岡山県倉敷市の解体業者一覧14社
倉敷市の解体業者をお探しの方へ。
「スッキリ解体」が、倉敷市に所在する14社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
このページでは、まず優良な解体業者の選び方を解説し、その後に「倉敷市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
優良な解体業者の選び方【5つのポイント】
安心して依頼できる解体業者を選ぶ際にチェックするべき 5つのポイントをご紹介します。
基準1:建設業許可の保有・解体工事業の登録がされていること
解体工事を行うためには、「建設業許可」の保有または「解体工事業の登録」のいずれかが必要です。 許可・登録がない状態で解体工事を行うことは違法行為にあたるため、必ずどちらかを保有・登録している業者を選びましょう。
- 建設業許可(解体工事業)
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解体工事においては1件の請負金額が 500万円以上(税込)の工事を行う場合に必要となる許可。
- 解体工事業の登録
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解体工事を請け負うための登録。ただし1件の請負金額が 500万円未満(税込)の工事のみ請け負える。
解体工事を請け負う業者が無許可だと判明した場合、建設業法違反により 工事中止命令や、 営業停止処分が下されることがあります。その場合、解体工事の予定は大幅に遅れ、費用も時間も余計にかかってしまうことになりかねません。
また、コンプライアンス意識や技術力の不足により 「不法投棄・現場での事故」を起こす可能性もあります。業者が許可の保有・登録を行っているかは事前に必ず確認しましょう。
基準2:産業廃棄物収集運搬業許可を保有していること
産業廃棄物を収集運搬する資格である 「産業廃棄物収集運搬業許可」を取得するには、指定の講習や経営状況などの要件をクリアする必要があるため、 会社としての信頼の裏付けになります。
- 運搬車両・車両保管の要件
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廃棄物の種類に応じて、飛散や流出を防ぐ構造であることが求められます(土砂を運ぶダンプにシートをかけられる、液体を運ぶタンクローリーに漏洩防止措置があるなど)。また、運搬車両を適切に保管できる駐車場を確保しなければいけません。
- 講習会の修了
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日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)が実施する「産業廃棄物収集・運搬課程」の講習会を受講し、試験に合格して修了証を取得している必要があります。つまり「 収取運搬に必要な知識を習得しているか」が求められます。
- 利益・債務超過の要件
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直近3年間の決算書において、経常利益や当期純利益がマイナスでないことや、貸借対照表において負債総額が資産総額を上回る「債務超過」の状態でないことが原則です。つまり 「経営的に安定しているか」が審査されます。
- 事業内容の明確化
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取り扱う産業廃棄物の種類、運搬方法や使用する車両、適正な処理ルートなどを明確化する義務があります。廃棄物をどこからどこへ、どのように運ぶかを決定します。つまり「 廃棄物を適切に処理することの証明」をしなくてはいけません。
また、産業廃棄物収集運搬許可を持っていることで、 解体業者にとって最適なルートでゴミを処分できるというメリットもあります。処分を外部に委託するケースと比べて費用を抑えやすい傾向があります。
運営者 稲垣
廃棄物の処分費用は一律ではなく、処分場によって変動があります。木材はAの処分場、鉄くずはBの処分場へ持ち運ぶなどして、処分コストを抑える工夫をしている業者もいるため、自社で許可を保有していることが望ましいと言えます。
基準3:過去に違反歴がないこと
解体業者が違法工事や不法投棄を行うと違反歴がつきます。 創業 し て から違反歴が一切ないことも信頼の証です。
違反歴を依頼者自身で確認する場合は、国土交通省の「ネガティブ情報等検索サイト」や、産業廃棄物処理事業振興財団の「許可取消処分情報」で検索できます。
違反歴があるからといって必ずしも危険な業者とは限りませんが、 安全意識の高さを判断する基準としては有効です。
基準4:自社でホームページを保有していること
解体業者が自社でホームページを保有していると、様々な情報を調べられます。
一般的には「会社概要」「事業案内」「施工実績」「経営理念」「設備・施設案内」「スタッフ紹介」「保有資格」「企業の強み」「お客様の声」「ブログ・SNS」などが掲載されています。
中には、 施工実績を写真つきで公開している解体業者や、 明瞭な料金体系を掲載している業者も存在します。「ホームページにどんなことが書いてあるか」を比較し、業者の信頼度を見極めましょう。
運営者 稲垣
詳細で具体的な公開情報は、お客様に隠しごとをしないという誠意の証でもあります。
また、優良な解体業者は普段から工事の経過を写真に収めています。それにより 作業
の正当性や透明性を証明しているため、詳細な現場の写真を公開できること自体も信頼に繋がります。
基準5:公共工事を請け負った経験があること
国や地方自治体から発注される公共工事を請け負っていることも、信頼性を判断する1つの基準となります。
公共工事とは「水道・道路・鉄道・ダム・公園・学校」などを対象にした、社会基盤に携わる工事を指します。公共工事を請け負うためにはいくつか条件があり、それらを満たすことで信頼性の裏付けになります。
- 経営事項審査
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公共工事の入札に参加するには経営事項審査を受ける必要があります。この審査では企業の経営状況、技術力、社会性、過去の実績など様々な観点から企業の実力が審査されます。公共工事を請け負えるのは、 企業の経営基盤や技術力が一定水準以上である証です。
- 入札・契約制度
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一般競争入札が採用されることが多く、価格だけでなく技術提案も含めた総合的な評価によって発注先を決定します。これにより、安かろう悪かろうの業者は排除され、 技術力や実績のある優良な業者が選ばれやすいと言えます。
- 履行保証制度
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万が一、業者が倒産したり、自己都合で工事を放棄したりした場合に備えて、契約保証金や履行保証保険への加入が義務付けられています。これにより工事が中断しても保証機関が代替業者を探すなどして、 工事の完成が保証されます。
運営者 稲垣
公共工事は審査と入札によって、工事品質の低い業者が簡単に請け負えないようなシステムになっています。公共工事の実績はホームページで公開している場合も多いので、依頼前に確認しておきましょう。
以下の記事ではさらに網羅的な業者の選び方を紹介しています。「どうしてそれが優良業者の裏付けになるのか」といった、 各基準における専門家の詳細な解説が読めますのでぜひご確認ください。
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
調査項目(全50項目)を見る
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
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倉敷市の解体業者一覧
倉敷市の解体業者、全14社をご紹介します。
中央建設株式会社
中央建設株式会社は、50年以上にわたり公共工事を手掛けてきた会社です。公共工事は民間工事よりも厳しい基準が求められるため、同社の法令遵守や安全管理に対する意識の高さをうかがえます。その信頼性を客観的に示しているのが、品質管理の「ISO9001」と環境管理の「ISO14001」という2つの国際規格の取得です。この認証は作業の品質だけでなく、環境への配慮や廃棄物の適正処理まで、一貫した管理体制が整っているといえます。価格だけでなく、工事全体の信頼性を重視する方にとって、検討すべき一社です。
- 品質(ISO9001)・環境(ISO14001)の国際規格を取得
- 50年以上の公共工事実績と、アスベスト除去の専門知識
- グループ会社連携による廃棄物の適正処理と土地活用の提案
株式会社Kコーポレーション
株式会社Kコーポレーションは、SNSでマスコットキャラクター「くりすくん」を使い、工事の様子などを親しみやすく発信している会社です。その一方で、2025年大阪・関西万博のパビリオン建設といった大規模な工事に携わった実績もあり、確かな技術力がうかがえます。また解体工事だけでなく、その後の土地の買取や造成工事まで一貫して依頼できるため、複数の業者に依頼する手間が省けます。
解体工事を依頼する際、「どんな人が作業に来るのだろう」と不安に思う方も少なくありません。同社のようにSNSで日頃から会社の雰囲気やスタッフの様子を発信していると、依頼前に人柄などを確認できるため、安心材料の一つになります。もちろん技術力は重要ですが、工事が終わるまで担当者と円滑なコミュニケーションが取れるかどうかも、業者を選ぶ上で参考になる視点です。
- マスコットキャラクターを活用したSNSでの情報発信
- 2025年大阪・関西万博のパビリオン建設に携わった実績
- 解体から土地の買取、造成まで対応する一貫体制
有限会社ナカイチ
有限会社ナカイチは、廃棄物処理とリサイクルを専門とする会社です。自社で破砕・選別・焼却が可能な中間処理施設を保有している点が大きな特徴といえます。この一貫体制により、解体工事で発生した廃棄物を外部に委託することなく、自社内で適切に処理し、リサイクルまでつなげています。廃棄物処理の流れが明確であるため信頼性が高く、中間マージンが発生しない分、費用の抑制にもつながります。また、環境省が策定した環境経営認証「エコアクション21」も取得しているため、法令遵守や環境配慮の面でも安心して依頼できる業者です。
同社は「リサイクルを専門とする会社が解体も行う」と考えると、その特徴が分かりやすいかもしれません。解体で出る廃材を単なるゴミではなく、再利用できる「資源」として扱っているのが特徴です。自社で処理施設を持っているため、どのようなものが資源になるかを熟知した上で解体を進めてくれます。環境省の審査を通過した「エコアクション21」認証は、そうした環境配慮の姿勢が客観的に評価されていることを示しています。廃棄物の不法投棄などが社会問題になる中で、処理工程が明確な業者を選ぶことは、施主自身のリスク管理の観点からも重要です。
- 自社保有の中間処理施設(破砕・選別・焼却)
- 環境省策定の環境経営認証「エコアクション21」の取得
- 廃棄物の収集からリサイクルまでの一貫管理体制
YG COMPANY株式会社
建物の解体から、その後の造成や杭抜きまでを外部に委託せず、すべて自社で対応できる体制を整えています。窓口が一つになるため、各工程の連携が取りやすく、責任の所在も明確です。年間の住宅解体実績は約60棟にのぼり、工事に関わる複雑な申請書類の作成支援や、近隣住民への配慮まで含めて対応しています。解体後の土地活用に関する相談も受け付けています。
同社が持つ「特定建設業許可」は、業者選びの参考になる情報の一つです。建設業許可には「一般」と「特定」があり、「特定」はより大規模な元請工事を請け負うために、財産状況や技術者の配置において厳しい基準が設けられています。大手ゼネコンが手掛けるような工事に求められる管理体制を備えている、とうかがえます。個人の住宅解体であっても、同様の管理基準のもとで工事が行われるという点は、慎重な工事が求められる場合に安心して任せやすい判断材料と言えます。
- 解体から造成、杭抜きまで外部委託しない自社施工体制
- 大規模工事に対応できる「特定建設業許可」の取得
- 国家資格を持つ1級施工管理技士による現場管理
株式会社Reo
株式会社Reoは、グループ会社で産業廃棄物の中間処理場を保有しています。解体工事で発生した廃棄物を自社グループ内で処理できるため、中間マージンを省き、費用を抑えられます。また、工事期間中は毎日LINEで現場の写真を送るサービスも行っています。施主が遠方に住んでいる場合でも、日々の作業状況を具体的に把握できるため安心です。公共工事も手掛けており、その実績は技術力や安全管理の高さを判断する材料になります。
解体費用の内訳で大きな割合を占めるのが、廃棄物の処分費です。同社のように中間処理施設をグループ内に持つ企業は、この部分を自社でコントロールできるため、構造的に価格競争力が高くなります。加えて、LINEで毎日進捗を報告する取り組みも参考になります。工事が始まると現場の様子が分からず不安になることもありますが、日々の作業内容を写真付きで共有してくれることは、施主にとって大きな安心材料となるでしょう。丁寧な仕事をしているからこそ、状況を公開できるとも考えられます。
- グループ会社が保有する中間処理場によるコスト削減
- LINEを活用した写真付きの日々の進捗報告
- 公共工事の実績に基づく技術力と安全管理
ラーゴムジャパン株式会社
ラーゴムジャパン株式会社は、平成30年に設立された解体工事業者です。会社の設立は比較的新しいですが、代表者をはじめとするスタッフは、業界で10年以上の無事故・無違反の実績を持っています。この実績は、長年の現場経験に裏打ちされた安全管理意識の高さを示しています。また、同社のウェブサイトでは、過去の施工事例が坪数まで含めて具体的に公開されており、仕事内容の透明性が確保されています。こうした点から、初めて解体工事を依頼する方でも、工事の規模や費用感をイメージしやすいでしょう。
会社の設立年が新しい一方で、スタッフに10年以上の無事故・無違反実績がある点は、業者選びの参考になります。これは、経験を積んだ職人が、より顧客に寄り添ったサービスを目指して独立したケースでよく見られる特徴です。会社の歴史だけでなく、実際に工事を担当する「人」の経歴を確認することで、その業者の技術力や安全性をより深く理解できます。設立から日が浅い会社の丁寧な対応と、ベテラン職人の安定した技術力の両方が期待できるため、一つの判断材料として注目してよいでしょう。
- 施主や近隣住民への配慮を重視した丁寧な対応
- 代表者を含むスタッフの10年以上にわたる無事故・無違反の実績
- ウェブサイトでの坪数を含めた詳細な施工実績の公開
塚脇設備株式会社
塚脇設備株式会社は、給排水の設備工事を主な事業とする会社です。そのため、キッチンや浴室といった水回りのリフォームに伴う解体工事を得意としています。単に壊すだけでなく、リフォーム後の間取りや新しい設備の配置を考慮した上で作業を進めるのが特徴です。解体からリフォームまで一貫して依頼できるため、事業者間の連携もスムーズです。
リフォームに伴う解体では、壁や床の中に隠れている水道管や電気の配線を誤って傷つけないよう、特に注意が必要です。その点で、普段から設備工事を手掛けている業者は、建物のどこに何が通っているかをよく理解しています。塚脇設備株式会社のように、配管や配線の構造を把握した上で解体作業を行う業者であれば、工事中の思わぬトラブルのリスクを減らせます。リフォームをスムーズに進めたい場合には、こうした専門知識を持つ業者を選ぶと安心でしょう。
- リフォームやリノベーションを前提とした内装解体
- 給排水設備を熟知した専門スタッフによる施工
- リフォーム後のプランニングを重視した丁寧なヒアリング
株式会社藤商
株式会社藤商は、倉敷市で官公庁の公共工事を継続的に手掛けている建設業者です。国や自治体から大規模な工事を請け負う際に必要となる「特定建設業許可」を取得しており、技術力や経営基盤の安定がうかがえます。「地域への心くばり」を大切にしており、工事中の騒音や粉塵など、近隣への影響を抑えるための配慮を徹底しています。特に住宅が密集するエリアでの解体工事では、こうした姿勢がトラブルの防止につながります。
解体工事では、技術力と同じくらい近隣への配慮が重要になります。その点で、同社が「心くばり」を理念としている点は注目すべきポイントです。「特定建設業許可」は、大規模な工事を任せられるだけの技術力や経営体力があることの客観的な目安になります。こうした技術的な信頼性に加え、近隣住民への配慮という姿勢も明確にしているため、特に住宅街での工事などを安心して任せやすい業者と言えるでしょう。
- 理念である「地域への心くばり」に基づいた現場管理
- 大規模工事に対応可能な「特定建設業許可」の取得
- 官公庁発注の公共工事を継続的に受注
株式会社ケイ・エヌ・ビー
株式会社ケイ・エヌ・ビーは、工場や商業施設といった大規模な建物の解体を得意としています。同社の特徴は、重機の保有数にあります。大型解体機を含む建設機械40台、自走式破砕機23台、車両42台の合計105台を自社で保有しています。これだけの設備を自社でまかなえるため、工期が長く複雑な現場でも、状況に応じて柔軟に対応することが可能です。実際に、延床面積9,000㎡の商業施設や、鉄筋コンクリート造4階建ての建物を6棟まとめて解体するなど、大規模なプロジェクトを多数手掛けています。
大手ゼネコンから継続的に指名を受けているという点は、業者選びの参考になります。大手ゼネコンは、協力会社を選ぶ際に独自の厳しい基準を設けています。工事の技術力はもちろん、安全管理が徹底されているか、会社の経営状態は安定しているかなど、多角的に審査されます。同社が選ばれ続けているということは、それらの厳しい基準を常に満たしていることの表れです。特に工期が長く、関係者も多い大規模プロジェクトでは、こうした信頼性が重要になります。技術力や安全管理体制が客観的に評価されている業者なので、安心して相談しやすいでしょう。
- 建設機械40台、リサイクル機械23台、車両42台の自社保有
- 延床9,000㎡の商業施設など大規模な解体工事の実績
- 大手ゼネコンから継続的に工事を受注
まろんハウス株式会社
まろんハウス株式会社は、不動産取引を専門とする会社です。大きな特徴は、解体工事からその後の土地売却までを一貫して相談できる点にあります。解体後の土地を売却する場合、測量や登記、販売活動など、多くの手続きと専門家とのやり取りが必要です。同社ではこれらの窓口を一本化できるため、依頼者の手間を大幅に減らせます。
解体工事を考える際、その後の土地をどう活用するかは重要なポイントです。まろんハウス株式会社は不動産の専門家であるため、土地の活用まで見据えた提案が期待できます。例えば、地域の市場価格や周辺環境を踏まえ、「売却するべきか」「人に貸すべきか」といった判断の相談に乗ってくれます。ただ建物を壊すだけでなく、土地の価値を下げないための計画を一緒に考えてくれる点は、依頼する上で心強い要素と言えるでしょう。
- 不動産取引を含めた解体工事のワンストップ対応
- 解体後の土地活用に関する専門的な提案力
- 測量や登記など、各専門家とのスムーズな連携体制
倉敷市の解体業者が見つかりませんでした。
業者選びの「5つのポイント」と合わせて確認!よくある質問Q&A
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
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「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
-
それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
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いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
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相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
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いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。




ISO認証の中でも、環境に関する「ISO14001」を長年維持している点は、業者選びの参考になります。この規格を維持するには定期的な審査をクリアする必要があり、相応のコストと手間がかかります。それでも継続しているのは、環境への配慮が会社の基本的な姿勢になっているからと考えられます。解体工事では、アスベストや廃棄物の処理など、一般の方からは見えにくい部分で環境への影響が問われます。こうした国際的な基準をクリアしている業者であれば、見えない部分の管理も安心して任せやすいでしょう。