千葉県東金市の解体業者18社を比較|費用相場と地域の解体事情

東金市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。

東金市に所在する18社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。

そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「東金市の解体費用相場」「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。

下の「東金市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。

稲垣 瑞稀

この記事の案内人・編集長

稲垣 瑞稀

解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。

目次

東金市の解体工事事情と地域特性

東金市の概要

東金市は歴史的な旧市街と丘陵ニュータウンが混在し、人口減と世帯増が同時に進む特徴的な都市です。

東金市は千葉県の中央部に位置する、人口約5.6万人の都市です。九十九里平野と房総丘陵の境目にあり、徳川家康ゆかりの城下町として栄えた旧市街と、高度経済成長期に開発された丘陵ニュータウンという、二つの顔を持っています。

近年は市の総人口は減っていますが、世帯数は逆に増えています。これは高齢化によって一人暮らしや夫婦のみの世帯が増えていることを示しており、それに伴う「実家じまい」の加速が、今後の解体需要の大きな背景です。

地形・道路事情と解体費用の傾向

旧市街の狭隘道路、ニュータウンの擁壁と高低差、低地の液状化リスクなど、地区ごとに解体工事の難易度と費用が大きく異なります。

  • 地形の特徴:旧市街の八鶴湖周辺は、崖や斜面に家が密集する「谷戸」と呼ばれる地形です。一方、日吉台などのニュータウンは山を切り開いた「ひな壇造成地」で、敷地と道路の高低差が大きく、老朽化した擁壁も多く見られます。また、JR東金線より東側の低地エリアは、地震の際に液状化しやすい砂質の地盤です。
  • 道路事情:旧市街は江戸時代の城下町の名残が色濃く、4tダンプが入れない幅2m未満の路地が数多くあります。ニュータウンは道幅こそ広いものの、急な坂道が多く、冬場は路面凍結で作業車両がスリップする危険も伴います。
  • 費用への影響:旧市街では重機が使えず、手作業での解体や軽トラックでの小運搬が欠かせません。そのため、解体費用が平坦な土地の1.5倍から2倍に高くなる傾向があります。ニュータウンでは、古い擁壁のやり替えに数百万円単位の追加費用がかかるリスクを考えておく必要があります。
運営者 稲垣運営者 稲垣

私がこれまでに見てきたご相談の中でも、特に日吉台のようなひな壇造成地のトラブルは深刻です。「解体費用の倍以上、擁壁のやり替え費がかかった」というケースも少なくありません。だからこそ、見積もりの段階で擁壁の安全性や追加費用のリスクについて、具体的に説明してくれる誠実な業者を選ぶことが何よりも大切です。

限界ニュータウン問題:「日吉台」の擁壁と補助金不在が解体を阻む

かつての憧れの住宅地「日吉台」では、老朽化した擁壁の改修コストと解体補助金がないことが重なり、空き家が放置されやすい深刻な状況にあります。

東金市が抱える問題を象徴する場所が、日吉台に代表される「オールドニュータウン」です。高度経済成長期に開発されたこれらの住宅地は、今では深刻な高齢化と空き家問題に直面しており、商業施設が撤退するなど生活の利便性も下がっています。

この地区で解体が進まない最大の原因は、ひな壇造成地ならではの「擁壁」という負の資産にあります。例えば、建物の解体費が200万円でも、老朽化した擁壁の改修に500万円以上かかるケースも珍しくありません。

土地を売却しても、解体・改修費用の方が高くつく「逆ザヤ」の状態になり、所有者は「売るに売れず、壊すにも壊せない」という八方ふさがりの状況に陥っています。

さらに東金市には、老朽家屋の解体に対する直接的な補助金制度がありません。所有者は全額自己負担でこの問題に向き合う必要があります。これは解体業者にとっても、単に建物を壊すだけでなく、この負の遺産をどうするかという、高度な提案力が問われる課題です。

解体工事・空き家対策の補助金

2025年11月現在、東金市には老朽家屋の解体(除却)に対する一般的な補助金はなく、耐震改修やリフォーム支援に重点が置かれています。

制度名補助金額・率対象・条件
東金市木造住宅耐震改修補助事業工事費: 1/3(上限40万円)
設計費: 2/3(上限4万円)など
耐震診断の結果、倒壊の可能性があると判定された旧耐震基準の木造住宅の改修工事。

市の⽅針として、解体(除却)よりも、耐震化やリフォームによる既存住宅の活用に重点を置いている方針です。だからこそ、解体を考える場合は、基本的に全額自己負担となる前提で資金計画を立てることが重要になります。

※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
東金市の公式サイトで詳細を見る

廃棄物処理と分別ルール

家庭ごみ(残置物)は市のクリーンセンターへ、建設廃材は市内の民間処理施設へ搬入する必要があり、ルートが明確に分かれています。

東金市で廃棄物を処理する場合、家庭から出るごみと建設工事で出る廃棄物とでは、搬入先が異なります。家財道具などの一般廃棄物は「東金市外三市町環境クリーンセンター」へ、施主ご自身で持ち込むか、市の許可を得た業者に委託しなければなりません。解体業者が施主に代わって家庭ごみを処分できませんので注意が必要です。

一方で、コンクリートガラや木くずといった建設系の廃棄物は、市の施設では受け入れていません。市内の「有限会社地引組 丘山プラント」といった民間の処理施設へ搬入します。市内に有力な処理施設があるため、運搬コストは比較的抑えやすいといえるでしょう。

運営者 稲垣運営者 稲垣

東金市での解体工事は、旧市街の狭い道やニュータウンの擁壁といった、地域特有の条件への対応が鍵を握ります。特に日吉台などのオールドニュータウンでは、擁壁の改修費用が土地の価値を上回る問題が深刻で、解体補助金がない現状では、より慎重な資金計画が重要です。

東金市の解体費用相場

建物構造 坪単価あたりの解体費用 価格幅
木造 33,000 25,000~49,100
鉄骨造 34,100 28,000~42,300
RC造 78,900 67,300~106,200
内装解体 41,700 17,800~78,100

※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。

優良な解体業者の選び方

解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。

当サイト独自の50の調査項目

掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。

調査項目(全50項目)を見る

企業経験・規模 (7)

1,000件以上の実績 500件以上の実績 創業30年以上 従業員30人以上 中間処理場保有 公共工事の経験 重機保有

対応工事 (10)

アスベストレベル1,2除去 ブロック塀 土木工事 リフォーム工事 新築工事 外構工事 火災 杭抜き工事 県外出張 樹木伐採

保有資格 (9)

建設業許可 解体工事業登録 産業廃棄物収集運搬業許可 産業廃棄物処分業許可 石綿作業主任者 建築物石綿含有建材調査者 解体工事施工技士 1級土木施工管理技士 1級建設機械施工管理技士

安全対策・リスク管理 (7)

工事賠償責任保険 違反歴なし 表彰・受賞 現場清掃 ISO認証 電子マニフェスト 地域貢献・ボランティア

顧客対応・サービス (17)

自社ホームページ 無料見積もり 不要品回収 不要品買取 不動産取引 補助金・助成金申請 土地活用 滅失登記 建設リサイクル届 近隣挨拶 翌営業日連絡 クレジットカード 解体ローン SNS 土対応 日祝対応 年中無休

※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。

東金市の解体業者一覧

東金市の解体業者、全18社をご紹介します。

株式会社猪野興業の公式サイトスクリーンショット

株式会社猪野興業

東金市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社猪野興業は、建物の解体工事とあわせて、室内に残された家財道具や不用品の処分にも対応しています。通常、解体を依頼する前には施主自身で家の中を片付ける必要がありますが、同社ではそうした作業も一括で請け負っています。そのため、遠方に住んでいるなどの理由で事前の準備が難しい場合でも、スムーズに工事を進めることが可能です。

スッキリ解体の分析

解体工事と家財の処分をまとめて依頼できる点は、業者選びの参考になります。特に、相続した実家を解体する場合など、家が遠方にあって何度も足を運べないケースは少なくありません。そうした場合、片付けと解体を別々の業者に頼むと、それぞれの立ち会いなどで手間も時間もかかってしまいます。一つの窓口で全てが完了する業者であれば、施主の負担を大きく減らすことができるでしょう。

注目ポイント
  • 建物解体と家財処分の一括対応
  • 解体前の面倒な片付けが不要
  • 更地までの全工程を一つの窓口で完結

株式会社中村総業

東金市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社中村総業は、自社で廃棄物の中間処理施設を保有している点が特徴です。解体工事で発生した木くずやコンクリートなどを、他の業者に委託することなく自社で処理しています。廃棄物が最終的にどう処理されるかという過程が明確なため、安心して任せることができます。解体と廃棄物処理をまとめて依頼できるので、業者を探す手間が省ける点も利点です。

スッキリ解体の分析

解体工事を依頼する際、意外と見落としがちなのが廃棄物の処理方法です。解体業者が処理を外部の業者に委託した場合、万が一その委託先が不法投棄などの問題を起こすと、工事の依頼主が責任を問われる可能性も考えられます。その点、中村総業のように自社で処理施設まで持っている業者であれば、最後まで一貫して管理されるため、余計な心配が少ないと言えるでしょう。

注目ポイント
  • 解体から廃棄物処理まで一貫して対応
  • 自社で中間処理施設を保有
  • 廃棄物処理のプロセスが明確

有限会社髙宮建設

東金市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

有限会社髙宮建設は、地元に根ざして活動する建設会社です。母体が建設業であるため、建物の構造を熟知しており、安全性を第一に考えた丁寧な解体工事が期待できます。解体工事だけでなく、その後の新築やリフォームも一貫して請け負っているのが特徴です。そのため、解体後の土地活用まで具体的に決まっている場合は、建築計画を見据えた解体プランの相談もしやすいでしょう。

スッキリ解体の分析

解体と新築を別の会社に依頼すると、施主が間に入って二つの会社とやり取りする必要があり、手間がかかることがあります。髙宮建設のように一社で両方に対応できる会社の場合、窓口が一つなのでスムーズです。また、単に解体するだけでなく「次にどんな家を建てるか」を分かった上で作業を進めてくれる点も大きなメリットです。例えば、新しい建物の基礎や水道管の位置を考慮しながら解体を進められるため、後の建築工事が円滑に進みやすくなります。

注目ポイント
  • 解体から新築・リフォームまで一貫して依頼可能
  • 建物の構造を理解した建設会社による解体工事
  • 地元での長年の実績に基づく地域密着の対応

株式会社山匠工務店

東金市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社山匠工務店は、解体工事と新築工事の両方を手掛けている工務店です。一般的に別々の業者へ依頼することも多い解体と新築を、同社では一貫して受け持っています。これにより、施主は業者を探す手間を省け、工事全体の打ち合わせもスムーズに進めることが可能です。大手ハウスメーカーの指定工事店として施工を請け負う実績もあり、その技術水準の高さがうかがえます。地域に根ざした工務店として、それぞれの事情に合わせた細やかな対応が期待できます。

スッキリ解体の分析

「解体から新築まで同じ会社に任せられる」という点は、業者選びの際に注目したいポイントです。解体後の土地の状態は、その後の新築工事の進めやすさや費用に直接影響することがあります。新築の計画を理解している業者が解体を行えば、地中の障害物撤去や土地のならし方など、後の工程を見越した作業が期待できます。別々の業者に依頼した際に起こりうる連携のミスを防げる点も、安心して工事を任せる上で大きな利点と言えるでしょう。

注目ポイント
  • 解体から新築までの一貫対応
  • 大手ハウスメーカーの施工も請け負う技術力
  • 地域に根ざした工務店としての柔軟な対応

株式会社O企画

東金市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社O企画は、工場や倉庫の建設で採用されることが多い「システム建築」を専門としています。その技術力は外部からも評価されており、これまでに複数の建築関連の賞を受賞。また、国が新事業を支援する制度の認定も受けており、公的な信頼性も備えている会社です。

スッキリ解体の分析

建築会社を選ぶ際、その技術力を客観的に判断するのは難しいものです。その点で、受賞歴や国からの認定は一つの参考になります。これらは、デザイン性や施工品質、あるいは事業の将来性などが、専門家や公的機関といった第三者によって評価された結果だからです。特に初めて業者に依頼する場合など、こうした客観的な評価があると安心して相談しやすいでしょう。

注目ポイント
  • 複数の受賞歴
  • 国からの事業認定
  • 短工期・低コストのシステム建築
株式会社壱琉建設の公式サイトスクリーンショット

株式会社壱琉建設

東金市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社壱琉建設は、解体工事だけでなく造成工事も手掛けている会社です。建物を解体した後の土地を駐車場にしたり、新たに家を建てられるように整地したりといった工事に対応しています。解体からその後の土地活用まで一貫して任せられるため、別々の業者に依頼する手間が省けます。解体後の土地をどう活用するかまだ決めていないという場合でも、相談しやすい業者です。

スッキリ解体の分析

解体業者と造成業者を別々に探すのは、意外と手間がかかるものです。その点、壱琉建設のように解体から造成まで一貫して対応してくれる業者は心強い存在です。特に、解体後の土地をどうするか具体的に決まっていない場合、土地活用の選択肢も含めて相談できるのは大きなメリットでしょう。例えば、「駐車場にするなら、どのような整地の仕方があるか」「将来家を建てる可能性も残したい」といった要望に対しても、造成の知識があるからこそ的確なアドバイスが期待できます。解体後の計画まで含めて、スムーズに進めたい方にとって、検討する価値のある一社です。

注目ポイント
  • 解体だけでなく造成工事にも対応
  • 解体後の土地活用に関する相談が可能
  • 造成工事の高い専門性
株式会社一工業の公式サイトスクリーンショット

株式会社一工業

東金市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社一工業は、プール工事を手掛けてきた実績があります。プールは、強い水圧に耐える頑丈なコンクリート構造と高度な防水技術が求められる特殊な建造物です。同社は、その施工経験で培ったコンクリートに関する知識を、住宅の基礎や擁壁(ようへき)などの解体、駐車場の造成といった外構工事に応用しています。特にコンクリートが関わる工事において、その専門性を発揮しています。

スッキリ解体の分析

プール工事の経験があるという点は、業者の技術力を判断する上で一つの参考になります。一般的な木造家屋の解体とは異なり、鉄筋コンクリートでできた建造物を壊すには、その構造を熟知している必要があります。プールのように頑丈な構造物を扱ってきた業者であれば、住宅の分厚い基礎や地下室、擁壁といった、特に壊しにくい箇所の解体も安心して任せやすいでしょう。

注目ポイント
  • プール工事の実績
  • コンクリート構造物に関する知見
  • 基礎や擁壁などの難所解体
  • 解体から外構までの一貫対応
株式会社アイピープロファクトの公式サイトスクリーンショット

株式会社アイピープロファクト

東金市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社アイピープロファクトは、建物の解体工事に加えて、樹木の伐採や抜根も専門としています。特に、高速道路の建設現場といった一般の住宅地とは異なる環境での作業経験が豊富です。この経験で培われた技術を活かし、住宅の庭木一本の伐採から、重機が入りにくい場所や傾斜地にある樹木の処理まで、幅広い状況に対応しています。敷地内の建物と草木をまとめて整理したい場合に、一括で相談できる業者です。

スッキリ解体の分析

高速道路の現場で伐採した経験があるという点は、技術力を判断する上で参考になります。高速道路の工事では、すぐ隣を車が走行しているため、失敗は許されません。決められたスペースに木を正確に倒す、高度な技術と安全管理が求められます。これは、電線や隣家に囲まれた住宅地での伐採にも通じるものです。難しい現場を経験している業者であれば、自宅の庭木の伐採なども安心して任せやすいでしょう。

注目ポイント
  • 高速道路での伐採・抜根における豊富な作業実績
  • 建物の解体工事と樹木の伐採に両方対応
  • 特殊な現場環境で培われた高い技術力
  • 住宅の庭木から傾斜地の樹木まで幅広く対応

株式会社髙山工業

東金市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍

株式会社明成電気

東金市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍

東金市の解体業者が見つかりませんでした。

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解体業者の選び方でよくある質問

「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?

「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。

建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。

しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。

解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?

それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。

同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。

例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。

また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。

このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。

もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?

いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。

廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。

不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。

  • 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
  • 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
  • 書面での契約を交わしていない場合

上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。

相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?

相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう

インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。

あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。

また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。

ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?

問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。

解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。

ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。

また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。

ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。

解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?

いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。

解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。