愛知県名古屋市北区の解体業者一覧35社
名古屋市北区の解体業者をお探しの方へ。
「スッキリ解体」が、名古屋市北区に所在する35社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
このページでは、まず優良な解体業者の選び方を解説し、その後に「名古屋市北区の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
優良な解体業者の選び方【5つのポイント】
安心して依頼できる解体業者を選ぶ際にチェックするべき 5つのポイントをご紹介します。
基準1:建設業許可の保有・解体工事業の登録がされていること
解体工事を行うためには、「建設業許可」の保有または「解体工事業の登録」のいずれかが必要です。 許可・登録がない状態で解体工事を行うことは違法行為にあたるため、必ずどちらかを保有・登録している業者を選びましょう。
- 建設業許可(解体工事業)
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解体工事においては1件の請負金額が 500万円以上(税込)の工事を行う場合に必要となる許可。
- 解体工事業の登録
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解体工事を請け負うための登録。ただし1件の請負金額が 500万円未満(税込)の工事のみ請け負える。
解体工事を請け負う業者が無許可だと判明した場合、建設業法違反により 工事中止命令や、 営業停止処分が下されることがあります。その場合、解体工事の予定は大幅に遅れ、費用も時間も余計にかかってしまうことになりかねません。
また、コンプライアンス意識や技術力の不足により 「不法投棄・現場での事故」を起こす可能性もあります。業者が許可の保有・登録を行っているかは事前に必ず確認しましょう。
基準2:産業廃棄物収集運搬業許可を保有していること
産業廃棄物を収集運搬する資格である 「産業廃棄物収集運搬業許可」を取得するには、指定の講習や経営状況などの要件をクリアする必要があるため、 会社としての信頼の裏付けになります。
- 運搬車両・車両保管の要件
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廃棄物の種類に応じて、飛散や流出を防ぐ構造であることが求められます(土砂を運ぶダンプにシートをかけられる、液体を運ぶタンクローリーに漏洩防止措置があるなど)。また、運搬車両を適切に保管できる駐車場を確保しなければいけません。
- 講習会の修了
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日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)が実施する「産業廃棄物収集・運搬課程」の講習会を受講し、試験に合格して修了証を取得している必要があります。つまり「 収取運搬に必要な知識を習得しているか」が求められます。
- 利益・債務超過の要件
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直近3年間の決算書において、経常利益や当期純利益がマイナスでないことや、貸借対照表において負債総額が資産総額を上回る「債務超過」の状態でないことが原則です。つまり 「経営的に安定しているか」が審査されます。
- 事業内容の明確化
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取り扱う産業廃棄物の種類、運搬方法や使用する車両、適正な処理ルートなどを明確化する義務があります。廃棄物をどこからどこへ、どのように運ぶかを決定します。つまり「 廃棄物を適切に処理することの証明」をしなくてはいけません。
また、産業廃棄物収集運搬許可を持っていることで、 解体業者にとって最適なルートでゴミを処分できるというメリットもあります。処分を外部に委託するケースと比べて費用を抑えやすい傾向があります。
運営者 稲垣
廃棄物の処分費用は一律ではなく、処分場によって変動があります。木材はAの処分場、鉄くずはBの処分場へ持ち運ぶなどして、処分コストを抑える工夫をしている業者もいるため、自社で許可を保有していることが望ましいと言えます。
基準3:過去に違反歴がないこと
解体業者が違法工事や不法投棄を行うと違反歴がつきます。 創業 し て から違反歴が一切ないことも信頼の証です。
違反歴を依頼者自身で確認する場合は、国土交通省の「ネガティブ情報等検索サイト」や、産業廃棄物処理事業振興財団の「許可取消処分情報」で検索できます。
違反歴があるからといって必ずしも危険な業者とは限りませんが、 安全意識の高さを判断する基準としては有効です。
基準4:自社でホームページを保有していること
解体業者が自社でホームページを保有していると、様々な情報を調べられます。
一般的には「会社概要」「事業案内」「施工実績」「経営理念」「設備・施設案内」「スタッフ紹介」「保有資格」「企業の強み」「お客様の声」「ブログ・SNS」などが掲載されています。
中には、 施工実績を写真つきで公開している解体業者や、 明瞭な料金体系を掲載している業者も存在します。「ホームページにどんなことが書いてあるか」を比較し、業者の信頼度を見極めましょう。
運営者 稲垣
詳細で具体的な公開情報は、お客様に隠しごとをしないという誠意の証でもあります。
また、優良な解体業者は普段から工事の経過を写真に収めています。それにより 作業
の正当性や透明性を証明しているため、詳細な現場の写真を公開できること自体も信頼に繋がります。
基準5:公共工事を請け負った経験があること
国や地方自治体から発注される公共工事を請け負っていることも、信頼性を判断する1つの基準となります。
公共工事とは「水道・道路・鉄道・ダム・公園・学校」などを対象にした、社会基盤に携わる工事を指します。公共工事を請け負うためにはいくつか条件があり、それらを満たすことで信頼性の裏付けになります。
- 経営事項審査
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公共工事の入札に参加するには経営事項審査を受ける必要があります。この審査では企業の経営状況、技術力、社会性、過去の実績など様々な観点から企業の実力が審査されます。公共工事を請け負えるのは、 企業の経営基盤や技術力が一定水準以上である証です。
- 入札・契約制度
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一般競争入札が採用されることが多く、価格だけでなく技術提案も含めた総合的な評価によって発注先を決定します。これにより、安かろう悪かろうの業者は排除され、 技術力や実績のある優良な業者が選ばれやすいと言えます。
- 履行保証制度
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万が一、業者が倒産したり、自己都合で工事を放棄したりした場合に備えて、契約保証金や履行保証保険への加入が義務付けられています。これにより工事が中断しても保証機関が代替業者を探すなどして、 工事の完成が保証されます。
運営者 稲垣
公共工事は審査と入札によって、工事品質の低い業者が簡単に請け負えないようなシステムになっています。公共工事の実績はホームページで公開している場合も多いので、依頼前に確認しておきましょう。
以下の記事ではさらに網羅的な業者の選び方を紹介しています。「どうしてそれが優良業者の裏付けになるのか」といった、 各基準における専門家の詳細な解説が読めますのでぜひご確認ください。
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
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企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
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名古屋市北区の解体業者一覧
名古屋市北区の解体業者、全35社をご紹介します。
株式会社エイテック
愛知・岐阜・三重の東海3県を中心に、公共工事も手掛ける解体業者です。特徴は、相談から施工、管理までを一貫して自社スタッフで行う体制にあります。下請け業者を介さないため、中間マージンが発生せず、費用が抑えられやすい傾向にあります。また、バックホウなどの重機も自社で保有しており、現場の状況に応じた素早い対応が可能です。品質マネジメントの国際規格「ISO9001」や、「なごやSDGsグリーンパートナーズ」の認定を受けている点も、業者選定の参考になるでしょう。
- 下請け業者を使わない完全自社施工
- 公共工事の施工実績と多数の国家資格者
- ISO9001認証など外部機関による認定
トヨタホーム名古屋株式会社
トヨタホーム名古屋株式会社は、解体工事を専門に行う会社ではなく、注文住宅などを手掛けるハウスメーカーです。そのため、解体工事は古い家を建て替える際の一つの工程として位置づけられています。解体から新築までを一つの窓口で管理するため、施主が解体業者と建築業者との間で調整を行う必要がありません。同社が提供する住宅は、高い耐震性を備え、60年の長期保証も付いています。解体後の新築までを一貫して任せたいと考えている方にとって、相談しやすい窓口の一つです。
ハウスメーカーに建て替えを依頼する大きなメリットは、手続きの手間が省ける点です。通常、施主自身が行う解体業者の選定や近隣への挨拶、役所への届出などを、すべてハウスメーカーが代行してくれます。解体と新築のスケジュール調整も任せられるため、工事がスムーズに進みやすいでしょう。また、住宅ローンを利用する際に、解体費用と建築費用をまとめて申請できるケースがほとんどです。資金計画全体を管理してもらえるため、費用の面でも安心して相談できます。
- トヨタグループに属する大手ハウスメーカー
- 建て替えに伴う解体工事の管理と新築工事を一括で担当
- 60年の長期保証制度がある高い耐震性の住宅を提供
株式会社豊成
株式会社豊成は、ショッピングセンターや工場、高層ビルといった大規模な建物の解体を手掛けています。ウェブサイトでは「旧ららウォークショッピングセンター」や「富士スピードウェイ事務棟・管理棟」など、具体的な実績名を確認することができます。建物の解体だけでなく、アスベストの除去や土壌汚染の浄化といった、専門的な技術が必要な特殊工事も事業の中心としています。大規模な解体技術と、環境リスクへの対応力を併せ持っているのが同社の特徴です。
特定建設業許可を持つ業者なので、元請けとして大規模な工事全体を管理することが可能です。ウェブサイトで多くの実績を施設名とともに公開している点は、技術力を判断する上で一つの参考になります。特に、警察の訓練に現場を提供したという事実は注目できます。公的な機関が訓練に利用するほど、現場の安全管理体制が整っていると考えられるからです。こうした点は、規模の大きな工事を安心して任せられる業者を探している方にとって、判断材料の一つになるでしょう。
- 高層ビルや工場など大規模・複雑な建造物の解体実績
- アスベストや土壌汚染処理など環境リスクを伴う特殊工事に対応
- ウェブサイトで公開されている著名な大型施設の具体的な解体実績
株式会社シモダ
株式会社シモダは、名古屋市を中心に約30年間、解体工事を手掛けている会社です。従業員の平均年齢が30歳と若い点も特徴です。同社は解体工事だけでなく、土木工事や舗装、水道工事まで一貫して対応しています。そのため、解体から造成までを一つの窓口に任せることができます。依頼主は複数の業者を探して個別に連絡や調整をする必要がなく、工事全体の管理負担が軽くなります。
解体工事と、その後の造成工事を別々の会社に依頼すると、整地の仕上がりなどをめぐって会社間で責任の所在が分かりにくくなることがあります。株式会社シモダのように、解体から造成までを一貫して請け負う体制であれば、すべての工程を一つの会社が責任を持って管理することになります。これは、単に手続きの手間が省けるというだけでなく、工事全体の品質が安定しやすいという点で、依頼する側にとって大きな安心材料となるでしょう。
- 業歴約30年の経験と平均年齢30歳という人員構成
- 解体から土木・舗装・水道工事までを一括で請け負う対応力
- 複数業者への依頼が不要なため工期短縮や管理が容易に
株式会社東海環整産業
株式会社東海環整産業は、他の業者では対応が難しい有害物質を含む設備の解体を専門としています。創業から40年以上にわたり、有害薬品が付着した工場の製造ラインや、アスベストが使用された焼却炉といった、専門的な知識が求められる工事に対応してきました。同社の特徴は、事前の調査・分析から解体計画の策定、行政への申請、実際の施工と廃棄物の適正処理までを、一貫して任せられる点です。企業のコンプライアンス(法令遵守)を守りながら、安全に問題を解決するためのサポートを行っています。
有害物質を含む設備の解体は、単に建物を壊す作業とは全く異なります。周辺環境への影響を防ぎ、作業員の安全を確保するために、関連法規や化学物質に関する専門知識が不可欠です。どのような手順で進めれば安全か、発生した廃棄物をどう法律に沿って処理するかなど、事前に綿密な計画を立てる必要があります。同社が分析から施工までを一貫して手掛けているのは、こうした複雑な課題全体を管理するためです。専門的な知見が求められる難しい工事について、安心して相談しやすい業者と言えるでしょう。
- 有害薬品やアスベストが付着した特殊設備の解体を専門に対応
- 分析から各種申請 施工までをワンストップで提供する体制
- 創業40年以上の経験と専門パートナーとの連携
株式会社ソウケン
株式会社ソウケンは、名古屋と東京に拠点を置き、全国の解体工事に対応しています。手掛ける工事は一般住宅だけでなく、超大型ビルや工場プラントの解体、百貨店内での夜間工事など多岐にわたります。年間300件を超える工事実績は、35名の社員と複数の有資格者によって支えられています。企業の規模が大きく、特殊な工事の経験も豊富なため、様々な条件の現場を安心して任せられる業者の一つです。
年間300件という工事実績は、業者選定の参考になります。これだけ多くの現場を経験しているということは、様々な状況に対応できるノウハウがあると考えられます。特に、百貨店内での夜間工事や工場のプラント解体といった実績は重要です。こうした工事は、作業時間や騒音、安全管理など厳しい制約の中で行われるため、高い計画性と現場対応力がなければ完遂できません。近隣への配慮が求められる住宅密集地での工事などでも、安心して相談しやすいでしょう。
- 年間300件以上の解体工事実績
- プラントや橋脚など特殊な建造物の解体に対応
- 百貨店内の夜間工事など、制約の多い現場での作業実績
- 二級施工管理技士3名をはじめとする有資格者情報を公開
株式会社林組
株式会社林組は、昭和49年から名古屋市北区を拠点に解体工事を手掛けている会社です。50年以上の業歴があり、重機を使った解体だけでなく、人力でコンクリートを削る「斫(はつり)工事」のような、繊細な作業にも対応しています。ウェブサイトでは、地元の建設会社をはじめとする具体的な取引先名が公開されています。同業者からの依頼も多いという事実は、技術力や安全管理体制が信頼されていることの表れと考えられます。地元で長く事業を続けてきた実績があるため、安心して相談できる一社です。
ウェブサイトで多くの取引先名を公開している点は、業者選びの参考になります。特に、取引先に同業者である建設会社が多く含まれている点に注目してみましょう。建設のプロは、工事の品質はもちろん、現場での段取りや安全管理のレベルを厳しく見ます。そうしたプロから継続的に依頼があるということは、仕事ぶりが信頼されている一つの証拠と見ることができます。50年もの間、同じ地域で事業を続けてこられたのは、一つひとつの現場で誠実に対応してきた結果と言えるかもしれません。
- 名古屋市で50年以上の解体業歴
- 地元の建設会社や専門業者との多数の取引実績
- 人力による「斫工事」など繊細な作業にも対応
株式会社創建
株式会社創建は、解体工事を中心に、リフォーム、土壌汚染処理、不用品の片付けなど、住まいに関する幅広い工事を手掛けている会社です。大きな特徴は、自社で廃棄物の中間処理施設を保有している点です。これにより、解体で出た廃棄物の収集運搬から処理までを自社で一貫して管理しています。外部業者への委託費用が発生しにくいため、コストを抑えた工事が期待できます。広域での産業廃棄物収集運搬業許可も取得しており、幅広いエリアに対応しています。
解体工事では、排出された廃棄物がどのように処理されるかが、トラブルの原因になることがあります。その点、業者自身が中間処理施設を持っているかは、一つの判断材料になります。収集運搬から処理までを一貫して自社で管理しているため、廃棄物が最終的にどこへ行くのかが明確です。万が一の不法投棄などのリスクを避けたいと考える方にとって、安心できる要素の一つと言えるでしょう。
- 解体・土木・リフォーム・不用品処分など幅広い事業内容
- 解体から廃棄物処理まで対応できる自社中間処理施設を保有
- アスベスト除去や土壌汚染処理といった専門的な工事にも対応
株式会社中井
株式会社中井は、1965年創業の解体業者です。主力事業は、新幹線や高速道路の橋梁といった、巨大な構造物の基礎を造る「杭頭処理」と呼ばれる専門的な工事です。このような公共インフラ事業では、精密な技術力だけでなく、厳格な安全管理体制と工期の遵守が求められます。同社は、半世紀以上にわたってこうした現場で培ってきた経験と技術を、一般の住宅やビルの解体工事にも応用しています。また、廃棄物の100%リサイクルを目標に掲げるなど、環境負荷の低減にも取り組んでいます。
「杭頭処理」という工事はあまり知られていませんが、建物の土台となるコンクリートの杭を、ミリ単位の精度で削って高さを調整する非常に繊細な作業です。特に公共性の高いインフラ工事では、わずかなズレも許されないため、高い技術力が求められます。長年にわたり、このような精密な工事を国や大手ゼネコンから受注してきたという事実は、同社の技術力や安全管理体制を判断する上での一つの参考になります。住宅密集地での解体など、特に慎重さが求められる工事を検討する際に、安心材料の一つとなるでしょう。
- 新幹線や高速道路の基礎工事「杭頭処理」が主力事業
- 1965年の創業以来、公共事業に携わってきた経験
- 廃棄物の100%リサイクルを目標に設定
杉屋工芸株式会社
杉屋工芸株式会社は、大正10年創業の内装仕上げを専門とする会社です。大林組や鹿島建設といった大手ゼネコンの一次下請けとして、長年にわたり取引を続けています。専門はクロスや床の仕上げ工事のため、解体工事を主には行っていません。しかし、リフォームに伴う内装の解体には対応可能です。最終的な仕上げの品質を知っている業者だからこそ、丁寧な解体作業が期待できます。
大手ゼネコンの一次下請けになるには、技術や安全管理において厳しい基準をクリアする必要があります。杉屋工芸が100年以上にわたってその取引を継続しているという点は、業者選定の参考になるでしょう。同社の専門はあくまで内装仕上げですが、その知見は解体作業にも活かされます。例えば、「この壁を壊すと、後の仕上げで段差ができてしまう」といったことを理解しているため、最終的な仕上がりの美しさまで考えた丁寧な作業が可能です。内装解体から仕上げまでを一貫して任せたい場合に、心強い選択肢となります。
- 大正10年創業、100年以上の業歴を持つ内装工事業者
- 大林組や鹿島建設など大手ゼネコンとの取引実績
- 専門は仕上げ工事で、リフォームに伴う内装解体に対応
名古屋市北区の解体業者が見つかりませんでした。
業者選びの「5つのポイント」と合わせて確認!よくある質問Q&A
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
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「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
-
それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
-
相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
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いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。




「完全自社施工」を掲げる業者は多くありますが、その品質管理がどのレベルにあるかを見極めることが大切です。同社の場合、公共工事を日常的に請け負っている実績が、一つの判断材料になります。さらに「ISO9001」の認証を受けている点も参考になります。これは、製品やサービスの品質を管理し、継続的に改善していく仕組みが、国際的な基準を満たしていることを示すものです。費用だけでなく、工事全体の進め方においても信頼できる業者を探している場合に、こうした客観的な認証は安心できる要素の一つです。