千葉県木更津市の解体業者29社を比較｜費用相場と地域の解体事情
木更津市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
木更津市に所在する29社を、50の独自項目（対応工事・保有資格・安全対策など）で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「木更津市の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「木更津市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。
木更津市の解体工事事情と地域特性
木更津市の概要
木更津市は東京湾アクアラインの着岸地として、成長エリアと成熟エリアが混在する多様な顔を持つ都市です。
木更津市は千葉県の東京湾岸に位置し、人口約13万6,000人を擁する都市で、東京湾アクアラインの千葉県側着岸地として房総半島の玄関口の役割を担っています。
市内は、歴史ある港町の旧市街地、高度経済成長期に開発された内陸のベッドタウン、そしてアクアライン開通後に発展した沿岸部の商業エリアという、異なる性格を持つ地区で成り立っています。特に金田地区のように若い世代が移り住む成長エリアと、駅周辺の旧市街地のように空き家問題が深刻化する成熟エリアが混在しているのが特徴です。
地形・道路事情と解体費用の傾向
沿岸部の液状化リスク、内陸部の擁壁、旧市街地の狭隘道路といった多様な地理的制約が、場所によって解体費用を大きく変動させます。
- 地形の特徴：沿岸部の金田地区などは、東日本大震災で液状化が確認された軟弱な埋立地盤です。一方、真舟や清見台などの内陸団地は丘陵地を造成した場所のため、古くなった擁壁の上に住宅が建つケースが多く、解体時には擁壁の崩壊リスクも考慮しなくてはなりません。
- 道路事情：木更津駅西口の富士見・中央地区周辺は、江戸時代からの港町の区割りが残り、道幅4m未満の狭い道が網の目のように走っています。このため、解体工事で使う一般的な4tダンプが入れず、作業効率が大きく下がります。
- 費用への影響：埋立地では重機の地盤対策や振動への配慮が、内陸団地では擁壁を守りながらの特殊な作業が、それぞれ追加費用につながりやすくなります。加えて、道が狭い現場では小型トラックでの廃材の小運搬や交通誘導員の配置が必須になるため、運搬費や人件費が割高になります。
運営者 稲垣駅前の大規模な再開発は、周辺エリアの解体需要を一気に押し上げる呼び水になります。私の経験上、こうした時期は腕の良い業者のスケジュールがすぐに埋まってしまいがちです。だからこそ、解体を検討しているなら、再開発が本格化する前に複数の業者から見積もりを取り、じっくり比較検討する時間を作っておくことが費用を抑えるコツですね。
駅前再開発に伴う解体需要と特有の課題
2025年度から始まる木更津駅西口の再開発事業は、周辺の老朽化した建物の解体・建て替えを誘発するきっかけになっています。
木更津市で現在最も注目されるのが、木更津駅西口の再開発事業です。市の計画では、2025年3月末で営業を終える「木更津駅西口駐車場」を2025年度から解体し、跡地に新庁舎機能を含む複合施設「木更津テラス（仮称）」を整備します。
この大規模プロジェクトは、駅に隣接するため、鉄道運行に影響を与えない夜間工事や特殊な防護柵の設置など、極めて高い安全管理基準が求められます。また、古い構造物であるため、アスベスト（石綿）除去作業も重要な課題です。
この行政主導の動きは、これまで衰退が指摘されていた駅西口エリアに変化をもたらしています。新庁舎建設で人の流れが回復することを見込み、長年放置されていた古い商店やビルの所有者が、売却や建て替えのために解体に踏み切るケースが増えるでしょう。
解体工事・空き家対策の補助金
木更津市には空き家除却の補助金制度がありますが、年度予算が早期に終了する傾向があるため、次年度に向けた準備が重要です。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 木更津市空家除却工事補助金 | 対象経費の1/2以内（上限50万円） | 1年以上使用されていない個人所有の空き家で、市内の業者が施工することなど。 |
| 木更津市危険ブロック塀等安全対策事業補助金 | （費用による） | 通学路や避難路などの特定道路に面した、基準を超える高さの危険なブロック塀。 |
空き家除却補助金は例年5月頃に受付が始まりますが、先着順で予算額に達し次第終了です。年度の後半では予算が消化されている可能性が高いため、補助金の利用を考えるなら、次年度の受付開始直後に申請できるよう、早めに業者選定や見積取得を進めておくことが重要です。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
木更津市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
解体工事で発生する廃棄物の大半は産業廃棄物として扱われ、市のクリーンセンターでは処理できず、民間の処理施設へ搬入する必要があります。
木更津市の解体工事で出るコンクリートガラ、石膏ボード、廃プラスチック類などは全て「産業廃棄物」に分類されます。これらは市の木更津市クリーンセンターでは受け入れていません。
そのため、千葉県知事の許可を受けた産業廃棄物収集運搬業者が、君津市や袖ケ浦市などに点在する民間の中間処理施設へ運び込んで処分します。したがって、解体費用の見積もりに含まれる処分費は、これらの民間施設の受入価格によって変動します。
運営者 稲垣木更津市での解体工事は、2025年度から本格化する駅西口の再開発動向を把握しつつ、沿岸部の地盤や旧市街地の狭隘道路といったエリアごとの特性に対応できる業者選定が鍵です。
木更津市の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 35,100円 | 24,300～70,000円 |
| 鉄骨造 | 37,800円 | 30,000～51,100円 |
| RC造 | 87,400円 | 80,000～94,800円 |
| 内装解体 | 39,400円 | 36,100～45,400円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
木更津市の解体業者一覧
木更津市の解体業者、全29社をご紹介します。
友行商会株式会社
友行商会株式会社は、相談から現地調査、施工、廃棄物処理に至るまで、すべての工程を自社で一貫して行っています。下請け業者を介さないため、担当者との意思疎通がスムーズに進みやすく、工事全体の責任の所在も明確です。こうした一貫した体制が、安定した工事品質と、利用者からの高い評価につながっていると考えられます。責任を持って工事を進めてくれる業者を探している場合に、候補の一つとなるでしょう。
- 相談から施工まで一貫した自社対応
- 下請けを介さない責任の所在が明確な体制
- 安定した工事品質による利用者からの評価
有限会社萩原商会
有限会社萩原商会は、解体工事において関係者間のコミュニケーションを重視している業者です。施主との打ち合わせを丁寧に行い、工事に対する不安や疑問点を解消することに努めています。また、工事開始前には近隣住民への挨拶や説明を徹底し、トラブルを未然に防ぐための配慮を欠かしません。現場では、スタッフ間の円滑な連携が安全な作業に不可欠であると考え、チームワークを大切にしています。施主、近隣住民、そして現場で働く作業員の三者にとって、安全で円滑な工事を進めるための体制が整っています。
解体工事の満足度は、重機の操作技術だけで決まるわけではありません。むしろ、施主や近隣の方々、現場の職人といった「人」とのやり取りが非常に重要になります。例えば、工事前の挨拶や説明が丁寧な業者であれば、近隣からの理解を得やすく、余計なトラブルを避けられます。また、現場での声かけや情報共有が徹底されていれば、それが事故防止に直結します。萩原商会のように、関係者全員への配慮ができる業者は、工事全体を安心して任せやすいでしょう。業者選びの際は、こうした現場をまとめる力も大切な判断基準になります。
- 施主との綿密なコミュニケーション
- 近隣住民への丁寧な事前説明
- 現場スタッフ間の連携と安全管理
- 協力会社を含めた良好なチームワーク
株式会社ナガノ
株式会社ナガノは、火災や水害からの原状回復工事を専門とする会社です。アスベストやダイオキシンといった有害物質の除去も手掛けており、特殊な現場での作業経験が豊富です。一般的な解体業者では対応が難しい案件も安心して相談でき、解体だけでなく、その後のリフォームやリノベーションまで一貫して任せることが可能です。現地調査や見積もりは無料で行っているため、まずは被害状況を相談するところから始められます。
火災や水害に遭った建物の復旧は、専門的な知識が求められる難しい工事です。目に見える被害だけでなく、建物の構造内部に残った有害物質や、湿気による腐食・カビの発生といった問題にも対処しなければなりません。こうした見えないリスクを放置したまま修復すると、後々大きなトラブルにつながる可能性があります。ナガノのように、災害復旧と有害物質除去の両方の実績を持つ業者であれば、建物の安全性を根本から確認した上で、適切な工事を進めてくれるでしょう。
- 火災や水害からの原状回復工事
- アスベストやダイオキシンの除去
- 解体工事からリフォームまで一貫対応
- 無料の現地調査と見積もり
株式会社ケンソー
株式会社ケンソーは、個人の家屋解体だけでなく、道路や河川の整備といった公共の土木工事も数多く手掛けている会社です。自治体が発注する公共工事は、参加資格に厳しい審査基準が設けられています。そのため、公共工事の実績があることは、技術力や安全管理、経営の安定性において信頼できる一つの目安になります。また、解体工事だけでなく、その後の土地造成や駐車場整備といった土木工事まで一貫して任せられるのも特徴です。解体から土地活用までを一つの窓口で相談できるため、複数の業者を探す手間が省けます。
解体業者を選ぶ際、「公共事業の実績」は信頼性を判断する上で参考になるポイントです。公共工事の入札に参加するには、経営状況や過去の施工実績、技術者の資格など、民間の工事よりも厳しい基準をクリアしなければなりません。つまり、自治体から「この会社なら安心して任せられる」という一定の評価を得ている、と考えることができます。法令遵守や安全管理に対する意識も高く、しっかりとした体制が整っていることが期待できるため、個人の施主が工事を依頼する場合でも、安心して相談しやすい業者と言えるでしょう。
- 公共工事を中心とした施工実績
- 解体から土木・造成までの一貫対応
- 自治体の厳しい基準をクリアした技術力
- 地域に根差した安定した経営基盤
みつば造園有限会社
みつば造園有限会社は、その名の通り造園業を専門とする会社です。社内には「アーボリスト」と呼ばれる樹木の専門家が在籍しており、解体工事とあわせて庭木の伐採や伐根も依頼できます。自分たちでは処理が難しい大きな木や庭石の処分も、解体と同時に進めてもらえるため手間が省けます。解体後の土地をきれいな更地にすることはもちろん、その後の活用方法まで見据えて相談できるのが特徴です。
解体工事の際に意外と問題になるのが、庭木の扱いです。特に、隣家との境界にある木や、電線にかかりそうな大きな木は、安全に伐採するための専門知識が求められます。解体業者とは別に植木屋さんに依頼すると、二度手間になったり費用がかさんだりすることもあります。みつば造園のように、樹木の専門家がいて解体から伐採、整地までを一括で任せられる業者であれば、そうした心配がなくスムーズに工事を進めやすいでしょう。
- 樹木の専門家「アーボリスト」が在籍
- 解体工事と庭木の伐採・伐根を同時に依頼可能
- 庭石の処分や土地の整備まで一貫して対応
中央建設株式会社
中央建設株式会社は、宅地造成や道路・水道の整備といった土木工事を主力事業としています。特に、家を建てる前の土地を安全な状態に整える造成工事を得意としています。自治体が発注する公共工事も手掛けていることから、その技術水準や施工管理能力の高さがうかがえます。建物が完成すると見えなくなる地面の下の部分から、住宅の安全を支える工事を依頼できる会社です。
家を建てる土地の安全性は、建物の寿命や耐震性に直接影響します。造成工事は、その土地を安全な状態にするための非常に重要な工程です。中央建設株式会社のように公共工事を請け負っている会社は、定められた厳しい基準をクリアする技術力や管理体制を持っていると考えられます。見えない部分の工事だからこそ、こうした実績を業者選びの参考にすると、より安心して任せることができるでしょう。
- 宅地造成や道路整備などの土木工事
- 公共事業の施工実績
- 住宅の基礎となる地盤づくりの技術
株式会社和幸
株式会社和幸は、自社でリサイクルプラントを保有している点が大きな特徴です。通常、解体工事で発生した木くずやコンクリートがらなどの廃棄物は、専門の処理業者に運搬・処理を委託します。しかし同社では、解体から廃棄物の再資源化までを一貫して自社で対応しています。そのため、外部業者への中間マージンが発生せず、廃棄物処理にかかる費用を抑えることにつながります。また、自社の施設で適切に分別・リサイクルを行うことで、環境への負荷を減らす取り組みも行っています。
解体工事の見積もりでは、建物を壊す作業費だけでなく、廃棄物の処理費用が大きな割合を占めることがあります。多くの業者はこの処理を外部の専門業者に委託するため、その手数料が見積もりに上乗せされるのが一般的です。その点、株式会社和幸のように自社でリサイクル施設まで持っている業者であれば、この中間コストがかかりません。その分、全体の費用を抑えられる可能性があります。費用面だけでなく、自社で責任を持って廃棄物を処理する体制が整っていることは、依頼する側にとって安心材料の一つになるでしょう。
- 自社リサイクルプラントを保有
- 解体から廃棄物処理まで一貫対応
- 廃棄物処理の中間マージンをカット
- 環境に配慮したリサイクル体制
斉藤建設有限会社
斉藤建設有限会社は、長年にわたり建築業も手掛けている会社です。建物を建てる経験があるため、その構造を深く理解しており、どこをどのように解体すれば安全かを熟知しています。住宅が密集している場所での工事など、特に慎重さが求められる現場でも安心して相談できる業者の一つです。解体後の新築工事も、そのまま一貫して依頼できます。
解体業者を選ぶ際に、その会社が建築業も営んでいる点は、技術力を判断する上での参考になります。建物を「建てる」経験があるということは、壁の裏にある柱や梁がどのように家全体を支えているかを理解しているということです。そのため、力任せに壊すのではなく、建物の造りを逆算するように順序立てて解体を進めることができます。こうした丁寧な作業は、隣家との距離が近い現場などで、予期せぬ事故のリスクを抑えることにつながります。
- 建築業で培った建物構造への知見
- 安全性を重視した丁寧な作業
- 解体から新築までの一貫対応
株式会社キミツ鐵構建設
株式会社キミツ鐵構建設は、その社名が示す通り、鉄骨構造の建築と解体を得意とする会社です。建物の構造知識が豊富なため、大型の工場やビルなど、複雑な建物の解体も安全に進めることができます。同社の特徴は、解体して終わりではない点です。解体後の土地をどのように活用するかまで見据え、造成工事や土地活用の相談にも対応しています。解体から次のステップまで一貫して任せられるため、所有する土地の価値を最大限に引き出したいと考えている方に適した業者です。
解体業者を選ぶ際、「解体後の土地活用まで相談できるか」は重要な判断基準の一つになります。多くの場合、解体は解体業者、土地の造成は土木業者、売却は不動産業者と、それぞれ専門の会社に依頼しなければなりません。しかし、キミツ鐵構建設のように一社でまとめて対応できる場合、窓口が一つで済むため手間が大幅に省けます。また、土地をどのように利用したいかを最初から共有できるため、造成しやすいように解体を進めるなど、無駄のない計画を立てやすい点も大きなメリットと言えるでしょう。
- 鉄骨建築の専門知識を活かした解体工事
- 解体後の土地の造成や有効活用の提案
- 自社保有の重機による迅速で安全な施工
- 産業廃棄物の適正処理とリサイクルの徹底
日東消毒株式会社
日東消毒株式会社は、害虫駆除や消毒といった衛生管理を専門とする会社です。その専門知識を活かし、解体工事と消毒作業をあわせて提供している点が大きな特徴です。通常の解体工事に加えて、建物に潜んでいた害虫や菌、カビといった衛生面の問題にも対応できます。解体後の土地を安心して活用したい場合に、選択肢の一つとなるでしょう。
長年放置された空き家や老朽化した建物には、目に見えないカビや害獣の糞尿などが残っていることがあります。解体工事と同時に専門的な消毒作業を行うことで、そうした衛生上のリスクを取り除き、土地を清浄な状態に戻すことができます。解体後に土地の売却や新築を計画している場合、衛生管理の視点を持つ業者に依頼することは、後々の安心につながります。
- 解体と消毒のワンストップ対応
- 衛生管理の専門知識に基づく施工
- 解体後の土地の衛生状態への配慮
木更津市の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき？
-
「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか？
-
それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代（借りる費用）がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか？
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか？
-
相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物（不用品）の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体
【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの？費用はいくらかかる？ 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか？
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか？
-
いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。
解体工事では「営業担当に伝えた内容が、現場の職人に共有されていなかった」といった情報伝達の食い違いが起こることがあります。その点、すべての工程を自社の社員で対応する会社は、社内での情報共有がスムーズで、責任の所在もはっきりしているという利点があります。窓口担当者と現場の連携が密に取れている業者であれば、工事中の細かな要望や万が一のトラブルにも、迅速に対応してもらいやすいでしょう。