福岡県北九州市の解体業者一覧19社
北九州市の解体業者をお探しの方へ。
「スッキリ解体」が、北九州市に所在する19社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
このページでは、まず優良な解体業者の選び方を解説し、その後に「北九州市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
優良な解体業者の選び方【5つのポイント】
安心して依頼できる解体業者を選ぶ際にチェックするべき 5つのポイントをご紹介します。
基準1:建設業許可の保有・解体工事業の登録がされていること
解体工事を行うためには、「建設業許可」の保有または「解体工事業の登録」のいずれかが必要です。 許可・登録がない状態で解体工事を行うことは違法行為にあたるため、必ずどちらかを保有・登録している業者を選びましょう。
- 建設業許可(解体工事業)
-
解体工事においては1件の請負金額が 500万円以上(税込)の工事を行う場合に必要となる許可。
- 解体工事業の登録
-
解体工事を請け負うための登録。ただし1件の請負金額が 500万円未満(税込)の工事のみ請け負える。
解体工事を請け負う業者が無許可だと判明した場合、建設業法違反により 工事中止命令や、 営業停止処分が下されることがあります。その場合、解体工事の予定は大幅に遅れ、費用も時間も余計にかかってしまうことになりかねません。
また、コンプライアンス意識や技術力の不足により 「不法投棄・現場での事故」を起こす可能性もあります。業者が許可の保有・登録を行っているかは事前に必ず確認しましょう。
基準2:産業廃棄物収集運搬業許可を保有していること
産業廃棄物を収集運搬する資格である 「産業廃棄物収集運搬業許可」を取得するには、指定の講習や経営状況などの要件をクリアする必要があるため、 会社としての信頼の裏付けになります。
- 運搬車両・車両保管の要件
-
廃棄物の種類に応じて、飛散や流出を防ぐ構造であることが求められます(土砂を運ぶダンプにシートをかけられる、液体を運ぶタンクローリーに漏洩防止措置があるなど)。また、運搬車両を適切に保管できる駐車場を確保しなければいけません。
- 講習会の修了
-
日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)が実施する「産業廃棄物収集・運搬課程」の講習会を受講し、試験に合格して修了証を取得している必要があります。つまり「 収取運搬に必要な知識を習得しているか」が求められます。
- 利益・債務超過の要件
-
直近3年間の決算書において、経常利益や当期純利益がマイナスでないことや、貸借対照表において負債総額が資産総額を上回る「債務超過」の状態でないことが原則です。つまり 「経営的に安定しているか」が審査されます。
- 事業内容の明確化
-
取り扱う産業廃棄物の種類、運搬方法や使用する車両、適正な処理ルートなどを明確化する義務があります。廃棄物をどこからどこへ、どのように運ぶかを決定します。つまり「 廃棄物を適切に処理することの証明」をしなくてはいけません。
また、産業廃棄物収集運搬許可を持っていることで、 解体業者にとって最適なルートでゴミを処分できるというメリットもあります。処分を外部に委託するケースと比べて費用を抑えやすい傾向があります。
運営者 稲垣
廃棄物の処分費用は一律ではなく、処分場によって変動があります。木材はAの処分場、鉄くずはBの処分場へ持ち運ぶなどして、処分コストを抑える工夫をしている業者もいるため、自社で許可を保有していることが望ましいと言えます。
基準3:過去に違反歴がないこと
解体業者が違法工事や不法投棄を行うと違反歴がつきます。 創業 し て から違反歴が一切ないことも信頼の証です。
違反歴を依頼者自身で確認する場合は、国土交通省の「ネガティブ情報等検索サイト」や、産業廃棄物処理事業振興財団の「許可取消処分情報」で検索できます。
違反歴があるからといって必ずしも危険な業者とは限りませんが、 安全意識の高さを判断する基準としては有効です。
基準4:自社でホームページを保有していること
解体業者が自社でホームページを保有していると、様々な情報を調べられます。
一般的には「会社概要」「事業案内」「施工実績」「経営理念」「設備・施設案内」「スタッフ紹介」「保有資格」「企業の強み」「お客様の声」「ブログ・SNS」などが掲載されています。
中には、 施工実績を写真つきで公開している解体業者や、 明瞭な料金体系を掲載している業者も存在します。「ホームページにどんなことが書いてあるか」を比較し、業者の信頼度を見極めましょう。
運営者 稲垣
詳細で具体的な公開情報は、お客様に隠しごとをしないという誠意の証でもあります。
また、優良な解体業者は普段から工事の経過を写真に収めています。それにより 作業
の正当性や透明性を証明しているため、詳細な現場の写真を公開できること自体も信頼に繋がります。
基準5:公共工事を請け負った経験があること
国や地方自治体から発注される公共工事を請け負っていることも、信頼性を判断する1つの基準となります。
公共工事とは「水道・道路・鉄道・ダム・公園・学校」などを対象にした、社会基盤に携わる工事を指します。公共工事を請け負うためにはいくつか条件があり、それらを満たすことで信頼性の裏付けになります。
- 経営事項審査
-
公共工事の入札に参加するには経営事項審査を受ける必要があります。この審査では企業の経営状況、技術力、社会性、過去の実績など様々な観点から企業の実力が審査されます。公共工事を請け負えるのは、 企業の経営基盤や技術力が一定水準以上である証です。
- 入札・契約制度
-
一般競争入札が採用されることが多く、価格だけでなく技術提案も含めた総合的な評価によって発注先を決定します。これにより、安かろう悪かろうの業者は排除され、 技術力や実績のある優良な業者が選ばれやすいと言えます。
- 履行保証制度
-
万が一、業者が倒産したり、自己都合で工事を放棄したりした場合に備えて、契約保証金や履行保証保険への加入が義務付けられています。これにより工事が中断しても保証機関が代替業者を探すなどして、 工事の完成が保証されます。
運営者 稲垣
公共工事は審査と入札によって、工事品質の低い業者が簡単に請け負えないようなシステムになっています。公共工事の実績はホームページで公開している場合も多いので、依頼前に確認しておきましょう。
以下の記事ではさらに網羅的な業者の選び方を紹介しています。「どうしてそれが優良業者の裏付けになるのか」といった、 各基準における専門家の詳細な解説が読めますのでぜひご確認ください。
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
調査項目(全50項目)を見る
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
北九州市の解体業者一覧
北九州市の解体業者、全19社をご紹介します。
株式会社礒部
株式会社礒部は大規模な建造物の解体を得意とする会社です。同社の特徴は200t級の超大型解体機「SK2200」をはじめ、特殊な重機を自社で保有している点です。これにより、高層ビル・工場の大きな煙突・港湾のクレーンといった一般的な業者では対応が難しい解体工事も行っています。また、北九州市内にコンクリート用と木くず用のリサイクル工場を自社で運営していることも強みの一つです。解体工事で出た廃棄物を自社で処理できるため、見積もり・施工・廃棄物処理まで一貫して任せられます。
- 200t級の超大型解体機「SK2200」を自社で保有
- コンクリートと木くずを処理する2つの自社リサイクル工場
- 高層ビルやプラントなど、大規模な建造物の解体実績
株式会社大森工業
株式会社大森工業は、安全管理と情報共有を徹底している解体業者です。毎朝7時から朝礼を行い、その日の作業内容や現場ごとの注意点を全スタッフで共有しています。特徴的なのは、運転手だけでなく現場の作業員全員に対してアルコールチェックを毎日実施している点です。始業前のチェックを組織的に行うことで、人為的なミスや事故のリスクを低減する体制を整えています。あわせて、使用する重機や機械の点検も欠かさず行っています。また、近隣環境への配慮として、現場ごとに専用のゴミ箱「クリーンカート」と移動式トイレを設置しており、現場を清潔に保つことで周辺住民の不快感を和らげる工夫をしています。自社で中間処理施設を保有しており、木造住宅からビルまで幅広い解体工事に対応可能です。
解体工事で最も気になるのが、ご近所とのトラブルではないでしょうか。「近隣に配慮します」と説明する業者は多いですが、その徹底度は会社によって差があるのが実情です。その点、この会社は社長自らが毎日の朝礼で話をするなど、会社全体で意識を統一するための仕組みが整っています。その結果として、依頼主だけでなく近隣の方から感謝されることがあるというのは取り組みが現場できちんと機能している証拠と言えます。工事中のストレスやトラブルの可能性を少しでも減らしたいと考える方にとって、安心材料の多い業者です。
- 社長自らが関わり、スタッフの意識を統一する朝礼
- 運転手を含む全作業員へのアルコールチェックを毎日実施
- 廃棄物の処理費用を抑える自社の中間処理施設
株式会社産興エコサービス
株式会社産興エコサービスは、北九州市に拠点を置く産業廃棄物処理業者です。解体工事から廃棄物の収集運搬・中間処理・リサイクルまでを一貫して手掛けています。同社の特徴は、公的な認定に基づいた信頼性の高さにあります。事業拠点である北九州市をはじめ、福岡県・山口県・大分県など広域で「優良産廃処理業者認定」を取得しています。この認定は、法令遵守や経営の安定性など厳しい基準をクリアした業者のみに与えられるものです。また、コンテナやバッカンを200台以上保有しており、急な依頼や大規模な現場にも対応できる体制が整っています。
200台以上のコンテナを自社で保有している点は現場対応力の高さを示す重要な指標です。廃棄物の回収ではコンテナの確保が遅れると工期全体に影響が出るため、十分な保有数は迅速な対応に直結します。特に急な依頼や大規模案件にも柔軟に対応できる点は、解体・産業廃棄物処理業者として強みです。
- 解体から処分までの一貫体制
- 複数県で取得した優良産廃処理業者認定
- 200台以上のコンテナを保有する設備力
株式会社金田商店
株式会社金田商店は解体工事だけでなく、産業廃棄物の収集運搬や処分の許可も持つ会社です。同社の特徴は、大型の破砕機などを備えた自社の「中間処理工場」を保有している点にあります。解体現場で出た廃棄物は他社を介さずにそのまま自社工場へ運ばれます。そこで適切に処理・リサイクルされるため、解体から最終的な処分までを一貫して自社で管理できる体制が整っています。このことは不法投棄といったリスクを抑えることにも繋がります。
解体工事を依頼する際、解体業者と廃棄物の処理業者を別々に探すのは手間がかかります。その点、金田商店のように解体から廃棄物処理までを一貫して任せられるのは利点です。特に注目したいのは金属の買取サービスです。解体現場で出た鉄くずなどをその場で買い取ってもらえれば、解体費用や廃棄物の処分費用を一部相殺できる可能性があります。マニフェストの発行にも対応していることから、コンプライアンスを重視する方にとっても信頼できる選択肢の一つとなります。
- 解体・収集運搬・処分の許可を持つ総合リサイクル企業
- 大型破砕機を備えた自社中間処理工場を保有
- 解体から最終処分までを自社で完結させる管理体制
株式会社大山組
株式会社大山組は、北九州市で学校や市営住宅といった数多くの公共工事を手掛けてきた会社です。公共工事では厳しい安全基準や法令遵守が求められますが、同社はその基準を個人の住宅解体にも適用しています。そのため近隣への配慮や安全管理の面で安心して工事を任せられます。また、技術力の裏付けとして、多くの従業員が専門資格を保有しています。従業員35名に対して「解体工事施工技士」が8名、「アスベスト診断士」や「石綿作業主任者」などのアスベスト関連の有資格者が30名以上在籍しており、専門知識が求められる工事にも対応できる体制です。自社でリサイクル工場を運営して環境経営認証「エコアクション21」を取得するなど、環境への配慮も行っています。
公共工事を継続して受注しているという点は業者選びの参考になります。役所の仕事は技術力や安全管理はもちろん、会社の経営状態まで厳しく審査されるため誰でも請け負えるわけではありません。その厳しい基準で自宅の解体工事を行ってくれるというのは安心材料です。特に騒音・振動・コンプライアンスといった面で慎重な対応が期待できるため、トラブルを避けたいと考える方にとって有力な選択肢の一つです。
- 市や県の施設など、安全基準の厳しい公共工事の豊富な受注実績
- 従業員35名に対し、専門資格の保有者が多数在籍
- 自社リサイクル工場保有と、環境経営認証「エコアクション21」の取得
有限会社マスター社
有限会社マスター社は解体用の重機や運搬車両、約20名の職人を自社で保有している解体業者です。相談から施工完了までをすべて自社の従業員で対応するため、下請け業者に支払う中間マージンが発生しません。そのため工事費用を抑えやすいという特徴があります。また、木造住宅だけでなく、RC造のビルや内装の解体にも対応しています。解体後の土地を整える土木工事や駐車場などを作る外構工事も一貫して相談できます。
解体業者を選ぶ際、自社で職人や重機を直接保有しているかは一つの判断基準になります。自社で施工まで行う業者に依頼する場合、下請け業者を挟まないため責任の所在が明確になります。依頼主と現場の間に別の会社が入らないことで要望が直接伝わりやすく、意思疎通のずれが起きにくいという利点があります。費用だけでなく工事の進め方に関する安心感を重視する場合、このような自社施工の会社は比較検討の対象になります。
- 下請けを使わない直接施工による中間費用の削減
- 自社保有の重機と約20名の従業員による施工体制
- 木造・ビルの解体や、その後の土木・外構まで一貫対応
株式会社伊藤工業
株式会社伊藤工業は一般的な住宅ではなく、プラント・煙突・鉄塔といった特殊な構造物の解体・建設を専門としています。1961年の創業以来、その技術は公にも評価されています。福岡県や北九州市の指名業者に認定されているほか、大手企業から安全に関する表彰も受けています。また、大規模な工事の元請けに必要となる「特定建設業許可」を取得している点も特徴です。この許可があるため、複雑な工程や厳しい安全基準が求められる工事にも対応できます。
建設業の許可にはいくつか種類がありますが、「特定建設業許可」は特に取得の基準が厳しく、大規模工事の元請けを任せられる経営基盤と技術力を持つ業者にしか与えられません。伊藤工業がこの許可を持ち、さらにプラントなどの特殊な解体を専門にしていることから高い技術力と工事全体を管理する能力をあわせ持っていると判断できます。事故が許されない工場やインフラ設備の解体のように、特に慎重さが求められる工事を依頼する上で頼りになる業者の一つです。
- 1961年創業。煙突・鉄塔・プラント設備などの特殊工事を専門に対応
- 大規模工事の元請けが可能な「特定建設業許可」の保有
- 福岡県・北九州市の指名業者認定、大手企業からの安全表彰実績
株式会社成雄
株式会社成雄は2004年の創業以来、解体工事を専門に手がけています。福岡県や北九州市の公共工事における入札参加資格を保有しており、これは一定の技術力と経営基盤が公的に認められていることを示しています。同社のホームページでは「安全確認のためガードマンも配置いたします」といった具体的な安全対策が明記されており、公共工事に求められる水準の安全管理への意識がうかがえます。また、重機と運搬車両を自社で保有しているため、近隣挨拶から廃棄物の運搬まで一貫した責任体制で工事を進められます。
多くの業者が「安全第一」と掲げる中で、成雄のように「ガードマンの配置」や「人力による丁寧な作業」といった具体的な対策を挙げている点は参考になります。これは現場で起こりうる危険をあらかじめ想定し、それに対応する準備があることを示唆しています。公共工事の入札参加資格を持っている点も安定した経営状態を判断する上での目安になります。こうした点から、初めて解体工事を依頼する方にとっても相談しやすい業者の一つです。
- 2004年の創業から一貫して解体工事を専門に扱う
- 重機7台と運搬車両8台を自社で保有
- 福岡県・北九州市の公共工事入札資格に基づいた安全管理
エコ・ホームサービス
依頼主の中には、日中は仕事で時間が取りにくい方や複数の業者を比較検討したい方もいるかもしれません。エコ・ホームサービスは年中無休・24時間体制で相談を受け付けているため、都合の良い時間帯に連絡が可能です。また、「見積もり提出後の営業は行わない」という方針を明確にしている点も特徴です。そのため他社と比較検討したい場合でも、心理的な負担を感じることなく見積もりを依頼できます。施工はすべて自社で行うため余分な中間マージンも発生しません。
解体業者から見積もりを取った後、営業の電話が続くことに負担を感じる人は少なくありません。同社が掲げる「営業連絡なし」という方針は、依頼主が自分のペースで判断することを尊重する姿勢の表れです。解体工事は専門性が高く、業者選びは慎重に行いたいものです。依頼主が納得のいくまでじっくり考え、他社とも比較した上で決断することを促す同社の方針は一つの安心材料となります。
- 年中無休・24時間の相談受付体制
- 見積もり提出後の営業連絡を行わない方針
- 中間マージンを省いた完全自社施工
小西建設工業株式会社
小西建設工業株式会社は、1934年に創業した北九州の総合建設業者です。長年にわたり公共事業を中心に手掛けており、大規模な工事の実績があります。特徴的なのは環境省が定めた「エコアクション21」の認証(認証登録番号 0008086)を取得し、更新を続けている点です。環境への配慮や法令順守の体制が第三者機関によって評価されていることを示します。土木から解体まで一貫して対応できるため、解体後の土地活用まで含めて相談可能です。
解体工事では、廃棄物が法律に則って適正に処理されるかどうかが重要です。その点で、「エコアクション21」のような第三者認証を受けているかどうかは業者選びの参考になります。この認証は環境に関する法令を守るための社内体制が整っており、それが継続的に機能していることを示唆するものです。特に公共事業を長く手掛けてきた実績と合わせると、法令順守に対する姿勢をうかがい知れます。企業の社会的責任やコンプライアンスを重視する場合、安心して任せやすい業者の一つです。
- 1934年創業、公共事業を中心に手掛ける実績
- 土木・解体を一貫して対応できる体制
- 環境省策定「エコアクション21」の認証を継続取得(登録番号0008086)
北九州市の解体業者が見つかりませんでした。
業者選びの「5つのポイント」と合わせて確認!よくある質問Q&A
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
-
「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
-
それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
-
相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
-
問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
-
いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。




解体業者を選ぶ際、「重機を自社で保有しているか」は一つの参考になります。特に礒部が保有するような200t級の大型重機は操作が難しく、専門のオペレーターでなければ扱えません。自社でそうした重機と技術者を確保している業者であれば、重機をレンタルする業者に比べて現場への対応がスムーズに進む傾向があります。その結果、工期が短くなって費用を抑えられる可能性があります。