宮城県大崎市の解体業者7社を比較|費用相場と地域の解体事情

大崎市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。

大崎市に所在する7社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。

そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「大崎市の解体費用相場」「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。

下の「大崎市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。

稲垣 瑞稀

この記事の案内人・編集長

稲垣 瑞稀

解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。

目次

大崎市の解体工事事情と地域特性

大崎市の概要

大崎市は、中心部の都市機能と広大な農業地帯、歴史ある町並みが混在する、多様な顔を持つ広域自治体です。

大崎市は、2006年に1市6町が合併して誕生した、人口約123,000人の広域自治体です。市域は東西約80kmに及び、東北新幹線古川駅周辺の中心市街地(古川地域)に人口や都市機能が集中しています。

一方で、周辺には世界農業遺産「大崎耕土」が広がる穀倉地帯(鹿島台・田尻地域など)や、岩出山の城下町、鳴子の温泉地といった多様な顔を持つのも特徴です。

だからこそ、エリアによって街の性格が大きく異なり、解体工事でも地域ごとの特性を深く理解することが成功の鍵です。

地形・道路事情と解体費用の傾向

大崎市では、低湿地の軟弱地盤や旧城下町の狭い道、そして地域ごとの厳しい気候(豪雪・山背)が、解体費用が上がりやすい要因になっています。

  • 地形の特徴:世界農業遺産「大崎耕土」に代表される鹿島台・田尻地域は、もともとが河川の氾濫原だったため、非常に軟弱な地盤で知られています。地中には江戸時代から続く古い水路(潜穴)が網の目のようにあり、重機作業には予期せぬリスクをはらんでいます。また、山間部の鳴子・岩出山地区では、県の基準よりも厳しい凍結深度(60cm)が設定されており、基礎の解体・撤去にかかる作業量が多くなりがちです。
  • 道路事情:中心部の古川地域(七日町、十日町)や岩出山地域は、城下町や宿場町だった頃の古い区割りが残っています。そのため、道を意図的に曲げた「桝形」や、4tトラックさえ入れないような狭い道が多くあります。
  • 費用への影響:軟弱地盤での工事は重機の転倒リスク対策や地盤改良が必要になることがあります。狭い道の現場では、重機が入れず手作業での解体になったり、廃材を小型車で運び出す「小運搬」の費用が発生したりして、工期も長引き人件費も割高になります。加えて、鳴子などの豪雪地帯では、冬期(12月〜3月)は除雪費用や作業効率の低下を考え、20〜30%増しの費用を見込む必要があります。
運営者 稲垣運営者 稲垣

私がこれまでご相談を受けた中でも、水害被災地の解体は特にトラブルが多いケースです。見た目は乾いていても、床下や壁の内部には汚泥が残っていることが多く、その処理費用が見積もりに入っていない業者もいます。必ず「被災家屋の解体実績」を確認し、汚泥処理や地盤対策について具体的に説明してくれる業者を選んでください。

水害リスクと特有の解体需要

大崎市では2019年の台風19号による浸水被害の影響が今も残り、汚泥の処理や土地の嵩上げなど、水害地域ならではの課題を伴う解体工事が少なくありません。

大崎市の解体事情を特徴づけるのが、繰り返される水害のリスクです。特に2019年の東日本台風(台風19号)では、鹿島台地区や古川地区の渋井川周辺で甚大な浸水被害が発生しました。この影響は今も続いており、単なる老朽化とは違う「防災解体」とも呼べる需要があります。

被災した家屋の解体には特有の難しさがあります。まず、床下や壁の内部にたまった汚泥の処理です。乾燥した汚泥は解体時に粉塵として舞いやすく、慎重な作業が欠かせません。また、汚泥が付着した廃棄物は処分場での受け入れ基準が厳しく、処分費用が高くなることがあります。

さらに、被災した土地に家を再建する際は、土地の嵩上げ(盛土)をすることが多く、既存の基礎を完全に撤去する必要があります。しかし、もともとが軟弱地盤であるため、基礎を掘り出す作業の難易度が高く、見積もり外の追加工事が発生しやすい状況といえます。

解体工事・空き家対策の補助金

大崎市には、古い耐震基準の危険な空き家に対する補助金があります。加えて、全国的に見ても手厚い危険ブロック塀の撤去補助制度が特徴です。

制度名補助金額・率対象・条件
大崎市危険空家等除却費補助金対象工事費の1/2以内(上限50万円)昭和56年5月31日以前に建築された危険な空き家。市内の登録・許可業者が施工。
大崎市危険ブロック塀等除却事業補助金対象工事費の5/6以内(上限30万円)道路に面した高さ1m以上の危険なブロック塀等。

いずれの補助金も、必ず工事の契約や着工の前に申請が必要です。家財道具の処分費や庭木の伐採費などは対象外ですので注意が必要です。

※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
大崎市の公式サイトで詳細を見る

廃棄物処理と分別ルール

大崎市の廃棄物処理は広域行政組合が管轄しており、車両規制や分別ルールが厳格です。さらに2026年以降は、県全体の処分場不足による影響も考えられます。

大崎市の廃棄物処理は「大崎地域広域行政事務組合」が管轄しており、古川、岩出山、涌谷町などエリアごとに搬入先の施設が指定されています。解体工事で出た廃棄物を持ち込む際は、2トン車以上は事前相談が必要なほか、フレコンバッグでの搬入禁止、木材のサイズ規制(太さ15cm・長さ150cm以内)など、細かいルールが定められています。

また、宮城県全体の問題として、県環境事業公社が運営する最終処分場「クリーンプラザみやぎ」が2025年度中に埋立を終了します。次の施設の稼働は2027年度中のため、2026年度から約2年間の空白期間が生じ、民間処分場への需要集中と処分費の高騰が予測されます。これは大崎市での解体工事費用にも影響を与えることも考えられます。

運営者 稲垣運営者 稲垣

大崎市での解体工事は、旧城下町の狭い道や山間部の豪雪といった物理的な制約への対応がまず基本です。それに加え、特に鹿島台地区などでは水害の経験を踏まえた汚泥処理や地盤対策が重要なポイントになります。市の補助金制度をうまく活用しながら、こうした地域特性を熟知した業者を選ぶことが、工事成功の鍵です。

大崎市の解体費用相場

建物構造 坪単価あたりの解体費用 価格幅
木造 29,000 24,600~41,600
鉄骨造 37,000 25,100~81,600
RC造 82,500 55,000~110,000
内装解体 47,500 15,000~80,000

※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。

優良な解体業者の選び方

解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。

当サイト独自の50の調査項目

掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。

調査項目(全50項目)を見る

企業経験・規模 (7)

1,000件以上の実績 500件以上の実績 創業30年以上 従業員30人以上 中間処理場保有 公共工事の経験 重機保有

対応工事 (10)

アスベストレベル1,2除去 ブロック塀 土木工事 リフォーム工事 新築工事 外構工事 火災 杭抜き工事 県外出張 樹木伐採

保有資格 (9)

建設業許可 解体工事業登録 産業廃棄物収集運搬業許可 産業廃棄物処分業許可 石綿作業主任者 建築物石綿含有建材調査者 解体工事施工技士 1級土木施工管理技士 1級建設機械施工管理技士

安全対策・リスク管理 (7)

工事賠償責任保険 違反歴なし 表彰・受賞 現場清掃 ISO認証 電子マニフェスト 地域貢献・ボランティア

顧客対応・サービス (17)

自社ホームページ 無料見積もり 不要品回収 不要品買取 不動産取引 補助金・助成金申請 土地活用 滅失登記 建設リサイクル届 近隣挨拶 翌営業日連絡 クレジットカード 解体ローン SNS 土対応 日祝対応 年中無休

※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。

大崎市の解体業者一覧

大崎市の解体業者、全7社をご紹介します。

株式会社興建ハウジングの公式サイトスクリーンショット

株式会社興建ハウジング

大崎市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社興建ハウジングは30年以上にわたり木造建築を手掛けてきた会社で、複数の受賞歴もあります。長く建築に携わってきた経験から、建物の構造を深く理解しているのが特徴です。その知識を活かし、解体する家から再利用できる柱や梁といった古材を丁寧に取り出す作業を得意としています。古民家や社寺の再生も手掛けているため、古い建物の扱いに慣れています。愛着のある家の部材を新しい家に活かしたいといった要望にも応えやすく、解体から新築まで一貫して依頼可能です。

スッキリ解体の分析

建築を専門とする会社が解体も手掛ける点は業者選びの参考になります。単に壊すだけでなく、「どの部材をどの順番で外せば建物を傷つけずに済むか」という建築の視点で作業を進めるためです。例えば、古い家の太い梁や思い入れのある柱を新しい家に活かしたいと考える方もいるでしょう。そうした繊細な要望に応えられる技術力があるため、特に建て替えを検討している場合には安心して相談しやすい業者です。

注目ポイント
  • 30年以上の木造建築の実績と受賞歴
  • 伝統的な木造建築の構造に関する知識
  • 再利用可能な古材を見極め、丁寧に取り出す技術
株式会社カーチャンスの公式サイトスクリーンショット

株式会社カーチャンス

大崎市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社カーチャンスは、解体工事だけでなく、その後の土地売却や新築工事まで一貫して請け負っています。そのため、解体業者と不動産業者を別々に探す手間がかかりません。現地調査時の説明が丁寧で分かりやすいという口コミが多く、専門的な内容でも納得した上で工事を依頼しやすいでしょう。支払い方法としてクレジットカード決済が利用できる点も特徴です。

スッキリ解体の分析

家を解体して土地を売りたいと考えている場合、同社のような体制は心強い選択肢になります。通常、解体は解体業者に、売却は不動産業者に依頼するため窓口が別々になりがちです。同社であれば土地がいくらで売れそうかという見通しを立てながら解体の相談ができるため、最終的に手元にいくら残るのかを考えながら計画を進められます。解体費用と売却益をまとめて資金計画を立てられるので安心して任せられます。

注目ポイント
  • 解体から不動産売却・新築まで1社で対応
  • 口コミで評価の高い、現地調査での分かりやすい説明
  • 支払い方法としてクレジットカード決済が利用可能
株式会社仙北建設の公式サイトスクリーンショット

株式会社仙北建設

大崎市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社仙北建設は、大崎市で50年以上事業を続ける総合建設業者です。解体工事だけでなく、建築や不動産も手掛けています。特に系列に製材所や設備工事会社があるため、解体から新築までの建て替えをまとめて依頼できる点が特徴です。窓口が一つになるため、依頼主が複数の業者と個別に打ち合わせをする手間を省けます。50年以上の業歴と資本金4,000万円という経営基盤は、業者選定の際に安心材料の一つです。

スッキリ解体の分析

解体後の建て替えも考えている場合、同社のグループ体制は参考になります。グループ内に製材所や設備会社まであると、単に窓口が一つになるだけではありません。例えば設計変更があった場合でもグループ内で情報共有がスムーズに行われるため、業者間の伝達ミスが起こりにくくなります。また、業者間に発生しがちな中間マージンを削減できる可能性もあります。こうした体制は工事全体の品質を安定させて最終的なコストを抑えることにもつながるため、依頼主にとっての利点と考えられます。

注目ポイント
  • 大崎市で50年以上続く事業実績
  • 系列の製材所・設備会社と連携した一貫対応
  • 資本金4,000万円の経営基盤
有限会社光栄建設工業の公式サイトスクリーンショット

有限会社光栄建設工業

大崎市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

有限会社光栄建設工業は1986年の創業から約40年間、解体工事を専門に行ってきた会社です。木造家屋はもちろん、RC造のビルや特殊な作業が求められる火災現場の解体まで幅広い実績があります。長年にわたり様々な現場を経験しているため、予期せぬ事態が起きやすい解体工事においても安心して相談しやすい業者の一つです。

スッキリ解体の分析

解体工事では古い図面に載っていない水道管が地中から出てきたり、近隣への騒音・振動で思わぬトラブルが発生したりと、現場で初めてわかる問題が少なくありません。こうした「想定外」の事態にどう対処できるかは業者の経験が影響します。約40年にわたり解体工事だけを手掛けてきた経験は様々なトラブルを事前に予測し、円滑に解決するための土台となります。経験豊富な業者に依頼することは結果的に工事全体の遅れや追加費用のリスクを減らすことにも繋がるため、業者選びの重要な判断材料になります。

注目ポイント
  • 1986年の創業以来、約40年にわたる解体専門の実績
  • 木造・RC造・火災現場など多様な工事への対応
  • 豊富な現場経験に裏付けられたリスク管理能力
株式会社RealWorksの公式サイトスクリーンショット

株式会社RealWorks

大崎市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社RealWorksは解体工事だけでなく、その後の舗装や造成といった土木工事までを自社で一貫して手掛けています。市が発注する公共事業も受注しており、求められる技術水準や安全管理体制についても経験が豊富です。住宅地での工事では公共事業で培ったノウハウを活かし、近隣への配慮を丁寧に行いながらスムーズに作業を進めます。解体後の土地利用が決まっており、工事全体を一つの業者にまとめて任せたい場合に適した業者です。

スッキリ解体の分析

解体工事を依頼する方の多くは更地にした後の土地を駐車場にしたり、新しい家を建てたりと、次の目的を持っています。その際に解体はA社、舗装はB社と別々の業者に頼むと、業者間の引き継ぎがうまくいかず、全体の工期が遅れてしまうことも少なくありません。RealWorksのように解体から次の工事までをまとめて管理してくれる業者であれば、依頼主にとっては業者探しの手間が一度で済むという利点があります。工事全体がスムーズに進みやすいため、安心して任せやすい選択肢の一つです。

注目ポイント
  • 解体から道路舗装・造成工事まで自社で完結
  • 市の公共事業にも対応する技術力
  • 丁寧な近隣対応と迅速な作業進行の両立
株式会社大知建設の公式サイトスクリーンショット

株式会社大知建設

大崎市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社大知建設は、警察署・学校・大型ホテルといった大規模な建物の解体を数多く手掛けてきた実績があります。従業員は30名体制で、足場の設置・解体・重機による搬出までを自社で一貫して行えるのが特徴です。外部の業者に委託する工程が少ないため、工期が天候などの影響を受けにくく安定したスケジュールで進められます。また、すべての工程を自社の管理下で行うことで、細部まで安全への配慮が行き届きやすい体制を整えています。

スッキリ解体の分析

個人の住宅解体を依頼する際に、公共施設の解体実績がなぜ参考になるのでしょうか。それは、学校や警察署のような建物の解体では一般の住宅以上に厳しい安全基準や周辺環境への配慮が求められるためです。例えばアスベストのような有害物質の取り扱いはより慎重になりますし、工事中の騒音や振動を抑え、近隣への影響を最小限にするための計画も重要視されます。こうした厳しい条件の現場を多数経験している業者であれば、住宅密集地での解体などの丁寧さが求められる工事も安心して任せられます。

注目ポイント
  • 警察署や学校など大規模な公共施設の解体実績
  • 従業員30名、自社重機を保有する一貫施工体制
  • 公共の現場も担う安全管理能力

豊田商店

大崎市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍

大崎市の解体業者が見つかりませんでした。

宮城県の市区町村一覧

解体業者の選び方でよくある質問

「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?

「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。

建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。

しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。

解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?

それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。

同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。

例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。

また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。

このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。

もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?

いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。

廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。

不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。

  • 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
  • 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
  • 書面での契約を交わしていない場合

上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。

相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?

相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう

インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。

あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。

また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。

ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?

問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。

解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。

ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。

また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。

ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。

解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?

いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。

解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。