福島県相馬市の解体業者2社を比較|費用相場と地域の解体事情
相馬市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
相馬市に所在する2社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「相馬市の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「相馬市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
相馬市の解体工事事情と地域特性
相馬市の概要
相馬市は、旧城下町の歴史と太平洋沿岸の自然という、二つの顔を持つ福島県浜通り北部の都市です。
福島県浜通りの最北端に位置する相馬市は、人口約3万2,000人の都市です。旧相馬中村藩の城下町としての歴史が色濃く残る中心市街地と、松川浦など豊かな自然に恵まれた沿岸部という二つの顔を持っています。東日本大震災からの復興を経て、現在は人口減少や高齢化による空き家問題への対応が大きな課題です。
地形・道路事情と解体費用の傾向
城下町ならではの狭い道路や、沿岸部の軟弱な地盤が重機の進入を妨げるため、解体費用が相場より高くなる傾向にあります。
- 地形の特徴:沿岸部は地下水位が高く地盤が軟弱なため、建物の基礎を撤去する際に追加の排水作業が必要になる場合があります。潮風による塩害で、建物の構造が想定以上に傷んでいるケースも少なくありません。一方、中心市街地は丘陵地のため、高低差や古い擁壁が工事を難しくする要因です。
- 道路事情:特に旧城下町の中村地区には、敵の侵入を防ぐ目的で作られた直角カーブや袋小路が今も残っています。そのため、大型の解体重機やダンプトラックの進入は極めて困難です。
- 費用への影響:大型車両が入れない現場では、2tトラックなどで何度も往復して廃材を運び出す「小運搬(こうんぱん)」や、重機が使えないことによる「手壊し解体」が必須です。結果として人件費や作業時間が増え、坪単価が相場より高くなる傾向にあります。交通誘導員の配置費用が追加でかかるケースも多いです。
運営者 稲垣旧城下町エリアの解体で私がよく耳にするのが、「埋蔵文化財の届出を忘れて工事が止まった」というトラブルです。これは完全に業者側の知識不足が原因です。相馬市での業者選びでは、見積もりの段階で「埋蔵文化財の届出はいつ、どのように進めますか?」と質問し、明確に答えられる会社を選んでください。
城下町の歴史が影響する解体工事の制約
旧中村城下町のエリアでは、埋蔵文化財の届出が法律で義務付けられており、これが工事の計画や工期に大きく影響します。
相馬市、特に中村地区での解体工事には、400年以上の歴史を持つ城下町ならではの特別なルールがあります。このエリアのほぼ全域は「埋蔵文化財包蔵地」に指定されているためです。
基礎の撤去などで地面を掘削する場合、着工の60日前までに市を通して県教育委員会へ届け出ることが法律で義務付けられています。この手続きを怠ると工事を進められません。
届出後に行政による試掘調査が入り、もし遺構や遺物が見つかると工事は一時中断。本格的な発掘調査に切り替わる可能性があり、工期が大幅に遅れるリスクを伴います。この点は、契約前に業者からしっかり説明を受けておくべき重要なポイントです。
「相馬では地面を掘ると歴史が出てくる」という言葉があるほどで、この地域で工事をする上での大前提といえます。また、相馬野馬追の舞台でもあることから、住民の方々の歴史的景観への思いは強く、解体後の更地の管理にも丁寧さが求められます。
解体工事・空き家対策の補助金
相馬市には、危険な空き家の解体、リフォーム時の家財処分、危険なブロック塀の撤去など、目的に合わせた複数の補助金制度があります。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 相馬市空家除却費補助事業 | 工事費の1/2以内(上限50万円) | 市から「特定空家等」に認定された危険な空き家の解体。 |
| 相馬市空き家改修等支援事業補助金 | 改修費:上限150万円 清掃費:上限30万円 など | 移住者や子育て世帯が空き家バンク登録物件などを改修・活用する場合。家財道具の処分費用も対象。 |
| 相馬市ブロック塀等改修助成事業 | 工事費の2/3以内(上限10万円) | 道路に面し、倒壊の恐れがある危険なブロック塀の撤去・改修。 |
これらの補助金は年度ごとに予算が決められており、申請を検討する際は、まず市役所の担当課へ事前相談することが必須です。最新の募集状況は必ずご自身で確認してください。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
相馬市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
市内に大規模な最終処分場がないため、解体で出る産業廃棄物は市外や県外へ運んで処理するのが基本です。
相馬市内で出る建設廃棄物のうち、木くずといった一部の一般廃棄物は「相馬方部衛生組合」の施設で処理されます。
しかし、コンクリートガラや廃プラスチックなどの産業廃棄物を処理する大規模な最終処分場が市内にはありません。そのため、中間処理施設で細かく砕いた後、県内の他の市町村や県外の最終処分場まで運ぶ必要があります。
この長距離輸送が、他の地域に比べて運搬費を押し上げる一因となっており、見積もり金額にも影響します。
運営者 稲垣相馬市での解体工事を成功させるには、沿岸部の地盤や塩害への対策はもちろん、中心市街地における城下町特有の狭い道路や埋蔵文化財といった歴史的な制約を深く理解している業者を選ぶことが何より重要です。市の補助金制度をうまく活用すれば、費用負担を軽くできる可能性もありますので、合わせて検討してください。
相馬市の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 37,500円 | 40,300~40,300円 |
| 鉄骨造 | 38,000円 | 25,000~90,000円 |
| RC造 | 82,500円 | 55,000~110,000円 |
| 内装解体 | 47,500円 | 15,000~80,000円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
相馬市の解体業者一覧
相馬市の解体業者、全2社をご紹介します。
金沢興業株式会社
金沢興業株式会社は、昭和48年に相馬市で創業した会社です。大きな特徴として、自社で産業廃棄物の「中間処理場」を保有・運営している点が挙げられます。解体工事で出た廃棄物を、外部の業者に委託せず自社で処理できるため、中間マージンがかからず費用を抑えることが可能です。また、廃棄物の流れを自社で管理することで不法投棄などのリスクも防げます。従業員40名のうち4名が国家資格である「1級土木施工管理技士」の資格を持っており、木造家屋から鉄筋コンクリート(RC)造の建物まで、様々な建物の解体に対応しています。
- 自社の中間処理場で解体後の廃棄物を処理
- 公共工事も手掛ける技術力でRC造の解体にも対応
- 昭和48年創業、相馬市で50年近い事業実績
株式会社安藤工務店
株式会社安藤工務店は、注文住宅の建築を主に手掛ける工務店です。特徴は、既存の家の解体から新しい家の新築まで、すべての工程を一つの窓口で依頼できる点にあります。依頼主が解体業者と建築会社を別々に探す必要がないため、手続きや打ち合わせの手間を減らすことができます。「できない」を言わないことを理念としており、解体から新築までの資金計画や住宅ローンの相談にも応じています。
家の建て替えでは、解体と建築を別々の会社に依頼することが一般的です。安藤工務店のように一社で両方を担う場合、新しい家の設計を理解した担当者が解体も管理するため、計画に一貫性が生まれます。例えば、「庭のこの木は残したい」「古い家の梁を新しい家で使いたい」といった細かな要望も、情報がスムーズに伝わりやすいでしょう。解体から新築まで、同じ担当者と相談しながら進められるため、建て替えを検討している方にとっては相談しやすい会社の一つです。
- 解体から新築までの一貫体制
- 「できない」を言わない理念に基づく設計提案
- 住宅ローンを含む資金計画の相談に対応
相馬市の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
-
「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
-
それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
-
相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
-
問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
-
いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。

解体工事では、廃棄物がどのように処理されるか見えにくいものです。万が一、委託先の業者が不法投棄を行った場合、工事を依頼した側が責任を問われる可能性もゼロではありません。その点、金沢興業株式会社のように自社で中間処理場を持っている会社は、廃棄物の流れを最初から最後まで自社で管理しています。誰が、いつ、どのように処理したかが明確になるため、不法投棄のリスクを心配する方にとっては安心して任せやすい選択肢の一つになるでしょう。