三重県松阪市の解体業者11社を比較|費用相場と地域の解体事情 | 2ページ目

松阪市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。

松阪市に所在する11社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。

そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「松阪市の解体費用相場」「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。

下の「松阪市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。

稲垣 瑞稀

この記事の案内人・編集長

稲垣 瑞稀

解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。

目次

松阪市の解体工事事情と地域特性

松阪市の概要

松阪市は、2005年の合併により伊勢湾に面する平野部から奈良県境の山間部まで広大な市域を持つ、多様な顔を持つ都市です。

松阪市は、平成17年(2005年)の合併を経て、商業施設や住宅が密集する平野部と、自然豊かな山間地域(飯南・飯高)をあわせ持つ広大な市になりました。令和7年(2025年)8月時点の人口は約15.5万人で減少傾向にありますが、世帯数はわずかに増えています。

これは、一人暮らしの高齢者世帯が増えるなど「世帯の小規模化」が進んでいるためです。こうした人口の変化が、空き家の増加や、所有者の高齢化で解体の判断が遅れるといった問題を生んでいます。

地形・道路事情と解体費用の傾向

中心市街地にある城下町ならではの狭い道と、山間部の険しい地形や冬場の運搬リスクが、解体費用を押し上げる主な要因です。

  • 地形の特徴:市域は大きく二つに分かれます。一つは人口が集中する平野部、もう一つは櫛田川の中〜上流域にあり、険しい山や谷が広がる飯南・飯高地域です。山間部では、斜面を切り開いた土地や、崖の上に家が建っていることも珍しくありません。
  • 道路事情:松阪城の周辺は、昔お城を守るためにわざと見通しを悪くした「鍵の手(クランク)」や丁字路が多く、道幅4m未満の狭い道が密集しています。一方で山間部では国道166号線が主な幹線道路ですが、冬場は雪や凍結で通行止めになるリスクがあります。
  • 費用への影響:市街地の狭い道では4トントラックのような大型車両が入れず、小型の車で何度も往復したり、手作業で壊す部分が増えたりします。そのため人件費や運搬費がかさみ、見積もり金額が上がりやすくなります。山間部では処分場までの距離が長くなることや、冬場に工事が遅れる可能性も、あらかじめ費用に織り込まれることがあります。
運営者 稲垣運営者 稲垣

松阪城の周辺のような歴史あるエリアでは、見積もりの金額だけでなく「文化財保護法の手続きに慣れているか」が業者選びの隠れた重要ポイントです。私がこれまで見てきた事例では、申請の不備で着工が数ヶ月も遅れるケースがありました。事前に市への照会をしっかり行ってくれる業者か、必ず確認してください。

城下町の歴史が影響する解体工事の制約

戦国武将・蒲生氏郷がつくった城下町の街並みが、現代の解体工事ではトラックが入れないといった物理的な問題だけでなく、文化財を守るための特別な手続きを必要としています。

松阪市の中心市街地、特に松阪城跡の周辺エリアでの解体は、昔ながらの街並みが原因で、特有の難しさに直面します。お城を守るためにわざと見通しを悪くした「鍵の手」や狭い路地は、重機やトラックの進入を妨げ、手作業での解体や廃材の小運搬が増えるため、費用が余分にかかります。

さらに、国指定重要文化財の「御城番屋敷」周辺など、史跡に指定された地域内での工事には、文化財保護法にもとづく「現状変更許可申請」が必須です。この手続きには1〜3ヶ月ほどかかるため、工事のスケジュールに大きく影響します。

また、このエリアは地下に江戸時代の遺構が眠っている可能性があり、もし遺構が見つかると工事はすぐにストップし、本格的な発掘調査が必要になるリスクもあります。だからこそ、計画の早い段階で、市の教育委員会に確認しておくことが欠かせません。

解体工事・空き家対策の補助金

松阪市には、倒壊しそうな空き家の解体や、狭い道を広げる工事、家の耐震化など、防災に役立つ補助金制度が充実しています。

制度名補助金額・率対象・条件
松阪市不良空家等除却促進補助金除却費用の一部市の現地調査により倒壊の危険性などが認定された「不良空家等」。木造・非木造を問わない。
狭あい道路整備促進事業測量費12万円、分筆登記費3万円、報償金など道幅4m未満の市道に面した土地で、道路の境界から敷地を後退(セットバック)させ、その土地を市に寄付する場合。
木造住宅耐震補強事業費補助金上限157.5万円(リフォーム同時施工で最大177.5万円加算)昭和56年5月31日以前に着工された旧耐震基準の木造住宅。

これらの補助金は年度ごとに予算が決まっているため、申請が上限に達すると受付が終わってしまうことがあります。特にブロック塀の撤去などは、通学路や避難路沿いのものが優先されやすいので、早めに計画を立てて申請することが大切です。

※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
松阪市の公式サイトで詳細を見る

廃棄物処理と分別ルール

三重県は近隣の都府県から廃棄物が多く運び込まれるため、解体工事で出る産業廃棄物は、法律に従って民間の専門施設で処分しなければなりません。

地理的に近いことから、愛知県や大阪府といった大都市圏から出る産業廃棄物の最終処分場が、三重県内には多くあります。解体工事で出るコンクリートがらや木くず、廃プラスチックなどの産業廃棄物は、市のクリーンセンターのような一般ごみの施設では処分できません。

そのため解体業者は、法律にもとづいて民間の産業廃棄物処分場と契約し、適正に処理します。現場での分別が甘く、様々な廃棄物が混ざった「混合廃棄物」になると処分費用が何倍にもなってしまうため、現場でしっかり分別することが費用を抑えるための鍵です。

運営者 稲垣運営者 稲垣

松阪市の解体工事では、中心部の城下町ならではの狭い道や文化財の規制、そして飯南・飯高といった山間部での崖地の工事や冬の運搬リスクという、全く違う二つの課題にどう対応するかが鍵です。市の補助金をうまく使い、こうした地域の事情をよく分かっている業者を選ぶことが何より重要になります。

松阪市の解体費用相場

建物構造 坪単価あたりの解体費用 価格幅
木造 34,000 24,200~61,400
鉄骨造 38,400 26,400~50,500
RC造 87,500 55,000~120,000
内装解体 41,400 31,200~51,600

※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。

優良な解体業者の選び方

解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。

当サイト独自の50の調査項目

掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。

調査項目(全50項目)を見る

企業経験・規模 (7)

1,000件以上の実績 500件以上の実績 創業30年以上 従業員30人以上 中間処理場保有 公共工事の経験 重機保有

対応工事 (10)

アスベストレベル1,2除去 ブロック塀 土木工事 リフォーム工事 新築工事 外構工事 火災 杭抜き工事 県外出張 樹木伐採

保有資格 (9)

建設業許可 解体工事業登録 産業廃棄物収集運搬業許可 産業廃棄物処分業許可 石綿作業主任者 建築物石綿含有建材調査者 解体工事施工技士 1級土木施工管理技士 1級建設機械施工管理技士

安全対策・リスク管理 (7)

工事賠償責任保険 違反歴なし 表彰・受賞 現場清掃 ISO認証 電子マニフェスト 地域貢献・ボランティア

顧客対応・サービス (17)

自社ホームページ 無料見積もり 不要品回収 不要品買取 不動産取引 補助金・助成金申請 土地活用 滅失登記 建設リサイクル届 近隣挨拶 翌営業日連絡 クレジットカード 解体ローン SNS 土対応 日祝対応 年中無休

※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。

松阪市の解体業者一覧

松阪市の解体業者、全11社をご紹介します。

株式会社鈴生総建の公式サイトスクリーンショット

株式会社鈴生総建

松阪市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍

松阪市の解体業者が見つかりませんでした。

三重県の市区町村一覧

解体業者の選び方でよくある質問

「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?

「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。

建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。

しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。

解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?

それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。

同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。

例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。

また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。

このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。

もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?

いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。

廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。

不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。

  • 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
  • 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
  • 書面での契約を交わしていない場合

上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。

相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?

相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう

インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。

あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。

また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。

ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?

問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。

解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。

ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。

また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。

ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。

解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?

いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。

解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。