愛知県名古屋市南区の解体業者52社を比較|費用相場と地域の解体事情
名古屋市南区で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
名古屋市南区に所在する52社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「名古屋市南区の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「名古屋市南区の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
名古屋市南区の解体工事事情と地域特性
名古屋市南区の概要
名古屋市南区は、歴史的な「南の玄関口」と臨海工業地帯としての顔を併せ持ち、市内でも特に空き家率が高い地域です。
名古屋市南区は、市の南端に位置する人口約13万人の行政区です。かつては東海道の要所として栄えた歴史を持つ一方で、日本の高度経済成長を支えた臨海工業地帯のベッドタウンとしての側面も持っています。
しかし近年は、古い木造住宅が多く、空き家率は14.9%と名古屋市内でもトップクラスの高さです。そのため、防災の観点からも建物の建て替えが課題となっています。
地形・道路事情と解体費用の傾向
区の大部分を占める軟弱な干拓地と、渋滞する幹線道路・極端に狭い旧道が混在するため、解体費用は現場の立地条件によって大きく変動します。
- 地形の特徴:北東部の笠寺台地周辺を除き、区のほぼ全域が江戸時代以降の干拓によって作られた土地です。そのため地盤が全体的に軟弱で、地下水位も高い傾向にあり、一部エリアでは液状化のリスクも指摘されています。
- 道路事情:物流の大動脈である国道23号が区を縦断しますが、慢性的な渋滞が発生しやすいのが特徴です。その一方で、笠寺観音周辺や旧東海道沿いには昔ながらの狭い道が入り組んでおり、4トントラックが入れない場所も少なくありません。
- 費用への影響:笠寺・呼続などの旧市街地では、2トン車での廃材搬出や手壊し作業が必要になることが多く、運搬費や人件費が高くなる傾向があります。加えて、軟弱地盤での基礎撤去や、嵩上げされた土地での重機搬入にも追加費用がかかることがあります。
運営者 稲垣南区の案件でよくご相談いただくのが、伊勢湾台風の影響で嵩上げされた土地の解体です。見積もり時には分からなかった地中の瓦礫が出てきて、追加費用が発生するトラブルが後を絶ちません。だからこそ、地歴をしっかり調査し、予期せぬ事態への対応策を事前に説明してくれる、経験豊富な業者を選ぶことが大切です。
伊勢湾台風の記憶と解体工事への特有リスク
1959年の伊勢湾台風による甚大な被害の記憶は、嵩上げされた宅地や土壌汚染への警戒といった形で、現代の解体工事にも影響を及ぼしています。
名古屋市南区の解体工事を考える上で、1959年の伊勢湾台風の記憶は避けて通れません。市内の犠牲者の7割以上が南区に集中したという事実は、地域の防災意識に深く影響しています。この経験から、水害対策で意図的に「嵩上げ」された住宅が今も残っており、解体時には道路との高低差を埋める作業や、地中から当時の瓦礫が出てくる可能性に注意が求められます。
また、大同町や柴田周辺のように工場と住宅が混在するエリアでは、土壌汚染のリスクも考慮する必要があります。過去に工場敷地から有害物質が検出された事例もあるため、土地売却を前提とした解体では、地歴調査や土壌汚染調査が重要になります。
解体工事・空き家対策の補助金
南区内の木造住宅密集地域などを対象に、昭和56年以前に建てられた旧耐震基準の木造住宅解体に対して最大40万円の補助金制度が設けられています。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 老朽木造住宅除却助成 | 最大40万円(費用の1/3) | 昭和56年5月31日以前着工の木造住宅で、南区内の指定密集地域(桜・笠寺・本星崎、呼続など)にあること等が条件。 |
| 戸建木造住宅除却助成 | 最大20万円(費用の1/3) | 市の無料耐震診断で倒壊の恐れあり(判定値1.0未満)と判定された木造住宅。 |
| ブロック塀等撤去費助成 | 工事費の1/2(上限10万円程度) | 通学路などに面する、高さ1m以上の危険なブロック塀の撤去。 |
これらの補助金を利用するためには、必ず工事の契約や着工の前に申請し、交付決定を受けなければなりません。予算には限りがあるため、例年4月の受付開始後、早めに準備を進めるのが肝心です。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
名古屋市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
廃棄物を自ら処理施設へ持ち込む際は、事前に南区環境事業所で受付を済ませてから指定工場へ向かうという独自のルールと、厳しい時間制限があります。
南区の現場から出る廃棄物を自分で処理施設へ持ち込む場合、名古屋市独自のルールに従わなければなりません。まず南区環境事業所で廃棄物の確認と受付を済ませ、許可証を受け取ってから港区の「南陽工場」(可燃ごみ)や「大江破砕工場」(不燃・粗大ごみ)へ向かいます。
特に注意すべきは受付時間です。環境事業所での受付は午後3時頃に締め切られるため、これを過ぎるとその日のうちに処分できません。この「午後3時の壁」を意識した、計画的な搬出スケジュール管理が求められます。
運営者 稲垣名古屋市南区での解体工事は、国道23号の渋滞や旧東海道の狭い道といった交通事情に加え、伊勢湾台風の記憶を背景にした嵩上げ宅地や土壌汚染といった地域固有のリスクを理解しておくことが重要です。市の補助金制度を有効活用しつつ、これらの複雑な条件に対応できる業者選びが成功の鍵です。
名古屋市南区の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 31,700円 | 22,000~63,700円 |
| 鉄骨造 | 31,200円 | 27,500~37,000円 |
| RC造 | 64,800円 | 48,800~112,700円 |
| 内装解体 | 33,000円 | 15,500~75,300円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
名古屋市南区の解体業者一覧
名古屋市南区の解体業者、全52社をご紹介します。
株式会社友情
株式会社友情は、解体工事からリフォームまでを一貫して手掛ける総合建設業者です。特に、専門知識が求められる介護リフォームに対応している点が特徴です。工事の現場は1級土木施工管理技士といった国家資格を持つ技術者が管理しており、技術的な信頼性が確保されています。解体後の建て替えやリフォームまでをまとめて相談したい場合に適した業者です。
- 解体から専門的な介護リフォームまで一貫対応
- 1級土木施工管理技士などの国家資格保有者が在籍
- リフォーム後の暮らしを考えた解体工事の提案
株式会社光明
株式会社光明は、東海エリアで年間500件以上の解体工事を手掛けています。隣家と壁がつながった建物を切り離す「連棟切り離し工事」や、危険性が高いとされる「レベル1アスベスト除去」など、専門的な技術と慎重な作業が求められる工事に対応できる点が特徴です。解体工事だけでなく、その後の土地活用まで相談できます。例えば、更地にした土地の売却仲介や、駐車場としての整備なども一括して依頼することが可能です。
年間500件という施工件数は、業者選びの参考になる数字です。多くの工事を計画通りに進めるには、見積もりから施工、役所への届出、廃棄物処理まで、一連の流れが効率的に仕組み化されている必要があります。体制が整っている業者であれば、個々の工事もスムーズに進むことが期待でき、安心して任せやすいでしょう。また、多くの案件を扱うことで、安定した品質を保ちやすいという側面も考えられます。
- 東海エリアを中心に年間500件以上の施工実績
- 「連棟切り離し」や「レベル1アスベスト除去」など専門技術を要する工事に対応
- 解体後の土地造成、不動産売却の仲介まで一括で相談可能
株式会社大雄
株式会社大雄は、名古屋市で50年にわたり事業を行う解体業者です。特徴は、自社で中間処理工場を保有している点です。解体で出た廃棄物を他社に委託せず自社で処理・リサイクルできるため、廃棄物処理の費用を抑えられます。その結果、依頼者の費用負担軽減につながります。一般住宅のほか、基礎杭の撤去といった専門的な工事にも対応しており、解体後の土地活用についても相談が可能です。
自社で中間処理工場を持っている点は、費用面以外にも大きな意味があります。解体工事で出た廃棄物は、法律上、工事を依頼した人にも処理責任が生じます。万が一、委託した業者が不法投棄などをした場合、依頼者も責任を問われる可能性があります。その点、自社で廃棄物の最終処分まで管理している業者であれば、こうしたリスクを心配する必要がありません。費用が抑えられるだけでなく、安心して工事を任せられる体制が整っていると言えます。
- 創業50年、名古屋市と愛知県を中心に事業を展開
- 解体から廃棄物処理まで一貫して行う自社中間処理工場
- 解体後の土地活用に関する相談にも対応
株式会社R'sTry
株式会社R'sTryは、代表者自身が最初の問い合わせから見積もり、現場の管理までを一貫して担当している点が特徴です。窓口が一つに集約されているため、依頼者からの要望が現場に伝わりやすく、担当者間の連絡ミスといった心配が少なくなります。同社は近隣への配慮を重視しており、トラブルの防止に努めています。解体工事だけでなく、その後の駐車場舗装やブロック塀の設置といった外構工事もまとめて依頼することが可能です。豊明市や名古屋市の空き家情報誌に掲載された実績もあります。
会社の規模によっては、営業担当、現場監督など窓口が複数に分かれていることが一般的です。その場合、依頼した内容が現場に正確に伝わっているか、不安に感じることもあるかもしれません。一方で、株式会社R'sTryのように代表者が最初から最後まで担当する体制は、話の行き違いが起こりにくいという利点があります。すべての情報を一人が把握しているため、工事に関する相談や万が一のトラブルが起きた際も、迅速な対応が期待できます。誰に連絡すればよいかが常に明確である点は、依頼する側にとって安心につながりやすいでしょう。
- 代表者による問い合わせから現場管理までの一貫対応
- 近隣への配慮とトラブル回避を重視した施工
- 解体後の駐車場造成やブロック塀設置など外構工事への対応
株式会社セイブ
株式会社セイブは1989年に創業し、東海地方で30年以上にわたり総合建設業を手掛けています。特徴は、解体から廃棄物の収集運搬、中間処理までを一貫して自社で対応できる点です。愛知県海部郡に「飛島リサイクルセンター」を保有しており、廃棄物処理の工程が明確になります。外部業者に委託しないため、費用が安定しやすいという利点もあります。また、近隣への配慮や現場マナーへの取り組みは、NHKのテレビ番組で紹介されたこともあり、客観的な信頼性を判断する材料の一つになります。
解体工事を依頼する際、解体後の廃棄物が適正に処理されるかは気になる点です。同社のように自社で中間処理施設を持っている業者は、全国的に見てもそう多くはありません。これは、廃棄物がどのようなルートで処理されるかが明確になるため、不法投棄といったトラブルに巻き込まれるリスクを避けたい方にとっては、安心できる要素の一つと言えます。エコアクション21の認証を取得している点も、環境への配慮を重視する企業姿勢の表れと見ることができます。
- 自社リサイクル施設による廃棄物処理までの一貫体制
- NHKの番組で紹介された現場での近隣住民への配慮
- 創業30年以上、東海6県での公共工事実績
株式会社井藤工業
株式会社井藤工業は、名古屋市の公共工事で複数回「優秀工事施工業者」として表彰されています。これは、市や都市機構といった公的機関が定める厳しい基準をクリアしていることを示します。公共工事で求められる高いレベルの品質・安全管理体制が、個人の解体工事にも適用される点は、依頼する側にとって安心材料の一つです。総合建設会社として土木から建築、不動産まで幅広く手掛けているため、解体後の土地活用や新築の相談も一貫して任せることができます。
自治体から「優秀施工業者」として表彰されている点は、業者選びの参考になります。この表彰は、工事の仕上がりが良いというだけでなく、決められた工期を守ること、安全対策が徹底されていること、近隣への配慮が行き届いていることなど、様々な項目をクリアしなければ受けられません。つまり、一回限りの仕事ぶりではなく、会社全体の姿勢が評価された結果と見ることができます。公的な第三者からの評価は、信頼できる業者を見分ける上での一つの客観的な目安になるかもしれません。
- 名古屋市による「優秀工事施工業者」としての表彰実績
- 公共工事から民間工事まで土木・建築の両分野に対応
- 品質管理の国際規格「ISO 9001」の認証取得
株式会社ヒメノ
株式会社ヒメノは、大正14年に創業した総合建設会社です。長年にわたり、送電線、橋、道路といった社会インフラの建設に携わってきました。
公共工事で培った高い技術力と安全管理体制は、名古屋市をはじめとする官公庁からの数多くの受賞歴によって裏付けられています。これらの経験は、一般的な住宅だけでなく、工場や特殊な構造物といった大規模な解体工事においても活かされています。
橋や送電線といった社会インフラの工事には、わずかなズレも許されない精度と、徹底した安全管理が不可欠です。同社がこうした厳しい現場で100年近くにわたり実績を重ねてきたという事実は、技術力を判断する上で大きな参考になります。特に、工場や特殊な設備など、一般的な解体業者では対応が難しい案件を依頼する際には、その経験が強みとなるでしょう。企業の歴史や社会的な信頼性を重視して業者を選びたい方にとって、安心できる選択肢の一つといえます。
- 大正14年創業、100年近い歴史を持つ総合建設会社
- 送電線や橋梁など、大規模な社会インフラ工事の実績
- 名古屋市をはじめとする官公庁からの多数の受賞歴
株式会社相建
解体工事で出た廃棄物が、その後どのように処理されるか把握しにくいことがあります。株式会社相建は、愛知県内に自社のリサイクル施設と最終処分場を保有している点が特徴です。解体から中間処理、最終処分までを自社グループ内で一貫して管理しているため、廃棄物処理の全工程が明確です。法令遵守の体制が評価され、愛知県などから「優良産廃処理業者」として認定されています。
自社で「最終処分場」まで保有している解体業者は、全国的に見ても多くはありません。これは、廃棄物が最終的に埋め立てられるまで、すべての工程を自社グループの管理下で完結させる体制があることを示しています。解体後の廃棄物が不適切に処理されるリスクを避けたいと考える方にとって、処理の流れをすべて一つの窓口で確認できる点は、安心材料の一つになるでしょう。「優良産廃処理業者」の認定は、その信頼性を客観的に判断する上での参考になります。
- 犬山市と豊田市に自社のリサイクル施設・最終処分場を運営
- 愛知県などから「優良産廃処理業者」の認定
- 解体から最終処分までグループ内で対応する一貫体制
株式会社服部工務店
株式会社服部工務店は、建築工事と不動産事業の両方を手掛けています。そのため、解体工事だけでなく、解体後の土地活用まで一貫して相談できるのが特徴です。例えば、家を解体して更地にした後、土地を売却する、新しく家を建てる、駐車場として貸し出すなど、さまざまな選択肢が考えられます。同社では、それぞれの専門担当者がいるため、工事の計画から不動産の手続きまで、窓口を一本化して進めることができます。
解体後の土地をどうするかは、多くの人にとって大きな問題です。同社のように不動産の専門家が社内にいる場合、土地を売るのが良いか、誰かに貸すのが良いかといった判断について、専門的な視点から助言を受けられます。解体工事の計画と並行して、市場の状況や法律に基づいた具体的な活用方法を相談できるため、解体後の手続きをスムーズに進めやすいでしょう。工事と不動産の相談先が一つにまとまっている点は、依頼する側にとって安心材料の一つになります。
- 建築・不動産の専門担当者が社内に在籍
- 解体から新築、土地の売買・管理まで一貫して対応
- ドローンを活用した外壁調査など最新技術も導入
株式会社KANEKEN
株式会社KANEKENは、令和2年に設立された総合建設工事会社です。解体工事だけでなく、その後の造成、外構、舗装まで一貫して自社で対応しています。例えば、古い家を解体して駐車場にする場合、通常は解体業者と外構業者を別々に探す必要があります。同社であれば、すべての工程を一つの窓口で完結させることが可能です。そのため、依頼主は複数の業者とやり取りする手間が省け、工事全体の管理を安心して任せることができます。
解体工事とその後の土地活用をまとめて依頼できる点は、業者選びの参考になります。解体はA社、造成はB社と別々に依頼すると、それぞれの会社との打ち合わせや工事日程の調整が発生します。一つの会社がすべて担当してくれる場合、窓口が一本になるため、話がスムーズに進みやすいです。工事に関する要望や質問も一か所に伝えれば済むので、特に建設工事に不慣れな方にとっては、心強い存在と言えるかもしれません。
- 解体から造成、外構、舗装まで自社で一貫対応
- 業者探しの手間や複数社との日程調整が不要
- 窓口が一本化されるため、責任の所在が明確
名古屋市南区の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
-
「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
-
それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
-
相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
-
いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。

多くの解体業者が建物を壊すことを専門とする中で、同社が介護リフォームまで手掛けている点は一つの判断材料になります。介護リフォームでは、手すりの位置や段差の解消など、住む人の動きを細かく想定して施工する必要があります。こうした経験を持つ業者であれば、解体工事においても、ただ壊すだけでなく「次にどんな家を建てるか」を考えた作業が期待できます。建て替えを前提に解体を検討している場合、相談しやすい業者の一つと言えるでしょう。