大阪府寝屋川市の解体業者6社を比較|費用相場と地域の解体事情
寝屋川市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
寝屋川市に所在する6社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「寝屋川市の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「寝屋川市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
寝屋川市の解体工事事情と地域特性
寝屋川市の概要
寝屋川市は、高度経済成長期に大阪のベッドタウンとして急発展しましたが、現在は当時建てられたインフラの老朽化や、木造密集地域の防災対策が大きな課題です。
大阪府の北河内地域に位置する寝屋川市は、京阪本線が市を縦断しており、大阪都心部へのアクセスの良さから昭和30年代以降にベッドタウンとして急速に発展した街です。
かつての農村地帯が大規模に宅地化されましたが、その過程で計画的に整備されたエリアと、昔ながらの農道などを残したまま住宅が建てられたエリアが混在しています。そのため、現在では当時建てられた住宅の老朽化や住民の高齢化が進み、街全体の機能を見直す時期に来ています。
地形・道路事情と解体費用の傾向
市東部の丘陵地では古い擁壁、西部の低地帯では軟弱地盤に注意が必要で、市内全域に広がる狭い道が解体費用を押し上げる主な原因になっています。
- 地形の特徴:市全体が「東高西低」の地形で、東部の香里園駅周辺は丘陵地が広がります。特に昭和40年代頃に造られた古い擁壁は、崩壊のリスクに注意が必要です。一方で西部の淀川・寝屋川沿いは、川が運んだ土でできた軟弱な地盤のため、重機を使う工事では地盤沈下への対策が欠かせません。
- 道路事情:昔の農地がそのまま宅地になった経緯から、市内にはトラックが入れないような幅4m未満の狭い道が迷路のように入り組んでいます。特に萱島地区や池田・大利地区では、工事車両の進入が難しい場所が多く見られます。
- 費用への影響:4トンダンプが入れない現場が多く、小型の2トンダンプで廃材を運び出すしかありません。そのため運搬回数が増え、費用が割高になる傾向があります。また、古い擁壁の補修や造り直しが必要と判断された場合、数百万円単位の追加費用がかかることもあります。
運営者 稲垣寝屋川市のような木造密集地域で、私がこれまで見てきたトラブルで特に多いのが、お隣との境界や外壁に関するものです。「解体中にうちの壁に傷が付いた」といった相談は後を絶ちません。だからこそ、見積もりの段階で、近隣への配慮や養生(ようじょう)の方法について、具体的に説明してくれる誠実な業者を選ぶことが何よりも重要です。
『木造密集地域』の成り立ちと防災上の課題
無秩序な市街地化によって生まれた木造密集地域は、火災が広がりやすく、災害時の避難や消火も難しいため、市の最も重要な防災課題になっています。
寝屋川市は、特に防災上のリスクが高い「香里地区」「池田・大利地区」「萱島東地区」の3つを密集住宅地区に指定し、重点的に対策を進めています。
これらの地域は、昔の狭い農道などがそのまま生活道路になったため、消防車のような緊急車両が入れない、あるいは活動が非常に難しい場所が多く残っているのが実情です。
特に池田・大利地区では、隣の家との隙間がほとんどない木造家屋が連なっており、一度火事が起きると大規模な延焼につながる危険性が指摘されています。だからこそ市は、手厚い補助金制度を設けて、燃えにくい街づくりを後押ししています。
解体工事・空き家対策の補助金
寝屋川市の補助金は、市内全域を対象とする一般制度と、特定の密集住宅地区を対象に最大250万円を補助する手厚い重点制度の二層構造が特徴です。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 老朽建築物等除却補助金(密集住宅地区) | 最大250万円 | 香里、池田・大利、萱島東などの指定された密集住宅地区内の老朽建築物が対象。 |
| 寝屋川市空き家除却補助金 | 工事費の4/5(上限50万円) | 市内全域の1年以上空き家となっている木造住宅が対象。市内業者への発注が必須。除却後の敷地が80㎡以上になることなどの要件あり。 |
※注意:市の公式サイトによると、人気の「老朽建築物等除却補助金」は令和7年度の受付を既に終了しています(2025年12月16日時点)。次年度の活用を考えるなら、年度が替わるとすぐに申請できるよう、早めに準備を始めることが重要です。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
寝屋川市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
解体工事では、建物本体から出る産業廃棄物と、室内に残された家財などの一般廃棄物を厳格に分けて処理することが法律で定められています。
解体工事で出るコンクリートガラや木くずは「産業廃棄物」として、解体業者が法律に則って適正に処理します。
しかし、家の中に残された家具や衣類、食器といった「残置物」は「一般廃棄物」という扱いになり、原則として解体業者は処分できません。
これらの残置物は、工事が始まる前にご自身で寝屋川市のクリーンセンターへ持ち込むか、市の許可を得た一般廃棄物収集運搬業者に依頼して処分する必要があります。解体費用を少しでも抑えるためにも、着工前に家の中を空にしておくことが大切です。
運営者 稲垣寝屋川市での解体工事は、市の最重要課題である『木造密集地域』の防災対策と深く関わっています。特に指定地区では最大250万円という非常に手厚い補助金が用意されているため、対象エリアの方はこの制度の活用が必須です。一方で、丘陵地の擁壁や市内に多い狭い道など、費用が上がりやすい要因も少なくありません。だからこそ、現地の状況を熟知した業者を選ぶことが成功の鍵です。
寝屋川市の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 36,100円 | 24,900~57,300円 |
| 鉄骨造 | 58,200円 | 47,800~73,600円 |
| RC造 | 71,200円 | 56,000~115,400円 |
| 内装解体 | 33,900円 | 15,600~66,000円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
寝屋川市の解体業者一覧
寝屋川市の解体業者、全6社をご紹介します。
有限会社ケイテック
有限会社ケイテックは、大阪府寝屋川市を拠点に解体工事や産業廃棄物の収集運搬を手掛けている会社です。1997年の設立以来、個人住宅からビルや工場といった大規模な建物まで幅広い解体工事を請け負っています。着工前には建物の構造や周辺の状況を調査し、安全に配慮した工法で作業を進めます。また、解体工事で発生した廃棄物の収集運搬も自社で行っています。対応エリアは大阪府をはじめ、京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・三重県の近畿2府4県に及びます。法令に基づきマニフェスト(産業廃棄物管理票)を発行しているため、廃棄物が適正に処理されるプロセスが明確です。解体だけでなく内装や外構工事といった建築関連の事業も展開しているため、解体後の土地活用についても相談できます。
- 小規模な建物からビル・工場まで対応可能な解体工事
- 近畿2府4県に対応する産業廃棄物の収集運搬
- 解体後の内装・外構工事なども一貫して依頼可能
株式会社カンサイ
株式会社カンサイは、1993年に大阪府で創業した建設会社です。事業の柱は、「建設関連事業」と「環境関連事業」の2つです。建設関連事業では、建物の解体から土木工事まで幅広く対応しています。従業員12名のうち、解体工事施工技士が3名、1級・2級土木施工管理技士が合わせて5名在籍しており、専門知識を持つ技術者が現場を管理する体制が整えられています。環境関連事業では、専門的な知見が必要な土壌汚染コンサルティングや汚染土壌の処理を行っています。国から「土壌汚染調査指定調査機関」としての指定を受けているほか、技術士や土壌環境保全士といった難易度の高い国家資格を持つ社員が在籍している点が技術力の裏付けとなっています。
解体工事を進める中で地中から油や有害物質による汚染が見つかるケースは少なくありません。その際、土壌汚染に関する専門知識がない業者だと対応が遅れたり、別途調査会社を探したりする必要が出てきます。カンサイのように自社で調査から対策工事まで一貫して対応できる体制があれば、万が一の問題発生時にもスムーズな対応が期待できます。将来的な土地の売却などを考えた場合にも心強い存在です。
- 土壌汚染対策も手掛ける環境関連事業
- 従業員12名に対し豊富な専門有資格者が在籍
- 大阪・三重・京都を拠点とする事業体制
株式会社スペース・クリエイト
株式会社スペース・クリエイトは、関西地区と東海地区を拠点に住宅や店舗のリフォーム工事を手掛けている会社です。依頼主一人ひとりの家族構成や予算に応じて、アドバイザーが個別にプランを提案します。デザイン性だけでなく建物の安全性も重視しており、専門の技術者による耐震診断も行っています。リフォームを機に安心して暮らせる住まいについてのアドバイスを受けられる点が特徴です。リフォームのほか、解体やエクステリア工事にも対応しています。
リフォームを検討する際、特に築年数が経過した住宅では耐震性が気になる方も多いのではないでしょうか。デザインを新しくするタイミングで建物の構造を専門家に見てもらうことは、この先の安心な暮らしのために重要です。リフォームと耐震診断をまとめて相談できる業者であれば、見た目の美しさと構造的な安全性の両面から最適な提案を期待できます。住まいのことを一つの窓口で相談できるのは依頼主にとって利点です。
- 顧客ごとの個別プランニング
- 関西・東海エリアに対応
- リフォームから解体まで幅広くカバー
株式会社黒潮建設
株式会社黒潮建設は、1973年に大阪府寝屋川市で創業した建設会社です。とび・土工の専門工事業者として50年以上にわたり、多くの現場を手掛けてきました。同社の特徴は、下請け業者として西松建設や鉄建建設といった大手ゼネコンの工事を数多く担当している点です。現在はとび・土工事・解体工事・建築工事・電気工事・産業廃棄物の収集運搬まで事業を広げています。長年の経験と大手企業との取引実績から安心して工事を任せられる1社です。
大手ゼネコンが手掛ける現場では工事の品質はもちろん、安全管理や工期の遵守について厳しい基準が設けられています。そうした現場で長年にわたり下請け業者として選ばれ続けているということは、その厳しい基準を常にクリアしてきたことの証明です。個人の住宅解体などを依頼する場合でも大手企業の現場で培われた高いレベルの安全管理や施工品質を期待できるため、安心して相談しやすい業者の1つです。
- 西松建設など大手ゼネコンとの取引実績
- とび・土工から解体、電気までの一貫対応
- 専門資格を持つ技術者が多数在籍
京阪工業株式会社
京阪工業株式会社は、大阪府寝屋川市を拠点に昭和58年から解体工事を行っている会社です。これまで一般住宅はもちろん、病院・商業ビル・公共施設といった規模の大きな建物の解体も数多く担当してきました。自治体や法人からの依頼も多く、地域に根ざした活動を続けていることがうかがえます。アスベスト除去工事にも対応し、特定建設業許可も保有しているため、専門性が求められる現場でも安心して任せられる業者の一つです。
「特定建設業許可」は依頼主から直接請け負う工事の金額が一定以上になる場合に必要で、取得するには厳しい財産的基礎や技術力が求められます。同社が病院や公共施設などの解体実績を多く持つことからも、その技術力と経営基盤の安定性がうかがえます。個人の住宅解体を依頼する場合でも大規模工事で求められるような厳しい安全管理や工程管理のノウハウが活かされるため、安心して相談できます。
- 住宅、ビル、公共施設など多様な建物に対応
- 寝屋川市を拠点に自治体や企業からの依頼も受注
- アスベスト除去や特定建設業許可など専門性の高さ
功成建設株式会社
寝屋川市の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
-
「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
-
それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
-
相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
-
問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
-
いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。

解体工事を依頼する際、見落としがちなのが「廃棄物がその後どうなるか」という点です。解体業者と廃棄物の収集運搬業者が別の場合、責任の所在が曖昧になることもあります。その点、ケイテックのように解体から収集運搬までを自社で一貫して行う会社は管理体制が明確です。特に廃棄物が正しく処理されたことを証明する「マニフェスト」をきちんと発行している点は、信頼できる業者を見極める上で重要なポイントになります。万が一の不法投棄などのトラブルを避けるためにも、廃棄物処理のプロセスが透明な業者を選ぶことが大切です。