三重県志摩市の解体業者3社を比較|費用相場と地域の解体事情
志摩市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
志摩市に所在する3社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「志摩市の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「志摩市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
志摩市の解体工事事情と地域特性
志摩市の概要
美しいリアス海岸の景観が広がる一方、市街地が分散しており、人口減少が大きな課題です。
志摩市は伊勢志摩国立公園の中心にあり、英虞湾や的矢湾に代表される美しいリアス海岸が特徴です。2004年に旧5町が合併して生まれた市のため、はっきりとした中心市街地がなく、生活圏が各地に分かれています。
人口減少と高齢化が深刻な課題で、新しい建物を建てる工事よりも、誰も住まなくなった実家を解体するといった需要が年々高まっている地域です。
地形・道路事情と解体費用の傾向
リアス海岸ならではの急な坂道や崖地、そして漁師町に残る極端に狭い道が、解体工事を難しくし、費用が上がりやすい原因になっています。
- 地形の特徴:日本でも有数のリアス海岸地帯で、平地がほとんどありません。多くの集落は入り江の奥や急な斜面にあり、高低差の大きい現場が非常に多いです。内陸部の磯部町穴川地区など、一部では土砂災害のリスクも考えなくてはなりません。
- 道路事情:特に志摩町和具・御座といった漁師町には、車が普及する前からある道幅2m未満の路地が今も残ります。限られた平地で海に出やすいように作られた昔ながらの町並みのため、重機やトラックが入れない場所が少なくありません。解体の際には、敷地を後退させるセットバックの検討が必要な場合もあります。
- 費用への影響:重機が現場に入れないため、人の手で壊す「手壊し解体」や、廃材を小さなトラックで何度も運び出す「小運搬」の作業費が追加でかかります。加えて、半島という地形のため廃棄物処分場までが遠く、運搬費が見積もり金額を押し上げる大きな要因です。
運営者 稲垣志摩市のような急斜面の多いエリアで、私がこれまで見てきたトラブルで多いのが、古い擁壁の安全性に関するものです。見積もりの段階で「隣の敷地への影響」や「擁壁の状態」について具体的に説明し、対策を提案してくれる業者かどうか。そこが、安心して任せられる業者を見極める重要なポイントです。
水際と離島の特殊解体:真珠工場跡地と渡鹿野島の課題
海沿いに残る古い真珠工場の解体や離島での工事では、海の環境を守るための対策や船での輸送費など、志摩市ならではの特別な費用がかかります。
志摩市の解体工事で特に注意が必要なのが「水際の建物」と「離島の建物」です。英虞湾の沿岸には、昔の真珠養殖で使われた作業場が、海に張り出すようにして今も数多く残っています。
こうした建物を壊す際は、粉じんが海に落ちて漁場を汚さないように「汚濁防止膜」という幕を張る必要があります。陸から重機が入れない現場では、クレーン船を海から近づける「海上解体」という特殊な工法が取られ、費用が大きく上がります。
また、昭和中期に建てられたものが多く、アスベスト(石綿)を含むスレート屋根などへの対策も欠かせません。有人離島の渡鹿野島では、重機や廃材のすべてを船で運ぶため、積み替えの手間もかかり、輸送費だけで本土の数倍になることもあります。
解体工事・空き家対策の補助金
空き家や危険なブロック塀の撤去に使える補助金制度はありますが、人気が高く、年度が始まるとすぐに受付を締め切ってしまうことが多いです。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 令和7年度木造住宅空き家除却(解体)補助金 | 工事費の2/3(上限30万円) | 昭和56年5月31日以前着工の旧耐震基準木造住宅で、1ヘクタール以内に10戸以上の建て込んだ区域にあることなど。 |
| 令和7年度志摩市ブロック塀等撤去・改修事業 | 撤去費用の1/2または延長に応じた額(上限10万円) | 道路や公園に面し、高さ60cmを超えるコンクリートブロック塀、石積塀など。 |
※2025年12月24日現在、令和7年度の募集はすでに終了しています。来年度の利用を考えるなら、年度末の1月〜3月頃から業者に相談して見積もりを取るなど、早めに準備を始めることが大切です。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
志摩市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
市内の公共施設では解体工事の廃材を受け入れていません。そのため、市外の民間施設まで長距離を運ぶ必要があり、運搬費が高くなる一因です。
解体で出た木くずやコンクリートガラといった産業廃棄物は、公共の処理施設「やまだエコセンター」へは持ち込めません。すべて民間の処理施設へ運ぶことになります。
しかし、志摩市内には大規模な処理施設や最終処分場が少ないため、伊勢市や松阪市、時にはさらに遠くの施設まで運ばなければなりません。半島という地形は運搬の効率が悪く、どうしても輸送費が高くなってしまう「半島価格」とも言える状況があります。
運営者 稲垣三重県志摩市で解体工事を成功させるには、リアス海岸の急な土地や漁師町の狭い道に対応できる技術が不可欠です。特に海沿いの旧真珠工場や離島の建物では、船での輸送や環境への配慮など特殊な作業が伴います。だからこそ、この地域の地理と事情を熟知した業者を選ぶことが、何よりも重要です。
志摩市の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 36,800円 | 26,900~43,700円 |
| 鉄骨造 | 44,300円 | 26,400~82,100円 |
| RC造 | 87,500円 | 55,000~120,000円 |
| 内装解体 | 37,900円 | 22,000~51,600円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
志摩市の解体業者一覧
志摩市の解体業者、全3社をご紹介します。
株式会社山本建材
株式会社山本建材は、志摩市で50年以上にわたり事業を展開しています。同社の特徴は、建物の解体から、そこから出る廃棄物の収集運搬、自社施設での中間処理、リサイクルまでをグループ内で一貫して行っている点です。そのため、依頼する際は窓口を一本化でき、業者間のやり取りで発生する中間マージンも抑えられます。この一貫体制は、品質(ISO9001)、環境(ISO14001)、安全(ISO45001)の国際規格認証や、三重県からの「優良産廃処理業者」認定によっても裏付けられています。「志摩市大王清掃センター解体工事」といった公共事業の実績もあります。
- 志摩市で50年以上の業歴と公共事業の受注実績
- 解体から廃棄物の処理・再資源化まで対応する自社一貫体制
- ISO三種(品質・環境・安全)認証と「優良産廃処理業者」の認定
作田建設有限会社
株式会社エッセンスクリーン
志摩市の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
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「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
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それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
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いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
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相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
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いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。

解体工事を依頼する際、解体後に出る廃棄物がどのように処理されるかという点は、重要な確認項目です。万が一、廃棄物が不適切に処理された場合、工事を発注した側に責任が及ぶ可能性もあるためです。その点で、山本建材は自社で中間処理施設を保有しており、廃棄物の行方を自社管理下で最後まで把握できる体制を整えています。さらに、三重県から「優良産廃処理業者」として認定されていることも、適正な処理能力があるかを見極める上での判断材料になります。廃棄物処理のプロセスが明確であることは、安心して工事を任せるための大切なポイントです。