北海道札幌市の解体業者一覧29社
札幌市の解体業者をお探しの方へ。
「スッキリ解体」が、札幌市に所在する29社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
このページでは、まず優良な解体業者の選び方を解説し、その後に「札幌市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
優良な解体業者の選び方【5つのポイント】
安心して依頼できる解体業者を選ぶ際にチェックするべき 5つのポイントをご紹介します。
基準1:建設業許可の保有・解体工事業の登録がされていること
解体工事を行うためには、「建設業許可」の保有または「解体工事業の登録」のいずれかが必要です。 許可・登録がない状態で解体工事を行うことは違法行為にあたるため、必ずどちらかを保有・登録している業者を選びましょう。
- 建設業許可(解体工事業)
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解体工事においては1件の請負金額が 500万円以上(税込)の工事を行う場合に必要となる許可。
- 解体工事業の登録
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解体工事を請け負うための登録。ただし1件の請負金額が 500万円未満(税込)の工事のみ請け負える。
解体工事を請け負う業者が無許可だと判明した場合、建設業法違反により 工事中止命令や、 営業停止処分が下されることがあります。その場合、解体工事の予定は大幅に遅れ、費用も時間も余計にかかってしまうことになりかねません。
また、コンプライアンス意識や技術力の不足により 「不法投棄・現場での事故」を起こす可能性もあります。業者が許可の保有・登録を行っているかは事前に必ず確認しましょう。
基準2:産業廃棄物収集運搬業許可を保有していること
産業廃棄物を収集運搬する資格である 「産業廃棄物収集運搬業許可」を取得するには、指定の講習や経営状況などの要件をクリアする必要があるため、 会社としての信頼の裏付けになります。
- 運搬車両・車両保管の要件
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廃棄物の種類に応じて、飛散や流出を防ぐ構造であることが求められます(土砂を運ぶダンプにシートをかけられる、液体を運ぶタンクローリーに漏洩防止措置があるなど)。また、運搬車両を適切に保管できる駐車場を確保しなければいけません。
- 講習会の修了
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日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)が実施する「産業廃棄物収集・運搬課程」の講習会を受講し、試験に合格して修了証を取得している必要があります。つまり「 収取運搬に必要な知識を習得しているか」が求められます。
- 利益・債務超過の要件
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直近3年間の決算書において、経常利益や当期純利益がマイナスでないことや、貸借対照表において負債総額が資産総額を上回る「債務超過」の状態でないことが原則です。つまり 「経営的に安定しているか」が審査されます。
- 事業内容の明確化
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取り扱う産業廃棄物の種類、運搬方法や使用する車両、適正な処理ルートなどを明確化する義務があります。廃棄物をどこからどこへ、どのように運ぶかを決定します。つまり「 廃棄物を適切に処理することの証明」をしなくてはいけません。
また、産業廃棄物収集運搬許可を持っていることで、 解体業者にとって最適なルートでゴミを処分できるというメリットもあります。処分を外部に委託するケースと比べて費用を抑えやすい傾向があります。
運営者 稲垣
廃棄物の処分費用は一律ではなく、処分場によって変動があります。木材はAの処分場、鉄くずはBの処分場へ持ち運ぶなどして、処分コストを抑える工夫をしている業者もいるため、自社で許可を保有していることが望ましいと言えます。
基準3:過去に違反歴がないこと
解体業者が違法工事や不法投棄を行うと違反歴がつきます。 創業 し て から違反歴が一切ないことも信頼の証です。
違反歴を依頼者自身で確認する場合は、国土交通省の「ネガティブ情報等検索サイト」や、産業廃棄物処理事業振興財団の「許可取消処分情報」で検索できます。
違反歴があるからといって必ずしも危険な業者とは限りませんが、 安全意識の高さを判断する基準としては有効です。
基準4:自社でホームページを保有していること
解体業者が自社でホームページを保有していると、様々な情報を調べられます。
一般的には「会社概要」「事業案内」「施工実績」「経営理念」「設備・施設案内」「スタッフ紹介」「保有資格」「企業の強み」「お客様の声」「ブログ・SNS」などが掲載されています。
中には、 施工実績を写真つきで公開している解体業者や、 明瞭な料金体系を掲載している業者も存在します。「ホームページにどんなことが書いてあるか」を比較し、業者の信頼度を見極めましょう。
運営者 稲垣
詳細で具体的な公開情報は、お客様に隠しごとをしないという誠意の証でもあります。
また、優良な解体業者は普段から工事の経過を写真に収めています。それにより 作業
の正当性や透明性を証明しているため、詳細な現場の写真を公開できること自体も信頼に繋がります。
基準5:公共工事を請け負った経験があること
国や地方自治体から発注される公共工事を請け負っていることも、信頼性を判断する1つの基準となります。
公共工事とは「水道・道路・鉄道・ダム・公園・学校」などを対象にした、社会基盤に携わる工事を指します。公共工事を請け負うためにはいくつか条件があり、それらを満たすことで信頼性の裏付けになります。
- 経営事項審査
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公共工事の入札に参加するには経営事項審査を受ける必要があります。この審査では企業の経営状況、技術力、社会性、過去の実績など様々な観点から企業の実力が審査されます。公共工事を請け負えるのは、 企業の経営基盤や技術力が一定水準以上である証です。
- 入札・契約制度
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一般競争入札が採用されることが多く、価格だけでなく技術提案も含めた総合的な評価によって発注先を決定します。これにより、安かろう悪かろうの業者は排除され、 技術力や実績のある優良な業者が選ばれやすいと言えます。
- 履行保証制度
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万が一、業者が倒産したり、自己都合で工事を放棄したりした場合に備えて、契約保証金や履行保証保険への加入が義務付けられています。これにより工事が中断しても保証機関が代替業者を探すなどして、 工事の完成が保証されます。
運営者 稲垣
公共工事は審査と入札によって、工事品質の低い業者が簡単に請け負えないようなシステムになっています。公共工事の実績はホームページで公開している場合も多いので、依頼前に確認しておきましょう。
以下の記事ではさらに網羅的な業者の選び方を紹介しています。「どうしてそれが優良業者の裏付けになるのか」といった、 各基準における専門家の詳細な解説が読めますのでぜひご確認ください。
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
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企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
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札幌市の解体業者一覧
札幌市の解体業者、全29社をご紹介します。
株式会社西武総業
株式会社西武総業は、札幌市に産業廃棄物の中間処理場を自社で保有しています。解体工事で発生した廃棄物を自社施設で処理できるため外部業者に委託する際の中間マージンが発生せず、廃棄物処分費用を抑えることにつながります。品質管理面では国際規格である「ISO9001」を取得しており、一貫した施工体制が整えられています。また、問い合わせから工事完了まで一人の担当者がつく専属担当者制を採用し、追加費用などのトラブルを防ぐために解体範囲が明記された図面付きの見積書を提出しています。
- 自社保有の産業廃棄物中間処理場
- 品質マネジメントの国際規格「ISO9001」の取得
- 専属担当者制と図面付きの見積書提出
有限会社北海道リサイクラー
有限会社北海道リサイクラーは超ロングアーム仕様の重機など、特殊な大型解体専用機を自社で多数保有しています。そのため高層ビルや複雑な構造の建物など、一般の重機では対応が難しい現場の工事も相談が可能です。また、アスベストに関しても専門性が高く、調査診断・除去・濃度測定まで一貫して対応しています。関連資格を持つスタッフが多数在籍しており、組織全体で安全管理に取り組んでいる会社です。
解体業者がどのような重機を自社で持っているかは、その会社の技術力を判断する上で参考になります。特に超ロングアームのような特殊な重機を保有している場合、それだけ大規模で難しい工事に対応してきた経験があると考えられます。自社で多様な重機を揃えている業者であれば現場の状況に合わせて最適な機械を選べるため、無理なく安全に作業を進められるでしょう。結果として工期の短縮につながることも期待できます。
- 超ロングアームなど特殊な大型解体専用機の自社保有
- アスベストの調査から除去、測定までの一貫対応
- 多数の有資格者による組織的な安全管理体制
株式会社双葉工建
株式会社双葉工建は解体工事だけでなく、その後の土木・舗装・建築・リフォームまでを自社で一貫して行っています。一般的な家屋やビルのほか、専門的な技術が求められる船舶の解体も手掛けている点が特徴です。解体から新しい建物の建設まで窓口が一つで済むため、業者ごとに連絡を取る手間が省けます。また、建設業や特別管理産業廃棄物収集運搬業といった許認可を取得しており、各工程で法令に基づいた適切な対応が期待できます。
解体とその後の土地活用を別々の業者に頼むと、工事の連携がうまくいかなかったりトラブルが起きた際に責任の所在が分かりにくくなったりすることがあります。双葉工建のように解体から建築までを一つの会社がまとめて引き受けてくれる場合、そうした心配がありません。担当者が一貫して全体を把握してくれるため工事がスムーズに進みやすく、何かあった時の相談先も一つで済みます。
- 解体から建築・リフォームまで一貫して対応
- 家屋やビルに加え専門的な船舶解体も可能
- 建設業や産業廃棄物関連など複数の許認可を保有
株式会社凌霄
株式会社凌霄は、解体・建設・不動産・警備など8つの事業を展開する企業グループです。グループ内に各分野の専門企業があるため、土地の調査から解体、その後の土地売却や新築工事までを窓口一つで依頼できます。複数の業者を探して個別に連絡を取る手間が省け、工程間の連携もスムーズに進めやすい点が特徴です。また、札幌市の「札幌SDGs企業」として認証されるなど、地域に根差した活動も行っています。
複数の専門事業をグループ内に持っている点は、特に規模の大きい案件や手続きが複雑な場合に役立ちます。例えば解体後の土地を売却する場合、解体業者と不動産業者が別だと情報の引き継ぎがうまくいかないことも考えられます。同社のようにグループ内で連携が取れていれば、そうした連絡ミスや責任の所在が曖昧になることを防ぎやすくなります。窓口が一つで済むという手軽さだけでなく、プロジェクト全体の円滑な進行が期待できます。
- 解体・建設・不動産・警備など、8つ事業を展開する企業グループ
- 土地の調査・解体・売却・新築までワンストップで対応可能
- 札幌市の「札幌SDGs企業登録制度」認証や地域への文化支援も実施
株式会社本間解体工業
株式会社本間解体工業は、1977年創業で45年以上の歴史を持つ解体業者です。同社の特徴は、国内でも数台しかないコベルコ建機製の高所専用重機などを自社で保有している点にあります。これらの設備があるため、高層ビルや大型商業施設といった特殊な重機が必要になる大規模な解体工事も自社だけで対応可能です。また、InstagramなどのSNSで現場の様子をこまめに発信しており、どのような工事を行っているかを事前に確認できます。
自社で多種多様な重機を持っている点は、工期の安定性を判断する上で参考になります。解体工事では予定していた重機をレンタルできずに工期が遅れることも考えられます。その点、自社で重機を保有していれば、いつでも必要な機械を現場に投入できるため複数の大規模工事を計画通りに進めやすくなります。特に天候の影響を受けやすい北海道の工事において、こうした安定した対応力は依頼主にとって安心できる要素の一つです。
- 1977年創業、45年以上の業歴
- 国内でも数少ない高所専用重機(コベルコ建機製など)を保有
- InstagramやXで現場の情報を公開
厚西工業株式会社
厚西工業株式会社は、札幌市白石区を拠点に40年近く解体・土木工事を手掛けてきた会社です。特徴は、1級土木施工管理技士や2級建築施工管理技士などの有資格者が多数在籍している点です。専門的な知識を持つ人材が現場を管理することで安全性を高めています。解体工事だけでなく、産業廃棄物の収集運搬やその後の土木工事まで一貫して依頼できるため、複数の業者に依頼する手間が省けます。
業者のホームページなどで有資格者の数が公開されている場合、技術力や安全性を判断する上で参考になります。特に1級土木施工管理技士や2級建築施工管理技士といった国家資格は、専門知識や実務経験がなければ取得できません。こうした資格を持つ従業員が揃っているということは、会社全体で法令遵守や安全管理への意識が高いと考えられます。難しい現場の工事を任せる場合でも安心して相談しやすい業者です。
- 札幌市白石区で約40年の事業経験を持つ解体・土木工事の専門業者
- 1級土木施工管理技士や2級建築施工管理技士など専門資格の保有者が多数在籍
- 解体から産業廃棄物収集運搬、土木工事まで一貫した対応が可能
株式会社モエレ産業
株式会社モエレ産業は、解体工事に伴う依頼主の負担を軽減するためのサービスを提供しています。ホームページ経由で依頼すると、通常は数万円かかる解体後の「滅失登記」の費用を同社が全額負担します。また、月額100円から利用できる空き家・空地の管理サービスも用意されており、解体前後の管理に悩む場合も相談できます。問い合わせから工事完了まで一人の担当者がつくため、連絡や相談がしやすい体制が整っています。
建物を解体すると、1ヶ月以内に「滅失登記」という法的な手続きが必要です。これは法律上の義務ですが、普段なじみのない手続きのため、うっかり忘れてしまうことも少なくありません。この費用を業者が負担してくれるのは金銭的な利点だけでなく、手続きの漏れやそれに伴うリスクを防ぐ上でも安心材料です。解体工事という慣れない出来事の中で法的な部分までサポートしてくれる業者であれば、より安心して任せられます。
- ホームページ経由の依頼で「滅失登記」費用を全額負担
- 月額100円から利用可能な空き家・空地管理サービス
- 見積もりから完了まで一貫対応する専任担当者制
株式会社ヨシカタ
株式会社ヨシカタは1962年に設立された、札幌市で長く事業を続けている解体専門業者です。一般的な建物だけでなく、90m級の煙突や球形のガスタンクといった特殊な構造物の解体も手掛けてきました。また、大規模な工事を行うために必要な「特定建設業許可」を保有しており、大型の重機も自社で揃えています。こうした実績と体制から、複雑な現場や規模の大きな解体工事を検討している場合でも安心して相談できる業者の一つです。
解体業者の技術力を判断する上で、過去にどのような建物を扱ってきたかは参考になります。特に煙突やガスタンクのような特殊な建物は、一般的な住宅とは構造が異なります。どこからどのように壊せば安全に作業を進められるか、的確に判断するには高度な技術と経験が求められます。そうした難しい工事を長年安全に行ってきた実績は、住宅密集地での解体などの慎重さが求められる現場でも丁寧な仕事が期待できる一つの目安となります。
- 1962年設立、札幌で長い歴史を持つ解体専門業者
- 大規模工事に対応できる「特定建設業許可」を保有
- 大型バックホウなど各種重機を自社で保有
株式会社大光
株式会社大光は、2006年に設立された札幌市東区の解体工事業者です。木造家屋やコンクリート建造物の解体はもちろん、内装解体やアスベスト除去工事まで幅広く手掛けています。2022年には、特定建設業許可を持つ株式会社北央コンクリート解体をグループ会社化しました。これにより、グループ全体でより大規模な工事にも対応できる体制を整えています。また、一般社団法人北海道解体業協会に所属しており、業界の基準に沿った安全な施工が期待できます。新しい山留め工法を導入したり、地域のパラスポーツを支援したりするなど、技術開発や社会貢献にも積極的に取り組んでいます。
グループ会社が「特定建設業許可」を持っている点は業者選びの参考になります。建設業許可には「一般」と「特定」があり、「特定」の許可は依頼主から直接請け負う工事代金が1件あたり税込み5,000万円以上を超える場合に必要となります。この許可を得るには財産的基礎や技術者の配置など、より厳しい基準をクリアしなければなりません。そのため「公共工事や大型施設の解体といった高い技術力や管理体制が求められる工事を任せられるだけの企業体力がある」という一つの判断材料になります。
- 特定建設業許可を持つグループ会社との連携体制
- アスベスト除去など専門性の高い工事に対応
- パラスポーツ支援などの地域貢献活動
有限会社北海道解体工房
有限会社北海道解体工房は、札幌圏で解体工事を請け負う会社です。住宅やアパートなどの建物解体だけでなく、物置や犬小屋の撤去、庭木の伐採といった個人では対応が難しい小規模な作業も手掛けています。また、冬期間は除雪・排雪作業にも対応しており、年間を通して地域の生活に関わる業務を行っています。廃車や鉄金属の買取・引取りに関する公的な許可も取得しているため、敷地内の片付けも一括で相談可能です。依頼主と直接契約する体制をとることで料金に含まれる中間マージンを省いています。
解体業者というと、大きな建物を壊す専門家という印象があるかもしれません。しかし、同社のように物置の撤去や庭木の伐採といった暮らしの中の「少し大変な作業」に対応している業者は、いざという時に頼りになります。特に、解体工事で重機の扱いや廃棄物の処理に慣れている専門家が除雪や不用品の片付けまで行ってくれる点は安心材料の一つです。大きな解体工事だけでなく、暮らしの中のさまざまな困りごとに専門知識を活かして対応できる点が同社の強みです。
- 犬小屋の解体や庭木の伐採など小規模な依頼に対応
- 依頼主との直接取引により中間費用を削減
- 古物商許可や自動車リサイクル法・引取業登録に基づき廃車や金属類も買取・引取
札幌市の解体業者が見つかりませんでした。
業者選びの「5つのポイント」と合わせて確認!よくある質問Q&A
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
-
「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
-
それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
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相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
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いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。




解体工事の見積りでは、費用の多くを占める廃棄物の処分費が分かりにくいことがあります。その点、自社で中間処理場まで保有している業者であれば、廃棄物処分の流れが自社内で管理されているため費用の透明性が高まります。また、自社で最終的な処理まで見届ける体制は不法投棄などのリスクを減らすことにもつながります。費用面だけでなく、廃棄物が最後まで適正に処理されるかという観点でも業者選びの参考になります。