千葉県我孫子市の解体業者13社を比較|費用相場と地域の解体事情
我孫子市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
我孫子市に所在する13社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「我孫子市の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「我孫子市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
我孫子市の解体工事事情と地域特性
我孫子市の概要
我孫子市は、地盤が固い台地と軟弱な低地という二つの顔を持つ、利根川と手賀沼に挟まれた街です。
千葉県の北西部に位置する人口約13万人の街です。「水と緑の文化都市」として知られ、豊かな自然が魅力ですが、街のつくりは標高でくっきりと分かれています。
主要駅周辺は関東ローム層に覆われた地盤の固い台地エリアです。その一方で、手賀沼や利根川沿いには、もともと湿地帯や干拓地だった軟弱な低地エリアが広がっています。東京のベッドタウンとして発展してきた歴史があり、近年は初期に移り住んだ方々の高齢化による空き家問題も目立つようになっています。
地形・道路事情と解体費用の傾向
我孫子市の解体費用は、地盤が安定した台地か、液状化リスクのある低地かという条件に加え、国道6号の渋滞や昔ながらの市街地の道幅によって大きく変わります。
- 地形の特徴:市街地が「北総台地の安定した地盤」と「利根川・手賀沼沿岸の軟弱な低地」に分かれています。特に東部の布佐地区は、東日本大震災で液状化被害が出た過去があり、解体後に家を建て直す際は地盤改良が必須になるケースが多く、追加コストの要因です。また、台地と低地の境には「ハケ」と呼ばれる崖があり、土砂災害のリスクや「がけ条例」による建築制限にも注意が欠かせません。
- 道路事情:主要幹線である国道6号(水戸街道)は、大利根橋などを中心に慢性的な渋滞が起きています。これは廃棄物の運搬効率を下げ、費用が上がる原因になります。加えて、我孫子駅南側の旧宿場町エリアなどには4tトラックが入れない道幅の狭い道路が残っており、解体工事の計画そのものに影響します。
- 費用への影響:道幅の狭い道路に面した現場では、重機が使えず手壊しになったり、小型車で何度も往復して廃材を運び出したりするため、坪単価が1.5倍から2倍に高くなる傾向があります。低地エリアでは重機の足場養生(敷鉄板)や、再建築時の地盤改良費が別途必要になることを資金計画に織り込んでおく必要があります。
運営者 稲垣我孫子市のように「解体か、リフォーム活用か」という選択肢があるエリアでは、業者選びが特に重要です。私がこれまで見てきた事例では、ただ壊すだけの提案しかできない業者も少なくありません。地域の景観条例や補助金制度まで理解した上で、どちらがお客様にとって最善かを一緒に考えてくれる。そんな業者を見つけることが、後悔しないための第一歩です。
「北の鎌倉」の歴史と「解体しない」市の政策
我孫子市では、白樺派の文人たちが愛した景観を守る動きや、市の「解体より活用」を重視する政策が、解体計画の方向性を大きく左右します。
我孫子市は「北の鎌倉」とも呼ばれ、志賀直哉など白樺派の文人が愛した手賀沼を見下ろす景観が今も大切にされています。特に台地の南縁(ハケ)周辺での開発は、景観条例や風致地区規制の対象になることがあります。だからこそ、単に建物を壊すだけでなく、地域の景観という資産価値を考えた計画が重要です。
また、市の政策は古い家をすぐに解体することを勧めるのではなく、空き家バンクやリフォーム補助金を通じて、今ある家を流通させ、活用することに力を入れています。
若者や子育て世帯が中古住宅を買ってリフォームする際の補助金が手厚いのも、市が「住み替え」を後押しする姿勢がうかがえます。このため我孫子市では「解体して更地で売る」だけでなく、「リフォーム補助金の対象として古家付きで売る」というのも有力な選択肢です。
解体工事・空き家対策の補助金
我孫子市には古い家の解体そのものに対する直接的な補助金はありません。その代わりに、耐震改修やリフォームへの支援制度が充実しています。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 我孫子市木造住宅耐震改修工事助成制度 | 費用の4/5(上限100万円) | 昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅の耐震改修工事。 |
| 我孫子市住宅リフォーム補助金 | 費用の5%~20%(上限10万~50万円) | 市内の登録施工業者によるリフォーム工事。危険ブロック塀の撤去も対象。子育て世帯や東側地区(布佐・湖北エリア)在住者には上限額の加算あり。 |
一般的な「老朽危険空き家除却補助金」はないため、解体費用は自己負担が基本です。しかし、危険なブロック塀の撤去などは住宅リフォーム補助金の対象です。他のリフォームとあわせて申請すれば、実質的なコスト削減ができます。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
我孫子市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
解体で出る産業廃棄物は市の施設では処理できず、民間業者への委託が必須です。一方、家財などの一般廃棄物は予約なしでクリーンセンターに直接持ち込めます。
解体工事で出る木くずやコンクリートガラといった産業廃棄物は、我孫子市クリーンセンターでは一切受け付けていません。解体業者は千葉県や近隣の許可を持つ民間の中間処理施設へ運搬しなければならず、その運搬費が見積もりに含まれます。
一方で、解体前にご自身で片付ける家財道具(一般廃棄物)は、我孫子市中峠にあるクリーンセンターへ直接持ち込めます。多くの自治体と違い事前予約が不要なのが特徴で、10kgあたり300円で処分してもらえます。事前に家財を自分で処分しておけば、解体業者に任せるより費用を大きく抑えられます。
運営者 稲垣千葉県我孫子市での解体工事は、まず現場が安定した台地にあるのか、それとも液状化リスクを抱える低地なのかを見極めるのが不可欠です。市の特徴として、解体そのものへの補助金がない代わりにリフォーム支援が手厚いという点があります。だからこそ「解体して更地にする」だけでなく、白樺派ゆかりの景観にも配慮しながら「リフォームして活用・売却する」という視点を持つことが成功の鍵です。
我孫子市の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 32,500円 | 26,000~58,800円 |
| 鉄骨造 | 39,000円 | 30,000~46,200円 |
| RC造 | 73,300円 | 69,500~77,100円 |
| 内装解体 | 41,700円 | 17,800~78,100円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
我孫子市の解体業者一覧
我孫子市の解体業者、全13社をご紹介します。
立沢建設株式会社
立沢建設株式会社は、我孫子市で70年にわたり事業を続けている建設会社です。長年にわたり、市が発注する公共工事も数多く手掛けています。公共工事を請け負うには自治体の審査基準をクリアする必要があるため、技術力や経営の安定性が客観的に評価されていると考えられます。また、解体工事だけでなく、その後の新築やリフォームまで一貫して依頼できる体制が整っています。地域に長く根差している業者にまとめて任せたい場合に、有力な相談先の一つとなります。
- 我孫子市で70年の事業実績
- 市からの公共工事の受注実績
- 解体から建築まで一貫して対応
- 地域に根差した経営の安定性
株式会社クリーンフォワード
株式会社クリーンフォワードは、産業廃棄物の収集運搬や中間処理を主な事業とする会社です。その専門性を活かし、建物の解体工事も手掛けています。大きな特徴は、解体工事で発生した廃棄物をそのまま自社で処理できる点です。法令に則って適正に処理されるため、不法投棄などの心配がありません。解体から廃棄物の処分までを一貫して任せられる業者です。
解体業者を選ぶ際、工事で出た廃材がどのように処理されるかは、意外と見落としがちなポイントです。通常、解体と廃棄物処理は別の会社が担うため、費用に中間マージンが含まれたり、処理が適正に行われるか施主側からは見えにくいという側面があります。その点、廃棄物処理を本業とする業者が解体まで手掛ける場合、処理工程が明確で安心感があります。自社で一貫して対応するため、余計な中間マージンが発生しにくく、費用を抑えられる可能性も期待できるでしょう。
- 廃棄物処理業が母体
- 解体から処分まで自社で一貫対応
- 法令遵守の適正な廃棄物処理
- 広域な対応エリア
株式会社板橋建設
株式会社板橋建設は、創業から60年を迎える建設会社です。長年にわたり、学校や道路といった公共工事の元請けを数多く担当してきました。公共事業で求められる厳しい基準をクリアしてきた経験は、一般住宅の解体工事にも活かされています。特に安全管理への意識が高く、近隣への配慮を含めた丁寧な作業を期待できる業者です。
「公共工事を手掛けている」という点は、業者選びの重要な判断材料になります。役所が発注する工事は、施工中の安全管理や書類作成など、民間工事とは比較にならないほど厳しい基準が設けられています。そうした審査や手続きをクリアできる業者であれば、一般の住宅解体においても、丁寧な対応や法令遵守の姿勢が期待できるため、安心して工事を任せやすいでしょう。
- 60年の長い業歴
- 公共工事の元請け実績
- 徹底した安全管理体制
有限会社リアルプロダクツ
有限会社リアルプロダクツは、建物の解体工事と、その後の外構リフォームの両方を専門としています。一つの会社で解体から駐車場、ブロック塀、フェンスの設置まで一貫して対応しているのが特徴です。そのため、解体と外構で別々の業者を探す手間が省け、工事全体の流れをスムーズに進めることができます。解体後の土地利用計画に合わせた提案も行っています。
解体業者と外構業者が別々だと、工事の引き継ぎが課題になることがあります。例えば、「地中に古い水道管が残っている」といった解体時に判明した重要情報が、外構業者にうまく伝わらないケースも少なくありません。その点、同じ会社が解体から外構まで一貫して担当してくれると、土地の状態を最もよく理解している担当者が最後まで責任を持つため、無用なトラブルを避けやすくなります。特に解体後の土地活用を具体的に決めている方にとって、安心して相談しやすい体制でしょう。
- 解体工事と外構リフォームの両方に対応
- 解体後の土地活用まで見据えたプラン提案
- 窓口一つで完結するワンストップサービス
井上勝春建築工房
井上勝春建築工房は、一級建築士が代表を務める建築事務所です。建物の設計や構造に関する専門知識を持つため、どこを壊せば安全か、どこを残すべきかを正確に判断した上で解体工事を進めることができます。また、現場で作業を行う大工に女性が在籍している点も特徴です。特にリフォームを検討している女性の依頼主にとっては、同性の視点から相談しやすいという安心感があります。解体後のリフォームや新築まで一貫して依頼することが可能です。
解体やリフォームの現場に「女性大工がいる」という点は、業者選びの参考になります。工事中は職人さんと直接やり取りする機会も多くありますが、「男性ばかりの現場だと少し緊張する」と感じる方もいるかもしれません。そうした場合に、現場に女性がいるだけで心理的な負担が軽くなることがあります。また、キッチン周りの使い勝手や収納の工夫など、女性ならではの視点が実際の工事に活かされることも期待できるでしょう。技術力だけでなく、コミュニケーションの取りやすさも重視したい方にとって、相談しやすい業者の一つです。
- 一級建築士による施工管理
- 女性大工による丁寧な作業
- 構造を理解した上での安全な解体
- 解体からリフォームまで一貫対応
上村建設工業株式会社
上村建設工業株式会社は、創業から90年という長い歴史を持つ総合建設会社です。公共事業から民間の解体工事まで幅広く手掛けてきた実績があります。品質マネジメントシステムの国際規格である「ISO9001」を取得しており、業務の品質を安定させるための社内体制が客観的に評価されています。解体工事だけでなく、その後の新築や土地活用についても一貫して相談できる点は、総合建設会社ならではの強みです。
業者を選ぶ際に、会社の歴史や実績は重要な判断材料になります。加えて、「ISO9001」のような国際規格を取得しているかどうかも参考になります。これは「高品質なサービスである」ことを直接証明するものではなく、「安定した品質を提供するための仕組みが社内にあり、それが適切に運用されている」ことを第三者機関が認めた証です。特に解体工事のように、安全管理や手順の遵守が求められる現場では、こうした体制が整っていることは、安心して依頼先を選ぶ上での一つの目安になると考えられます。
- 創業から90年という長い業歴
- 品質マネジメントの国際規格「ISO9001」を取得
- 解体から建築まで一貫して対応する総合建設業
海野建設株式会社
海野建設株式会社は、造成工事を主軸とする建設会社です。そのため、解体工事においても、単に建物を壊すだけでなく、その後の土地活用を視野に入れた提案を得意としています。解体から造成まで一貫して依頼できるため、複数の業者を探す手間が省ける点も特徴です。土地の特性を熟知しているからこそ、安全で効率的な工事計画が期待できます。
解体後の土地造成まで一貫して手掛けているという点は、業者選びの参考になります。建物を壊した後の土地は、見た目では分からなくても、地盤が緩んでいたり、大きな石が埋まっていたりすることがあります。造成工事の経験が豊富な業者なら、こうした土地ごとの特性を解体時から把握し、安全に作業を進めることが可能です。解体後に家を建てる、駐車場にするといったプランが決まっている場合、その目的に合わせた整地まで見据えてくれるため、スムーズに次のステップへ進めるでしょう。
- 造成工事の豊富なノウハウ
- 解体から土地の整地まで一貫対応
- 土地の特性に合わせた安全な工事計画
株式会社建翔
株式会社建翔は、解体工事とリフォーム事業を手掛ける会社です。特に塗装工事で培った技術力には定評があり、その丁寧な仕事ぶりはリフォームの仕上げだけでなく、解体工事にも活かされています。解体からリフォームまでを一貫して依頼できるため、業者間の連携不足によるトラブルの心配がありません。工事の窓口が一つにまとまることで、施主の負担も軽減されます。見積もりは内訳を明確に提示し、原則として追加費用が発生しない点も安心できる要素です。
解体とリフォームを別々の業者に頼むと、連携がうまくいかず工期が延びてしまうことがあります。建翔のように一社で両方を請け負う会社の場合、工事全体の流れを把握しているため、スムーズな進行が期待できます。特に、解体後の土地の状況を踏まえた最適なリフォーム提案を受けやすい点は大きな利点です。費用や工期に関する相談窓口が一つにまとまるという点も、依頼する側にとっては安心材料になるでしょう。
- 解体からリフォームまでの一貫対応
- 塗装で培った丁寧な施工と仕上げ
- 近隣への配慮を徹底した現場管理
- 追加費用が発生しない明確な見積もり
株式会社宮内建材
株式会社宮内建材は、この地域で50年にわたって事業を続けている会社です。長年の経験から、地域の特性を深く理解している点が特徴です。解体工事だけでなく、工事後の土地の不動産売却も手掛けています。そのため、解体業者と不動産業者を別々に探す手間が省け、所有する土地に関する手続きをまとめて進めることができます。
解体工事を終えた後、その土地をどう活用するかは多くの方が悩む点です。特に売却を検討する場合、解体業者と不動産業者のそれぞれと連絡を取る必要があり、手続きが複雑になりがちです。同社のように、解体から売却までを一貫して相談できる業者であれば、窓口が一つで済みます。これは、精神的な負担を軽くするだけでなく、売却を見据えた解体プランの提案を受けられる可能性もあるため、利用者にとって心強い選択肢となるでしょう。
- 地域で50年の事業実績
- 解体工事と不動産売却の両方に対応
- 窓口の一本化による手続きの簡略化
株式会社ダイカン
株式会社ダイカンは、解体工事だけでなく土木工事も専門とする会社です。土木工事で培われた、地盤や大規模な構造物に関する知識は解体工事にも活かされています。特に、建物を支える頑丈な基礎の撤去や、工事現場周辺の安全管理において、その技術力が発揮されます。近隣への騒音や粉じん対策はもちろんのこと、解体で出た廃棄物の分別も徹底しており、法令に沿って適切に処理しています。専門的な技術を背景に、安全を第一に考えた丁寧な工事を任せることができる業者です。
解体業者を選ぶ際、「もともと土木工事を専門としている」という点は、技術力を判断する上での参考になります。家の解体では、地面の下にある水道管やガス管を傷つけないよう、慎重な作業が求められます。土木工事の経験が豊富な業者であれば、地盤の状態を正確に読み解き、重機を安全に扱う技術に長けていると考えられます。特に、鉄筋コンクリート造の建物や、頑丈な基礎の撤去など、高い技術が求められる工事も安心して相談しやすいでしょう。ただ建物を壊すだけでなく、工事後の土地がきれいな状態になることまで期待できます。
- 土木工事で培った高い技術力
- 周辺環境への影響を最小限に抑える施工
- 法令を遵守した廃棄物の適正処理
我孫子市の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
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「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
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それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
-
相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
-
問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
-
いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。

自治体から公共工事を請け負っているという点は、業者選びの際に参考になるポイントです。公共工事の入札に参加するには、会社の経営状況、技術者の資格、過去の実績など、自治体が設ける厳しい審査基準をクリアする必要があります。税金が使われる事業であるため、信頼性の低い業者は事前にふるいにかけられる仕組みになっています。つまり、公共工事の実績は、その会社が第三者機関から客観的な評価を受けていることの証明にもなります。会社の安定性や技術力を重視したい方にとって、こうした実績は心強い判断材料の一つと言えます。