東京都町田市の解体業者9社を比較｜費用相場と地域の解体事情
町田市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
町田市に所在する9社を、50の独自項目（対応工事・保有資格・安全対策など）で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「町田市の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「町田市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。
町田市の解体工事事情と地域特性
町田市の概要
町田市は多摩丘陵の谷戸（やと）地形で発展した人口約43万人の都市で、神奈川県との経済的な結びつきが強いのが特徴です。
東京都の多摩地域南部にある町田市は、人口約43万人の都市です。高度経済成長期に都心のベッドタウンとして、多摩丘陵の「谷戸」と呼ばれる谷状の地形を切り開いて開発された歴史があります。
この成り立ちから、市内には坂道や高低差が多いのが大きな特徴です。地理的には神奈川県に深く入り込む形のため、経済圏や生活圏は都心部よりも横浜市や相模原市といった神奈川県側との結びつきが深くなっています。
人口はわずかに減っていますが、世帯数は増えており、核家族化や一人暮らし世帯の増加が進んでいる状況です。
地形・道路事情と解体費用の傾向
多摩丘陵の谷戸地形が原因で急な坂道や狭い道路が多く、重機の搬入が難しいため解体費用は高くなる傾向にあります。
町田市の解体費用を考える上で、この特有の地形と道路事情が最大のポイントです。丘を削り谷を埋めて宅地を造ったものの、昔ながらの農道などがそのまま生活道路として使われ、道が拡幅されないまま残ったという背景があります。
- 地形の特徴：多摩丘陵が浸食されてできた「谷戸」という複雑な谷地形が街の土台です。だからこそ、道路と敷地に高低差がある「雛壇造成」の住宅地が市内各所に見られ、特に成瀬台や東玉川学園エリアがその典型です。
- 道路事情：玉川学園エリアの「コロコロ坂」に代表される急勾配の坂や、4tトラックが入れない狭い道が網の目のように広がっています。小野路町や野津田町などでも、現場の目の前の道が極端に狭いケースは珍しくありません。
- 費用への影響：重機や大型ダンプが現場に入れないと、小型の2t車で廃材を何度も往復して運び出す「小運搬」作業や、時には全て手作業で壊す「手壊し解体」が必要になります。これらは工期を延ばし人件費を増やすため、結果的に解体費用の坪単価を押し上げる大きな要因です。
運営者 稲垣団地再生エリアの工事では、近隣住民の方への配慮が特に重要になります。私がこれまで見てきた事例でも、騒音や粉塵でトラブルになるケースは少なくありません。だからこそ、見積もりの段階で『具体的な養生（ようじょう）の方法』や『工事時間帯のルール』を丁寧に説明してくれる業者を選ぶのが、失敗しないためのポイントです。
巨大団地の再生事業と解体工事の特殊性
市内に数多くある昭和40年代に建てられたマンモス団地が一斉に老朽化し、建て替えや一部解体（減築）による大規模な解体需要が生まれています。
町田市の街並みを象徴するのが、高度経済成長期にできた木曽山崎団地や鶴川団地などの巨大団地群です。建設から半世紀以上が過ぎ、建物の老朽化と住民の高齢化が深刻化しており、市やUR都市機構が主導する「団地再生」が大きなテーマになっています。
例えば鶴川団地の中心部では、店舗が入った建物を解体し、商業施設と住居をまとめた新しい高層棟へ建て替える計画が進んでいます。これは数年から10年単位で続く事業で、膨大なコンクリートガラやアスベスト（石綿）を含む建材の処理が必要になります。
一方で、木曽山崎団地のように高齢化率が約50%に達する場所では、全ての建物を残すのではなく、一部を解体して空いた土地に給食センターや医療・福祉施設を誘致する、といった街の機能転換が進められています。
こうした団地の解体は、すぐ隣で住民が生活する中で進めるため、騒音や粉塵対策に特別な配慮が求められます。加えて、プレキャストコンクリート工法という特殊な建て方が多く、解体手順を間違えると倒壊リスクもあるため、専門技術と緻密な計画が不可欠です。
解体工事・空き家対策の補助金
町田市には、古い耐震基準の木造住宅の解体や、危険なブロック塀の撤去を対象とした助成制度があります。
町田市では、防災や安全確保を目的として、解体工事に使える補助金制度を設けています。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 木造住宅の除却工事助成制度 | 工事費の1/2（上限50万円） | 1981年5月31日以前に着工された旧耐震基準の木造住宅で、市の簡易耐震診断で倒壊の可能性があると判定されたもの。 |
| ブロック塀等撤去事業助成金 | 上限30万円（撤去する塀の長さ等に応じて算定） | 道路に面し、道路面からの高さが1mを超えるコンクリートブロック塀、大谷石塀など。 |
これらの助成金を利用するには、必ず工事の契約や着工の前に市へ申請し、交付決定を受けなければなりません。工事が終わってからの事後申請は認められないため、注意が重要です。特にブロック塀の助成は、坂の多い町田市の実情に合った制度です。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
町田市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
市内に産業廃棄物の最終処分場がないため、解体で出た廃棄物の多くは市境を越え、神奈川県相模原市の処理施設へ運搬されます。
町田市の解体工事で出たコンクリートガラや廃木材といった産業廃棄物は、市内の処理施設では受け入れていません。だからこそ、地理的に近く多くの処理施設がある神奈川県相模原市まで運ぶのが一般的です。
この「越境処理」が町田市の物流の大きな特徴です。運搬を依頼する業者は、東京都と神奈川県（または相模原市）の両方で産業廃棄物収集運搬業の許可を持っている必要があります。
無許可での運搬は法律違反であり、業者を選ぶ際には許可の有無を必ず確認することが重要です。
運営者 稲垣町田市での解体工事は、谷戸地形による急坂や狭い道への対応力、そして現在進んでいる巨大団地の再生事業という大きな流れを理解することが大切です。補助金をうまく活用し、神奈川県側への廃棄物運搬ルートをしっかり持っている、地域事情に詳しい業者を選ぶことが成功の鍵です。
町田市の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 36,300円 | 26,100～69,700円 |
| 鉄骨造 | 40,500円 | 28,800～55,000円 |
| RC造 | 115,600円 | 115,600～115,600円 |
| 内装解体 | 39,300円 | 15,400～79,500円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
町田市の解体業者一覧
町田市の解体業者、全9社をご紹介します。
株式会社スバル建設
株式会社スバル建設は、町田市を拠点に事業を展開する建設会社です。同社の特徴は、解体工事だけでなく、宅地造成、新築、リフォーム、不動産売買の仲介まで、一貫して対応できる点にあります。不動産取引や環境事業を専門とするグループ会社があるため、それぞれの工程で別の業者を探す必要がありません。これにより、依頼者は一つの窓口で相談を進められ、各工程がスムーズに連携できます。また、従業員の福利厚生を重視している点も特徴の一つです。
- 解体から不動産売買まで、土地活用に関する幅広い事業領域
- 不動産や環境分野を専門とするグループ会社との連携体制
- 従業員の福利厚生を重視した経営方針
内藤産業株式会社
内藤産業株式会社は、1972年から町田市で廃棄物処理業を営んでいます。その長年の経験を活かし、解体工事から廃棄物の収集運搬、リサイクルまでをすべて自社で一貫して行っているのが特徴です。外部の業者を挟まないため、中間費用が発生しません。また、廃棄物がどのように処理されるか最後まで自社で管理できるため、不法投棄の心配がない体制を整えています。品質を重視する方針から、ウェブサイト上であらかじめ「工期は少し長めになる」と公表しており、その姿勢から丁寧な仕事を期待できます。
「品質を優先するため、工期は少し長めになります」と事前に伝えている点は、業者選びのひとつの判断材料になります。工事を急ぐあまり、安全対策や廃棄物の適切な分別が疎かになるケースもあるためです。解体工事で出た廃棄物の処理責任は、法律上、工事を依頼した施主（お客様）にあります。万が一、依頼した業者が不法投棄をした場合、施主が罰せられる可能性もゼロではありません。解体から廃棄物の最終処分まで一貫して自社で管理している同社のような体制は、そうした法的なリスクへの不安を減らしたい方にとって、安心できる点と言えるでしょう。
- 解体から最終処分まで管理し不法投棄を防ぐ自社一貫体制
- 品質と安全性を優先するため工期を長めに設定する方針
- 見積もりから工事完了まで一人の担当者が窓口を務める体制
株式会社勇
株式会社勇には、「建築物石綿含有建材調査者」という国家資格を持つ担当者が在籍しています。2022年4月からアスベストの事前調査報告が義務化されましたが、同社では有資格者が法令に沿って調査から除去までを一貫して行います。これにより、施主が意図せず法令違反を問われるリスクを避けることができます。見積もりにおいても、安全対策に関わる費用を省略せず適切に計上する方針です。木造からRC造まで、建物の種類を問わず対応しています。
古い建物を解体する際、アスベストの扱いは多くの方が不安に感じる点です。特に近年は法律が厳しくなり、もし適切な調査や報告を怠ると、工事を依頼した施主にも責任が及ぶ可能性があります。業者を選ぶ際に一つの目安となるのが、「建築物石綿含有建材調査者」という国家資格を持つ専門家がいるかどうかです。有資格者が在籍する会社であれば、複雑な法的手続きをまとめて任せられます。専門知識に基づいてアスベストの有無を正確に判断し、安全な方法で除去してくれるため、施主や近隣住民を健康リスクから守ることにもつながります。解体業者を選ぶことは、ご自身を法的なトラブルから守るための選択でもあると言えるでしょう。
- 国家資格「建築物石綿含有建材調査者」が在籍
- 法令に基づいたアスベストの事前調査と適切な除去
- 安全対策に必要な費用を明確に含んだ見積もり
ホームテクト株式会社
ホームテクト株式会社は、不動産業を母体とする会社です。そのため、建物をただ解体するだけでなく、その後の土地活用や売却までを見据えた計画を立てることを得意としています。「古家を解体して、できるだけ高く土地を売りたい」といった要望に対して、不動産と建設の両方の観点から相談に応じることが可能です。土地の査定から解体、造成、売却、新築までを一貫して任せられるため、複数の業者とやり取りする手間が省ける点も特徴です。
解体後の土地を売却したり、新たに家を建てたりする予定がある場合、不動産に詳しい業者を選ぶことも一つの方法です。不動産市場の動向を理解している業者であれば、より良い条件で土地を売却できるタイミングから逆算して、解体時期を提案してくれることもあります。解体工事そのものだけでなく、その後の資産計画まで含めて相談できる業者であれば、より広い視点で計画を立てることができ、安心して任せやすいでしょう。
- 不動産の視点から解体後の土地活用まで含めた計画を提案
- 土地の査定から解体、造成、売却、新築まで一社で対応
- 各工程の窓口が一本化されるため施主の手間を軽減
アスベックス株式会社
アスベックス株式会社は、アスベスト除去を専門とする会社として設立されました。そのため、解体工事においては、アスベストの飛散防止など安全管理に関する専門的な知識を有しています。同社のもう一つの特徴は、解体だけでなく、建築、不動産、電気設備などグループ全体で8つの事業を手掛けている点です。これにより「解体した土地を売りたい」「跡地に家を建てたい」といった解体後の計画についても、まとめての相談が可能です。子会社が不動産仲介も行っているため、土地の売却などをスムーズに進められます。
解体工事では、アスベストの有無やその処理方法が非常に重要になります。その点、アスベスト除去を専門としてきた会社であれば、目に見えないリスクへの対応も安心して任せやすいでしょう。また、解体後の土地活用まで考えている場合に、同社の事業内容は参考になります。通常、解体は解体業者、土地売却は不動産業者と、それぞれ別の会社に依頼する必要があります。同社のように、グループ内で不動産や建築まで対応できる会社であれば、窓口が一つで済むため、依頼者の手間が減り、計画がスムーズに進みやすいという利点があります。
- アスベスト除去の専門知識に基づいた解体工事
- 解体・建築・不動産など8事業のグループ内連携
- 解体後の土地売却から新築まで一貫した相談が可能
有限会社アグリゲイトガーデン
有限会社アグリゲイトガーデンは、1978年の創業以来、造園と外構工事を専門に手掛けてきた会社です。庭のリニューアルに伴い、不要になった物置やウッドデッキ、木造の離れといった付属物の解体・撤去も行っています。この会社の大きな特徴は、単に解体するだけでなく、その後の土地活用まで一貫して相談できる点です。解体後のスペースをどのように活用したいかという計画段階から相談に乗っており、庭やテラスの新設まで任せられます。
解体後に庭やテラスを新しくつくる計画があるなら、庭づくりの専門知識を持つ業者に解体を依頼するのも一つの方法です。なぜなら、解体後の庭づくりでは、土の状態がとても重要になるからです。重機で地面をむやみに踏み固めてしまうと、植物が育ちにくくなったり、水はけが悪くなったりする場合があります。その点、造園の専門家であれば、後の植栽計画を考慮しながら、土壌へのダメージを最小限に抑える解体作業が期待できます。解体から新しい庭の完成まで、安心して見届けられるでしょう。
- 1978年創業、造園と外構工事を専門とする実績
- 物置、ウッドデッキ、離れなど庭まわりの解体・撤去に対応
- 解体後の庭づくりやテラス設置など、跡地活用の提案
大里興業有限会社
大里興業有限会社は、1970年から50年以上にわたり町田市で事業を営んでいる解体業者です。大きな特徴は、自社でリサイクルプラントを保有している点です。解体工事で発生したコンクリートや瓦などをプラントで処理し、「瓦砕石」といった再生資源として販売まで行っています。通常は費用をかけて処分する廃材を資源として売却できるため、その分、施主が負担する廃棄物処理費用を抑えることにつながります。長年地域に根ざしてきた業者として、町田市の地理や環境をふまえた工事が期待できます。
解体業者を選ぶ際、工事で出た廃材をどのように処理しているかは一つの参考になります。同社はリサイクルプラントを持ち、廃材を「瓦砕石」という製品にして販売まで手掛けています。これは、ただ処分場で廃材を処理するのとは異なり、廃材そのものに新しい価値を与えているということです。施主にとっては、廃材の処分費用が削減できるため、結果的に解体全体の費用を抑えやすくなります。環境への配慮とコスト削減を両立したいと考える方にとって、検討しやすい業者といえるでしょう。
- 町田市で50年以上の事業実績
- 解体廃材を再生・販売する自社リサイクルプラント
- 廃材リサイクルによる解体費用の削減
株式会社新榮
株式会社新榮は、町田市を中心に活動する解体業者です。代表である篠崎兄弟が、直接現場の管理から顧客対応までを行っています。同社の特徴は、解体工事の様子を見ていた近隣住民から、直接次の工事依頼を受けるケースがある点です。これは、丁寧な作業はもちろん、現場の整理整頓やスタッフの対応といった日々の姿勢が、周辺から客観的に評価されている結果と考えられます。広告に頼らず、実際の仕事ぶりで信頼を築いているため、特に近隣への配慮を重視して業者を選びたい方にとって、検討すべき選択肢の一つです。
「工事現場を見た近隣の方から次の依頼が来る」という事実は、業者の信頼性を判断する上で参考になります。通常、解体工事は騒音やトラックの出入りなどで、近隣にとっては迷惑な存在となりがちです。それにもかかわらず、その様子を日々見ていた住民が「自分の家の工事もお願いしたい」と依頼するのは、技術的な安心感だけが理由ではないでしょう。職人の日々の挨拶や、現場周辺の清掃といった、データには表れない細やかな配慮が信頼につながっていると考えられます。施主が最も心配する近隣トラブルのリスクを減らす上で、こうした現場での姿勢は、一つの重要な判断材料になります。
- 現場の施工を見た近隣住民からの直接依頼実績
- 騒音や粉塵、清掃などトラブルを未然に防ぐ近隣配慮
- 代表兄弟が直接対応する地域に根差した経営体制
合同会社市川興業
町田市の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき？
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「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか？
-
それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代（借りる費用）がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか？
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか？
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相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物（不用品）の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体
【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの？費用はいくらかかる？ 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか？
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか？
-
いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。
解体工事を依頼する際、「この土地を今後どうしようか」と悩む方は少なくありません。売却するのか、新しい家を建てるのか、あるいは駐車場などにして貸し出すのか、選択肢は様々です。スバル建設の場合、解体部門だけでなく不動産や建築の専門家もグループ内にいるため、解体の計画と同時に、その後の土地活用についても具体的な相談ができます。それぞれの選択肢のメリットや費用感を比較しながら検討できるため、解体後の見通しを立てた上で工事を依頼しやすいでしょう。