東京都昭島市の解体業者4社を比較｜費用相場と地域の解体事情
昭島市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
昭島市に所在する4社を、50の独自項目（対応工事・保有資格・安全対策など）で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「昭島市の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「昭島市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。
昭島市の解体工事事情と地域特性
昭島市の概要
昭島市は、東京都内で唯一、水道水の100%を深層地下水で賄っており、大規模な再開発が進む多摩地域の中核都市です。
昭島市は多摩地域にあり、かつて昭和飛行機工業の企業城下町として発展した歴史を持つ街です。現在では首都圏の物流拠点としての役割も担っています。
最大の特徴は、都内の市町村で唯一、水道水源の全てを深層地下水で賄っている点です。この豊かな水資源を守るための環境への配慮が、市の重要な方針になっています。
2025年現在は、駅北口エリアで大規模な再開発プロジェクトが進んでおり、街の姿が大きく変わろうとしています。
地形・道路事情と解体費用の傾向
市内は主に二つの段丘で構成され、その境界にある崖線（ハケ）周辺では擁壁や湧水への対策が解体費用に影響します。
- 地形の特徴：昭島市の地形は、北部の「立川段丘」と南部の「拝島段丘」という二層構造が特徴です。この二つの段丘の境界や多摩川へ落ち込む斜面は「ハケ」と呼ばれる崖線で、湧水が豊富な一方、一部は土砂災害警戒区域に指定されています。地盤は「加住礫層」という非常に強固な層が基盤にあり、建物の基礎杭が深く打設されているケースがあります。
- 道路事情：江戸街道や奥多摩街道といった幹線道路をのぞくと、昔ながらの狭い道が多く、特に拝島段丘のハケ下のエリアは道が入り組んでいます。また、市内では「くじら祭」などのイベント時に大規模な交通規制が敷かれることもあります。
- 費用への影響：崖線（ハケ）に近い土地では、擁壁の健全性診断や補強工事に追加費用がかかる可能性があります。地下水位が高い拝島段丘エリアでは、基礎解体時に湧水対策が必要になることも。強固な地盤に打たれた基礎杭の撤去や、狭い道での小型重機の使用、トラックの台数が増えること（小運搬）は、解体費用が上がる要因です。
運営者 稲垣昭島駅北口の再開発は、周辺の解体工事の見積もりに直接影響しています。私の経験上、こういう大規模工事の近くでは「渋滞による時間ロス」や「職人・重機の手配の難しさ」を理由に、通常より高めの金額を提示する業者もいます。だからこそ、複数の業者から見積もりを取り、その金額の根拠をしっかり説明してくれる会社を選ぶことが大切です。
2025年の大規模再開発と解体工事への影響
昭島駅北口の「フォレスト・イン昭和館」跡地で進む巨大物流施設の建設が、市内の交通渋滞や資材・人件費高騰の要因になっています。
2025年の昭島市で解体工事を計画する上で最も注意すべきは、昭島駅北口の昭和飛行機工業エリアで進む大規模再開発です。長年市民に親しまれた「フォレスト・イン昭和館」が解体され、跡地には日本最大級の物流施設「GLP ALFALINK 昭島」の建設が進んでいます。この巨大プロジェクトは、市内の解体・建設市場に大きな影響を与えています。
解体ガラを運び出す大型車と建設資材を運び込む車両が新昭和通りなどの幹線道路に集中し、慢性的な交通渋滞が発生。これにより、他の現場へのダンプや重機の移動効率が悪くなり、工期の遅れやコスト増につながる可能性があります。
加えて、この大規模工事が多摩地域の作業員や重機を大量に吸収しているため、中小規模の工事では人材や資材の手配が難しくなり、価格が高騰する傾向があります。周辺で解体工事をする際は、工事車両ルートを避けた搬出入計画を立て、近隣住民へ「GLPの工事とは無関係です」と丁寧に説明することが大切です。
解体工事・空き家対策の補助金
昭島市には一般的な老朽空き家解体補助金は無く、旧耐震基準の木造住宅の除却や、危険なブロック塀の撤去が主な補助対象です。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 木造住宅耐震改修等補助制度（除却） | 費用の1/3以内、上限50万円 | 1981年5月31日以前に着工された旧耐震基準の木造住宅で、耐震診断の結果「倒壊の可能性がある」と判定されたもの。 |
| ブロック塀等安全対策補助金制度 | 撤去費用の2/3（上限12万円）など | 高さ1.2m以上で、通学路や避難路沿いにある危険なブロック塀や万年塀。 |
昭島市には、単に「古くなった空き家」という理由だけで利用できる解体補助金制度はありません。木造住宅の除却補助金を利用するためには、まず市の補助制度を使って耐震診断を受ける必要があります。2025年度の申請期限は11月28日と非常に短いため、対象となる場合は早めの対応が必要です。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
昭島市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
市の清掃施設（環境コミュニケーションセンター）は産業廃棄物の持ち込みが一切できないため、専門の民間処理施設を利用する必要があります。
解体工事で出たコンクリートガラ、木くず、石膏ボードといった産業廃棄物は、市民向けのゴミ処理施設「環境コミュニケーションセンター」への持ち込みが固く禁じられています。そのため、解体業者は立川市や武蔵村山市など、近隣の民間中間処理施設へ運んで処分します。
多摩地域は最終処分場まで距離があるため、運搬費を抑えるには、現場での徹底した分別でリサイクル率を高めることが重要です。もしご自身で内装材などを解体した場合でも、それらは産業廃棄物として適切に処理する必要があるので注意してください。
運営者 稲垣昭島市での解体工事は、水道水源である貴重な地下水への配慮が絶対条件です。それに加え、2025年現在は昭和飛行機エリアの大規模再開発が市内の交通や建設市場に与える影響を考え、余裕を持った工期と搬出入計画を立てることが成功の鍵です。補助金は対象が限られるため、旧耐震基準の建物や危険なブロック塀がある場合は、期限を確認した上で活用を検討しましょう。
昭島市の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 36,600円 | 28,000～56,000円 |
| 鉄骨造 | 58,100円 | 41,200～82,200円 |
| RC造 | 78,000円 | 78,000～78,000円 |
| 内装解体 | 39,400円 | 15,200～63,500円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
昭島市の解体業者一覧
昭島市の解体業者、全4社をご紹介します。
株式会社丸喜商店
株式会社丸喜商店は、遺品整理を専門としています。そのため、相続や実家の売却に伴う家財整理から小規模な木造解体まで、一貫して任せられます。遺品整理士の資格を持つスタッフが在籍しており、家財の扱いに慣れているのが特徴です。また、古物商の許可も取得しているため、骨董品やまだ使える家財などの買い取りも可能です。買取金額を解体費用に充てることで、施主の負担を軽減できる場合があります。解体だけでなく、その前段階の片付けから相談したい場合に適した業者です。
- 遺品整理士の有資格者が在籍
- 古物商許可を保有し、不用品や骨董品の買取に対応
- 家財整理から解体まで、まとめて依頼できる体制
有限会社エコプラン
有限会社エコプランは、埼玉県入間市に自社の「産業廃棄物中間処理施設」を所有しています。そのため、解体工事で発生した廃棄物の収集運搬からリサイクルまでを、すべて自社で完結できる体制が整っています。外部業者への中間マージンが発生しないため、解体費用を抑えやすいという利点があります。また、自社で一貫して管理することで廃棄物の処理工程が明確になり、不法投棄といった心配もありません。処理施設は入間インターから5分という場所にあり、効率的な運搬にもつながっています。
解体工事を依頼する際、費用だけでなく「建物から出た廃棄物が適切に処理されるか」という点は大切な確認項目です。同社のように自社で中間処理施設を持っている業者であれば、廃棄物処理を他社に委託する必要がありません。自分の建物の廃棄物が、最終的にどこでどのように処理されるかまで、責任の所在がはっきりしている点は、依頼する側にとって安心材料の一つになります。費用を抑えやすいことと、適正な処理を両立したい場合に、検討する価値のある業者です。
- 埼玉県入間市に自社の産業廃棄物中間処理施設を保有
- 解体から廃棄物処理までの一貫体制による中間マージンの削減
- 廃棄物の処理プロセスが明確で不法投棄などのリスクを軽減
SRC建設株式会社
SRC建設株式会社は、個人の施主だけでなく、大手建設会社やデベロッパーからの依頼を多く請け負っています。業者間の取引が多いため、同社の現場管理能力を示している一つの要素となります。解体工事では、近隣住民への配慮や工事全体の安全管理が重要になりますが、同社は「壊した後どうするか」という視点で現場を運営しています。そのため、工事を円滑に進める調整力が、取引先企業から評価されています。
建設会社などが解体工事を発注する際、技術力と同じくらい「現場を問題なく完了させる管理能力」を重視します。工事中に近隣トラブルが起きたり、予定が遅れたりすると、その後の新築工事など全体に影響が出てしまうからです。同社が業者間の取引を中心に事業を行っているのは、こうした元請け企業の期待に応えてきた実績の表れです。現場での着実な仕事ぶりが評価されている業者といえます。
- 大手建設会社やデベロッパーなど業者間取引が中心
- 広範囲の工事に対応できる許可と組織体制
- 近隣への配慮や安全管理を重視した現場運営
EQJ株式会社
EQJ株式会社は、アスベストなど有害物質の除去を専門とする解体業者です。大きな特徴は、粉塵の飛散を防ぐための技術を自社で開発している点にあります。特許（特許第6829433号）を取得したエアシャワー「MAX SHOWER」をはじめとする独自の機材を使い、作業現場から外部への有害物質の漏洩リスクを低減させています。こうした技術があるため、特に厳しい安全管理が求められる施設での工事も数多く手掛けています。
解体工事、特にアスベスト除去では、法律で定められた基準を守るのは当然のことです。EQJ株式会社が他と異なるのは、その基準をクリアするだけでなく、さらに安全性を高めるための技術を自ら開発している点です。特許技術を持つことは、既存の方法だけでは不十分だと考え、より良い方法を追求した結果と判断できます。例えば、目に見えないアスベストの粉塵が作業服に付着し、現場の外に持ち出される危険性も考えられます。同社の技術はそうした細かなリスクまで想定して対策を講じているため、住宅地や学校の近くなど、特に慎重さが求められる現場の工事も安心して任せやすいでしょう。
- 特許を取得した粉塵除去装置など独自の安全対策技術
- アスベストやダイオキシンなど有害物質の除去工事に特化
- 厳しい安全基準が設定されている施設での施工実績
昭島市の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき？
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「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか？
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それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代（借りる費用）がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか？
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いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか？
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相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物（不用品）の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体
【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの？費用はいくらかかる？ 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか？
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか？
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いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。
解体工事では、家の中に残された家財は「残置物」として扱われ、その処分費用が上乗せされるのが一般的です。しかし、遺品整理を専門とする同社の場合、まず家財を丁寧な仕分けから始めます。遺品整理士の目で価値があるかを判断し、古物商として買い取れるものは買い取る、という流れです。すべてを廃棄物として処分するのではなく、価値あるものを見つけてくれるため、結果的に解体にかかる総費用を抑えられる可能性があります。思い出の品をただ処分するのではなく、きちんと価値を見極めてほしいと考える方にとって、安心できる選択肢の一つになるでしょう。