新潟県糸魚川市の解体業者5社を比較|費用相場と地域の解体事情
糸魚川市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
糸魚川市に所在する5社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「糸魚川市の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「糸魚川市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
糸魚川市の解体工事事情と地域特性
糸魚川市の概要
糸魚川市は、フォッサマグナに位置する特殊な地質と、「特別豪雪地帯」ならではの厳しい気象条件が大きな特徴です。
新潟県の最西端、日本海に面する糸魚川市は、地質学的に重要なフォッサマグナの西端が通るエリアです。この影響で、市内には地すべりのリスクを抱える区域が広範囲に存在します。
加えて、市の一部は「特別豪雪地帯」に指定されており、冬の積雪は暮らしや工事に大きな影響を与えます。これらの厳しい自然条件こそが、糸魚川市の解体工事を特殊なものにしている大きな要因です。
地形・道路事情と解体費用の傾向
広範囲にわたる地すべり防止区域と特別豪雪地帯という二重の制約は、工事期間を限定し特殊な工法を求めるため、解体費用が上がりやすい傾向にあります。
- 地形の特徴:フォッサマグナに位置することから地盤が弱く、市内には「大所(オオドコロ)」や「テング沢」といった、国や県が指定する「地すべり防止区域」が広範囲に点在します。こうした区域では、重機の振動が斜面崩壊を引き起こす危険があるため、工事には細心の注意が必要です。
- 道路事情:駅北地区や本町通りなどの昔ながらの市街地には、雪国特有の「雁木(がんぎ)」が連なる街並みが残り、建物が密集しています。だからこそ、大型重機の搬入が難しい現場も少なくありません。
- 費用への影響:地すべり防止区域内では大型重機の使用が制限され、手壊しや小型重機での作業が中心です。結果として工期が長引き、人件費がかさむ傾向があります。さらに、冬期(12月~3月)は積雪で工事がほぼできなくなり、除雪費用が追加で発生します。雪の重みで倒壊した家屋は分別が難しい「混合廃棄物」扱いになり、処分費が大幅に高くなるリスクも考慮すべき点です。
運営者 稲垣雁木のある建物の解体は、私がこれまで見てきた中でも特にトラブルが多い案件の一つです。解体業者だけでなく大工さんの技術も必要になるため、業者選びの際は「雁木工事の実績」を必ず確認してください。見積もりの段階で、補強や防水処理の方法まで具体的に説明してくれる業者を選ぶのが失敗しないポイントです。
雁木(がんぎ)のある歴史的景観と解体工事の特殊性
市の景観計画で「雁木」の保存が定められているため、対象建物の解体には単に壊すだけでなく、景観を守るための特別な技術と追加費用が求められます。
糸魚川市の駅北地区や本町通りなどに見られる「雁木」は、冬の通路を確保するアーケード状の軒先で、市の重要な景観資産です。市の景観計画では雁木の連続性を守ることが重視されており、建物を解体する際も、原則として雁木を残すか再建しなくてはなりません。
多くの雁木は母屋の柱や梁と一体になっているため、母屋だけを壊すと雁木が倒壊する危険があります。そこで解体工事では、まず仮設の柱で雁木を支え、母屋と切り離す「縁切り」という作業が必要です。
加えて、解体後にむき出しになる壁の防水処理や、雁木を自立させるための補強工事も欠かせません。これらの作業は解体業者だけでなく、専門技術を持つ大工の力も不可欠で、結果的に通常の解体工事より工期が長くなり、費用も高額になる傾向があります。
解体工事・空き家対策の補助金
倒壊の危険性が高い空き家やブロック塀の撤去を対象にした補助金制度があります。ただし、利用するには市の危険度判定や市内業者への発注など、いくつかの条件を満たす必要があります。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 老朽危険空き家除却支援事業 | 最大50万円(工事費の1/2または国の標準除却費のいずれか低い額) | ・市の不良度判定調査で評点が50点以上の物件 ・市内に事業所を有する業者との契約が必要です |
| ブロック塀等除却補助制度 | 最大10万円(工事費の2/3) | ・道路等に面する危険なブロック塀 ・隣地との境界にある塀は対象外 ・擁壁上の塀など、立地条件により細かな規定あり |
これらの補助金を利用するには、施工業者を市内に事業所や営業所を持つ事業者に限定する要件がある点に注意してください。原則として年度内(3月31日まで)に工事と報告を完了させることも条件です。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
糸魚川市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
コンクリート廃材は市内でリサイクルできますが、アスベスト(石綿)を含む建材は上越市など市外への長距離輸送が必要になる場合があり、費用が上乗せされる可能性があります。
糸魚川市では、解体工事で出る廃棄物の厳格な分別が求められます。「糸魚川市清掃センター」では産業廃棄物を受け入れていません。
コンクリート塊は、市内の「株式会社笠原建設 糸魚川リサイクルセンター」で再生砕石としてリサイクルするルートが確立されており、地域内で処理が完結します。
一方でアスベスト(石綿)を含む建材は、市内の処理能力に限りがあるため、飛散性の高いものは上越市の専門施設まで運ぶケースがあります。
その場合、往復の輸送費が見積もりに加算されます。特に冬期は国道8号線などの交通規制で搬出が遅れ、工事全体が止まってしまうリスクも考えておく必要があります。
運営者 稲垣糸魚川市での解体工事は、地すべり防止区域や特別豪雪地帯といった自然条件への備えが欠かせません。特に、歴史的な景観である「雁木」の保存義務は、専門技術と追加費用が求められるこの地域ならではの課題です。補助金制度も視野に入れつつ、こうした地域のリスクを熟知した地元業者と計画を立てることが、解体を成功させる鍵です。
糸魚川市の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 35,900円 | 26,900~52,200円 |
| 鉄骨造 | 45,800円 | 26,500~69,700円 |
| RC造 | 61,800円 | 61,800~61,800円 |
| 内装解体 | 47,700円 | 44,300~51,200円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
糸魚川市の解体業者一覧
糸魚川市の解体業者、全5社をご紹介します。
株式会社笠原建設
株式会社笠原建設は、自社でリサイクル工場を運営している点が大きな特徴です。解体工事で発生した木くずやコンクリートなどを自社工場に運び、そこで細かく分別して再資源化を行っています。外部の業者に処理を委託しないため、廃棄物処理にかかる中間コストを抑えることが可能です。すべての廃棄物を自社の管理下で処理するため、不法投棄などの心配がなく、法令に則った適正な処分が期待できます。
- 自社リサイクル工場の保有
- 廃棄物の自社処理によるコスト削減
- 木くずやコンクリートの再資源化
- 不法投棄リスクの排除
株式会社後藤組
株式会社後藤組には、1級土木施工管理技士をはじめとする国家資格を持つ技術者が多数在籍しています。そのため、一般的な木造住宅の解体だけでなく、鉄筋コンクリート造のビルや工場といった大規模な建物の解体も手がけています。自社で重機を保有し、専門のスタッフが施工から管理までを一貫して行うため、複雑な現場でもスムーズな工事が期待できます。他社では対応が難しいとされるような工事についても、相談しやすい業者の一つです。
解体工事は、現場ごとに建物の構造や周辺環境が大きく異なります。特に大規模な建物や特殊な建材が使われている現場では、安全管理や工程管理に高度な専門知識が求められます。1級土木施工管理技士のような国家資格を持つ技術者が現場を管理していることは、工事が計画通りに、かつ安全に進められるという信頼につながります。業者を選ぶ際には、どのような資格を持つ人がいるかを確認することも、技術力を判断する上で参考になるでしょう。
- 1級土木施工管理技士など国家資格を持つ技術者の多さ
- 大規模なビルや工場の解体に対応できる技術力
- 自社の重機と専門スタッフによる一貫した施工管理
株式会社笹川建設
株式会社笹川建設は、新潟県糸魚川市で80年続く建設会社です。道路や河川といった公共工事の元請けも長年担ってきたため、地域の地理的特徴や地盤の状態をよく理解しています。長年の経験と公共事業で培われた技術力があるため、一般住宅の解体工事も安心して任せることができるでしょう。
公共工事の元請け実績があるかどうかは、業者選定のひとつの目安になります。公共工事は民間工事に比べて、より厳しい安全基準や施工管理体制が求められるからです。例えば、自宅前の道が狭い、隣家との距離が近いといった条件の解体工事でも、公共工事で培われた安全管理のノウハウが役立ちます。そうした経験を持つ業者であれば、より慎重な対応が期待できるでしょう。
- 創業80年の実績
- 新潟県糸魚川市が拠点
- 公共工事の元請け実績
- 地元での豊富な施工経験
猪又建設株式会社
猪又建設株式会社は、解体工事と不動産事業の両方を手掛けている会社です。そのため、建物を解体した後の土地をどうするかまで、一貫して相談できます。例えば、土地を売却する予定がある場合、どの範囲まで更地にするのが最も売りやすいか、といった不動産の視点からのアドバイスも期待できます。解体業者と不動産業者を別々に探す手間が省けるのは、依頼者にとって大きな利点です。
解体工事を依頼する方の中には、その後の土地の活用方法まで具体的に決めていないケースも少なくありません。猪又建設株式会社のように不動産事業も行っている業者であれば、「将来的に売却しやすいように、庭石も撤去しておきましょう」といった、先を見据えた提案をしてくれる可能性があります。解体と土地活用を別々に考えると、後から追加の工事費用が発生することもあります。一つの窓口で全てを相談できる業者は、結果的に時間と費用の節約につながるため、頼りになる存在です。
- 解体後の土地活用に関する専門知識
- 宅地建物取引業の免許を保有
- 売却や活用を前提とした解体提案
有限会社友スタッフサービス
有限会社友スタッフサービスは、解体工事からそこで発生した産業廃棄物の収集運搬、中間処理、そして最終処分までを一貫して自社で行っています。自社で中間処理施設と最終処分場を保有しているため、すべての工程を自社グループ内で完結させることが可能です。外部の業者を介さないため、不法投棄などのトラブルに巻き込まれる心配がありません。また、余計な中間マージンが発生しない点も、利用者にとっては大きなメリットです。
解体工事を依頼する際、多くの人が気にするのが廃棄物の処理方法です。通常、解体業者は廃棄物処理を専門の会社に委託しますが、万が一その委託先が不法投棄などを行うと、工事の依頼主が責任を問われるケースもあります。その点、自社で最終処分場まで管理している業者であれば、誰がどこで、どのように廃棄物を処理したかが最後まで明確です。安心して工事を任せられる業者を選ぶ上で、重要な判断材料になるでしょう。
- 解体から最終処分までの一貫体制
- 自社保有の中間処理施設と最終処分場
- 廃棄物処理における不法投棄リスクの排除
- 中間マージンを省いた適正な費用
糸魚川市の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
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「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
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それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
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いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
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相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
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いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。

解体工事の見積もりでは、建物を壊す費用だけでなく、廃棄物の処理費用も大きな割合を占めます。自社でリサイクル工場を持つ業者の場合、廃棄物処理を外部に委託しない分、費用を抑えられる可能性があります。それ以上に重要なのは、廃棄物が最終的にどこでどのように処理されるかまで、一貫して管理しているという点です。解体工事で最も避けたいトラブルの一つが廃棄物の不法投棄ですが、そのリスクを根本からなくせる仕組みは、工事を依頼する側にとって大きな安心材料になるでしょう。