千葉県八街市の解体業者13社を比較|費用相場と地域の解体事情
八街市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
八街市に所在する13社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「八街市の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「八街市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
八街市の解体工事事情と地域特性
八街市の概要
八街市は日本一の落花生生産地として有名ですが、その一方で、昔からの都市計画が原因で生まれた特有の課題を抱える郊外都市でもあります。
千葉県北部に位置する八街市は、人口約6万5千人(2025年10月時点)の都市です。都心や成田空港へのアクセスが良い立地でありながら人口密度は比較的低く、市域全体に住宅が点在する「スプロール化」が特徴です。
基幹産業は落花生を中心とした農業ですが、空き家率は全国平均を上回る13.97%(令和5年調査)に達しています。特に郊外の分譲地では、今後解体の需要が高まる可能性があります。
地形・道路事情と解体費用の傾向
火山灰由来の土が引き起こす砂ぼこりと、無秩序な開発が生んだ狭い道が、解体工事の費用と工期に直接影響します。
- 地形の特徴:市域の大部分は下総台地上の平坦な地形で、表層は火山灰由来の「関東ローム層」で覆われています。この土は粒子が細かく軽いため、春先の強風で「やちまたぼこ」と呼ばれる大規模な砂ぼこりが発生し、工事の中断や近隣トラブルの原因になります。
- 道路事情:長年、市街化区域と市街化調整区域を分けない「非線引き」という都市計画だったため、農地や山林にミニ開発の分譲地が無秩序に広がりました。結果として、農道をそのまま使った幅4m未満の道や行き止まりの道が非常に多く、大型重機やダンプの進入を難しくしています。
- 費用への影響:重機が入れない現場では、手作業での解体や廃材の小運搬が必要になり、人件費や運搬費が高くなります。加えて、「やちまたぼこ」のシーズン(2月〜4月)の工事では、通常以上の散水や厳重な養生が必須で、これらの対策費用が見積もりに上乗せされることが多いです。
運営者 稲垣私がこれまで見てきたトラブルで特に多いのが、この『限界ニュータウン』での権利関係の問題です。解体業者に見積もりを依頼する前に、まずご自身の土地の前面道路が『私道』かどうか、市役所などで確認しておくことを強くお勧めします。これが原因で工事が頓挫するケースは少なくないんです。
通学路の聖域化と『限界ニュータウン』という特殊事情
2021年に起きた交通死亡事故は、市内の通学路における安全管理を絶対的なものにしました。さらに、バブル期の乱開発で生まれた荒廃分譲地は、解体工事の前提を覆すほどの課題を抱えています。
八街市での工事計画では、技術的な問題以上に気を配るべき2つの社会的背景があります。一つは、2021年6月に発生した、児童5人が死傷した飲酒運転トラックによる事故です。この痛ましい事故以降、市内の通学路は「聖域」となり、ガードレールの設置が急速に進みました。
現在では、工事車両が登下校時間帯に通学路を通ったり、安全運転を怠ったりすると、すぐに住民から厳しい指摘が入ります。だからこそ、工事計画では通学路を完全に避ける搬出入ルートを選ぶことが最優先事項です。
もう一つは、「限界ニュータウン」と呼ばれる荒廃した分譲地の存在です。榎戸、泉台、希望ヶ丘などの一部エリアには、バブル期前後に投機目的で開発され、インフラが崩壊した場所が点在します。所有者不明の土地や不法投棄も少なくありません。
こうしたエリアでの解体工事は、前面道路が私有地で通行許可が取れない、土地の境界が確定できないなど、技術的な問題よりも権利関係の調整がはるかに難しくなります。解体して更地にしても資産価値がほとんどないため、「解体後の出口戦略」まで考えた提案が重要です。
解体工事・空き家対策の補助金
八街市には、一般的な空き家解体の補助金はありません。通学路沿いの危険なブロック塀撤去に特化した、募集件数がわずか1件という非常に限定的な制度があるだけです。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 令和7年度 八街市危険ブロック塀等除却費補助事業 | 除却費用の2/3(上限10万円) | 緊急輸送道路または小学校から半径500m以内の通学路に面し、高さ1.2m以上の危険なブロック塀等であること。 |
この補助金は募集件数が「1件」と公表されており、申請期間も2025年7月1日〜15日と非常に短期間です。そのため、誰もが利用できる制度とは言えません。また、市の空き家バンク制度は現在休止中です。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
八街市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
解体工事で出る産業廃棄物は、市のクリーンセンターでは一切受け付けていません。法律に基づき、許可を持つ民間の専門処理施設へ搬出する義務があります。
八街市クリーンセンターが受け入れているのは、家庭から出る一般廃棄物だけです。コンクリートガラ、廃木材、石膏ボードといった建設廃材は産業廃棄物にあたるため、持ち込めません。
これらの廃棄物は、市内の大同産業(株)や、近隣市の(株)タケエイ四街道リサイクルセンターのような、建設リサイクル法に対応した許可施設で適正に処理しなければなりません。なお、2026年2月からクリーンセンターへの家庭ごみの直接搬入は有料化されます。
運営者 稲垣八街市での解体工事は、春先の砂ぼこり「やちまたぼこ」対策や狭い道への対応といった物理的な課題だけではありません。2021年の事故を背景とした「通学路の安全確保」や、荒廃した「限界ニュータウン」の権利調整など、地域固有の社会的な背景まで深く理解することが、工事を成功させる鍵です。
八街市の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 31,400円 | 25,000~40,100円 |
| 鉄骨造 | 30,000円 | 30,000~30,000円 |
| RC造 | 78,900円 | 67,300~106,200円 |
| 内装解体 | 41,700円 | 17,800~78,100円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
八街市の解体業者一覧
八街市の解体業者、全13社をご紹介します。
大同産業株式会社
大同産業株式会社は、解体工事で発生した廃棄物を自社の中間処理施設でリサイクルしています。解体から再資源化までを一貫して自社で行うため、廃棄物が最終的にどこでどのように処理されるかまでが明確です。万が一の不法投棄などを心配する方でも、安心して依頼しやすい体制が整っています。
- 解体から再資源化までの一貫体制
- 自社の中間処理施設を保有
- 産業廃棄物の適正処理
株式会社けやき建設
株式会社けやき建設には、建築士やアスベスト診断士といった専門資格を持つスタッフが在籍しています。そのため、解体工事だけでなく、その後の設計・建築の相談や、アスベストに関する調査・除去まで一貫して依頼することが可能です。各工程を別々の業者に頼む必要がないため、手続きがスムーズに進みます。住まいに関するさまざまな悩みを、一つの窓口で相談できる点が特徴です。
建物の解体と新築を計画する際、通常は解体業者と設計事務所などを別々に探す必要があります。株式会社けやき建設のように、設計もできる建築士が在籍していると、解体後の土地利用まで見据えた提案を受けやすいのが利点です。また、古い建物の解体で気になるのがアスベストの存在です。専門の資格者が調査から除去まで対応してくれるため、万が一アスベストが見つかった場合でも、改めて業者を探す手間なくスムーズに対応してもらえます。
- 各分野の有資格者が在籍
- 解体から設計までの一貫対応
- 専門家によるアスベスト調査・除去
櫻井建設株式会社
櫻井建設株式会社は、創立から70年以上の歴史を持つ建設会社です。長年にわたり地域に根ざした事業を展開しており、解体工事だけでなく、その後の新築工事や土地活用まで一貫して手掛けている点が特徴です。建物を解体した後の計画まで見据えて相談できるため、一つの窓口でスムーズに話を進めたい方にとって、頼りになる選択肢の一つとなります。
解体工事とその後の新築工事は、別々の会社に依頼するのが一般的です。しかし、櫻井建設株式会社のように一社で両方に対応できる業者には、いくつかの利点があります。まず、窓口が一本化されるため、施主側の打ち合わせの手間が大きく軽減されます。また、解体の段階から新築の計画を考慮した作業が期待できるため、全体の工程がスムーズに進みやすい点もメリットです。解体後の計画が決まっている方にとっては、心強い存在と言えるでしょう。
- 70年にわたる豊富な施工実績
- 解体から新築までワンストップで対応
- 解体後の土地活用に関する相談も可能
株式会社平成元商
株式会社平成元商は、職人を自社で育成している点が大きな特徴です。技術や安全に関する教育を社内で一貫して行うことで、どの現場でも安定した施工品質を保っています。その技術力と安全管理体制は、厳しい基準を設ける大手ゼネコンからも評価されており、大規模な建設現場での解体工事を数多く担当してきた実績があります。
解体業界では、現場ごとに作業員を集めることも珍しくありません。その中で、職人を自社で育成している会社は、技術レベルや安全意識を社員全員で共有しやすいという利点があります。特に大手ゼネコンの現場は安全管理の基準が非常に厳しく、取引をするためには高いレベルの体制が求められます。そうした現場を数多く経験しているという事実は、会社の信頼性を判断する上での一つの参考になるでしょう。
- 職人の自社育成による高い技術力
- 大手ゼネコンとの豊富な取引実績
- 徹底された安全管理体制
有限会社藤乃木総業
有限会社藤乃木総業は、解体工事と産業廃棄物の収集運搬を主な事業としています。解体工事で発生した廃棄物の処理まで一貫して対応できるのが特徴です。通常、解体と廃棄物処理はそれぞれ別の業者に依頼するケースもありますが、同社では窓口を一本化できます。そのため、業者を探す手間が省け、工事全体のスケジュール管理や相談がしやすくなります。
解体業者を選ぶ際、廃棄物処理まで対応しているかは確認しておきたい点です。解体工事では必ず大量の廃棄物が出るため、もし処理を別の業者に頼むとなると、手続きが複雑になったり、全体の費用が見えにくくなったりすることがあります。その点、藤乃木総業のように解体から廃棄物の収集運搬まで一括で請け負っている業者であれば、見積もりから作業完了までの流れが非常にスムーズです。特に、初めて解体を依頼する方にとっては、相談先が一つにまとまっているという点は、安心材料になるでしょう。
- 解体工事と産業廃棄物処理の双方を展開
- 解体後の廃棄物までまとめて依頼が可能
- 窓口が一つで済むシンプルな依頼体制
株式会社ブレイン
株式会社ブレインは、現場の施工管理に力を入れている会社です。解体工事そのものだけでなく、解体が終わった後の土地の活用方法についても相談に乗っています。例えば、解体後の土地を駐車場として活用したり、売却したり、あるいは新しく家を建てたりといった、施主のさまざまな計画に合わせて具体的な提案を行っています。解体から次のステップまでを見通して、一貫して任せられる点が特徴です。
解体工事を依頼する際、多くの人が不安に思うのは騒音やほこりといった近隣への影響です。現場の「施工管理」がしっかりしている業者であれば、作業計画や安全対策、周辺への配慮が徹底されていることが多く、安心して工事を任せやすくなります。また、解体後の土地をどうするか具体的に決まっていない方も少なくありません。そうした場合に、専門的な視点から土地活用の選択肢を提案してくれる業者は、長期的な計画を立てる上で心強い存在と言えるでしょう。
- 徹底した現場の施工管理
- 解体後の土地活用まで一貫して相談可能
- 駐車場経営や新築工事などの具体的な提案
有限会社名島商事
有限会社名島商事は、工場やプラントといった特殊な環境での作業を得意としています。主な業務は、大型機械の解体・撤去や、精密機械の搬入・据付などです。これらの作業には専門の重機や特別なノウハウが必要となるため、一般的な解体業者では対応が難しいケースも少なくありません。他社で断られたような重量物の撤去や搬入についても、相談してみる価値があるでしょう。
工場やプラントにある大型機械の解体は、木造家屋の解体とは求められる技術が大きく異なります。機械の構造を理解し、周辺の稼働している設備を傷つけないよう、ミリ単位の精度で作業を進める必要があるからです。また、非常に重いものを狭いスペースで動かすための専門的な計画力も問われます。こうした特殊な現場での経験が豊富な業者であれば、難しい条件下での作業も安心して任せやすいと考えられます。
- 工場・プラントの大型機械など重量物の解体
- 精密機械の搬入・据付作業
- 一般的な解体業者では対応が難しい案件
明哲開発株式会社
明哲開発株式会社は、創業から約40年にわたり、公共インフラ工事を数多く手掛けてきた会社です。道路や水道など社会基盤を整備する工事では、地中に埋まる配管やケーブルなどを扱う場面が頻繁にあります。この経験を活かし、一般住宅の解体工事においても、目に見えない地中の埋設物に対して慎重な対応が期待できます。重機や車両も自社で保有しており、現場の状況に合わせた柔軟な作業が可能です。
解体工事では、地中から図面にない昔の浄化槽や井戸などが見つかることがあります。公共インフラ工事を長年経験している業者は、こうした不測の事態への対応力に優れていると考えられます。道路の下には様々な配管が複雑に通っており、それらを傷つけずに作業を進めるための高い技術と慎重さが常に求められるからです。そうした現場で培われた経験は、予期せぬ事態が起きた際にも、冷静で的確な判断につながるでしょう。見えなくなる部分の工事だからこそ、こうした実績は業者選びの重要な参考になります。
- 40年にわたる公共工事の実績
- 地中の埋設物に対する慎重な作業
- 経験豊富な自社スタッフによる施工
- 重機や車両の自社保有
平川環境土木株式会社
平川環境土木株式会社は、解体工事で発生する廃棄物の削減と再資源化に力を入れている会社です。特に特徴的なのは、解体で出た木くずを自社のリサイクル工場で加工し、「優良猫砂(エクセレントキャットサンド)」という製品として販売している点です。解体から廃棄物の処理、さらにはリサイクル製品の製造までを一貫して手掛けることで、環境に配慮した取り組みを進めています。単に建物を壊すだけでなく、その後の廃棄物の行方まで責任を持つ姿勢は、業者選びの参考になります。
解体工事で出る廃棄物がどのように処理されるかは、依頼する側にとって気になる点の一つです。一般的に、解体業者は廃棄物を専門の中間処理施設へ運びますが、平川環境土木株式会社のように、木くずを自社で猫砂として製品化する仕組みを持つ業者は多くありません。これは、ただ廃棄物を減らすだけでなく、新たな価値を持つ製品に生まれ変わらせる取り組みです。廃棄物の処理ルートが明確であるため、不法投棄などの心配が少ないという点でも、安心して工事を任せやすい業者と言えるでしょう。
- 解体で発生した木くずの再資源化
- 自社工場での猫砂製造・販売
- 廃棄物の削減と環境負荷の低減
エスケイ工業株式会社
エスケイ工業株式会社は、八街市で60年以上にわたって事業を続けている建設会社です。長く地域で事業を継続できているのは、地元からの信頼の表れともいえます。総合建設業として解体工事だけでなく、その後の造成工事や新築工事にも対応しています。解体後の土地活用まで見据えている場合、複数の業者に依頼する手間なく、一貫して相談できる点が強みです。
「八街市で60年以上」という点は、業者を選ぶ上で一つの判断材料になります。同じ地域で長く事業を続けるには、一件一件の工事で誠実な対応を積み重ねる必要があります。特に解体工事は、騒音や振動などで近隣に迷惑がかからないよう、細やかな配慮が欠かせません。その土地の事情をよく知る地元の業者であれば、安心して相談しやすいでしょう。また、解体後の土地活用を考えている方にとっては、造成や建築までまとめて相談できる点も大きな利点です。
- 八街市で60年を超える事業実績
- 地域事情に詳しいスタッフによる対応
- 解体から造成、建築まで一貫して依頼可能
八街市の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
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「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
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それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
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いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
-
相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
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いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。

解体工事を依頼する際、意外と見落としがちなのが「廃棄物がその後どうなるか」という点です。業者によっては、廃棄物処理を別の会社に委託することもあり、その場合、最終的にどこで誰が処理しているのか分かりにくくなるケースも少なくありません。その点、自社で処理施設まで持っている会社は、責任の所在がはっきりしているのが大きな利点と言えます。廃棄物が適正に処理されることが確認しやすいため、安心して工事全体を任せられるでしょう。