愛知県名古屋市守山区の解体業者44社を比較｜費用相場と地域の解体事情 | 3ページ目
名古屋市守山区で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
名古屋市守山区に所在する44社を、50の独自項目（対応工事・保有資格・安全対策など）で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「名古屋市守山区の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「名古屋市守山区の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。
名古屋市守山区の解体工事事情と地域特性
名古屋市守山区の概要
名古屋市守山区は、昔ながらの街並みが残る西部と、新しい住宅街が広がる東部という二つの顔を持ち、人口が微増しているのが特徴です。
名古屋市の北東端にある守山区は、市内で最も広い面積を持つ行政区です。2025年10月時点の推計人口は約175,844人で、市全体が人口減少に転じる中でも高い水準を保っています。
この背景には、区の東部に位置する志段味地区での大規模な宅地開発があり、特に子育て世代の新しい住民が増え続けています。
一方で、西部の守山・小幡地区や南部の大森地区では、高度経済成長期に建てられた古い家が建て替えの時期を迎え、空き家も目立つようになりました。そのため、区内では新しい家を建てる動きと、古い家を解体する動きが同時に活発化しています。
地形・道路事情と解体費用の傾向
守山区の解体費用は、丘陵地の急な坂道や狭い道による運搬費の上乗せや、川沿いの軟弱地盤対策が必要になるため、高くなる傾向があります。
- 地形の特徴：区の中部から東部にかけては、里山を切り開いた丘陵地が多く見られます。特に大森八龍・御膳洞地区では、急な坂に沿って階段状に家が建っている場所が広がります。多くの住宅が古い擁壁の上にあるため、解体時の重機の振動には細心の注意が求められます。一方、西部の瀬古・川村地区は庄内川と矢田川に挟まれた土地で、地盤が弱いリスクがあります。
- 道路事情：大森八龍地区などでは、最大勾配が20%を超える急坂や、幅4mに満たない狭い道が迷路のように入り組んでいます。また、区を東西に走る「瀬戸街道（県道61号）」や「千代田街道」は渋滞しやすく、工事車両の出入りに工夫が必要になります。
- 費用への影響：急な坂道や狭い道のある現場では、一般的な4トンダンプが入れません。そのため、2トン車のような小さなトラックで何度も往復する必要があり、運搬費が相場の1.5倍から2倍に膨らむ原因になります。加えて、幹線道路沿いや住宅密集地では交通誘導員の配置が必須で、その人件費も見積もりに上乗せされます。
運営者 稲垣守山区の『亜炭鉱跡』や『埋蔵文化財』は、見積もり段階では見えない、後から大きな問題になりうるリスクです。私がこれまで見てきたご相談の中にも、こうした地域特性をよく知らない業者に依頼してしまい、工事が始まってから調査で長期間ストップしてしまった、というケースがありました。だからこそ、このエリアの工事は、地元の歴史的背景や行政手続きに精通した業者を選ぶことが、失敗しないための基本です。
見えないリスク：亜炭鉱跡の空洞と埋蔵文化財の制約
守山区の解体工事では、地面の下に潜む「亜炭鉱跡」の空洞による陥没リスクと、「埋蔵文化財」の調査による工期の遅れという、二重の「見えないリスク」に備えることが重要です。
守山区で解体工事を計画する上で、他の区とは決定的に違う二つの隠れたリスクがあります。
一つ目は「亜炭鉱跡」です。明治時代から昭和30年代にかけて、区内の丘陵地帯では亜炭（石炭の一種）の採掘が盛んでした。その時に掘られた無数の坑道が、今も地下に空洞として残っています。特に吉根、志段味、翠松園などのエリアでは、解体時の重機の振動で地面が陥没する「抜け」のリスクがあり、土地を売る際に契約上のトラブルにつながる重大な問題にもなります。
二つ目は「埋蔵文化財」です。区東部の志段味地区は、国史跡「志段味古墳群」がある日本有数の古墳密集地帯で、ほぼ全域が「周知の埋蔵文化財包蔵地」に指定されています。このエリアで基礎の撤去など地面を掘る工事をするには、着手の60日前までに市教育委員会への届出が法律で定められています。もし調査で遺構が見つかると、数ヶ月以上も工事が完全にストップすることもあり、事業計画全体に大きな影響を与えます。
解体工事・空き家対策の補助金
名古屋市が設けている古い木造住宅や危険なブロック塀の撤去に関する補助金が使えますが、予算に限りがあるため早めの申請が鍵を握ります。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 老朽木造住宅除却助成 | 上限40万円（工事費の1/3等） | 昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅で、市の指定する木造住宅密集地域内にあること等。 |
| 戸建木造住宅除却助成 | 上限20万円（工事費の1/3等） | 昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅で、市の無料耐震診断で倒壊の恐れありと診断されたもの。 |
| ブロック塀等撤去助成 | 上限10万円（工事費の1/2等） | 道路に面した高さ1m以上の危険なブロック塀等の撤去。 |
これらの補助金は名古屋市の制度で、守山区内の物件も対象です。ただし、いずれも年度ごとに予算の上限が決まっており、早い時期に受付が終わってしまうことも少なくありません。利用を考えるなら、年度の初めから準備を進め、必ず工事の契約や着工の前に申請を済ませてください。工事後の申請は認められません。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
名古屋市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
ご自身で家庭ごみを処理施設へ持ち込む場合、まず「守山環境事業所」で受付をしてから指定の工場へ行く、という独自の「2段階方式」のルールがあるので注意が必要です。
守山区にお住まいの方が、家庭ごみ（家の中に残った物など）を自分で処理施設へ運ぶ際には、少し手順が異なります。直接、猪子石工場（可燃ごみ）や大江破砕工場（不燃ごみ）へ行っても、受け付けてはもらえません。
まず区内にある「守山環境事業所」へごみを持ち込み、そこで中身の確認と受付を済ませます。その上で、指定された処理工場へ改めて自分で運ぶという「2段階方式」が取られています。この手続きには時間と手間がかかるため、あらかじめ計画的に動くことが大切です。
なお、解体業者が工事で出た産業廃棄物を運び出す場合は、このルールの対象外です。
運営者 稲垣名古屋市守山区の解体工事を成功させるには、大森八龍地区のような急な坂道や狭い道への対応はもちろん、地面の下に隠れた「亜炭鉱跡」と「埋蔵文化財」という二つの見えないリスクを正しく理解することが何より重要です。こうした地域ならではの事情をよく知っていて、適切なリスク管理と行政手続きを任せられる専門業者を選ぶことが、安全な工事の絶対条件です。
名古屋市守山区の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 32,500円 | 23,000～52,100円 |
| 鉄骨造 | 28,700円 | 25,800～32,800円 |
| RC造 | 64,800円 | 48,800～112,700円 |
| 内装解体 | 33,000円 | 15,500～75,300円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
名古屋市守山区の解体業者一覧
名古屋市守山区の解体業者、全44社をご紹介します。
株式会社マルケイ
株式会社マルケイは、名古屋市守山区で約50年間、事業を続けている総合建設会社です。長年にわたり、地域の公共施設建設などにも携わってきました。同社の特徴は、社員が長く働き続けている点にあります。これは、福利厚生を充実させるなど、会社として働きやすい環境づくりに努めていることの現れです。そのため、解体から新築までといった長期にわたる工事でも、途中で担当者が変わる可能性が低く、最後まで安心して相談を続けやすい体制が整っています。
- 名古屋市守山区で50年にわたる公共工事などの施工実績
- 社員の定着率が高く、長期工事でも担当者が変わらない体制
- 解体から新築までを一貫して依頼できる対応力
有限会社拓建設
例えば、古い家を解体して駐車場にしたい場合、通常は解体、造成、舗装と複数の業者に依頼が必要です。同社ではこれらの工程をすべて一貫して請け負うことができます。そのため、業者間の連携がスムーズに進み、工事全体を通して責任の所在が明確になるという利点があります。官公庁からの公共工事の実績もあり、その技術力を背景に、個人の住宅に関する相談にも応じています。
家を解体した後、その土地を駐車場にしたり、きれいに整地したりしたいと考える方は多いです。その場合、解体、造成、舗装と、工程ごとに異なる専門業者へ依頼するのが一般的でした。しかし、業者間の引き継ぎがうまくいかないと、工期が延びたり仕上がりに影響が出たりする心配もあります。有限会社拓建設のように、これらすべての工程をまとめて担当できる業者であれば、そうした心配を減らすことができます。特に舗装は専門的な技術が求められる分野です。解体から最終的な土地の仕上がりまで、一貫して責任を持ってくれる業者を選ぶことは、安心して工事を任せるための重要なポイントになります。
- 解体から造成舗装工事まで自社での一貫対応。
- 公共工事から個人宅の工事まで幅広く手掛ける実績
- 国家資格を保有する技術者が在籍。
株式会社松田建設
株式会社松田建設は、注文住宅や医療施設など、多様な建物の設計・施工を手がけています。解体専門の業者ではありませんが、建て替えの際には解体から新築まで一貫して依頼することが可能です。特に、診療を続けながらクリニックの工事を行った実績があります。この経験から、施主や近隣への細やかな配慮が求められる現場でも、安心して任せやすいでしょう。
「診療を続けながら工事を行った経験がある」という点は、施工管理能力を判断する上で一つの目安になります。病院やクリニックの工事では、患者さんやスタッフの安全を守りつつ、騒音や振動、ホコリなどが診療の妨げにならないよう、通常以上に細やかな計画と配慮が不可欠です。そのような厳しい条件下で工事をやり遂げた経験がある業者なら、近隣への配慮が特に重要となる住宅密集地での解体や建設も、安心して任せやすいでしょう。
- 個人住宅から医療施設まで幅広い建築に対応
- 診療を続けながらの工事が可能な施工管理
- 解体から設計・施工まで一貫して依頼可能
wacstyle株式会社
wacstyle株式会社は、自社工場でオーダーメイド家具の製作を手掛けている会社です。リノベーションを行う際は、設計担当者、施工管理者、そして家具職人が一つのチームとして連携します。そのため、内装解体の段階から、最終的に設置する家具が美しく収まるよう計算し、下地作りまで丁寧に進めるのが特徴です。解体から空間に合わせた家具の設置まで、一貫した視点で進めたい場合に適した体制を持っています。
リノベーションでオーダー家具を設置する場合、壁や床の下地が少しでも歪んでいると、家具との間に隙間ができてしまうことがあります。この会社の場合、最終的に家具を作る職人自身が、最初の工程である解体から関わります。これは、ミリ単位の精度が求められる家具を正確に設置するために、どのような下地が必要かを、作り手が最もよく理解しているためです。仕上げの美しさを重視する方にとって、この一貫体制は判断材料の一つになります。
- オーダーメイド家具を製作する自社工場を保有
- 設計、施工、家具製作の各専門家が連携して対応
- 家具の設置から逆算した、精密な解体と下地作り
株式会社八創
株式会社八創は、店舗や商業施設の内装デザイン・工事を手掛けている会社です。その経験を活かし、リノベーションを前提とした内装解体を得意としています。単にすべてを壊すのではなく、新しい空間のデザインを見据えながら、どの柱や壁を残せばデザイン的に活かせるかを判断して作業を進めるのが特徴です。解体後のデザインや内装工事も一貫して依頼できるため、完成イメージの齟齬が起こりにくいという利点があります。
リノベーションを成功させるには、解体の段階で設計者の意図が反映されているかが重要になります。解体業者と設計者が別の場合、本来残すべきだった価値のある柱や梁まで誤って壊してしまうケースも少なくありません。その点、設計の視点を持つ業者は、古い建物のどこに価値があるかを理解しているため、安心して任せやすいでしょう。残せる部分を活かすことで、無駄な工事が減り、結果的にコストを抑えながら個性的な空間を実現することにも繋がります。
- リノベーションを前提とした計画的な解体
- 残すべき構造や部材を見極める設計視点
- 店舗や商業施設の内装工事で培ったデザイン力
有限会社ケー・エス・ピー
有限会社ケー・エス・ピーは、一般的な家屋ではなく、店舗の大型看板や鉄骨の撤去を専門とする会社です。顧客には全国展開するチェーン店や自動車メーカーなどが含まれており、大手企業との取引実績があります。こうした企業は安全管理に厳しい基準を設けていることが多く、同社はそれらの基準を満たす技術力と管理体制を備えていると言えます。企業のブランドイメージやコンプライアンスを重視する場合、安心して相談できる一社です。
看板の撤去工事は、家屋の解体とは違う難しさがあります。建物を傷つけず、通行人や車が行き交う道路の安全を守りながら、巨大な構造物を撤去しなければならないからです。特に大手企業の場合、もし現場で事故が起きれば、企業のブランドイメージや社会的信用に直接影響します。厳しい安全基準を設けて業者を選ぶのは、そのリスクを避けるためです。同社がそうした企業から選ばれているのは、厳しい要求に応えられる安全管理体制があるからだと考えられます。
- 店舗の大型看板や鉄骨支柱の解体・撤去に特化した事業内容
- 大手企業との取引実績に裏付けられた安全管理体制
- 看板の企画・製作・設置から撤去までの一貫対応
日進機工株式会社
日進機工株式会社は、超高圧の水を噴射して鉄骨やコンクリートを切断する「ウォータージェット工法」を専門としています。この工法の大きな特徴は、作業中に火花が一切発生しない点です。そのため、引火や爆発の危険がある化学プラントや、精密機械が稼働している工場など、火気の使用が厳しく制限される環境でも安全に解体工事を進めることができます。また、重機を使わないため、周辺への騒音や振動、粉塵の発生を少なく抑えられるのも利点です。
解体工事の現場、特にプラント施設などでは、火気の使用が大きな事故につながる可能性があります。ガス切断などで火花が散ると、引火しやすい物質に燃え移ったり、粉塵爆発を引き起こしたりする危険があるためです。ウォータージェット工法は、水の力だけで切断するため、こうした火気のリスクがありません。この「火を使わない」という点が、安全性を最優先しなければならない現場において重要な選択肢となります。他社では対応が難しいとされる特殊な環境での解体を検討している場合、安心して相談できる業者の一つです。
- 超高圧水で鉄骨やコンクリートを切断するウォータージェット工法
- 化学プラントなど火気の使用が禁止される特殊な現場での解体
- 重機が不要なため、騒音や粉塵を大幅に抑制
株式会社ハラカイ
株式会社ハラカイは、愛知・岐阜・三重の東海3県で活動する解体工事の専門会社です。建築や不動産といった他の事業は手掛けず、解体工事に特化しています。木造家屋から鉄骨の倉庫まで、様々な建物の解体に対応可能です。公式サイトでは、これまでの施工実績が写真付きで公開されています。どのような工事をどの地域で行ってきたかを事前に確認できるため、依頼を検討する際の判断材料になります。
解体業者の中には、建築やリフォームなど他の事業と兼業している会社もあります。その中で、ハラカイのように解体工事だけを専門に行っている会社は、解体に関するさまざまな現場を経験していると考えられます。建物の壊し方だけでなく、近隣への配慮や関連法規など、専門的な知識が求められる場面も多いのが解体工事です。事業を一つに絞り、専門性を高めている点は、安心して任せられる業者を選ぶ上での参考になるでしょう。
- 建築・不動産業は行わず解体工事に特化
- 愛知・岐阜・三重の東海3県を網羅する対応エリア
- 公式サイトで木造や鉄骨などの施工実績を公開
木下工業株式会社
株式会社藤本建設
名古屋市守山区の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき？
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「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか？
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それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代（借りる費用）がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか？
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか？
-
相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物（不用品）の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体
【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの？費用はいくらかかる？ 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか？
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか？
-
いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。
建設業界では、人の入れ替わりが少なくないため、「担当者が途中で変わってしまった」というケースも起こり得ます。その点、社員が長く定着している会社は、経験豊富な人材が多く、安定した施工品質が期待できます。特に、工事が数ヶ月にわたるような場合、最初から最後まで同じ担当者とやり取りができる安心感は、業者を選ぶ上で大切なポイントになります。「創業50年」という長い業歴は、同社がそれだけ安定した経営を続けてきたことの参考になるでしょう。