千葉県柏市の解体業者53社を比較|費用相場と地域の解体事情 | 6ページ目

柏市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。

柏市に所在する53社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。

そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「柏市の解体費用相場」「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。

下の「柏市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。

稲垣 瑞稀

この記事の案内人・編集長

稲垣 瑞稀

解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。

目次

柏市の解体工事事情と地域特性

柏市の概要

柏市は、東京のベッドタウンと広域中心都市の二面性を持ち、エリアによって開発の状況が大きく異なる都市です。

柏市は千葉県北西部に位置する、人口約43万人の都市です。国道6号と国道16号が交差する交通の要所で、東京のベッドタウンという顔と、周辺地域から人を集める商業都市という二つの顔を持っています。

市の大きな特徴は、JR常磐線が通る昔ながらの市街地「柏駅周辺」と、つくばエクスプレス沿線で計画的に開発が進む「柏の葉キャンパス」という、対照的な二つのエリアがある点です。このため、古い建物の建て替えと、最先端の街づくりに伴う解体工事が同時に発生しています。

地形・道路事情と解体費用の傾向

柏市は下総台地の複雑な地形と狭い道路が特徴で、特に手賀沼沿岸の軟弱地盤やミニ開発エリアの道幅が解体費用を高くする原因です。

  • 地形の特徴:市域の大部分は下総台地と呼ばれる平坦な土地ですが、「谷津(やつ)」と呼ばれる谷状の低地が複雑に入り組んでいます。特に利根川や手賀沼沿岸の低地(大室、戸張、呼塚新田など)は、元々が湿地帯だった場所も多く、地盤が弱いエリアです。また、台地と低地の境目にあたる花野井や増尾などでは、急な斜面に建つ住宅も多く、擁壁の状態には注意が欠かせません。
  • 道路事情:国道6号と16号が交差する「呼塚(よばつか)交差点」は全国有数の渋滞の名所です。この渋滞が工事車両の足かせになり、運搬費に影響します。加えて、増尾や逆井といった南部地区では、昔のミニ開発でできた幅4m未満の狭い道が多く、大型の重機やダンプトラックが入れない現場が数多くあります。
  • 費用への影響:地盤が弱い場所での工事は、重機の足場を固める作業などで追加費用がかかる場合があります。4tダンプが入れない現場では、2t車で何度も往復したり、手作業が増えたりするため人件費がかさみ、結果として坪単価が高くなります。呼塚交差点の渋滞も、運搬費が下がりにくい一因です。
運営者 稲垣運営者 稲垣

柏駅周辺や豊四季台団地のように大規模な再開発が進むエリアでは、周辺の解体需要も一気に高まります。私の経験上、こうした時期は腕の良い業者のスケジュールがすぐに埋まってしまいがちです。だからこそ、計画が具体的になる前から複数の業者に相談し、信頼できる担当者を見つけておくことが、費用と品質の両面で失敗しないためのポイントになります。

再開発と団地再生:柏市の都市更新の最前線

柏市では、駅西口の再開発事業や豊四季台団地の再生事業など、都市の未来像を形作る大規模なプロジェクトが進行しています。

柏市の解体工事を考える上で、現在進んでいる大規模な街の建て替えプロジェクトは重要な要素です。特に注目すべきは「柏駅西口北地区再開発」と「豊四季台団地再生事業」でしょう。

柏駅西口北地区では、長年の課題だった再開発計画が、資材価格の高騰などを受けながらも進められています。2025年度は計画への地権者の合意形成が進む重要な年で、将来的な大規模解体工事に向けた動きが活発になる可能性があります。

一方、UR都市機構が手がける豊四季台団地の建て替えは、単に古い団地を新しくするだけではありません。東京大学や柏市と連携し、高齢者向け住宅や在宅医療拠点を整える「長寿社会のまちづくり」のモデルケースを目指しています。このエリアでは、住んでいる方への配慮が特に求められる工事が多く、周辺の戸建て住宅でも住み替えに伴う解体が増えています。

加えて、柏の葉キャンパスエリアでは最先端の開発が続いており、大手企業の研究開発拠点建設などに伴う大規模な工事も活発です。ここでは厳しい景観や環境の基準に対応できる技術力が求められます。

解体工事・空き家対策の補助金

柏市には一般的な空き家解体補助金はありませんが、通学路沿いで上限が倍増するブロック塀の撤去補助など、安全確保に特化した制度があります。

柏市には、老朽化した空き家全般を対象とする解体費用の補助金制度はありません。これは、市の不動産市場が比較的しっかりしており、補助金に頼らなくても建て替えなどが進むという背景があるようです。その代わり、防災や安全確保に目的を絞った補助金が用意されています。

制度名補助金額・率対象・条件
危険コンクリートブロック塀等除却工事費補助金上限10万円(通学路沿いは上限20万円)道路面からの高さが1.2mを超える危険なブロック塀等
がけ地近接等危険住宅移転事業除却費として上限約97.5万円/戸土砂災害特別警戒区域内などにある危険住宅の除却・移転

特にブロック塀の撤去補助は、建物本体の解体と合わせて利用すれば施主の負担を軽くできます。いずれの制度も、必ず工事の契約前に市役所へ事前相談・申請することが必須です。

※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
柏市の公式サイトで詳細を見る

廃棄物処理と分別ルール

柏市のクリーンセンターは産業廃棄物を受け入れないため、解体工事で出る廃材は許可を持つ民間業者への委託が必須です。

解体工事で発生するコンクリートガラ、木くず、廃プラスチックなどは「産業廃棄物」に分類されます。これらは、柏市が運営する北部クリーンセンターのような一般ごみの処理施設には一切持ち込めません。

したがって、必ず千葉県から許可を受けた民間の産業廃棄物処理業者に、収集から処分までを委託する必要があります。業者を選ぶ際は、マニフェスト(産業廃棄物管理票)をきちんと発行・管理してくれる、法令遵守の意識が高い業者を選ぶのが、不法投棄などのトラブルを避けるための鍵です。

運営者 稲垣運営者 稲垣

柏市での解体工事は、駅西口の再開発や豊四季台団地の再生といった街の建て替えの動きを理解しつつ、呼塚交差点の渋滞や旧市街地の狭い道といった地域特有の事情を熟知した業者を選ぶことが成功の鍵です。

柏市の解体費用相場

建物構造 坪単価あたりの解体費用 価格幅
木造 33,300 24,900~65,400
鉄骨造 36,900 28,000~50,100
RC造 76,400 70,800~87,200
内装解体 51,400 49,300~53,500

※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。

優良な解体業者の選び方

解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。

当サイト独自の50の調査項目

掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。

調査項目(全50項目)を見る

企業経験・規模 (7)

1,000件以上の実績 500件以上の実績 創業30年以上 従業員30人以上 中間処理場保有 公共工事の経験 重機保有

対応工事 (10)

アスベストレベル1,2除去 ブロック塀 土木工事 リフォーム工事 新築工事 外構工事 火災 杭抜き工事 県外出張 樹木伐採

保有資格 (9)

建設業許可 解体工事業登録 産業廃棄物収集運搬業許可 産業廃棄物処分業許可 石綿作業主任者 建築物石綿含有建材調査者 解体工事施工技士 1級土木施工管理技士 1級建設機械施工管理技士

安全対策・リスク管理 (7)

工事賠償責任保険 違反歴なし 表彰・受賞 現場清掃 ISO認証 電子マニフェスト 地域貢献・ボランティア

顧客対応・サービス (17)

自社ホームページ 無料見積もり 不要品回収 不要品買取 不動産取引 補助金・助成金申請 土地活用 滅失登記 建設リサイクル届 近隣挨拶 翌営業日連絡 クレジットカード 解体ローン SNS 土対応 日祝対応 年中無休

※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。

柏市の解体業者一覧

柏市の解体業者、全53社をご紹介します。

ワタベ塗工株式会社

柏市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
あおば建設株式会社の公式サイトスクリーンショット

あおば建設株式会社

柏市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
HAKUEIHOMEMADE株式会社の公式サイトスクリーンショット

HAKUEIHOMEMADE株式会社

柏市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍

柏市の解体業者が見つかりませんでした。

千葉県の市区町村一覧

解体業者の選び方でよくある質問

「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?

「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。

建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。

しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。

解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?

それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。

同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。

例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。

また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。

このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。

もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?

いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。

廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。

不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。

  • 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
  • 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
  • 書面での契約を交わしていない場合

上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。

相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?

相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう

インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。

あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。

また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。

ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?

問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。

解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。

ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。

また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。

ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。

解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?

いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。

解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。