千葉県山武市の解体業者8社を比較|費用相場と地域の解体事情

山武市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。

山武市に所在する8社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。

そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「山武市の解体費用相場」「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。

下の「山武市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。

稲垣 瑞稀

この記事の案内人・編集長

稲垣 瑞稀

解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。

目次

山武市の解体工事事情と地域特性

山武市の概要

山武市は、2006年に4つの町村が合併して誕生した、九十九里平野と下総台地にまたがるエリアごとに異なる顔を持つ市です。

山武市は、九十九里浜の砂浜地帯と緑豊かな森林地帯が交わる場所にあります。2006年に成東町、山武町、蓮沼村、松尾町が合併したことで、それぞれのエリアが独自の雰囲気を持っています。

例えば、JR総武本線が通る成東エリアは昔からの商業地と住宅地が混在し、旧山武町エリアは「山武杉」の産地として知られる農村地帯です。海沿いの蓮沼エリアはバブル期に開発された別荘地、松尾エリアは工業団地と農地が広がるなど、解体する建物の種類や背景も様々です。

地形・道路事情と解体費用の傾向

砂質と粘土質の土壌が混在する地形、そして農道や旧市街地の狭い道が重機の使用を難しくし、解体費用を高くする主な要因です。

  • 地形の特徴:九十九里平野に属するエリア(蓮沼・成東の一部)は砂質土壌で地盤が緩く、重機が沈むリスクがあります。一方、下総台地に属するエリア(山武・松尾の一部)は関東ローム層の赤土で、雨が降るとぬかるみやすく、公道を汚さないためのタイヤ洗浄などが必須です。
  • 道路事情:旧山武・松尾エリアの農道や、成東駅周辺の旧市街地では、道幅が2メートル台の場所も珍しくありません。このような場所では、一般的な4トンダンプトラックの進入は困難です。
  • 費用への影響:大型トラックが入れない現場では、小型トラックで廃棄物を何度も往復して運び出す「小運搬」や、重機が使えない場合の「手壊し解体」が必要になります。その結果、人件費と工期が1.5倍から2倍に増加します。また、地盤対策のための敷き鉄板の設置費用なども追加で発生します。
運営者 稲垣運営者 稲垣

山武市で特にご相談が多いのが、農業用水路に面した土地の解体です。私がこれまで見てきた失敗例では、重機の重みで水路のコンクリートを壊してしまい、高額な補修費用を請求されるケースがありました。見積もりの段階で、進入路の養生や橋の強度について、業者側から具体的な説明があるかを確認するのが失敗しないためのポイントです。

産業史が物語る、山武市特有の解体課題

江戸時代から続く「山武杉」産業や廃線跡、農業用水路といった市の歴史が、現代の解体工事に特有の難しさと注意点を生んでいます。

山武市の解体工事は、この地域が歩んできた産業の歴史と深く結びついています。特に「山武杉」の産地として栄えた旧山武エリアでは、地元の良質な木材で建てられた、とても頑丈な古民家が多く残っています。これらの建物は太い大黒柱や梁を持ち、現代の住宅に比べて解体が難しいのが特徴です。

取り外した柱や梁は「古材」として価値が期待できますが、丁寧に手作業で取り出す手間賃が売却益を上回ってしまうことも少なくありません。

また、かつて市内を走っていた九十九里鉄道(1961年廃止)の廃線跡周辺では、敷地の境界が旧鉄道用地と隣接している場合があり、権利関係を慎重に確認する必要があります。水田地帯では敷地が農業用水路(U字溝)に囲まれていることも多く、工事中に重機で破損させると賠償問題に発展しかねないため、進入路の橋の強度確認なども重要な確認点です。

解体工事・空き家対策の補助金

山武市では、倒壊などの危険性があると市に認定された空き家の解体や、危険なブロック塀の撤去に対して補助金制度を設けています。

制度名補助金額・率対象・条件
「危険空き家」に対する解体補助制度解体工事費の1/3または1/2(上限5万円~50万円程度が一般的)市が定める基準に基づき「不良空き家」または「特定空き家」として認定された建物。
ブロック塀等撤去費補助金(市の規定による)道路に面しており、規定の高さを超える危険なコンクリートブロック塀など。

これらの補助金は、家財道具(残置物)の処分費は対象外となるのが一般的です。また、家屋本体の解体とブロック塀の撤去を同時に進める場合、補助金を併用できるかなど、事前に市役所へ確認することが大切です。

※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
山武市の公式サイトで詳細を見る

廃棄物処理と分別ルール

山武市は主要な処分場から距離があるため運搬費用が高くなりやすく、特に古民家から出る瓦や土壁といった重量物の処理が課題です。

トラックドライバーの労働時間規制(2024年問題)の影響もあり、運搬コストは全国的に上昇傾向です。山武市は県内の主要な中間処理施設や最終処分場から距離があるため、特に運搬費が高くなりやすい立地といえます。

解体工事では、品目ごとにきちんと分別することがコスト削減に繋がります。旧山武エリアの農家住宅から出る大量の日本瓦は、重さがあるため運搬費がかさみがちです。塗装された木くずや雨に濡れた石膏ボードはリサイクルできず処分費が高くなるため、現場での丁寧な管理が重要です。

運営者 稲垣運営者 稲垣

山武市での解体工事は、単に建物を壊すだけでなく、市の多様な歴史を理解することが大切です。「山武杉」で建てられた頑丈な古民家の解体や、農業用水路に面した土地での作業など、地域固有の課題に対応できる技術が問われます。狭い農道や住宅密集地での作業も多いため、こうした現場の経験が豊富な業者を選ぶことが成功の鍵です。

山武市の解体費用相場

建物構造 坪単価あたりの解体費用 価格幅
木造 33,600 24,000~51,700
鉄骨造 40,100 28,000~98,300
RC造 78,900 67,300~106,200
内装解体 41,700 17,800~78,100

※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。

優良な解体業者の選び方

解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。

当サイト独自の50の調査項目

掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。

調査項目(全50項目)を見る

企業経験・規模 (7)

1,000件以上の実績 500件以上の実績 創業30年以上 従業員30人以上 中間処理場保有 公共工事の経験 重機保有

対応工事 (10)

アスベストレベル1,2除去 ブロック塀 土木工事 リフォーム工事 新築工事 外構工事 火災 杭抜き工事 県外出張 樹木伐採

保有資格 (9)

建設業許可 解体工事業登録 産業廃棄物収集運搬業許可 産業廃棄物処分業許可 石綿作業主任者 建築物石綿含有建材調査者 解体工事施工技士 1級土木施工管理技士 1級建設機械施工管理技士

安全対策・リスク管理 (7)

工事賠償責任保険 違反歴なし 表彰・受賞 現場清掃 ISO認証 電子マニフェスト 地域貢献・ボランティア

顧客対応・サービス (17)

自社ホームページ 無料見積もり 不要品回収 不要品買取 不動産取引 補助金・助成金申請 土地活用 滅失登記 建設リサイクル届 近隣挨拶 翌営業日連絡 クレジットカード 解体ローン SNS 土対応 日祝対応 年中無休

※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。

山武市の解体業者一覧

山武市の解体業者、全8社をご紹介します。

株式会社ブライトの公式サイトスクリーンショット

株式会社ブライト

山武市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社ブライトは、解体工事からその後の産業廃棄物の処理まで、自社で一貫して管理している点が特徴です。解体工事で発生した廃棄物が、その後どのように処理されるかまで責任を持って対応するため、不法投棄などの心配がありません。廃棄物の分別やリサイクルも徹底しており、環境に配慮した工事を依頼したい方にとって、選択肢の一つとなるでしょう。

スッキリ解体の分析

解体業者を選ぶ際、工事後の廃棄物処理がどのように行われるかは重要な確認項目です。一般的に、解体業者が廃棄物処理を別の業者に委託するケースは少なくありません。その場合、万が一委託先が不法投棄などを行うと、工事を発注した施主が責任を問われる可能性もゼロではありません。その点、ブライトのように解体から廃棄物処理までを一貫して自社で管理している業者であれば、こうしたリスクを避けることができます。廃棄物の最終的な行方まで明確になっているため、最後まで安心して工事を見守ることができるでしょう。

注目ポイント
  • 解体から中間処理、リサイクルまで自社で完結させる一気通貫の事業モデル
  • 廃棄物(窯業系サイディング)を新たな製品に再生させる独自のリサイクル技術
  • 電子マニフェスト対応やデータ物理破壊サービスなど、高いコンプライアンス意識
中央建設株式会社の公式サイトスクリーンショット

中央建設株式会社

山武市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

中央建設株式会社は、創業から60年以上にわたり総合建設業を営んできました。長年にわたり建物を建ててきた経験があるため、ビルなどの複雑な構造も熟知しています。大規模な建物の解体も数多く手掛けており、周辺環境への影響を考慮した安全な工事計画を立てられる点が強みです。解体後の土地活用や新築工事についても、一貫して相談することができます。

スッキリ解体の分析

解体工事を依頼する際、総合建設業の経験があるかどうかは一つの判断基準になります。特に大規模な建物の場合、ただ壊すだけでなく、どの順番で解体すれば安全かを判断する計画が非常に重要です。建物を建てる側としての知識や経験が豊富な業者であれば、より安全性の高い工事が期待できます。解体後の新築まで考えている方にとっては、ワンストップで相談できる点も大きなメリットと言えるでしょう。

注目ポイント
  • 1961年創業、地域のインフラを支えてきた圧倒的な歴史と信頼性
  • 大手ゼネコンや県からの受注実績が証明する、高水準の技術力とプロジェクト管理能力
  • 1級技士が多数在籍し、解体から造成、新設工事まで一貫して任せられる総合力

株式会社宍戸

山武市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社宍戸は、解体工事後の造成や外構工事を得意としています。建物を解体して更地にするだけでなく、土地の傾斜を整えたり、駐車場を設けたりと、その後の利用目的に合わせた施工に対応しています。解体後の土地活用まで見据えている方にとって、一貫して相談できる業者です。

スッキリ解体の分析

解体と造成を別々の業者に頼むと、業者間の連携がうまくいかなかったり、費用が割高になったりすることがあります。解体から造成まで一貫して対応できる業者であれば、そうした心配が少なく、工事全体がスムーズに進みやすいでしょう。特に、土地を売却する、駐車場にするといった具体的な計画がある場合、解体の段階から相談できるのは大きな利点です。

注目ポイント
  • ゴルフ場造成で培われた、ミリ単位の精度を誇る高度な造成技術
  • 自然石を扱う伝統的な石工技術を擁壁や護岸工事に応用できる専門性
  • 多言語対応の採用活動に見る、企業の安定性とグローバルな先進性
有限会社秋葉水道設備の公式サイトスクリーンショット

有限会社秋葉水道設備

山武市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

有限会社秋葉水道設備は、社名が示す通り、水道設備工事を専門としています。そのため、地中に埋設された給排水管の位置や状態を正確に把握することを得意としています。解体工事の際に古い配管を地中に残してしまうと、将来の土地利用でトラブルの原因となることがありますが、同社であればそうしたリスクを未然に防ぐことが期待できます。解体後の土地の売却や新築を考えている場合に、特に頼りになる業者です。

スッキリ解体の分析

解体工事では、建物の地上部分だけでなく、地中に何が埋まっているかが非常に重要になります。特に古い建物の場合、図面に記載のない水道管が地中に残っていることも少なくありません。水道設備の専門業者であれば、長年の経験から配管の経路を推測し、適切な方法で調査・撤去するノウハウを持っています。こうした業者に依頼することで、解体後に予期せぬ追加工事が発生するリスクを減らし、安心して次の計画に進めるでしょう。

注目ポイント
  • 水道・下水道という地下インフラの深い知見を解体工事に活かせる専門性
  • 地中埋設物の調査・撤去・配管処理まで自社で一貫して対応できる技術力
  • 自治体発注の公共工事で培われた、厳格な安全管理と精密な施工計画

謙システム株式会社

山武市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

謙システム株式会社は、公共工事も請け負う水道インフラ工事の専門業者です。水道管は地中に埋設されているため、同社は地面の掘削や整地に関する豊富な経験を持っています。その技術を活かし、解体後の土地をきれいな状態に整えることを得意としています。解体後に新築を建てたり、駐車場として活用したりすることを検討している場合に、頼りになるでしょう。解体工事に伴う水道管の撤去や、新しい配管の引き込みにも一貫して対応しています。

スッキリ解体の分析

解体工事では、建物を壊すだけでなく、地中に残された古い水道管や浄化槽などの撤去も重要な作業です。水道工事を専門とする業者であれば、こうした地中の埋設物の扱いに慣れているため、作業がスムーズに進む傾向にあります。特に、解体した土地を売却する予定がある場合、地中に不要なものが残っていると後でトラブルになる可能性があります。その点、インフラの専門家が整地まで担当してくれるのは、大きな安心材料と言えるでしょう。

注目ポイント
  • 水道インフラ工事を主力事業とする専門性
  • 解体後の土地活用を見据えた丁寧な整地
  • 上下水道の配管撤去や新設まで一貫対応
秋葉工業株式会社の公式サイトスクリーンショット

秋葉工業株式会社

山武市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

秋葉工業株式会社は、工事の8割以上を自社の職人で対応している点が大きな特徴です。下請け業者に作業の大部分を委託する会社も多い中で、同社は自社での施工を基本としています。そのため、問い合わせから工事完了まで情報共有がスムーズに行われ、施主の要望が現場の職人に直接伝わりやすくなります。万が一トラブルが発生した際も、責任の所在が明確なため、安心して工事を任せることができます。

スッキリ解体の分析

解体工事では、契約した会社とは別の下請け業者が実際の作業を行うことが少なくありません。その場合、施主の細かな要望が現場の職人まで届きにくかったり、何か問題が起きた時に責任の所在が分かりにくくなったりすることがあります。秋葉工業のように自社施工の割合が高い会社は、打ち合わせの担当者と現場の職人との距離が近いのが利点です。誰が作業しているのかが明確で、「言った・言わない」のトラブルも起きにくいため、工事全体を通して安心感を持ちやすいでしょう。

注目ポイント
  • 8割以上の高い自社施工率
  • 問い合わせから完工まで一貫した管理体制
  • 顔の見える職人による責任施工
フルカワ工業株式会社の公式サイトスクリーンショット

フルカワ工業株式会社

山武市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

フルカワ工業株式会社は、建設業として地域に密着したサービスを提供しています。建物の解体だけでなく、庭のブロック塀やカーポートの撤去といった小規模な工事にも対応しているのが特徴です。解体後の土地活用についても相談が可能で、駐車場の造成やフェンスの設置といった外構工事まで一貫して依頼することができます。解体後の計画が決まっている場合、まとめて相談できる業者です

スッキリ解体の分析

「ブロック塀だけ撤去したい」「庭の物置を解体してほしい」など、家全体ではない部分的な解体の依頼先に困るケースは少なくありません。そうした細かな要望に応えてくれる業者は、地域住民にとって心強い存在です。また、解体と駐車場造成などを別の業者に依頼すると、それぞれを探す手間や打ち合わせの手間がかかります。解体からその後の工事まで窓口が一つであれば、話がスムーズに進みやすいでしょう。解体後の土地の使い道まで含めて相談したい場合に、頼りになる選択肢の一つです。

注目ポイント
  • 土木、舗装、外構から解体まで幅広く対応する、地域密着の事業展開
  • 公共的な性格を持つ鉄骨造の解体実績など、確かな技術力の裏付け
  • 規模の大小を問わず、地域のあらゆるニーズに柔軟に応えるフットワークの軽さ

石井工業株式会社

山武市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍

山武市の解体業者が見つかりませんでした。

千葉県の市区町村一覧

解体業者の選び方でよくある質問

「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?

「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。

建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。

しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。

解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?

それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。

同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。

例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。

また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。

このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。

もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?

いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。

廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。

不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。

  • 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
  • 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
  • 書面での契約を交わしていない場合

上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。

相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?

相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう

インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。

あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。

また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。

ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?

問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。

解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。

ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。

また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。

ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。

解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?

いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。

解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。