静岡県焼津市の解体業者7社を比較|費用相場と地域の解体事情

焼津市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。

焼津市に所在する7社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。

そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「焼津市の解体費用相場」「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。

下の「焼津市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。

稲垣 瑞稀

この記事の案内人・編集長

稲垣 瑞稀

解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。

目次

焼津市の解体工事事情と地域特性

焼津市の概要

焼津市は、日本有数の水産都市と静岡市のベッドタウンという二つの顔を持ち、近年は空き家の解体や建て替えの動きが活発化しています。

静岡県中部に位置する焼津市は、人口約13.5万人の都市です。古くから遠洋漁業の基地として栄え、焼津漁港は今も全国屈指の水揚げ高を誇ります。

一方で、JR東海道線で静岡市まで約13分という利便性から、焼津駅や西焼津駅周辺はベッドタウンとして発展しました。この「水産都市」と「ベッドタウン」という二面性が、エリアごとに異なる解体工事の需要を生んでいます。

特に旧市街地では、核家族化や一人暮らしの高齢者世帯の増加に伴い、古くなった空き家の解体・建て替えの必要性が高まっています。

地形・道路事情と解体費用の傾向

市内は一見すると平坦ですが、昔ながらの漁師町特有の極端に狭い道や、もともと農道だった不規則な道路が多く、重機の搬入ができるかどうかで解体費用が大きく変わります。

  • 地形の特徴:大部分は平坦な土地ですが、場所によって地盤の性質は様々です。大島・大村地区などでは地下水位が高く地盤が軟弱な傾向があり、北部の高草山山麓(坂本・石脇地区)には土砂災害警戒区域に指定された急傾斜地も存在します。
  • 道路事情:特に旧港周辺の本町・城之腰地区は、漁村特有の家が密集した街並みが残り、4トントラックさえ入れない迷路のような路地が広がっています。また、保福島・大島地区などでは、農道が生活道路になったため、道幅が狭く見通しの悪い角が多いのも特徴です。
  • 費用への影響:重機や大型ダンプが現場に入れない場合、手作業での解体や一輪車で廃材を運び出す作業(小運搬)が必要になり、人件費と工期が大幅に増えます。加えて、狭い道での工事では安全確保のための交通誘導員も必須となり、その費用も見積もりに加算されます。
運営者 稲垣運営者 稲垣

旧港周辺の木造密集地に関するご相談は、最近特に増えています。市の補助金が令和7年度で終わるため、駆け込み需要で腕の良い業者はどんどん予約が埋まっていくでしょう。特に隣家と壁を共有する長屋の解体は、補修範囲を巡るトラブルが非常に多いんです。だからこそ、こうした特殊な現場の経験が豊富で、近隣への説明を丁寧にしてくれる業者を早めに探すことが重要です。

旧漁師町の密集市街地解消と期限付きの解体需要

市が防災の観点から問題視している木造密集地域の解体補助事業が令和7年度で終了するため、対象エリアでは補助金が終わる前の駆け込み需要が高まる可能性があります。

焼津市の解体市場で最も特徴的なのが、旧港周辺(本町・小川地区)の木造家屋が密集するエリアの問題です。この一帯は、遠洋漁業が盛んだった時代に建てられた住まいが密集していますが、時代の変化とともに古い家々がそのまま残る形になりました。

市は防災の観点から、この地域の解体を促す「密集住宅市街地内の木造住宅除却補助」を実施していますが、この事業が「令和7年度(2025年度)で終了予定」と告知されている点が最大のポイントです。

そのため、補助金の終了を前に解体を決断する所有者が増え、2025年後半から年度末にかけて駆け込み需要がピークに達するかもしれません。この地域の工事は、隣家と軒を接する長屋の「切り離し」や解体後の隣家外壁の補修など、高度な技術と近隣への配慮が求められる難易度の高い工事です。

解体工事・空き家対策の補助金

古い空き家の解体を対象とした補助金やブロック塀の撤去助成制度があり、どちらも「工事の契約前に申請する」ことが絶対条件です。

制度名補助金額・率対象・条件
焼津市空き家除却事業補助金対象経費の1/3以内(上限30万円)昭和56年5月31日以前に着工された旧耐震基準の空き家で、1年以上使用されていないもの。焼津市内の業者が施工すること。
ブロック塀等撤去事業補助金条件により異なる(最大20万円~)地震時に倒壊の危険があるブロック塀等で、通学路や緊急輸送路沿いにあるものは手厚い助成が受けられます。

※「焼津市空き家除却事業補助金」の申請期限は2026年2月27日までですが、予算がなくなり次第終了します。また、家屋解体とブロック塀撤去を同時に進める場合、それぞれ補助金を申請できる可能性があります。

※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
焼津市の公式サイトで詳細を見る

廃棄物処理と分別ルール

解体で出た産業廃棄物は隣の藤枝市などの民間処理施設へ運ぶ必要があり、主要道路の渋滞が運搬コストを押し上げる一因になっています。

焼津市内の解体工事で発生したコンクリートガラなどの産業廃棄物は、市のクリーンセンターでは処理できず、許可を持つ民間の処理施設へ搬入しなければなりません。

主な搬入先は隣接する藤枝市や島田市ですが、焼津市とこれらの市を結ぶ主要道路は朝夕の通勤時間帯に慢性的な渋滞が発生します。そのため、ダンプトラックの運搬効率が下がり、運搬費が見積もりに上乗せされやすい、という特徴があります。

運営者 稲垣運営者 稲垣

焼津市での解体工事は、旧港周辺の木造密集地を対象とした市の補助金が令和7年度で終了することを踏まえた計画が大切です。本町・城之腰地区などの狭い道に対応できる技術力と、連棟長屋の切り離しといった特殊な工事の経験を持つ、地域事情に詳しい業者選びが成功の鍵です。

焼津市の解体費用相場

建物構造 坪単価あたりの解体費用 価格幅
木造 30,700 25,200~38,100
鉄骨造 44,000 31,300~68,900
RC造 72,300 59,300~93,800
内装解体 30,700 21,200~43,200

※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。

優良な解体業者の選び方

解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。

当サイト独自の50の調査項目

掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。

調査項目(全50項目)を見る

企業経験・規模 (7)

1,000件以上の実績 500件以上の実績 創業30年以上 従業員30人以上 中間処理場保有 公共工事の経験 重機保有

対応工事 (10)

アスベストレベル1,2除去 ブロック塀 土木工事 リフォーム工事 新築工事 外構工事 火災 杭抜き工事 県外出張 樹木伐採

保有資格 (9)

建設業許可 解体工事業登録 産業廃棄物収集運搬業許可 産業廃棄物処分業許可 石綿作業主任者 建築物石綿含有建材調査者 解体工事施工技士 1級土木施工管理技士 1級建設機械施工管理技士

安全対策・リスク管理 (7)

工事賠償責任保険 違反歴なし 表彰・受賞 現場清掃 ISO認証 電子マニフェスト 地域貢献・ボランティア

顧客対応・サービス (17)

自社ホームページ 無料見積もり 不要品回収 不要品買取 不動産取引 補助金・助成金申請 土地活用 滅失登記 建設リサイクル届 近隣挨拶 翌営業日連絡 クレジットカード 解体ローン SNS 土対応 日祝対応 年中無休

※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。

焼津市の解体業者一覧

焼津市の解体業者、全7社をご紹介します。

株式会社石川建材の公式サイトスクリーンショット

株式会社石川建材

焼津市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

焼津市に拠点を置く株式会社石川建材は、自社で産業廃棄物の中間処理場を保有しています。解体で出た廃棄物の処理を他社に委託する必要がないため、その分の中間マージンを抑えた費用での施工が可能です。また、工事の仕上げも特徴的です。重機を使った解体作業が終わった後に、釘一本やコンクリートの破片が残らないよう、スタッフが手作業で敷地内を丁寧に清掃します。物置のような小さな建物から鉄筋コンクリート造のビルまで、建物の規模や構造を問わず解体工事に対応しています。

スッキリ解体の分析

自社で廃棄物の中間処理場を持っている点は、業者を選ぶ上で注目したいポイントです。通常、解体工事で出た廃棄物は、専門の処理業者に運搬や処理を依頼するため、その分の費用がかかります。同社のように一貫して対応できる体制であれば、その中間コストがかからないため、全体の費用を抑えやすくなります。また、重機での作業後に手作業で清掃を行うという点も参考になります。手間のかかる作業ですが、よりきれいな状態で土地を引き渡したいという姿勢がうかがえます。費用面だけでなく、こうした作業品質も考慮して検討するとよいでしょう。

注目ポイント
  • 自社の産業廃棄物中間処理場で中間コストを削減
  • 釘やコンクリート片を手作業で拾う丁寧な仕上げ
  • 物置からRC造ビルまで幅広い建物に対応
株式会社橋本組の公式サイトスクリーンショット

株式会社橋本組

焼津市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社橋本組は、大正11年(1922年)に創業した総合建設企業、いわゆる「ゼネコン」です。公共施設や工場、個人住宅まで、建設計画全体の企画・設計から施工管理までを一貫して手掛けています。社内には1級建築士や1級施工管理技士といった国家資格を持つ技術者が多数在籍。さらに、品質管理の国際規格「ISO9001」と、環境マネジメントの国際規格「ISO14001」の両方を取得しています。近年では大阪・関西万博のパビリオン建設も担当しています。こうした実績から、大規模で複雑なプロジェクトに対応できる組織体制が整っているといえるでしょう。

スッキリ解体の分析

橋本組は、一般的に「ゼネコン」と呼ばれる総合建設企業です。単に建物を解体したり建設したりするだけでなく、プロジェクト全体の計画、設計、各種手続き、そして現場の管理までをまとめて請け負う役割を担います。ISO9001(品質)と14001(環境)を両方取得している点は、組織としての管理体制がしっかりしているかを判断する上での一つの目安になります。そのため、個別の住宅解体だけを依頼するよりは、「工場を解体して跡地に新しい施設を建てたい」といった、解体後の計画まで含めた大規模な相談に適しているでしょう。複雑な条件が絡む工事ほど、同社のような総合的な管理能力が求められます。

注目ポイント
  • 大正11年(1922年)創業の総合建設企業(ゼネコン)
  • 品質(ISO9001)・環境(ISO14001)の国際規格認証を取得
  • 大阪・関西万博のパビリオン建設といった大規模工事の実績
砂川興業株式会社の公式サイトスクリーンショット

砂川興業株式会社

焼津市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

焼津市に拠点を置く砂川興業株式会社は、解体工事を中心に土木や外構工事も手掛けています。公共工事を受注している実績もあります。古い家を解体した後の土地の造成や、駐車場の設置といった工事も一貫して依頼できるのが特徴です。同社では社長や従業員がブログやSNSで日々の業務内容や社内の様子を発信しているため、会社の雰囲気を事前に確認できます。また、ホームページ上では「少しでも安く済ませたい」といった顧客の率直な疑問にも一つひとつ回答しています。

スッキリ解体の分析

多くの業者が技術力や実績をアピールする中で、ブログなどを通じて会社の雰囲気を伝えている点は、業者選びの参考になります。家の解体を依頼する側にとって、どんな人が作業を担当するのかは気になる点ではないでしょうか。日々の活動を発信するブログがあれば、事前にスタッフの人柄や仕事への姿勢をうかがえます。特に初めて解体工事を依頼する方にとっては、問い合わせをする前に会社の様子がわかるだけでも、安心感につながるかもしれません。

注目ポイント
  • 社長と従業員によるブログやSNSでの情報発信
  • 解体から造成、外構工事まで対応する事業範囲
  • 公共工事の受注実績
株式会社トリルの公式サイトスクリーンショット

株式会社トリル

焼津市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社トリルは、焼津市で20年以上にわたり、建設業界を支えてきた会社です。事業の中心は、建設現場に欠かせない仮設足場のリース・販売です。長年、建設会社や工務店など、安全基準に厳しいプロの現場で作業を行ってきた経験が、同社の解体工事の基礎になっています。足場の組み立てから解体、その後の産業廃棄物収集運搬まで一貫して任せられます。木造だけでなく、RC造など様々な構造の建物に対応しています。

スッキリ解体の分析

解体工事で最も大切なことの一つが、安全な足場を組むことです。作業員の安全確保はもちろん、近隣への部材の飛散を防ぐという重要な役割もあります。株式会社トリルは、この足場事業を専門としてきました。厳しい基準が求められる建設のプロを相手に、長年安全な作業環境を提供してきた実績は、解体工事を依頼する上での安心材料になるでしょう。プロ向けの仕事で培われた安全管理や段取りのノウハウは、一般の住宅解体でも同様に活かされると考えられます。

注目ポイント
  • 20年以上続く建設現場向けの仮設足場事業
  • 足場施工で培われた高い水準の安全管理
  • 解体から土木、新築、外構までの一貫対応
株式会社静浜建工の公式サイトスクリーンショット

株式会社静浜建工

焼津市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

2013年に焼津市で創業し、これまで戸建て住宅から公共施設まで500件以上の解体工事を手掛けています。静岡県内を中心に、愛知県や神奈川県といった近県での工事にも対応可能です。同社は作業の効率化と重機の操作技術の向上に継続的に取り組んでおり、それが工事費用の削減につながっています。「旧上長尾交番」の解体といった公共工事を担当した実績は、技術的な信頼性を判断する上での一つの目安となるでしょう。

スッキリ解体の分析

「費用が安い」と聞くと、少し不安に感じるかもしれません。大切なのは、なぜ安くできるのかという理由です。この会社は「作業の効率化」と「技術の向上」をその理由として挙げています。焼津市だけでなく愛知県や神奈川県まで対応しているということは、それだけ多くの現場を経験しているといえるでしょう。多様な現場で培われたノウハウが作業をスムーズにし、結果として工期の短縮やコスト削減につながっていると考えられます。

注目ポイント
  • 創業10年で500件以上の施工実績
  • 静岡・愛知・神奈川の3県に対応
  • 作業の効率化によるコスト削減への取り組み
株式会社中森工業の公式サイトスクリーンショット

株式会社中森工業

焼津市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社中森工業は、焼津市を拠点に年間100件以上の解体工事を手掛けている会社です。この会社の特徴は、一人のスタッフが解体作業から廃材の運搬まで、複数の工程を担当できる「多能工」である点です。担当者が工程ごとに入れ替わることが少ないため、依頼者からの要望が現場の作業員に直接伝わりやすく、担当者間の認識のずれが起きにくい体制です。木造家屋から鉄骨造のビルまで、さまざまな構造の建物に対応しています。

スッキリ解体の分析

解体工事では「担当者に伝えた要望が、現場の作業員にまで伝わっていなかった」という意思疎通の問題が起こることがあります。その点、中森工業のように一人のスタッフが多くの工程を担当する体制は、安心材料の一つになります。工事の全体像を理解したスタッフが常に現場にいるため、細かな要望への対応や、予期せぬ問題が起きた際の判断もスムーズに進むことが期待できます。業者を選ぶ際には、こうした現場の体制も確認しておくとよいでしょう。

注目ポイント
  • 近隣への配慮を重視した施工
  • スタッフ全員が解体から運搬まで担当する多能工制
  • 年間100件以上の安定した施工実績
光輝株式会社の公式サイトスクリーンショット

光輝株式会社

焼津市
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

光輝株式会社は、2013年に創業した解体業者です。解体工事のほか、土木工事やエクステリア工事にも対応しています。事業内容に不動産業も含まれている点が特徴です。そのため、解体後の土地売却や活用といった次のステップについても、一貫して相談できる可能性があります。地域での小規模な工事も手掛けています。

スッキリ解体の分析

事業内容に「不動産業」が含まれている点は、業者選びの参考になります。例えば、解体後の土地を売りたい、駐車場にして活用したい、といった計画がある場合、不動産の専門知識を持つ業者にまとめて相談できるのは心強い点です。依頼を検討する際には、不動産事業の具体的なサービス内容や、宅地建物取引業の許可を取得しているかどうかを直接確認してみるとよいでしょう。

注目ポイント
  • 解体、土木、エクステリア、不動産まで対応する幅広い事業
  • 地域に根差した小規模工事への対応
  • 2013年創業、従業員10名の組織体制

焼津市の解体業者が見つかりませんでした。

静岡県の市区町村一覧

解体業者の選び方でよくある質問

「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?

「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。

建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。

しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。

解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?

それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。

同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。

例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。

また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。

このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。

もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?

いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。

廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。

不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。

  • 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
  • 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
  • 書面での契約を交わしていない場合

上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。

相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?

相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう

インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。

あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。

また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。

ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?

問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。

解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。

ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。

また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。

ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。

解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?

いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。

解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。