愛知県東海市の解体業者7社を比較|費用相場と地域の解体事情

東海市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。

東海市に所在する7社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。

そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「東海市の解体費用相場」「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。

下の「東海市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。

稲垣 瑞稀

この記事の案内人・編集長

稲垣 瑞稀

解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。

目次

東海市の解体工事事情と地域特性

東海市の概要

東海市は、名古屋南部臨海工業地帯の中核をなす産業都市と、知多半島の丘陵地に広がる住宅都市という二つの顔を持つのが特徴です。

愛知県東海市は、名古屋市の南に位置し、伊勢湾に面した工業地帯と内陸の住宅地から成り立っています。2025年11月時点の人口は113,267人で、緩やかな減少傾向です。

近年では人口だけでなく世帯数も減り始めており、高度経済成長期に開発された団地を中心に空き家が増加し、解体工事の需要が高まっています。市の成り立ちから工業都市としての性格が強く、特に日本製鉄の関連施設が多く集まっています。

地形・道路事情と解体費用の傾向

西側の軟弱な臨海部と東側の高低差がある丘陵部という対照的な地形、そして産業道路の渋滞や昔ながらの狭い道が、解体費用を左右する大きな要因です。

  • 地形の特徴:市の地形は、西側の臨海埋立地と東側の丘陵地に明確に分かれます。臨海部は地盤が軟弱で液状化のリスクが高く、伊勢湾からの強風や塩害の影響を直接受けやすいです。一方、富木島町や加木屋町などの丘陵部は、安定した地盤が多いものの、谷を埋めた造成地も混在し、擁壁や急な坂道が多いのが特徴です。
  • 道路事情:市の西部を走る西知多産業道路(国道247号)は、通勤の車と物流トラックで、朝夕を中心に慢性的な渋滞が発生します。その一方で、名鉄尾張横須賀駅周辺の横須賀地区は、昔ながらの町割りが残っており、大型トラックが入れない4m未満の狭い道が網の目のように広がっています。
  • 費用への影響:臨海部の現場では、重機のための地盤対策や、塩害・強風対策で追加費用がかかる可能性があります。丘陵部や横須賀地区の現場では、急な坂道や道幅の狭さから2t・3tトラックでの小運搬が必須になり、運搬費が高くなる傾向があります。加えて、古い擁壁の安全性を調べたり、補強したりする必要が出てくることもあります。
運営者 稲垣運営者 稲垣

東海市では日本製鉄の社宅跡地のような、RC造の中層ビルを複数解体する案件の相談が増えています。こうした現場では、アスベストや土壌汚染の調査・対応実績が豊富な業者を選ぶことが絶対条件です。見積もりの際に、過去の同様の工事実績を具体的に示してくれるかどうかが、信頼できる業者を見極める一つのポイントになります。

企業城下町の変遷と大規模開発の動向

東海市のまちづくりは日本製鉄の動向と深く関わっており、近年は老朽化した社宅跡地の大規模な再開発が、専門的な技術が求められる新たな解体需要を生んでいます。

東海市のまちは、日本製鉄(旧新日鐵)の企業城下町として発展してきた歴史があります。現在、市内に点在していた従業員向けの社宅が老朽化などで統廃合され、その広大な跡地の再開発が活発に進んでいます。

これらの跡地は単なる住宅地ではなく、商業施設や医療福祉施設などを備えた複合開発エリアへと転換されるケースが増えています。そのため解体工事も、一般的な木造家屋とは異なり、RC造(鉄筋コンリート造)4〜5階建ての中層ビルが複数棟並ぶような大規模なものになります。

こうした大規模解体では、アスベスト(石綿)除去に加え、大規模な杭抜き工事や土壌汚染調査といった専門的な対応が不可欠です。また、製鉄所周辺での工事では、通勤時間帯のトラック運行を控える、粉塵の飛散に厳しく配慮するなど、法律を守る以上の「企業城下町ルール」とも言える地域特有の配慮が求められる点も大きな特徴です。

解体工事・空き家対策の補助金

古い耐震基準の木造住宅や危険なブロック塀の撤去を対象とした補助金制度がありますが、予算の上限に達すると早期に終了する可能性があるため、早めの手続きが重要です。

制度名補助金額・率対象・条件
木造住宅除却工事費補助制度対象工事費の23%(上限40万円、特例50万円)昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅で、耐震判定値が1.0未満のもの。狭あい道路に接する場合などは上限額が50万円に加算されます。
ブロック塀等撤去費補助制度撤去延長1mあたり7,500円(上限15万円)市が指定する通学路に面し、高さ1m以上のコンクリートブロック塀などが対象です。

これらの補助金は、いずれも2026年1月15日が申請期限ですが、予算がなくなり次第、受付を終了します。また、必ず解体業者との「契約前」に市役所へ申請し、交付決定を受ける必要がありますので注意してください。

※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
東海市の公式サイトで詳細を見る

廃棄物処理と分別ルール

解体工事で発生する廃棄物はすべて産業廃棄物となり、市の一般廃棄物処理施設「西知多クリーンセンター」への持ち込みは一切できません。

東海市では、廃棄物の分別ルールが厳しく定められています。解体工事で出る木くず、石膏ボード、瓦、コンクリートガラなどは、すべて産業廃棄物として扱われます。

これらは市民が利用する「西知多クリーンセンター」には搬入できず、許可を持つ専門の処理業者を通して、南柴田町などにある再資源化施設へ運搬しなければなりません。処理施設でスムーズに受け入れてもらうため、現場ではプラスチックや木片などの異物を徹底的に取り除き、コンクリートガラを規定のサイズ(一辺30cm〜40cm程度)に小割りにする必要があります。

運営者 稲垣運営者 稲垣

東海市での解体工事を成功させるには、臨海部と丘陵部という市の対照的な特徴を理解し、さらに日本製鉄の企業城下町としての歴史を把握することが鍵です。社宅跡地のような大規模な開発から、横須賀地区の昔ながらの狭い道に面した住宅まで、現場の状況に合わせた適切な計画と業者選びが何より重要です。

東海市の解体費用相場

建物構造 坪単価あたりの解体費用 価格幅
木造 31,400 23,400~50,000
鉄骨造 33,200 28,200~40,000
RC造 64,800 48,800~112,700
内装解体 33,000 15,500~75,300

※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。

優良な解体業者の選び方

解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。

当サイト独自の50の調査項目

掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。

調査項目(全50項目)を見る

企業経験・規模 (7)

1,000件以上の実績 500件以上の実績 創業30年以上 従業員30人以上 中間処理場保有 公共工事の経験 重機保有

対応工事 (10)

アスベストレベル1,2除去 ブロック塀 土木工事 リフォーム工事 新築工事 外構工事 火災 杭抜き工事 県外出張 樹木伐採

保有資格 (9)

建設業許可 解体工事業登録 産業廃棄物収集運搬業許可 産業廃棄物処分業許可 石綿作業主任者 建築物石綿含有建材調査者 解体工事施工技士 1級土木施工管理技士 1級建設機械施工管理技士

安全対策・リスク管理 (7)

工事賠償責任保険 違反歴なし 表彰・受賞 現場清掃 ISO認証 電子マニフェスト 地域貢献・ボランティア

顧客対応・サービス (17)

自社ホームページ 無料見積もり 不要品回収 不要品買取 不動産取引 補助金・助成金申請 土地活用 滅失登記 建設リサイクル届 近隣挨拶 翌営業日連絡 クレジットカード 解体ローン SNS 土対応 日祝対応 年中無休

※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。

東海市の解体業者一覧

東海市の解体業者、全7社をご紹介します。

株式会社建商の公式サイトスクリーンショット

株式会社建商

東海市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社建商は、ウェブサイトで2,000件を超える施工事例を公開しています。特徴的なのは、「東海市 木造2階建解体工事:112万円」のように、一件ごとの費用が明記されている点です。これにより、依頼者は工事を検討する際に、具体的な費用の目安を立てやすくなります。また、ブロック塀一つから依頼できる「プチ解体」というサービスもあり、小規模な工事にも対応しています。

スッキリ解体の分析

解体工事の費用は、建物の状況によって変わるため、見積もりを取るまで分かりにくいことがあります。株式会社建商のように、過去の事例と実際の費用を数多く公開していることは、依頼者にとって参考になります。自分の家の条件と似た事例を探すことで、「だいたいいくらかかるのか」という目安を事前に把握できるためです。予算の見通しが立てやすい点は、安心して業者選びを進める上での一つの判断材料になるでしょう。

注目ポイント
  • 解体費用を明記した2,000件超の施工事例
  • 個人の依頼者からのGoogleレビューで高い評価
  • ブロック塀など一部のみを壊す「プチ解体」にも対応
株式会社興田建設工業の公式サイトスクリーンショット

株式会社興田建設工業

東海市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社興田建設工業は、問い合わせから工事の完了まで、全ての工程を自社スタッフのみで行う「100%自社施工」を原則としています。外部の業者を介さないため、営業担当と現場作業員の連携が取りやすく、責任の所在が明確になるのが特徴です。また、公式のInstagramアカウントで日々の作業風景を発信しており、工事の進捗状況を自分の目で確かめることができます。

スッキリ解体の分析

解体工事では、契約した会社(元請け)が、実際の作業を別の会社(下請け)に任せるケースがあります。この場合、担当者間の連絡がうまくいかなかったり、トラブルが起きた際にどこに責任があるのか分かりにくくなったりすることがあります。興田建設工業のように、相談の窓口から現場の職人まで全てが自社スタッフで構成されていると、そうした心配が少なくなります。何かあった時に話が通りやすく、最後まで一貫して任せられるという安心感につながるでしょう。

注目ポイント
  • 問い合わせから完工まで一貫して対応する100%自社施工
  • Instagramによる日々の現場の状況報告
  • 依頼主と周辺住民双方に配慮した丁寧な現場管理
株式会社アンテックの公式サイトスクリーンショット

株式会社アンテック

東海市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社アンテックは、1988年に創業した解体工事業者です。法人顧客からのリピート率が93%に達しており、継続的に選ばれていることが分かります。プラントや高層ビルといった、専門的な技術が求められる大規模な解体工事の実績が豊富です。高所作業に対応できる「ZX500マルチブーム」などの特殊な重機を自社で保有しているため、難しい現場にも対応できます。また、労働安全衛生に関する国際規格「ISO45001」の認証を取得している点も特徴です。安全管理体制が客観的に評価されているため、コンプライアンスを重視する大規模な工事も安心して相談できるでしょう。

スッキリ解体の分析

個人の住宅解体とは異なり、法人が発注する工事は継続的な取引になることがよくあります。その中で「リピート率93%」という数字は、業者選びの参考になるデータです。法人は価格だけでなく、品質、安全管理、工期の遵守といった点を総合的に評価します。これだけ高い確率で再度選ばれているということは、発注者の期待に応える安定した仕事をしている一つの証拠と考えられます。初めて解体工事を依頼する方にとっても、信頼性を判断する上での目安になるでしょう。

注目ポイント
  • 法人顧客からのリピート率93%という実績
  • 労働安全衛生の国際規格「ISO45001」の認証取得
  • 高層ビルやプラント解体用の大型・特殊重機を自社で保有
株式会社寿美屋の公式サイトスクリーンショット

株式会社寿美屋

東海市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社寿美屋は、1967年から東海市で事業を続ける解体業者です。特に工場やプラントといった、事業用設備の解体を専門としています。特徴は、解体工事から産業廃棄物の中間処理、鉄や非鉄金属スクラップの買取まで、すべてを自社で一貫して行っている点です。複数の業者に分離発注する必要がないため、手続きが簡潔になり、責任の所在も明確になります。自社で中間処理場や多数の重機を保有していることも、スムーズな工事につながる要素の一つです。

スッキリ解体の分析

解体業者を選ぶ際、「どこまで自社で対応できるか」は確認したい点です。特に工場やプラントの解体では、価値のある金属スクラップが多く発生します。同社のように、自社で中間処理場まで持ち、金属の買取まで直接行える体制が整っている場合、依頼者側にメリットが生まれやすくなります。間に他の業者が入らないため、中間マージンが発生せず、結果的に廃棄物の処理費用を抑えられたり、金属を高く買い取ってもらえたりする可能性があります。費用を抑えつつ、解体から処分までをまとめて任せたい場合に検討したい業者です。

注目ポイント
  • 1967年創業、東海市を拠点とする50年以上の事業実績
  • 工場やプラントなど事業用設備の解体が中心
  • 解体、産業廃棄物の中間処理、金属買取まで自社で完結
  • 自社所有の中間処理場と多数の重機
株式会社猪俣工業の公式サイトスクリーンショット

株式会社猪俣工業

東海市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社猪俣工業は、日本製鉄株式会社名古屋製鉄所の中に事業所を構え、プラント関連の工事を専門としています。製鉄所のような大規模施設の敷地内で事業を行うには、安全管理や技術力において極めて厳しい基準が設けられています。同社は、そうした環境でプラントの建設から解体までを長年手掛けてきました。建物の構造を深く理解しているため、ただ壊すだけでなく、安全性を最優先した計画的な解体工事が可能です。

スッキリ解体の分析

解体業者を選ぶ際、どのような場所で工事を行ってきたかは、その技術力を判断する上で参考になります。特に、日本製鉄の製鉄所のような場所は、安全に対する意識が非常に高く、構内で作業するためには多くの厳しい条件を満たさなければなりません。例えば、わずかなミスが大きな事故につながる可能性があるため、作業手順の徹底や、常に危険を予測する能力が求められます。そのような場所で長年事業を続けているという事実は、同社が安全管理や法令遵守の面で高い水準にあることの裏付けになります。

注目ポイント
  • 日本製鉄名古屋製鉄所内に常駐する事業所
  • プラントの建設から解体までを一貫して対応
  • 特殊な環境下での高難度な解体工事にも対応
株式会社愛誠商事の公式サイトスクリーンショット

株式会社愛誠商事

東海市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

愛知県東海市を拠点に、解体工事と産業廃棄物の収集運搬を行う会社です。大きな特徴は、ウェブサイト構築などを支援するEC事業部を運営している点です。そのため、建物を解体した後の土地活用や、事業の方向転換といった相談にも対応しています。愛知・岐阜・三重の3県で産業廃棄物収集運搬業許可を取得しており、法令に基づいた適正な処理が可能です。これまでに一度も行政処分を受けたことがないという事実も、信頼性を判断する上での一つの材料になります。

スッキリ解体の分析

解体業者がウェブサイト制作などを手掛けている、という点は珍しいかもしれません。これは、例えば店舗を解体してオンラインでの事業に切り替えるなど、事業転換を考えている事業者にとって、心強い存在と言えます。建物の解体と、その後の新しい事業の立ち上げをまとめて相談できる業者は多くありません。解体後の計画が具体的に決まっている場合、特に相談しやすい業者です。

注目ポイント
  • 解体、産業廃棄物収集運搬、EC事業を運営
  • 愛知・岐阜・三重における産業廃棄物収集運搬業の許認可
  • 過去の行政処分や違反歴なし
三友産業株式会社の公式サイトスクリーンショット

三友産業株式会社

東海市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍

東海市の解体業者が見つかりませんでした。

愛知県の市区町村一覧

解体業者の選び方でよくある質問

「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?

「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。

建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。

しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。

解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?

それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。

同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。

例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。

また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。

このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。

もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?

いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。

廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。

不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。

  • 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
  • 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
  • 書面での契約を交わしていない場合

上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。

相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?

相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう

インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。

あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。

また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。

ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?

問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。

解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。

ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。

また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。

ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。

解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?

いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。

解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。