愛知県豊田市の解体業者一覧9社
豊田市の解体業者をお探しの方へ。
「スッキリ解体」が、豊田市に所在する9社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
このページでは、まず優良な解体業者の選び方を解説し、その後に「豊田市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
優良な解体業者の選び方【5つのポイント】
安心して依頼できる解体業者を選ぶ際にチェックするべき 5つのポイントをご紹介します。
基準1:建設業許可の保有・解体工事業の登録がされていること
解体工事を行うためには、「建設業許可」の保有または「解体工事業の登録」のいずれかが必要です。 許可・登録がない状態で解体工事を行うことは違法行為にあたるため、必ずどちらかを保有・登録している業者を選びましょう。
- 建設業許可(解体工事業)
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解体工事においては1件の請負金額が 500万円以上(税込)の工事を行う場合に必要となる許可。
- 解体工事業の登録
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解体工事を請け負うための登録。ただし1件の請負金額が 500万円未満(税込)の工事のみ請け負える。
解体工事を請け負う業者が無許可だと判明した場合、建設業法違反により 工事中止命令や、 営業停止処分が下されることがあります。その場合、解体工事の予定は大幅に遅れ、費用も時間も余計にかかってしまうことになりかねません。
また、コンプライアンス意識や技術力の不足により 「不法投棄・現場での事故」を起こす可能性もあります。業者が許可の保有・登録を行っているかは事前に必ず確認しましょう。
基準2:産業廃棄物収集運搬業許可を保有していること
産業廃棄物を収集運搬する資格である 「産業廃棄物収集運搬業許可」を取得するには、指定の講習や経営状況などの要件をクリアする必要があるため、 会社としての信頼の裏付けになります。
- 運搬車両・車両保管の要件
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廃棄物の種類に応じて、飛散や流出を防ぐ構造であることが求められます(土砂を運ぶダンプにシートをかけられる、液体を運ぶタンクローリーに漏洩防止措置があるなど)。また、運搬車両を適切に保管できる駐車場を確保しなければいけません。
- 講習会の修了
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日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)が実施する「産業廃棄物収集・運搬課程」の講習会を受講し、試験に合格して修了証を取得している必要があります。つまり「 収取運搬に必要な知識を習得しているか」が求められます。
- 利益・債務超過の要件
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直近3年間の決算書において、経常利益や当期純利益がマイナスでないことや、貸借対照表において負債総額が資産総額を上回る「債務超過」の状態でないことが原則です。つまり 「経営的に安定しているか」が審査されます。
- 事業内容の明確化
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取り扱う産業廃棄物の種類、運搬方法や使用する車両、適正な処理ルートなどを明確化する義務があります。廃棄物をどこからどこへ、どのように運ぶかを決定します。つまり「 廃棄物を適切に処理することの証明」をしなくてはいけません。
また、産業廃棄物収集運搬許可を持っていることで、 解体業者にとって最適なルートでゴミを処分できるというメリットもあります。処分を外部に委託するケースと比べて費用を抑えやすい傾向があります。
運営者 稲垣
廃棄物の処分費用は一律ではなく、処分場によって変動があります。木材はAの処分場、鉄くずはBの処分場へ持ち運ぶなどして、処分コストを抑える工夫をしている業者もいるため、自社で許可を保有していることが望ましいと言えます。
基準3:過去に違反歴がないこと
解体業者が違法工事や不法投棄を行うと違反歴がつきます。 創業 し て から違反歴が一切ないことも信頼の証です。
違反歴を依頼者自身で確認する場合は、国土交通省の「ネガティブ情報等検索サイト」や、産業廃棄物処理事業振興財団の「許可取消処分情報」で検索できます。
違反歴があるからといって必ずしも危険な業者とは限りませんが、 安全意識の高さを判断する基準としては有効です。
基準4:自社でホームページを保有していること
解体業者が自社でホームページを保有していると、様々な情報を調べられます。
一般的には「会社概要」「事業案内」「施工実績」「経営理念」「設備・施設案内」「スタッフ紹介」「保有資格」「企業の強み」「お客様の声」「ブログ・SNS」などが掲載されています。
中には、 施工実績を写真つきで公開している解体業者や、 明瞭な料金体系を掲載している業者も存在します。「ホームページにどんなことが書いてあるか」を比較し、業者の信頼度を見極めましょう。
運営者 稲垣
詳細で具体的な公開情報は、お客様に隠しごとをしないという誠意の証でもあります。
また、優良な解体業者は普段から工事の経過を写真に収めています。それにより 作業
の正当性や透明性を証明しているため、詳細な現場の写真を公開できること自体も信頼に繋がります。
基準5:公共工事を請け負った経験があること
国や地方自治体から発注される公共工事を請け負っていることも、信頼性を判断する1つの基準となります。
公共工事とは「水道・道路・鉄道・ダム・公園・学校」などを対象にした、社会基盤に携わる工事を指します。公共工事を請け負うためにはいくつか条件があり、それらを満たすことで信頼性の裏付けになります。
- 経営事項審査
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公共工事の入札に参加するには経営事項審査を受ける必要があります。この審査では企業の経営状況、技術力、社会性、過去の実績など様々な観点から企業の実力が審査されます。公共工事を請け負えるのは、 企業の経営基盤や技術力が一定水準以上である証です。
- 入札・契約制度
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一般競争入札が採用されることが多く、価格だけでなく技術提案も含めた総合的な評価によって発注先を決定します。これにより、安かろう悪かろうの業者は排除され、 技術力や実績のある優良な業者が選ばれやすいと言えます。
- 履行保証制度
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万が一、業者が倒産したり、自己都合で工事を放棄したりした場合に備えて、契約保証金や履行保証保険への加入が義務付けられています。これにより工事が中断しても保証機関が代替業者を探すなどして、 工事の完成が保証されます。
運営者 稲垣
公共工事は審査と入札によって、工事品質の低い業者が簡単に請け負えないようなシステムになっています。公共工事の実績はホームページで公開している場合も多いので、依頼前に確認しておきましょう。
以下の記事ではさらに網羅的な業者の選び方を紹介しています。「どうしてそれが優良業者の裏付けになるのか」といった、 各基準における専門家の詳細な解説が読めますのでぜひご確認ください。
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
調査項目(全50項目)を見る
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
豊田市の解体業者一覧
豊田市の解体業者、全9社をご紹介します。
近藤商事土木株式会社
近藤商事土木株式会社は、1971年の創業以来、公共事業を中心に手掛けてきた会社です。その技術力と組織力から豊田市と防災協定を結んでおり、災害時には地域のインフラを復旧するという公的な役割も担っています。また、解体工事で発生する廃棄物は、自社が保有する中間処理施設「豊田北部処理プラント」で法令に沿って適正に処理されます。公共事業に求められる水準の管理体制が、個人の解体工事にも活かされている点が特徴です。
- 豊田市との防災協定を締結し災害時のインフラ復旧を担当
- 自社の中間処理施設「豊田北部処理プラント」を保有
- 1971年創業、公共事業を中心とした施工実績
株式会社今井組
株式会社今井組は、1970年に創業した豊田市の総合建設会社です。長年にわたり、道路や河川といった公共工事を手掛けてきました。大きな特徴は、自社でコンクリートのリサイクル工場を運営している点です。解体工事で発生したコンクリート廃材は、この工場で愛知県認定のリサイクル資材「あいくる材」に加工され、再利用されます。品質管理(ISO9001)や環境保護(ISO14001)に関する国際規格の認証も長年維持しており、安定した組織運営がうかがえます。
公共工事を継続して請け負っているという点は、業者の信頼性を判断する上で参考になります。行政が発注する工事は、技術力だけでなく安全管理の面でも厳しい基準が設けられているためです。個人の住宅解体を依頼する場合でも、その基準に準じた丁寧な作業が期待できるでしょう。加えて、自社でリサイクル工場まで持っている点も注目です。廃材の処理まで一貫して任せられるため、工事全体の流れがスムーズに進みやすいと考えられます。
- 1970年創業 豊田市発注の公共事業を長年受注
- 自社でコンクリートのリサイクル工場を保有
- 愛知県認定のリサイクル資材「あいくる材」を生産
- 品質(ISO9001)・環境(ISO14001)の国際規格を継続して取得
株式会社GRAM
株式会社GRAMは、リサイクル業を母体とする会社です。その専門性を活かし、解体工事の際に発生する家財や不用品の買取に対応しています。買取金額を解体費用から直接差し引くことで、施主の費用負担を軽減できる点が大きな特徴です。また、建て替えを行う場合には、20tコンテナ1個分の家財を無料で預かるサービスも提供しています。解体工事だけでなく、遺品整理や生前整理、墓じまいといった関連作業も一括で依頼することが可能です。
解体費用を少しでも抑えたいと考える方は多いと思います。株式会社GRAMはリサイクル業を事業の軸にしているため、家の中に残された不用品を買い取ることができます。本来であれば処分にお金がかかるものでも、価値がつけば解体費用からその分を差し引いてもらえます。施主にとっては、金銭的な負担が軽くなるだけでなく、不用品を分別して処分する手間が省ける点もメリットです。費用と労力の両面から、解体に伴う負担を軽減する選択肢の一つになるでしょう。
- リサイクル業のノウハウを活かした不用品の買取による費用相殺
- 建て替え時に利用できる家財の無料預かりサービス(20tコンテナ1個分)
- 遺品整理・生前整理・墓じまいなど解体前後の各種手続きにも対応
株式会社東海カンパニー
株式会社東海カンパニーは、産業廃棄物の処理を専門とする会社です。大きな特徴は「豊田市認定優良産廃処理業者」である点です。この認定は、法令遵守や環境への配慮、財務状況の健全性など、通常の許可基準よりも厳しい要件を満たした業者にのみ与えられます。同社は廃棄物の再資源化にも自社工場で取り組んでおり、環境負荷の低減に努めています。解体工事で出た廃棄物が、法令に則って適正に処理されることを重視する場合、信頼できる選択肢の一つです。
解体工事で出た廃棄物の処理責任は、工事を依頼した施主にもあります。もし依頼した業者が不法投棄などをした場合、施主が責任を問われる可能性も否定できません。そうしたリスクを避ける上で参考になるのが、「優良産廃処理業者」の認定制度です。この認定は、事業内容を透明性高く公開し、環境への配慮を長年行っているなど、厳しい基準をクリアした業者だけが受けられます。株式会社東海カンパニーはこの認定を受けているため、法令遵守を特に重視する方にとっては、安心して任せられる業者と言えるでしょう。
- 豊田市から認定を受けた優良産廃処理業者
- 産業廃棄物の収集運搬から中間処理まで一貫して対応
- 電子マニフェストや電子契約の導入で取引を可視化
株式会社ダイシン
株式会社ダイシンは、解体工事と不動産事業の両方を自社で手掛けています。この事業体制により、単に建物を壊すだけでなく、解体後の土地活用までを一貫して相談できるのが特徴です。例えば、更地になった土地を売却したい、あるいはアパートを建てて活用したいといった要望に対し、不動産の専門家として具体的な提案を行っています。解体業者と不動産業者に別々に連絡する手間が省けるため、スムーズに計画を進めることができます。
解体工事を考えるとき、多くの方はその後の土地の売却や活用まで見据えています。ダイシンのように不動産事業も行っている会社は、こうした「解体の次」の相談にも乗ってくれる点が参考になります。通常、解体と不動産売却は別の業者に依頼するため、それぞれの窓口とやり取りが必要です。その点、同社であれば一つの窓口で話を進められるため、手続きの手間を減らすことができます。特に、相続した実家の扱いに困っている場合など、解体からその後のことまでまとめて相談できる相手がいるのは、心強いと感じる方も多いでしょう。
- 解体業のほか、不動産業や人材派遣業も自社で展開
- 解体後の土地の売却や活用について、不動産の専門家として相談に対応
- 平均年齢27歳のスタッフが中心となり事業を運営
有限会社阿部解体
豊田市を拠点とする有限会社阿部解体は、公式サイトで実際の解体工事の工程を写真で公開している点が特徴です。例えば「軽量鉄骨倉庫」の事例では、着工前から更地になるまでの様子を10枚の写真で確認でき、依頼前に工事の全体像を把握しやすくなっています。また、建物解体だけでなく、室内に残された不用品の回収も一括で依頼が可能です。土曜日も19時まで営業しているため、平日は仕事などで時間が取りにくい方でも相談しやすい体制です。
解体工事は、依頼者にとって普段目にしない作業が多いため、どのように進むのか不安を感じる方もいるかもしれません。そうした中で、実際の工事の様子を写真で順を追って公開している点は、業者の仕事ぶりを判断する上での参考になります。どのような手順で建物が解体され、更地になっていくのかを事前に知ることで、自分が依頼した場合の工事の流れを具体的にイメージできます。これは、安心して業者を選ぶ上での一つの判断材料になるでしょう。
- 公式サイトで軽量鉄骨倉庫の解体工程を写真で公開
- 解体工事と室内の不用品回収をまとめて依頼可能
- 土曜日も19時まで営業し、相談しやすい体制
株式会社ディライフ
株式会社ディライフは、自社で「リサイクル選別作業所」を保有している点が特徴です。通常、解体工事で発生した廃棄物は、専門の処理業者に引き渡すため中間コストが発生します。同社は廃棄物の選別から処理までを自社で一貫して行うことで、この中間コストを削減しています。そのため、全体的な工事費用を抑えた見積もりが可能になります。また、ペンキ缶や混合ゴミといった、一般的に処理が難しいとされる廃棄物にも対応しています。
解体費用の見積もりを見ると、廃棄物の処理費用が大きな割合を占めていることに気づくかもしれません。多くの解体業者は、この処理を専門の会社に依頼するため、そこに外注費がかかります。ディライフのように自社で廃棄物を処理できる施設を持っている場合、この外注費がかかりません。そのため、費用が安くなるのは合理的な仕組みと言えます。安さの理由がはっきりしているため、不法投棄のような心配もなく、安心して依頼できるでしょう。コストを重視して業者を選ぶ際には、このような自社の処理施設を持っているかどうかは、一つの判断材料になります。
- 自社に「リサイクル選別作業所」を保有
- 中間マージンを削減し、費用を抑えた見積もりを提示
- ペンキ缶や混合ゴミといった特殊な廃棄物の処理も可能
有限会社竹谷
有限会社竹谷は、豊田市を中心に事業を展開する業者です。主要な取引先の一つに、JAあいち豊田農業協同組合があります。地域のJAと継続的に取引があるという点は、業者を選ぶ上での一つの判断材料になるでしょう。対応しているのは家屋の解体工事だけではありません。防草シートの敷設や手摺の設置といった、暮らしの中での比較的小さな工事も手掛けており、地域の様々な要望に応えています。
地方においてJAは、単なる農協というだけでなく、地域コミュニティの中心的な役割を担っている場合があります。住民同士のつながりが強く、業者の評判はすぐに広まる傾向にあります。そのような環境でJAから継続して仕事の依頼があるということは、技術や価格だけでなく、担当者の人柄や日頃の対応なども含めて、地域から一定の評価を得ていると考えることができます。広告などでは分からない、地道な仕事ぶりがうかがえる点です。
- 地域の中核組織「JAあいち豊田」が主要取引先
- 解体工事のほか防草シート敷設や手摺設置なども請け負う
- 豊栄町や土橋町など豊田市中心部での施工が中心
有限会社エーワン
解体工事では、騒音や振動が原因で近隣トラブルが発生することがあります。豊田市・岡崎市を拠点とする有限会社エーワンは、「笑顔であいさつ日本一」をスローガンに掲げ、現場でのコミュニケーションを大切にしています。職人が日頃から明るい挨拶や丁寧な声かけを心掛けることで、近隣住民の工事への理解を得やすくし、トラブルの予防に努めています。また、従業員7名に対して重機やダンプを11台保有しており、現場の状況に合わせた対応が可能です。
解体工事での苦情は、技術的な問題だけでなく、些細な感情のもつれが原因で大きくなることも少なくありません。そのため、現場で作業する職人さんの印象はとても大切です。職人さんが気持ちよく挨拶をしてくれるだけでも、近隣に住む方の心理的な負担は軽くなり、工事にも協力的になりやすいものです。施主が工事期間中に余計な気苦労をせずに済むという点は、業者を選ぶ上での一つの判断材料になります。
- 「笑顔であいさつ日本一」を掲げた近隣への配慮
- 建物を丁寧に扱う「解体」という考え方
- 従業員7名に対し重機・ダンプを11台保有
豊田市の解体業者が見つかりませんでした。
業者選びの「5つのポイント」と合わせて確認!よくある質問Q&A
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
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「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
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それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
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いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
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相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
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いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。




自治体と防災協定を結んでいるという点は、業者の信頼性を判断する上で一つの参考になります。災害時にいち早くインフラを復旧させるためには、重機の保有台数や技術者の腕前、組織としての対応力など、総合的な力が求められるからです。市からそのような公的な役割を任されている業者であれば、個人の家屋解体といった工事でも、安全管理や周辺への配慮を徹底した丁寧な仕事が期待しやすいでしょう。