愛知県名古屋市の解体業者584社を比較|費用相場と地域の解体事情 | 29ページ目
名古屋市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
名古屋市に所在する584社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「名古屋市の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「名古屋市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
名古屋市の解体工事事情と地域特性
名古屋市の概要
名古屋市は、戦災復興で整備された近代的なエリアと、戦火を免れた歴史的な木造密集地域が混在する、二つの顔を持つ大都市です。
愛知県の県庁所在地である名古屋市は、人口約234万人を擁する中部地方最大の都市です。市の中心部は名古屋大空襲からの復興事業で、100m道路に代表されるような道幅の広い道路網が整備されました。
その一方で、中村区や西区などには戦前の城下町や街道の面影を残す木造住宅密集地域(木密)も点在します。この新旧が混在する街のつくりが、解体工事を進める上での特有の難しさにつながっています。
地形・道路事情と解体費用の傾向
地盤が固い台地、軟弱な低地、起伏の激しい丘陵地という多様な地形と、昔ながらの狭い道が、工事の難易度と費用を大きく左右する要因です。
- 地形の特徴:市内の地形は大きく3つに分けられます。名古屋城などが位置する固い地盤の「熱田台地」では、工事中に埋蔵文化財が出てくる可能性があります。西部の「濃尾平野」は地盤が軟弱で地下水位も高いため、湧水対策が欠かせません。そして、東部丘陵地では愛知県建築基準条例の厳しい「がけ条例」が適用され、擁壁の造り直しに高額な費用がかかることもあります。
- 道路事情:戦後の復興で整備されたエリアは道幅が広い一方、西区の枇杷島周辺に見られる「美濃路」のように、江戸時代からの道幅がそのまま残る狭い道路も数多く存在します。こうしたエリアでは、大型の重機や4tダンプが現場に入れません。
- 費用への影響:道が狭い現場では、2tダンプで何度も往復して廃棄物を運び出す「小運搬(こうんぱん)」が必須となり、運搬費が高くなりがちです。加えて、リニア開発が進む名古屋駅周辺では作業車両の駐車場代が1日2,500円に達することもあり、こうした諸経費が見積もり金額を押し上げます。建設業界全体の人手不足から、交通誘導員の日当も高騰しているのが現状です。
運営者 稲垣中村区の旧遊廓のような密集地では、隣家との距離がほとんどなく「工事中に壁に傷がついた」といったトラブル相談が後を絶ちません。だからこそ、見積もりの段階で、近隣への配慮や万が一の補償について、具体的に説明してくれる誠実な業者を選ぶことが何よりも重要です。
木造密集地域の歴史的背景と解体の難しさ
戦災を免れた木造密集地域(木密)には、旧遊廓のような特殊な街並みが残っており、解体工事は技術面でもご近所への配慮の面でも、特に難しくなります。
名古屋市は、防災上の課題から11地区を「主な木造住宅密集地域」に指定しています。これらの地域は単に道が狭いだけでなく、その歴史的な背景が解体を難しくする要因になっています。
特に中村区の旧中村遊廓(大門地区)はその典型です。このエリアは、外部から中が見えないように設計された「廓(くるわ)」特有の入り組んだ道が多く、重機の進入を阻みます。
また、戦後に無秩序に繰り返された「お神楽増築」と呼ばれる増築で、建物が構造的に不安定になっているケースも少なくありません。隣家との隙間が数センチしかない現場も多く、崩落リスクを避けながら大部分を手作業で慎重に解体する必要があるため、工期も費用も大幅に増える傾向にあります。
解体工事・空き家対策の補助金
南海トラフ巨大地震への備えとして、古い耐震基準で建てられた木造住宅を対象にした補助金制度があります。特に防災対策が急がれる木造密集地域では、手厚い補助が用意されています。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 老朽木造住宅除却助成 | 費用の1/3(上限40万円) | 木造密集地域内の昭和56年5月31日以前着工の木造住宅で、耐震診断の結果、倒壊の恐れがあると判定されたもの。 |
| 戸建木造住宅除却助成 | 費用の1/3(上限20万円) | 市内全域(木密地域以外)の昭和56年5月31日以前着工の木造住宅で、耐震診断の結果、倒壊の恐れがあると判定されたもの。 |
| ブロック塀等撤去費助成 | 木密地域:費用の3/4(上限15万円) 一般地域:費用の1/2(上限10万円) | 道路に面する高さ1m以上の危険なブロック塀等の撤去。 |
これらの補助金は、いずれも解体工事の契約や着工の前に申請して、市から「交付決定」の通知を受ける必要があります。予算の上限に達すると受付が終わってしまうため、年度が始まったら早めに相談することが大切です。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
名古屋市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
名古屋市では、解体で出る廃棄物をエネルギーや資源として地域内で再利用する、しっかりとしたリサイクルの仕組みが整っています。
延床面積が80㎡を超える建物を解体する際は、建設リサイクル法にもとづき、分別しながら解体し、事前に市への届出が義務付けられています。届出を済ませると交付される「届出済シール」は、工事中、現場の見やすい場所に貼る必要があります。
市内で出た木くずは、南区や港区にある木質バイオマス発電所で燃料として活用されます。また、コンクリートガラは港区や飛島村の大きな中間処理施設で砕かれ、道路の路盤材などに使われる再生砕石として生まれ変わるなど、資源循環のルートが確立されています。
運営者 稲垣名古屋市での解体工事は、地盤の固い台地や軟弱な低地といった地形のリスクに加え、戦災を免れた木造密集地域の歴史を理解することが不可欠です。旧遊廓跡地のような特殊な現場では、手壊し解体の高い技術と豊富な経験が求められます。市の補助金制度をうまく活用しながら、こうした地域特性にしっかり対応できる業者を選ぶことが、成功の鍵です。
名古屋市の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 31,200円 | 25,100~29,100円 |
| 鉄骨造 | 34,900円 | 25,000~85,000円 |
| RC造 | 71,900円 | 48,000~120,000円 |
| 内装解体 | 27,600円 | 15,000~80,000円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
名古屋市の解体業者一覧
名古屋市の解体業者、全584社をご紹介します。
株式会社インサイドフィールド
株式会社インサイドフィールドは、一般的な建物解体工事に加えて、アスベスト除去や杭抜きといった専門的な技術を要する作業も自社で一貫して行っています。これらの特殊な工事は、業者によっては対応できなかったり、別途専門家への依頼が必要になったりするケースがあります。同社は解体後の舗装工事まで手掛けているため、解体から跡地利用の初期段階までをまとめて相談できます。
- アスベスト除去や杭抜きなど特殊工事への一貫対応
- 他の業者では対応が難しい工事に関する相談も可能
- 解体から跡地の舗装までを担う事業範囲
佐々木建設工業株式会社
佐々木建設工業株式会社は、名古屋市北区で三代続く建設会社です。創業以来、学校や官公庁の宿舎といった公共工事を中心に手掛けてきました。常に厳しい品質基準が求められる公共工事で長年の実績があることは、同社の技術力や管理体制が信頼されている一つの目安となります。施工計画から実際の現場管理まで、一級建築士や一級建築施工管理技士の資格を持つ社員が一貫して担当。約30社にのぼる協力会社とも長年連携しており、安定した品質の施工が期待できます。
公共工事を継続して受注しているという点は、業者の信頼性を判断する上で参考になります。税金が使われる公共事業の入札では、企業の経営状態や過去の施工実績、安全管理体制などが発注者である自治体によって厳しく審査されるためです。長年にわたり公共工事を請け負っているということは、こうした厳しい基準をクリアし続けていることを意味します。個人が自宅の改修などを依頼する際にも、その技術力や安定性を測るための一つの客観的な指標となるでしょう。
- 名古屋市北区で三代続く地域密着の経営
- 学校や官公庁施設など公共工事の施工実績
- 約30社の協力会社との長年にわたる連携体制
大池建工株式会社
大池建工株式会社は、名古屋市を拠点に50年以上、建物の防水・改修工事を専門に手掛けている会社です。同社の特徴は、問題が起きてから直すのではなく、事前に補修を行う「予防保全」という考え方を大切にしている点です。これにより、建物を長く使える状態に保つことを目指しています。市役所や中央卸売市場といった公共施設の改修工事も担当した実績があることから、信頼性の高い技術を持っていることが分かります。
もし建物の老朽化で解体を考えているなら、その前の一つの選択肢として同社に相談してみる価値はあるかもしれません。50年以上、建物を「直して使い続ける」ことを専門にしてきた会社なので、解体以外の方法を提案してくれる可能性があります。例えば、適切な防水や修繕を行えば、まだ十分に使えるケースもあります。すぐに壊すと判断する前に、建物を長持ちさせる専門家の視点から話を聞いてみることで、より納得のいく判断がしやすくなるでしょう。
- 名古屋で50年以上続く防水・改修工事の専門業者
- 建物の寿命を延ばす「予防保全」という考え方を重視
- 市役所や市場など公共施設の改修実績
株式会社アーツ
株式会社アーツは、解体工事のほかに土木工事、工場への重量機械の据付、船舶の改造といった事業も手掛けている会社です。これらの事業で培った技術や知識を活かし、老朽化した工場設備の撤去や、インフラ整備に伴う複雑な構造物の解体などにも対応しています。一般的な住宅解体とは異なり、特に専門性が求められる工事が事業の中心です。そのため、事業用資産の再構築など、構想段階からの計画が必要な案件についても相談できます。
同社が土木工事や工場の重量機械の据付など、解体以外の事業も行っている点は、技術力を判断する上での参考になります。重量物を安全に扱ったり、社会インフラを整備したりするには、構造物の特性や地盤の状態を正確に把握する知識が欠かせません。こうした経験を持つ業者であれば、特殊な設備が絡む工場の解体や、周辺環境への細やかな配慮が求められる現場など、難易度の高い工事を検討する際の依頼先候補の一つになるでしょう。
- 地盤調査、土木、特殊重量物工事、マリンサービスなど幅広い事業を展開
- 工場設備やインフラなど、技術的に難易度の高い解体・撤去の実績
- 国土交通省の経営力向上計画認定をはじめ、複数の公的機関から認定
株式会社サムアクト
株式会社サムアクトは、社内に一級建築士事務所の機能を持つ会社です。テント倉庫のような特殊な「膜構造建築」の設計・施工も手掛けています。大きな特徴は、解体工事を建築の専門家の視点から進められる点です。建物の構造を理解した上で、法的な手続きや安全管理を行っています。そのため、単に建物を壊すだけでなく、解体後の土地活用や新築計画まで見据えた相談が可能です。
解体業者と建築士事務所が同じ会社である点は、注目すべきポイントです。これは「壊すこと」と「建てること」の両方を、法律と構造の両面から理解している業者だと判断できます。例えば、解体後に新築を予定している場合、次の建築にどのような影響が出るかを考えながら工事を進めてもらえる可能性があります。「どこまで壊し、どのように整地すれば次の工事がスムーズか」といった専門的な判断を任せられるため、土地活用をトータルで考えている場合に相談しやすいでしょう。
- 一級建築士事務所としての設計・法的手続きへの対応
- テント倉庫など特殊な「膜構造建築」の設計・施工実績
- 解体から設計、施工、メンテナンスまでの一貫体制
株式会社オーヴァル建築設計事務所
株式会社オーヴァル建築設計事務所は、リノベーションやリフォームの設計・施工を主な事業とする一級建築士事務所です。同社が手掛ける解体工事は、新しい空間を作るための「内装解体」や「スケルトン解体」が中心となります。これは建物を取り壊すのではなく、既存の空間を活かしながら新しい間取りやデザインを実現するものです。解体から新しい空間の設計までを一貫して相談できるため、今の住まいをより良くしたいと考えている人にとって、心強い存在です。
リノベーションのための内装解体は、ただ壊すだけの工事とは異なります。どの壁を残し、どの柱を抜くと危険なのかを建物の構造から判断しなくてはなりません。建築設計事務所に依頼する利点は、この点にあります。建物の専門家であるため、安全性を確保した上で「どこまで解体できるか」を正確に見極めることができます。解体後のリノベーションでどのような空間が実現可能か、設計の視点から具体的な提案を受けられるため、安心して工事を任せやすいでしょう。
- 設計・監理を主事業とする一級建築士事務所
- リノベーションを目的とした内装・スケルトン解体に対応
- 解体後の空間デザインまで含めた総合的な提案
有限会社三佳
有限会社三佳は、2000年から日進市で事業を続けている会社です。特徴は、建設業許可に加えて、愛知県公安委員会から古物商許可も取得している点です。この許可があるため、解体工事で発生した有価物を同社に買い取ってもらうことができ、その分、依頼主の費用負担を軽減できる可能性があります。一つの場所で長く営業を続けていることは、地元で業者を探す上で安心材料の一つになるかもしれません。
建設業と古物商、二つの公的な許可を取得している点は、業者選びの参考になります。古物商の許可があれば、解体で出る金属くずなどを正式な手続きで売買できます。業者によっては、こうした有価物の処理が不透明な場合もありますが、許可を持つ業者であれば、買取額を工事費用から差し引くなど、依頼主に還元する透明性の高い対応が期待できます。法令を遵守して事業を行う姿勢の表れとも考えられるでしょう。
- 日進市で20年以上の事業実績
- 建設業許可と古物商許可を保有
- 有価物の買取による費用負担の軽減
株式会社ウエスタン
株式会社ウエスタンは、上下水道や一般土木など、地域のインフラ工事を担う会社です。同社が特に重視しているのは、社員同士のチームワークです。代表が目指す「常に隣に仲間がいるような環境」という方針のもと、社員間のコミュニケーションが活発な組織づくりを進めています。現場作業では、このチームワークが安全管理の基盤となります。互いに声を掛け合い、スムーズに連携することが、質の高い施工につながると考えている会社です。
建設現場では、作業員一人ひとりの技術だけでなく、チーム全体の連携が工事の質や安全性を大きく左右します。特に複数の重機や作業員が同時に動く土木工事の現場では、互いの状況を把握し、声を掛け合うことが事故防止に不可欠です。株式会社ウエスタンが「チームワーク」を大切にするのは、そのためです。社員同士が普段から良好な関係を築けていれば、現場での意思疎通もスムーズになり、結果として安全で丁寧な仕事につながりやすくなります。
- 社員間のコミュニケーションを重視する社風
- 上下水道や一般土木といった公共インフラ工事が事業の中心
- チームでの連携を前提とした安全管理体制
環境サービス株式会社
環境サービス株式会社は、工場、オフィス、病院といった施設の空調・給排水設備の工事やメンテナンスを専門に行う会社です。事業内容は、壊れた箇所の修繕だけではありません。空調設備の更新や水まわりのリフォーム、厨房設備の改修などを通じて、より衛生的で効率の良い環境を提案することも業務の一環です。トラブルが発生する前の定期的なメンテナンスにも対応しており、建物の資産価値を長期的に維持するサポートをしています。
建物の快適さや資産価値は、柱や壁といった構造だけでなく、目に見えない空調や給排水設備の状態に大きく左右されます。同社はこれらの設備工事を専門としているため、建物の内部構造、特に配管やダクトがどこをどのように通っているかを把握しています。そのため、建物の解体や大規模なリフォームを行う際も、重要な設備を誤って破損させるリスクが少なく、安全で効率的な工事計画を立てることが可能です。
- 空調・給排水・厨房設備の設計、施工、メンテナンス
- 修繕に加え、省エネや衛生環境改善の提案
- 工場・病院・オフィスビルなど施設の継続的な設備管理
エス・エス・シー株式会社
エス・エス・シー株式会社は、住宅リフォーム事業や、遮熱・断熱塗料の販売などを手掛けている会社です。解体を専門とする業者ではありませんが、住まいに関する多様な事業経験を木造家屋の解体サービスに活かしています。特徴は、解体後のリフォームや、住宅の断熱性などを高めるリノベーションまで一貫して相談できる点です。特に断熱・遮熱塗料の専門知識があるため、解体後の新しい住まいをより省エネで快適にするための具体的な計画を立てる際に役立ちます。建て替え後の暮らしまで含めて相談したい人にとって、選択肢の一つとなる会社です。
家の建て替えでは、「解体」と「新築」をそれぞれ別の業者に依頼するのが一般的です。しかし、同社のようにリフォームや住宅性能に関する知識を持つ会社なら、解体と次の家づくりを連携させた計画を立てられる可能性があります。例えば、「新しい家は高断熱にしたい」という要望に対し、その設計に適した基礎の残し方を提案するなど、建築の視点を取り入れた解体工事が期待できます。単に更地にするだけでなく、次の建築を有利に進めるための解体を考えている場合に参考になるでしょう。
- 住宅リフォームや専門塗料の販売など、住まいに関する幅広い事業を展開
- 解体から性能向上のリノベーションまで、一貫した相談に対応
- 断熱・遮熱塗料の専門知識を活かした、省エネ住宅に関する提案
名古屋市の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
-
「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
-
それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
-
相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
-
いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。

解体工事では、地中から予期せぬ杭や障害物が出てきたり、アスベストが見つかったりすることがあります。その都度、対応できる専門業者を探すとなると、工期や費用に影響が出かねません。インサイドフィールドのように、あらかじめ杭抜きやアスベスト除去といった作業にも対応できる会社であれば、万が一の事態にもスムーズに対応を進められます。複数の業者を介さずに責任の所在が明確になる点は、安心して工事を任せる上で大きな利点です。