神奈川県横浜市泉区の解体業者30社を比較|費用相場と地域の解体事情 | 3ページ目
横浜市泉区で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
横浜市泉区に所在する30社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「横浜市泉区の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「横浜市泉区の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
横浜市泉区の解体工事事情と地域特性
横浜市泉区の概要
横浜市泉区は、計画的に開発されたニュータウンと広大な農地という二つの顔を持ち、人口約15万人を擁する地域です。
横浜市の南西部に位置する泉区は、相模野台地の東の端にあり、台地と谷戸(やと)と呼ばれる谷が複雑に入り組んだ地形が特徴です。
区内は大きく3つのエリアに分かれます。北部は昔ながらの農村集落とミニ開発の住宅地が混在し、中央部は長後街道沿いに商業施設や住宅が広がります。そして南部は、再開発が進む大規模団地と農地が共存するエリアです。
人口の動きもエリアによって異なり、団地周辺では高齢化が進む一方で、ゆめが丘周辺では子育て世代の流入が急増しています。
地形・道路事情と解体費用の傾向
泉区特有の「谷戸」地形と、農道がそのまま生活道路になった狭い道は、重機や大型車両の進入を難しくし、解体費用が高くなる最大の要因です。
- 地形の特徴:「名瀬の九十九谷戸」に代表されるように、台地が複雑に削られた谷地形が区の北部に広がります。加えて、和泉川の流域は昔、水田だった場所も多く、地盤が軟弱だったり工事中に水が湧き出たりするリスクも考慮しなくてはなりません。
- 道路事情:昔の農道がそのまま生活道路になった場所が多く、特に名瀬町や岡津町では4tトラックが入れない袋小路やUターンできない道が少なくありません。だからこそ、交通誘導員の追加費用がかかるケースも多いです。中田北地区などではスクールゾーン規制が厳しく、日中の作業時間が限られることもあります。
- 費用への影響:重機が入れない現場では、手作業での解体や2t車でのこまめな搬出が必須です。その結果、人件費や運搬費が大きく膨らみます。交通誘導員の増員や、作業時間制限による工期の延長も費用が上がる原因になるため、契約前の現地調査が何よりも重要です。
運営者 稲垣泉区は今、まさに変化の時期ですね。特にいちょう団地のような現場では、アスベストの知識はもちろん、外国籍の住民の方への配慮ができる業者でないと、後々トラブルになりかねません。私がこれまで見てきた中でも、こうした特殊な配慮ができる業者は限られます。業者選びの際は、過去の実績をしっかり確認することが重要です。
大規模開発がもたらす解体需要の変化
2025年前後の新しい道路の開通や大規模団地の建て替え、商業施設の開業によって、泉区内の物流と解体工事の需要は大きく変わりつつあります。
泉区の解体市場は、現在3つの大きな開発に影響を受けています。まず一つ目が、2025年11月に全線開通した都市計画道路「鴨居上飯田線」です。この道路のおかげで、これまでトラックでのアクセスが不便だった区北部の物流が劇的に改善し、廃棄物の運搬コスト削減が期待できます。
同時に、新しい道路沿いでは再開発の動きも活発化しており、古い家屋の解体需要が増えています。
二つ目は、県営いちょう団地の建て替え事業です。1970年代に建てられた団地の解体では、厳重なアスベスト(石綿)対策が求められます。さらに、住民の2割が外国籍の方々であるため、多言語での近隣説明など、特別な配慮ができる業者選びが重要です。
三つ目が、2024年に開業した商業施設「ゆめが丘ソラトス」周辺の開発です。地価の上昇にともない、これまで農地だった土地が宅地に変わり始めています。この影響で、ビニールハウスや農機具倉庫といった農業関連施設の解体工事が増加傾向にあります。
解体工事・空き家対策の補助金
泉区では横浜市共通の住宅解体に関する補助制度を利用できますが、市の他区で適用される手厚い「不燃化推進地域」の補助は対象外のため注意が必要です。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 横浜市住宅除却補助事業 | 最大50万円 | 市の耐震診断で「倒壊の危険性がある」と判定された旧耐震基準(昭和56年5月以前)または新耐震グレーゾーン(〜平成12年5月)の木造住宅。所得要件あり。 |
| ブロック塀等改善事業 | 最大50万円 | 道路に面した高さ1m以上の危険なブロック塀等の撤去および新設。 |
【重要】横浜市の一部の区で適用される「不燃化推進地域」の解体補助(最大150万円以上)は、泉区は対象外です。泉区で利用できるのは、主に上記の制度です。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
横浜市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
区内に市営の焼却工場と民間の中間処理施設が揃っているため、廃棄物処理の利便性は横浜市内でもトップクラスに高い地域です。
泉区の大きな強みは、区内の和泉町に市の焼却工場「横浜市資源循環局 泉工場」と、民間の処理施設「光洲エコファクトリー横浜・泉」の両方が揃っている点です。
このおかげで、解体現場から出る木くずやコンクリートガラなどを、遠くまで運ぶことなく区内で処理できます。この地理的なメリットは運搬コストの削減に直結するため、見積もり金額にも良い影響を与えます。
運営者 稲垣横浜市泉区での解体工事は、まず「名瀬の谷戸」に代表される複雑な地形と狭い道への対応が不可欠です。その上で、2025年11月に開通した「鴨居上飯田線」による物流の変化や、「ゆめが丘」「いちょう団地」周辺の再開発の動きを理解することが、適正な費用で工事を成功させる鍵です。
横浜市泉区の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 33,600円 | 28,100~45,500円 |
| 鉄骨造 | 33,500円 | 32,600~34,700円 |
| RC造 | 79,300円 | 66,000~109,700円 |
| 内装解体 | 38,600円 | 17,700~79,800円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
横浜市泉区の解体業者一覧
横浜市泉区の解体業者、全30社をご紹介します。
神奈川美研工業株式会社
神奈川美研工業株式会社は、解体工事と廃棄物処理の2つの事業を軸に展開しています。自社内に両部門があるため、建物の解体から発生した産業廃棄物の収集運搬、中間処理までを一貫して任せられます。また、産業廃棄物だけでなく一般廃棄物の収集運搬許可も取得しているため、幅広い種類の廃棄物に対応できます。土木工事や一般建設も手掛けており、解体工事の前後に発生する造成や建設についても相談できます。
- 解体から産業廃棄物処理までの一貫体制
- 一般家庭のゴミ収集も行う対応範囲の広さ
- 解体後の造成など土木工事や建設工事も可能
有限会社エスケイエスカンパニー
有限会社エスケイエスカンパニーは、超高圧水を用いるウォータージェット工法を専門とする会社です。約30年にわたりこの技術に特化しており、コンクリートのはつりからアスベスト除去まで幅広く対応しています。主な取引先には東京都などの各自治体や高速道路運営会社が含まれており、公共性の高い工事を数多く手掛けている点が特徴です。同社の工法は、超高圧水を利用するため騒音や振動を抑えられます。また、粉塵の飛散リスクが低いことから、特にアスベストやダイオキシンといった有害物質の除去工事で強みを発揮します。自社で施工用の治具(じぐ)を開発・製作しているほか、関連技術で特許も取得しており、現場に合わせた柔軟な対応が可能です。
アスベスト除去工事で最も注意すべき点は、有害な粉塵を周囲に飛散させないことです。その点、エスケイエスカンパニーが採用するウォータージェット工法は水を使いながら作業するため、粉塵の飛散を物理的に抑え込めます。これは周辺住民への配慮はもちろん、作業員の安全確保にも直結する重要なポイントです。自治体からの発注実績が多いことからも、その安全性と技術力が高く評価されていることがうかがえます。特に周辺環境への配慮が求められる現場では安心して相談できる業者の一つです。
- ウォータージェット工法に特化した約30年の実績
- アスベストやダイオキシンなど有害物質除去の高い専門性
- 低騒音・低振動・粉塵飛散防止に貢献する施工技術
- 自治体や高速道路運営会社など公共性の高い工事実績
- 自社開発の施工治具と関連技術の特許取得
株式会社ヨコテック
株式会社ヨコテックは1992年設立、横浜市泉区に拠点を置く総合建築会社です。同社の特徴は、横浜市・神奈川県・国土交通省といった官公庁からの工事実績が豊富であることです。公共工事は品質や安全管理に厳しい基準が設けられているため、これらの実績は同社の技術力と信頼性を示す一つの指標です。その仕事内容は第三者からも高く評価されており、神奈川県教育委員会や横浜市から「優良工事施工会社」として複数回表彰を受けています。これは広告ではなく客観的な評価として、業者選びの参考になる点です。社内には1級建築士や1級建築施工管理技士などの国家資格を持つ技術者が多数在籍しています。個人住宅の新築・リフォームはもちろん、マンション、学校、福祉施設、工場の営繕まで、幅広い建築ニーズに対応できる体制が整っています。
業者選びの際に「官公庁の工事実績」や「自治体からの表彰歴」がなぜ重要なのかを解説します。官公庁の工事は税金で賄われるため、入札への参加資格・施工中の品質・安全管理体制など、民間工事よりも厳しい基準が設けられているのが一般的です。そのため官公庁から継続的に仕事を受注している業者は、それだけで一定の信頼性があると判断できます。特に「優良工事施工会社」といった表彰は、施工した工事の中でも特に出来栄えや管理体制が優れていた業者に与えられるものです。広告や宣伝文句とは異なり、公的な機関がその技術力を客観的に評価した結果です。一般の住宅工事を依頼する場合でも、こうした「公的なお墨付き」は安心して相談できる業者を見つけるための判断材料の一つになります。
- 官公庁からの豊富な受注実績
- 神奈川県や横浜市からの多数の表彰歴
- 建築・土木・解体まで対応する総合力
- 多数の有資格者が裏付ける高い技術力
- 災害協力会社認定など地域社会への貢献
株式会社山内興業
株式会社山内興業は、横浜市泉区を拠点とする解体工事業者です。1996年の設立以来、25年以上にわたり地域の建造物解体工事を手掛けています。木造住宅はもちろん、鉄骨造やRC造の建物、ビルやアパートの解体にも対応可能です。自社で10台の重機と10台以上のダンプを保有しており、建物の規模や現場の状況に応じた工事を行っています。同社の特徴は、工事前の準備を丁寧に行う点です。解体工事に必要な建設リサイクル法の届出や、電気・ガスといったライフラインの撤去依頼、近隣への挨拶まで、依頼主が行うべき手続きの多くを代行しています。また、専門の資格を持つ調査員が在籍しており、アスベストの事前調査から報告書の作成まで一貫して対応できる体制です。工事完了後には、法務局への建物滅失登記に必要な「建物滅失証明書」も発行されます。
解体工事の前には役所への届出やライフラインの停止連絡など、依頼主が行うべき手続きが数多くあります。特に初めて解体を依頼する場合、何から手をつけてよいか分からず不安に感じる方も少なくありません。山内興業のように、これらの煩雑な手続きの多くを代行してくれる業者は心強い存在です。専門の調査員によるアスベスト調査も自社で完結できるため、工事全体がスムーズに進みます。依頼主の負担を軽くする体制が整っている点は、業者を選ぶ上でひとつの判断材料になります。
- 1996年設立、25年以上の解体工事実績
- 木造住宅からビル、アパートまで多様な建物の解体に対応
- 建設リサイクル法届出など各種手続きの代行
- 専門調査員によるアスベスト事前調査の実施
- 低騒音重機の使用や散水による近隣への配慮
横浜緑地株式会社
横浜緑地株式会社は1974年の創業以来、横浜市に拠点を置いて造園業を営んできました。主な事業は公園や集合住宅などの造園工事・街路樹や緑地の維持管理・公園の運営を自治体から委託される指定管理業務の3つです。特に指定管理者としての公園運営では、施設の維持管理にとどまらない活動が特徴です。地域住民やNPO、行政機関と連携し、防災訓練・フリーマーケット・音楽祭といったイベントを多数企画しています。車椅子や手話通訳に対応した自然観察会を開くなど、誰もが楽しめる公園づくりに取り組んでいます。こうした地域に貢献する姿勢は公的にも評価されており、「横浜型地域貢献企業」では最上位ランクの認定を受けています。また、品質管理の国際規格であるISO9001と環境配慮の規格であるISO14001も取得済みです。造園の技術力だけでなく、企業の信頼性や社会への配慮が求められる公共事業も安心して任せられる企業です。
業者選びの際に「公園の指定管理者」になっているかどうかは、一つの判断基準になります。指定管理者とは自治体に代わって公園などの公的な施設を運営する事業者のことで、高い信頼性と総合的な管理能力が求められます。ただ木々を手入れするだけでなく施設の安全を守り、予算を管理し、地域住民の要望に応えながらイベントを企画するといった複合的な業務をこなさなければなりません。横浜緑地株式会社のように、複数の公園で指定管理者として運営実績があるということは行政や地域から長期的な信頼を得ていることの証明になります。単にきれいな庭を造るだけでなく、その空間を活かして地域の価値を高めるような長期的な視点でのパートナーを探している場合に有力な選択肢の一つです。
- 1974年創業、横浜に根差した事業展開
- 公園の「設計・施工」から「維持管理・運営」まで一貫対応
- 品質(ISO9001)と環境(ISO14001)の国際規格を認証取得
- 地域住民や行政と連携した多彩なイベントの企画・運営実績
- 「横浜型地域貢献企業」最上位認定など、第三者機関からの高い評価
株式会社横浜エコ
株式会社横浜エコは、2004年に設立された廃棄物処理・リサイクル業者です。横浜市泉区に本社を構え、非鉄金属を中心とした金属スクラップの買取や産業廃棄物の収集運搬を主な事業としています。同社の特徴は専門的なリサイクル設備を自社で保有している点です。銅を効率的に精製する「銅ナゲット精製専用プラント」や色彩によって素材を自動で選別する「色彩選別機」を導入しており、精度の高い資源リサイクルを行っています。また、廃棄物処理だけでなく、2012年には建設業の許可も取得しています。土木工事・解体工事・水道施設工事なども手掛けているため、それらの工事から発生する廃棄物の処理までを一貫して依頼することが可能です。
解体工事などを依頼する場合、工事を行う業者と、そこから出る廃棄物を処理する業者を別々に探すのが一般的です。横浜エコのように建設業と産業廃棄物収集運搬業の両方の許可を持っている業者であれば、一つの窓口で完結させられる可能性があります。業者間の連携不足によるトラブルの心配がなく手続きの手間も省けるため、依頼主にとっては利点です。特に解体と廃棄物処理をまとめて相談したい方に有力な選択肢の一つです。
- 銅ナゲット精製プラントを自社で運営
- 色彩選別機による高精度な資源選別
- 産業廃棄物収集運搬業と建設業の両方を許可取得
- アスベスト含有廃棄物にも対応可能
株式会社鈴村建設
株式会社鈴村建設は、東京都・神奈川県・埼玉県で解体工事を行っています。一般的な木造家屋やビルの解体に加え、ブロック塀の撤去や庭木一本の伐採といった小規模な工事にも対応しているのが特徴です。解体工事に伴う費用・スケジュール・近隣への挨拶回りといった懸念事項についても、事前に丁寧に相談に応じています。
解体業者の中には大規模な建物の取り壊しを専門とし、小規模な工事は請け負わないケースもあります。その点で、ブロック塀や庭木といった比較的小さな工事にも対応しているという事実は、業者選びの参考になります。「どこに頼めば良いかわからない」ような小さな困りごとでも相談できるため、地域住民にとっては心強い存在です。まずは工事の規模に関わらず、専門家の話を聞いてみたいという場合に適した業者です。
- 木造家屋やビルから、ブロック塀・庭木の撤去まで対応する業務範囲
- 費用、工期、近隣への配慮などに関する事前の丁寧な相談体制
- 「安全✕安心の技術で地域社会に貢献」をお約束
株式会社エムズプラン
株式会社美鈴建設
有限会社谷口重機工業
横浜市泉区の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
-
「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
-
それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
-
相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
-
いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。

解体工事を依頼する際、「出たゴミがその後きちんと処理されるか」は気になる点の一つです。この会社のように、解体から廃棄物の中間処理までを自社で行う仕組みがあると責任の所在がはっきりします。ゴミの処理を別の会社に任せる場合に比べて不法投棄などのトラブルに巻き込まれるリスクを減らせるため、工事全体を安心して任せられます。