の住民への配慮について学ぼう。



解体工事を依頼するなら知っておかなきゃいけない、とっても大事なことだよね!
近隣あいさつのポイント





近所からのクレームを防ぐため、解体工事前にする大事なことは何だと思う?



それは知ってるよ!近所の皆さんへのあいさつぅ!!



その通りだよ!なやみん!
解体工事が始まる前に、解体工事内容の共有や、騒音や粉じん被害についての説明をして、工事について理解してもらうのが大事なんだ。
解体工事の騒音や、粉じん被害については、最大限気を配っていても、ある程度の被害は理解を得て我慢してもらわなくてはならない場合もあります。そういった理解を得るためにも近隣あいさつは必要です。あいさつ回りは基本的に解体業者で行いますが、可能であれば依頼主も解体業者のあいさつに同行すると印象が良いでしょう。
【近隣あいさつ時の説明ポイント】
- 工事場所と工事内容の詳細を伝える。
- 着工日と完工予定日(工事期間)を伝える。
- 1日の中で、何時から何時まで工事をする予定なのか(工事時間帯)を伝える。
- 解体業者は近隣住民へご迷惑を掛けないよう精一杯努力するが、多少の粉じんや騒音は出てしまう可能性が高いという旨を伝え、納得してもらう。
- 解体業者の情報を伝える。(会社情報や工事の担当者、緊急連絡先など)
【あいさつに伺う範囲】
自宅の向かいにある3軒と両隣の2軒(合計5軒)を指す、「向こう三軒両隣」を近隣あいさつの範囲とする場合が多いです。しかし、2・3軒しかあいさつに伺わない業者から30軒以上あいさつに伺う業者まで、近隣あいさつの範囲は業者によって様々です。依頼主は、解体業者に近隣あいさつの範囲を確認しておき、必要に応じて範囲を拡げてもらうなど調整しましょう。



過去に揉めたことがある近隣住民などの情報は、解体業者に共有しておいたほうがいいね。
【あいさつに伺う時期】
工事開始日の1~2週間前には済ませておくのがよいでしょう。あいさつに伺った際、留守の場合は手紙を入れておき、可能であれば後日もう一度あいさつに伺いましょう。
【粗品の用意】
近隣あいさつには粗品を持っていきます。主に解体業者で用意して、依頼主には費用を請求されることが多いです。粗品について希望がある場合は、早めに伝えておきましょう。



粗品には、タオルや洗剤などの消耗品が選ばれることが多いんだって!
工事中の配慮(騒音・粉じん対策)





近隣クレームで多いのが、解体工事中の騒音や粉じんに対してのクレームなんだ。



クレームがきっかけでご近所さんと仲が悪くなったら悲しいよぉ……



解体後に新築を立てる場合は、その後も住み続けることを考えると近隣への配慮は特に必要だよね。それじゃぁなやみん、近隣住民への配慮について一緒に見ていこう!
工事中の騒音について
環境省が実施した令和5年度の「騒音規制法等施行状況調査」の結果によると、騒音に関する苦情のうち「建設作業」に対する苦情が最も多く、全体の37.5%を占めています。
※画像クリックで拡大できます。


(画像引用:騒音規制法施行状況調査|環境省)



解体工事も音がいっぱい出るよね……



うん。だから大きい音が出る工事には、規制が設けられてるよ。
- ・騒音規制法
-
騒音規制法は、工場及び事業場における事業活動並びに建設工事に伴って発生する相当範囲にわたる騒音について必要な規制を行うとともに、自動車騒音に係る許容限度を定めること等により、生活環境を保全し、国民の健康の保護に資することを目的とする。
(引用:騒音規制法の概要|環境省)
- 工場・事業場騒音の規制
- 建設作業騒音の規制
- 自動車騒音の規制
- 深夜騒音等の規制
騒音規制法の4つの規制のうち、解体工事に関係があるのは、「2、建設作業騒音の規制」です。
- ・建設作業騒音の規制
-
特定建設作業を行う場合は、騒音の大きさや作業時間等が次のとおり定められています。
【 特定建設作業】- 杭打機などを使用する作業
- びょう打機を使用する作業
- さく岩機を使用する作業
- 空気圧縮機を使用する作業
- コンクリートプラント又はアスファルトプラントをを設けて行う作業
- バックホウを使用する作業
- トラクターショベルを使用する作業
- ブルトーザーを使用する作業
※定格出力など基準の詳細については、「騒音規制法パンフレット|環境省」をご確認ください。
スクロールできます規制の区域 第1号区域 第2号区域 騒音の大きさ 敷地境界において85デシベルを超えないこと 作業時間帯 19:00~7:00に行われないこと 22:00~6:00に行われないこと 作業期間 1日あたり10時間以内 1日あたり14時間以内 連続6日以内 作業日 日曜日、その他の休日でないこと -
【義務と罰則】
・特定建設作業を行う場合は、作業開始日の7日前までに市区町村長への届出が必要。(騒音規制法 第14条)
・建設工事作業で市区町村長の命令を受け入れず基準値以上の騒音工事を行った場合、5万円以下の罰金に処す。(騒音規制法 第30条)
・無届または虚偽の届出や報告をした場合、3万円以下の罰金に処す。(騒音規制法 第31条)
(参考:騒音規制法|e-Gov 法令検索)
なやみんなんかさぁ、ちょっと罰則が弱いんじゃない?
解体工事の専門家 中野達也そう思うのは、懲役に処されることがないからかな?……もし、建設作業中の騒音クレームがこのまま減らなければ、今後罰則も変わっていくかもしれないね。
・防音シートを使用する。
足場に取り付け工事場所を囲むことで、外部への騒音の漏れを最小限に抑える効果が期待されます。
防音シートは養生シートの一種で、音を吸収・遮断する効果のあるシートです。住宅密集地での工事や、音の発生しやすい工事をする場合に使用します。シート自体が柔軟で取り付けが容易なため、様々な場所や形状に適用することが出来ます。
防音シートは0.5ミリから1ミリ程度の厚みがあり、密度が高いほど防音性能が高くなります。そのため、質量も重くなりますが、


多くの解体工事では、防音シートを使用しているよ!
・音の出やすい重機を使わない。
大型重機を使用しないことで騒音は減りますが、工期の延長やコスト増大などのデメリットが発生する可能性があります。
過去にあった例では、騒音クレームが入った後の工事で重機を使わず手壊しを行ったという事例があります。工事中の粉じんについて



粉じん対策については、前の見出し「1.近隣トラブル~隣人からの粉じん被害クレーム~」で勉強したよ!養生と散水でしょ?
国土交通省が発行した「建築物解体工事共通仕様書」の「2.2.1 騒音・粉じん等の対策」では、解体工事を行う際は、養生シートの設置や散水の実施を基準として制定している。



その通り。復習はバッチリだね。それじゃ、粉じんの被害別の対策について見ていこう!
建物を取り壊すのが主の解体工事において、養生シートを張っていても、散水をしながら解体していても、風向きなどの関係でどうしても粉じんが飛散してしまうことがあります。
・近隣住民に窓などの戸締りを呼びかける。
粉じんが近隣住宅に飛散すると、建物の外壁や窓、庭が汚れてしまったり、場合によっては室内まで粉じんが侵入してしまう場合もあります。
近隣住民への事前説明の際に、工事スケジュールと工事が行われる時間帯を伝え、家の中に粉じんが入らないように工事中は戸締りをしてもらうようお願いしましょう。
・近隣住宅について解体業者へ共有しておく。
外壁に付着した粉じんに関しては、雨で洗い流される程度の場合が多いです。しかし、隣家との距離があまりにも近い場合や、建ったばかりの新築の場合などは、さらなる配慮が必要でしょう。
高確率で粉じん被害が起こるとなれば、粉じんが隣に飛散しないよう養生シートを追加したり、張り方を工夫するなど対策をしてくれるかもしれません。解体業者へ相談してみることをお勧めします。
・工事中は部屋干しをしてもらう。
近隣住民へ解体工事を行う時間帯を伝え、万が一にも粉じんが洗濯物へ付着してしまわないよう、工事中は部屋干しで対応してもらうのが安心でしょう。
・車用の養生シートの貸し出し。
近隣の駐車場や住宅の車への粉じん被害については、「車用の養生シート」で防ぐことができます。貸し出しを行っているか、解体業者へ確認しましょう。





依頼主でできる対策もあるね!
そういえば中野さん、粉じんに関する規則はあるの?



いくつかあるよ!粉じんが人体に与える害を防ぐための規則だね。
【粉じんに関する規制】
粉じんに関する規制は、主に労働安全衛生法の「粉じん障害予防規則」や、「大気汚染防止法」などで定められています。
- ・粉じん障害防止規則
-
粉じんにさらされる労働者の健康障害を防止するために、労働安全衛生法に基づいて制定された規則です。
作業者は防塵マスクなど個人保護具を着用しなければなりません。特に、高濃度の粉じんが発生する現場では、高性能の保護具が必要です。
粉じんを吸い続けることでかかる肺の病気「じん肺」にかかるのを防ぐ為、作業に従事する労働者は定期的に健康診断を受けることが義務付けられています。
- ・大気汚染防止法
-
環境省では、人の健康に被害を生じるおそれのある物質を「特定粉じん」(石綿が該当)、それ以外の粉じんを「一般粉じん」として定めています。
解体工事の場合、特定粉じんに該当するのはアスベスト(石綿)が使用されている建物の解体です。アスベスト(石綿)の工事に関しては、「石綿障害予防規則」に制定され、厳しい基準が設けられています。
(参照:粉じんの排出規制|環境省)



粉じんは、吸い続けると人の体に悪影響が出ちゃうんだね。



そうだね。それに、大気汚染法の「特定粉じん」にあたる、アスベストが使用されている建物の解体だったら、もっと気を付けなければならないよ!



アスベストって危険だって聞いたことあるけど、詳しくはどんなものなの?



アスベストは、建築資材に使われている天然鉱物(石綿)のことだよ。吸い込むと人体に有害なことから、現在は解体前にアスベストの有無を確認する調査が義務付けられているんだ。



知らないで解体して、みんながアスベストを吸い込んじゃったら大変だもんね。



アスベストについては、以下の記事で詳しく紹介されてるから、読んでみてね!



僕も読んでアスベストについて勉強しよっと!


【番外編】こんな養生シートの業者にはご注意!



中野さん、養生シートを使うと騒音にも粉じんにも配慮できるんだね!



そうだね!養生シートには、防音性に優れたものや、防水性、防火性、風の強い地域で使うメッシュ加工の物など、いろんな種類があるんだ。



解体業者の人たちは、いろんな養生シートを使いこなしてるんだね!



そうなんだ。ただ、その養生シートも、使い方が悪ければ騒音も粉じんも防げないんだよ……



なにそれ怖いよ~
・破れた養生シートを使っている。
養生シートに穴が開いていては、防音効果や粉じんの飛散を抑える効果が落ちてしまいます。それだけでなく、破けた部分に解体した瓦礫や廃材が引っかかり、大事故につながる可能性もあります。破れて穴が開いた養生シートを使っている業者は、安全管理が行き届いていない業者といえるので注意が必要です。
・養生シートの取り付け方が雑。
養生シートを設置していても、シートのサイズが足りていなかったり、隙間ができていたり、付け方を間違えていたりしては、せっかくの養生シートも意味がありません。養生シートの設置が雑な業者は、他の作業も丁寧に行っていない可能性があるため、注意しましょう。


・そもそも養生シートをつけていない。
隣家との距離がある地方の建物など、騒音や粉じんの被害なく解体工事ができる場合、養生シートを使用しない場合があります。しかし、近隣に住宅があるのに養生シートを張らずに解体工事を行っていたら要注意です。近隣からのクレームを無視する悪徳業者の可能性があります。



どこかで解体工事してたら見てみよっと!
クレーム発生時の対応





大変!中野さん!
ご近所さんからクレームが来ちゃったよ~



大丈夫だよ、なやみん。そんな時のために、クレームが入った時の対応を、解体業者と事前に話し合っていたじゃないか!



そ、そうだった!丁寧な対応の業者さんにお願いしたから安心なんだった!報告を待ってみるよ……!
クレームが入った時の対応
良い対応の解体業者 | 良くない対応の解体業者 |
---|---|
・すぐにクレーム元の家に訪問し謝罪する。 ・現場監督がすぐに対応できる。 (作業員からの情報収集や指示管理がしっかりとしており、監督と作業員できちんとコミュニケーションが取れている。) | ・依頼主に連絡報告。・クレームについての対応を後回しにする。 ・クレームをそのまま放置する。 ・現場監督が不在なことが多く、作業員とのコミュニケーションが十分に取れていない。 | ・依頼主へ報告をしない。
クレームが入ってしまったら、まずはすぐに住民の元へ行き、誠意ある謝罪と状況報告をする必要があります。クレームや苦情は放置すればするほど相手の不満を増幅させ、大きな問題に発展しやすくなるためです。
クレームが入ると、まずは解体業者から依頼主に報告があるはずです。その際に、業者がその後行う対応の流れを確認しておきましょう。
何かトラブルがあった時に監督が不在だと対応が遅れる原因になります。現場の指揮をきちんと取り、連絡の付きやすい監督がいる現場が好ましいでしょう。



中野さん!さっきのクレーム、すぐにきちんと謝罪したおかげで和解できたって業者さんから報告があったよおぉ!



よかったね、なやみん!
ご近所トラブルが起こって1番困るのは、これからもご近所の方とお付き合いをしていく依頼主なんだ。だからこそ、業者との話し合いは小まめに行っておこうね。
解体工事のトラブル「まとめ」





最後に記事の内容をおさらいしよう!
- 追加費用などの費用トラブル
- 近隣住民からのクレームトラブル
- 工事の不備など解体業者とのトラブル
・建設業許可(解)の保有または解体工事業の登録がされている。
・産業廃棄物収集運搬業許可を保有している。
・損害賠償保険に加入している。
・解体工事に関係する有資格者が在籍している。
・実態のある会社である。
・解体工事業が本業である。
・計画する解体工事と同様の工事実績が豊富である。
・現地調査が丁寧で手際が良い。
・過去に違反歴がない。
・口コミの評価が高い。
- 見積書をチェックする。
- 契約時の注意点を守る。
- 近隣あいさつをする。
- 騒音や粉じんに関する近隣住民への配慮をする。
- 契約書の内容や賠償責任についてのトラブル→弁護士へ
- 費用関係のトラブル→消費者センターへ
- 工事内容などの技術的なトラブル→建設業専門窓口へ



解体工事のトラブルについて、事例を見ながら解説してきたけど、なやみんどうだった?



実際に起きたトラブルを知って、やっぱり怖いなぁと思ったよ。



でもね!中野さんがトラブル回避の仕方を解説してくれたし、トラブルが起きちゃったときの相談先も教えてくれたから安心できたよ!



それならよかった!事前に防げるトラブルも多いから、解体工事を依頼する時は、ぜひ参考にしてみてね!



はぁい!ありがとう中野さん!
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