神奈川県横浜市青葉区の解体業者28社を比較|費用相場と地域の解体事情 | 2ページ目

横浜市青葉区で信頼できる解体業者をお探しの方へ。

横浜市青葉区に所在する28社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。

そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「横浜市青葉区の解体費用相場」「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。

下の「横浜市青葉区の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。

稲垣 瑞稀

この記事の案内人・編集長

稲垣 瑞稀

解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。

目次

横浜市青葉区の解体工事事情と地域特性

横浜市青葉区の概要

横浜市青葉区は、東急多摩田園都市として計画的に開発された街ですが、現在は住民の高齢化が進む「オールドニュータウン」としての課題に直面しています。

横浜市青葉区は、横浜市の北西部に位置し、約30.8万人が暮らす区です。戦後の高度経済成長期に、東急グループが主導した「多摩田園都市」構想の中核として開発された歴史があります。

そのため街並みは整然としていますが、開発から半世紀以上が過ぎ、初期に入居した方々の高齢化が進んでいます。特に、すすき野団地や奈良北団地などでは高齢化率が40%を超え、建物やインフラの老朽化と合わせて「オールドニュータウン問題」が大きな課題になっています。

地形・道路事情と解体費用の傾向

多摩丘陵を大規模造成した歴史から「盛土」や「崖」が多く、狭い袋小路も点在するため、擁壁改修や小運搬による追加費用が発生しやすいエリアです。

  • 地形の特徴:多摩丘陵の「谷戸(やと)」と呼ばれる谷を大規模に埋め立てて造成した背景があります。丘を削った「切土」と谷を埋めた「盛土」が混在し、特に「谷埋め盛土」のエリアでは地盤が不安定なこともあります。加えて、造成で生まれた人工的な崖や擁壁が区内全域に多数あり、土砂災害警戒区域も指定されています。
  • 道路事情:美しが丘やあざみ野のような計画的に整備されたエリアは道幅が広い一方、初期に開発された場所や旧道沿いには狭い道が残っています。特に、開発時に設計された「クルドサック(袋小路)」が多く、大型ダンプでの進入や切り返しが難しい現場も多く見られます。
  • 費用への影響:古い擁壁が現在の基準に合わない「不適格擁壁」の場合、建て替えの際に数百万円単位の擁壁改修費用が追加で発生することも珍しくありません。また、大型車が入れない現場では、2t〜4tトラックでの小運搬や手作業での運び出しが必要になり、人件費や運搬費が高くなりがちです。
運営者 稲垣運営者 稲垣

「谷を埋めた土地」や「古い擁壁」の問題は、私がこれまで見てきた中でも特にトラブルになりやすい点です。解体費用の安さだけで業者を選ぶと、後から数百万単位の擁壁改修費を請求されるケースも少なくありません。だからこそ、見積もりの段階で地盤のリスクや擁壁の安全性について、きちんと説明してくれる業者を選んでください。

造成の歴史と地盤リスク

「山を削り、谷を埋める」という造成の歴史が、現在の青葉区における地震時の「滑動崩落」や高額な擁壁改修といった特有のリスクを生んでいます。

青葉区で解体や建て替えを考える上で最も注意すべきは、造成の歴史が原因の地盤リスクです。この地域はもともと、複雑な谷と尾根が続く里山でした。多摩田園都市の開発では、この地形を平らにするため、尾根を削った土(切土)で谷(谷戸)を埋める(盛土)という大規模な造成工事が進められました。

特に、かつて谷だった場所を埋めた「谷埋め盛土」は、地下水が集まりやすく、地震の際に地盤が大きく滑り動く「滑動崩落」のリスクを抱えています。横浜市が公開する「大規模盛土造成地マップ」で、ご自身の土地が該当しないか必ず確認しましょう。

さらに、造成で生まれた崖や擁壁が老朽化し、現在の建築基準法に合わない「不適格擁壁」になっているケースも多く見られます。こうした土地では、解体後に数百万から一千万円規模の擁壁改修工事が別途必要になることもあり、建て替え計画の大きな注意点です。

解体工事・空き家対策の補助金

横浜市では、崖地の多い青葉区の実情に合った崖地対策助成金のほか、2025年度から対象が拡大された木造住宅の除却補助制度が利用できます。

制度名補助金額・率対象・条件
住宅除却補助制度最大50万円(旧耐震)
最大40万円(新耐震グレーゾーン)
昭和56年5月以前の旧耐震住宅、または昭和56年6月~平成12年5月の新耐震グレーゾーン住宅で、耐震診断の結果「倒壊の危険性あり」と判断されたもの。
崖地減災対策工事助成金最大400万円(防災対策工事)
最大100万円(減災対策工事)
高さ2m超、傾斜度30度以上の崖の擁壁築造や法枠工事など。
ブロック塀等改善事業最大50万円通学路などに面する危険なブロック塀の撤去や、軽量フェンスへの改修工事。

※補助金の利用には、いずれも契約・着工前の事前相談および申請が必須です。最新の要件や申請時期については、必ず横浜市の担当窓口にご確認ください。

※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
横浜市の公式サイトで詳細を見る

廃棄物処理と分別ルール

区内の鉄町などに中間処理施設があるほか、首都高の整備により臨海部の最終処分場へのアクセスも改善されています。

青葉区内で出た建設廃棄物は、区内の鉄町や隣接する都筑区などの中間処理施設、または中区南本牧の最終処分場へ運ばれます。東名高速「横浜青葉IC」から首都高速「横浜北西線」を使えば、臨海部の処分場まで約40~50分でアクセスできます。

なお、床面積80㎡以上の建物を解体する際の建設リサイクル法の届出は、青葉区役所ではなく、横浜市役所本庁舎内の「横浜市資源循環局 事業系廃棄物対策課」が窓口です。この点は間違えないよう注意してください。

運営者 稲垣運営者 稲垣

横浜市青葉区での解体工事は、多摩田園都市という造成の歴史からくる「地盤リスク」や「崖・擁壁」の問題を正しく見極めることが何よりも重要です。また、あざみ野や美しが丘などの一部エリアでは、敷地分割を禁じる厳しい「建築協定」があるため、解体後の土地活用にも注意が欠かせません。市の補助金制度をうまく使いながら、こうした地域特性を熟知した業者を選ぶことが成功の鍵です。

横浜市青葉区の解体費用相場

建物構造 坪単価あたりの解体費用 価格幅
木造 37,400 26,400~68,700
鉄骨造 37,400 29,300~45,000
RC造 79,300 66,000~109,700
内装解体 38,400 38,400~38,400

※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。

優良な解体業者の選び方

解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。

当サイト独自の50の調査項目

掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。

調査項目(全50項目)を見る

企業経験・規模 (7)

1,000件以上の実績 500件以上の実績 創業30年以上 従業員30人以上 中間処理場保有 公共工事の経験 重機保有

対応工事 (10)

アスベストレベル1,2除去 ブロック塀 土木工事 リフォーム工事 新築工事 外構工事 火災 杭抜き工事 県外出張 樹木伐採

保有資格 (9)

建設業許可 解体工事業登録 産業廃棄物収集運搬業許可 産業廃棄物処分業許可 石綿作業主任者 建築物石綿含有建材調査者 解体工事施工技士 1級土木施工管理技士 1級建設機械施工管理技士

安全対策・リスク管理 (7)

工事賠償責任保険 違反歴なし 表彰・受賞 現場清掃 ISO認証 電子マニフェスト 地域貢献・ボランティア

顧客対応・サービス (17)

自社ホームページ 無料見積もり 不要品回収 不要品買取 不動産取引 補助金・助成金申請 土地活用 滅失登記 建設リサイクル届 近隣挨拶 翌営業日連絡 クレジットカード 解体ローン SNS 土対応 日祝対応 年中無休

※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。

横浜市青葉区の解体業者一覧

横浜市青葉区の解体業者、全28社をご紹介します。

雄生株式会社の公式サイトスクリーンショット

雄生株式会社

横浜市青葉区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

雄生株式会社は、解体費用を抑えるための具体的な工夫を行っています。一つは、ハウスメーカーなどを介さず直接契約する「自社施工」です。この方法により中間マージンが発生しないため、費用を最大で20%近く抑えられます。もう一つの特徴が解体で出た廃棄物を細かく分別し、資源として再利用する取り組みです。これは環境に配慮するだけでなく、産業廃棄物の処理費用そのものを削減することにもつながります。ホームページには坪単価や付帯工事の料金目安が明記されており、依頼する前に費用感を把握しやすい点も安心材料です。

スッキリ解体の分析

解体工事の見積もりで大きな割合を占めるのが、産業廃棄物の処理費用です。雄生株式会社が取り組む「廃棄物の再資源化」は、この処理費用を抑えるための有効な方法です。現場で木材やコンクリートなどを丁寧に分別することで単なるゴミではなく資源として扱えるようになり、結果的に全体のコストを下げられます。この取り組みは、費用の面だけでなく依頼主の安心にもつながります。廃棄物がどのように処理されるか、その過程が明確になるため、不法投棄といったトラブルに巻き込まれる心配がありません。費用が安くなる理由と廃棄物の処理方法がはっきりしている点は、信頼できる業者を選ぶ上で重要な判断基準になります。

注目ポイント
  • 仲介業者を挟まない自社施工による中間マージンの削減
  • 産業廃棄物の分別と再資源化による処理コストの削減
  • ホームページ上に坪単価などの詳細な料金目安を公開
株式会社R.solutionの公式サイトスクリーンショット

株式会社R.solution

横浜市青葉区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社R.solutionは、解体工事の中でも特に専門性が求められるアスベストの除去を専門とする会社です。施工実績には、銀行の本社ビル・合同庁舎・市役所・小中学校といった公共性の高い施設での工事が多数を占めています。こうした施設での工事は、一般的に厳格な安全管理基準や作業手順が求められます。また、アスベストの飛散を防止するための「負圧除塵装置」や「エアシャワー」といった専門機材を多数保有している点も特徴です。これらの事実から、同社がアスベスト除去に関する高度な技術力と徹底した安全管理体制を備えていることがうかがえます。

スッキリ解体の分析

R.solutionの実績には、銀行・官公庁・学校などが並んでいますが、これは業者選定の際に参考になる点です。なぜなら、多くの人が利用する施設の工事では発注者側が非常に厳しい安全基準を設けているからです。そうした基準をクリアして工事を任されているという事実は、技術力や安全管理能力を客観的に示す一つの指標です。また、古い建物の解体ではアスベストの存在が課題となるケースが少なくありません。アスベスト処理に関する不安や疑問がある場合は、こうした専門業者に一度相談してみるのが良いでしょう。

注目ポイント
  • アスベスト除去工事に特化
  • 銀行本店や官公庁、学校での豊富な施工実績
  • 負圧除塵装置などの専門機材を多数保有
  • 大手建設会社との取引実績
城建設株式会社の公式サイトスクリーンショット

城建設株式会社

横浜市青葉区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

城建設株式会社は、2017年に設立された横浜市青葉区の建設会社です。主に建物の骨組みを作る「鉄骨組立」や、高所作業の安全に不可欠な「足場組立解体」を専門としています。同社の手掛ける鉄骨組立は「建方(たてかた)」とも呼ばれ、建築物全体の強度を左右する重要な工程です。また、作業員の安全を守る足場の設置も工事全体の品質と安全管理の要となります。ホームページでは「安心・安全・誠実」という経営理念が掲げられており、建築現場の根幹を支える同社の事業内容と一致しています。Instagramでは実際の作業風景も公開されており、どのような現場で、どのように仕事が進められているのかを直接確認できます。

スッキリ解体の分析

建設現場における「とび職」「鉄骨組立」「足場組立」といった仕事は、一般の方には馴染みが薄いかもしれません。しかし、これらは現場全体の安全と完成する建物の品質を根底から支える専門性の高い分野です。例えば緻密に組まれた足場がなければ、作業員は安全に高所作業を行えません。また、鉄骨のわずかなズレが建物全体の耐久性に影響を及ぼすこともあります。城建設のように、こうした専門分野に特化している会社は大規模な建築プロジェクトほど重要な存在となります。建物の見えない部分である「骨格」と「安全」を任せられる技術力があるかどうかは、業者選定の重要な判断基準になります。

注目ポイント
  • 建築物の骨格をつくる鉄骨組立工事
  • 高所作業の安全を確保する足場の組立・解体
  • とび職、機械組立解体など専門性の高い事業展開
  • Instagramでの現場写真を通じた情報発信
株式会社善の公式サイトスクリーンショット

株式会社善

横浜市青葉区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社善は、工事現場で使われる足場の設置を専門とする会社です。住宅を中心に年間3,000棟以上の足場を手がけているため、様々な現場での経験が豊富です。この実績は、安全で作業しやすい足場を迅速に組む技術力の高さを示しています。また、地域貢献活動が評価され「横浜型地域貢献企業」の認定も受けています。

スッキリ解体の分析

解体工事は、建物の周りに足場を組むことから始まります。この足場が不安定だと、作業員の安全が脅かされるだけでなく効率も低下してしまいます。そのため足場組立を専門とする会社の技術力は、工事全体の品質を左右する重要な要素です。依頼主が直接足場業者を選ぶ機会はほとんどありません。しかし依頼した解体業者が株式会社善のように、足場専門で実績を積んでいる会社と連携しているかを確認することは、その現場の安全意識を判断する上で参考になります。

注目ポイント
  • 足場・仮設工事に特化した事業展開
  • 年間3,000棟を超える住宅足場の施工実績
  • 「横浜型地域貢献企業」の認定
株式会社コウセイの公式サイトスクリーンショット

株式会社コウセイ

横浜市青葉区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社コウセイは1997年の創業から一貫して、建物の土台となる「基礎工事」を専門に手掛けている建設会社です。住宅が完成すると見えなくなる部分ですが、建物の耐久性を左右する重要な工程を担っています。同社は一般的な基礎工事だけでなく、専門的な技術が必要となる地下室や半地下の施工実績も持っています。基礎工事という一つの分野に特化してきた経験が、こうした複雑な工事への対応力につながっています。

スッキリ解体の分析

家の土台となる基礎は完成後は見えなくなるため、その重要性が見過ごされがちです。しかし基礎がしっかりしていなければ、どんなに良い建物を建てても意味がありません。コウセイのように基礎工事を専門に扱っている会社は、この分野での経験が豊富です。特に地下室の施工経験がある点は、技術力を判断する上で一つの目安になります。地下は水圧や土圧がかかるため、それを計算した上で正確に施工する技術がなければ安全な空間は作れないからです。こうした技術を持つ業者であれば、安心して工事を任せられます。

注目ポイント
  • 建物の土台となる基礎工事の専門業者
  • 地下室や半地下といった特殊な基礎工事に対応可能
  • 1997年の創業以来、基礎工事に特化
株式会社大藤工業の公式サイトスクリーンショット

株式会社大藤工業

横浜市青葉区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
株式会社SHOWAの公式サイトスクリーンショット

株式会社SHOWA

横浜市青葉区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
クリスタルエンジニアリング株式会社の公式サイトスクリーンショット

クリスタルエンジニアリング株式会社

横浜市青葉区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
有限会社伽藍工舎の公式サイトスクリーンショット

有限会社伽藍工舎

横浜市青葉区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
株式会社エココスモの公式サイトスクリーンショット

株式会社エココスモ

横浜市青葉区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍

横浜市青葉区の解体業者が見つかりませんでした。

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解体業者の選び方でよくある質問

「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?

「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。

建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。

しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。

解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?

それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。

同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。

例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。

また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。

このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。

もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?

いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。

廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。

不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。

  • 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
  • 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
  • 書面での契約を交わしていない場合

上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。

相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?

相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう

インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。

あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。

また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。

ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?

問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。

解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。

ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。

また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。

ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。

解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?

いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。

解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。