東京都新宿区の解体業者14社を比較|費用相場と地域の解体事情
新宿区で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
新宿区に所在する14社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「新宿区の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「新宿区の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
新宿区の解体工事事情と地域特性
新宿区の概要
新宿区は、西新宿の超高層ビル群と、戦後にできた木造住宅密集地域という二つの顔を持つ街です。
新宿区というと、多くの人が超高層ビル群や歌舞伎町といった華やかな姿を思い浮かべるかもしれません。しかしその一方で、戦後の混乱期にできた木造住宅密集地域(木密地域)が広範囲に広がっている、複雑な顔も持っています。
昼と夜の人口差が非常に大きいのも特徴です。首都直下型地震への備えとして防災への意識はとても高く、区全体で古い街並みの建て替えが急がれています。
地形・道路事情と解体費用の傾向
新宿区は武蔵野台地の坂や崖、昔からある狭い道が多く、これが解体費用を高くする大きな理由になっています。
- 地形の特徴:新宿区の地形は武蔵野台地の一部である淀橋台と、神田川などがつくった谷戸(やと)でできていて、高低差が非常に大きいです。市谷・神楽坂エリアには急な坂、中井・落合エリアには崖地、四谷周辺には谷底の地形があり、工事を難しくしています。
- 道路事情:江戸時代からの古い区割りが残っていたり、戦後に家が密集して建てられたりしたため、4トンダンプが入れないような狭い道がたくさんあります。特に旧鮫河橋地区(若葉・須賀町周辺)は、昔の歴史から道が迷路のように入り組んでいる場所です。
- 費用への影響:重機が入れず、手作業で壊す「手壊し解体」になることが多いため、工期が長引いて人件費が高くなります。2トンダンプでの小運搬や、交通誘導員の配置が必要になるケースも多く、坪単価以外の追加費用がかさみやすいのが特徴です。
運営者 稲垣新宿区のような坂や崖が多いエリアで私がこれまで見てきた失敗例として多いのが、古い擁壁の崩落トラブルです。見積もりの段階で「擁壁の安全性」について具体的に説明してくれる業者を選ぶのが、失敗しないための大切なポイントですよ。
「燃えない街」へ - 不燃化特区と木密地域の解体
新宿区では防災対策として「不燃化特区」が指定されています。このエリアでの解体は、隣家との切り離しや補助金申請など、特有の注意点があります。
新宿区の解体事情で特に知っておきたいのが、木造住宅密集地域(木密地域)の火災リスクを減らすための「不燃化特区」制度です。西新宿五丁目、北新宿、上落合などのエリアが指定されていて、ここは戦後、燃えやすい木造の家が隙間なく建てられたエリアです。
この地域での解体には、ならではの難しさがあります。例えば、お隣さんと壁を共有している「長屋」が多く、一軒だけを壊す場合は隣家の壁を補修する必要があり、ご近所との調整が欠かせません。家同士がくっついているため、アスベスト(石綿)やホコリが飛ばないよう、いつも以上にしっかりとした養生も求められます。
一方で、手厚い解体助成金が用意されているのは大きなメリットです。ただし、申請手続きが少し複雑で、工事を始める前に済ませておく必要があります。だからこそ、早めに情報を集めて、タイミングよく申請することが大切です。
解体工事・空き家対策の補助金
新宿区には、古い耐震基準の建物を対象にした支援や、不燃化特区、崖地など、特定の条件で使える手厚い解体助成制度があります。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 建築物等耐震化支援事業(除却・建替) | 除却費の一部(要相談) | 昭和56年5月31日より前に建てられた旧耐震基準の建物。耐震診断で「危険」と判断されたものが対象です。 |
| 不燃化特区における老朽建築物除却助成 | 除却費の実費(上限あり) | 西新宿五丁目、北新宿、上落合などの不燃化特区内にある、古い木造住宅を解体する場合。 |
| 崖地近接等危険住宅移転事業 | 最大1,200万円(費用の2/3以内) | 崖の近くなど災害危険区域にあり、「危険」と判断された住宅を解体・移転する場合。 |
これらの支援事業は、年度ごとに申請できる期間が決まっています。例えば2025年度の受付が10月末で終わっている場合、これから計画するなら2026年度の予算が出てから申請することになります。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
新宿区の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
新宿区内には解体で出た廃材の中間処理施設がありません。そのため、廃材は埼玉県や江東区の湾岸エリアまで遠くまで運ばなければならず、費用に影響します。
新宿区内で出たコンクリートガラや木くずといった建設廃棄物は、区内に受け入れ施設がないため、すべて区の外へ運び出します。主な行き先は、埼玉県所沢市や三芳町方面、あるいは江東区の湾岸エリアにある中間処理施設です。
新宿の中心部からだと距離が遠く、渋滞も考えるとトラックが1日に往復できる回数も限られてしまいます。この運搬コストが、見積もり金額が高くなる理由のひとつですね。
ちなみに、床面積が80㎡以上の建物を解体するときは、工事開始の7日前までに新宿区役所の建築指導課へ建設リサイクル法の届出をしなければいけません。
運営者 稲垣新宿区での解体工事は、不燃化特区のような木密地域での特有の注意点や、坂・崖・狭い道といった難しい条件への対応が、うまく進めるコツです。手厚い補助金制度を活用しつつ、廃棄物の運搬コストも考えに入れた上で、計画的に業者を選ぶことが大切ですよ。
新宿区の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 41,800円 | 26,700~66,800円 |
| 鉄骨造 | 64,200円 | 34,700~90,500円 |
| RC造 | 90,500円 | 79,500~110,300円 |
| 内装解体 | 39,600円 | 15,100~76,200円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
新宿区の解体業者一覧
新宿区の解体業者、全14社をご紹介します。
株式会社日向興発
株式会社日向興発は、25年以上にわたって解体工事を手掛けている会社です。これまでの累計解体数は1,500棟にのぼり、神社仏閣や銭湯など、特殊な構造を持つ建物の解体経験もあります。また、品質管理(ISO9001)と環境管理(ISO14001)、2つの国際認証を取得している点も特徴です。これは、作業手順や環境への配慮が、国際的な基準での管理体制だと言えるでしょう。豊富な経験としっかりした管理体制の両方を重視する場合、検討しやすい業者の一つです。
- 累計1,500棟を超える解体実績
- 品質(ISO9001)・環境(ISO14001)の国際認証を取得
- 神社仏閣や銭湯といった特殊な建物の解体にも対応
株式会社内村工業
内村工業株式会社は、1967年に創業した解体工事業者です。これまでに「調布宇宙航空センター」や「葛飾赤十字病院」をはじめ、公共施設や大規模な建物の解体を120件以上手掛けてきました。その技術はNHKの番組「解体キングダム」で都心の難しい工事として紹介されたほか、地元である新宿区からも「優良企業表彰」を受けています。こうした実績は、大規模で高い安全性が求められる工事において、同社が発注者から信頼を得ている証です。
官公庁や大手ゼネコンが発注する工事には、安全や品質について特に厳しい基準が設けられています。一度でもその基準を満たせなければ、次の依頼を受けるのは難しくなります。同社が50年以上にわたり公共事業などを継続して受注しているのは、その技術力や安全管理体制が、発注者の厳しい基準を満たしている証拠です。
- 1967年創業、50年以上の事業実績
- 「調布宇宙航空センター」など公共性の高い施設の解体経験
- 地元・新宿区からの優良企業表彰
株式会社プロスパー
株式会社プロスパーは、解体工事だけでなく不動産の買取や開発も手掛けている会社です。そのため、単に建物を更地にするだけでなく、その後の土地活用についても具体的に相談できるのが特徴です。例えば、老朽化した建物を解体した後の土地を売却したい、あるいは駐車場として活用したいといった場合でも、不動産の視点からアドバイスを受けられます。解体から次のステップまでを一つの窓口で依頼できるため、計画全体をスムーズに進めたい方には心強い存在です。
解体を考えたとき、「更地にした後、この土地をどうするか」まで決まっていないケースは少なくありません。同社は不動産開発も手掛けているため、解体計画と並行して、その土地の最も有効な活用方法を一緒に考えてくれます。一般的な解体業者に依頼した後、改めて不動産会社を探すという手間も省けます。解体と土地活用という2つの専門分野をまとめて相談できるため、特に解体後の計画に不安がある方にとっては、安心して任せやすい業者の一つと言えるでしょう。
- 不動産の買取・開発、解体、土木工事までの一貫対応
- 解体後の土地活用まで含めた総合的なプランニング
- 不動産と工事、両方の専門知識を活かしたサポート
株式会社アーリーワン
株式会社アーリーワンは、新宿区を中心に地域に密着したサービスを提供している会社です。解体工事だけでなく、その後のリフォーム、内装工事、アスベスト対策、電気・水道といった設備工事まで幅広く対応しています。通常であれば工事ごとに専門業者を探し、個別に依頼する必要がありますが、同社はそれらを一つの窓口で請け負っています。そのため、業者を探す手間や、複数の担当者とやり取りする負担を軽減できる点が特徴です。
建物の解体やリフォームを行う際、工事の種類ごとに専門業者を探して契約するのは、依頼する側にとって大きな負担になりがちです。同社は、それら複数の工事をまとめて引き受ける体制を整えています。これにより、依頼者は解体、内装、設備など、それぞれの業者と個別に打ち合わせをする必要がなくなります。工事に関する相談や連絡を一つの窓口で済ませられる点は、特に忙しい方や、手続きに不慣れな方にとって大きなメリットとなるでしょう。
- 解体からリフォーム、設備工事、デザインまで一貫して対応
- 複数業者への依頼や管理の手間を削減できる窓口の一本化
- 新宿区内は出張費無料という地域に密着した料金設定
磐梯興業株式会社
磐梯興業株式会社は、自社で産業廃棄物の中間処理場を保有している点が大きな特徴です。解体工事で発生した廃棄物の処理まで一貫して自社で管理できるため、工期や費用を調整しやすくなります。また、油圧ショベルや運搬車両など140台以上の重機を自社で保有しており、スタッフは総勢84名です。この体制により、大規模な建物の解体にも対応できます。過去には「大井競馬場」のような大規模な現場の解体も手掛けています。
解体業者が「ワンストップ」を掲げることは少なくありませんが、同社のように廃棄物の中間処理場まで自社で持っている会社は限られます。通常、解体と廃棄物処理は別の会社が担当するため、もし何か問題が起きた際に責任の所在が分かりにくくなることがあります。同社の場合、工事から廃棄物の処理まで全て自社内で完結するため、すべての責任を自社で負います。こうした体制は、工事全体を安心して任せたいと考える施主にとって、判断材料の一つになるでしょう。
- 産業廃棄物中間処理場を自社保有、解体からリサイクルまで一貫管理
- 油圧ショベル34台、車両76台を含む140台以上の重機・車両を保有
- 「大井競馬場」など大規模施設の解体実績
栄和リサイクル株式会社
栄和リサイクル株式会社は、環境への配慮を重視している解体業者です。特徴は、独自に開発した「色彩袋」というシステムにあります。これは現場で出る廃棄物を7種類に色分けして分別するもので、リサイクル率の向上に繋がっています。こうした環境への取り組みは、国際的な認証である「ISO14001」の取得や、清水建設などの大手企業から感謝状を受けていることからもうかがえます。2024年からは大栄環境グループの一員となっており、経営基盤の面でも安定しています。
解体工事では廃棄物の分別が法律で定められていますが、現場で徹底するのは簡単ではありません。「色彩袋」は、作業員が迷わず分別できるよう、色で役割を分ける仕組みです。誰でも直感的に作業できるため、分別が徹底され、結果的にリサイクル率の向上や不法投棄のリスク低減に繋がります。環境への配慮を単なるスローガンではなく、現場で確実に実行できる「仕組み」にしている点は、業者を選ぶ上で参考になるポイントです。
- 独自開発の「色彩袋」による現場での廃棄物分別システム
- 国際規格ISO14001認証の取得と大手ゼネコンからの感謝状
- 大栄環境グループの一員としての安定した経営基盤
株式会社東輝
株式会社東輝は、解体工事とその後の土地活用までを一貫して手掛けている会社です。宅地建物取引業と一級建築士事務所の登録もしており、不動産と建築の両面から専門的な提案が受けられます。公式サイトでは150件を超える施工実績を公開しており、それぞれの工事にかかった「実働日数」まで具体的に確認できるのが特徴です。その専門性と透明性から、大手デベロッパーのプロジェクトにも取り組みます。
施工実績に「実働日数」まで記載している点は、業者選びの参考になります。工事が計画通りに進むかどうかは、追加の費用やその後のスケジュールに直接影響するため、依頼する側にとっては非常に重要なポイントです。予定通りに工事を終えるには、現場を管理する高い能力が求められます。実働日数を具体的に公開していることから、工期の正確さに対する同社の姿勢がうかがえます。
- 解体後の土地活用や建築計画まで含めた総合的な提案
- 宅地建物取引業と一級建築士事務所としての専門性
- 150件以上の施工実績と「実働日数」の公開による透明性の確保
互恵建設株式会社
互恵建設株式会社は、従業員55名(うち工事関係42名)のスタッフが在籍する総合建設企業です。一般的な解体工事やアスベスト除去に加え、文化財保護に関わる「遺跡の調査・発掘」も事業内容に含んでいます。この実績は、単に建物を壊すだけでなく、現場の状況に応じて慎重な作業を進める技術力があることがうかがえます。そのため、大規模な工事から繊細さが求められる工事まで、幅広く相談できるでしょう。
事業内容に「遺跡の調査・発掘」が含まれている点は、技術力を判断する上で一つの参考になります。遺跡の発掘では、貴重な文化財を傷つけないよう、注意深く掘り進める繊細な作業が求められます。このような経験を持つ業者であれば、例えば住宅が密集している場所での解体工事など、周囲への配慮が特に必要となる現場でも、丁寧な対応が期待できます。
- 一般的な解体から遺跡の調査・発掘まで対応
- 従業員55名(工事関係42名)が在籍する組織体制
- アスベスト除去工事にも対応
株式会社フロンティア
株式会社フロンティアは、内装解体を専門とする会社です。特に、情報セキュリティ対策を重視している点が特徴として挙げられます。オフィスには機密情報や個人情報が残されている場合があるため、同社ではキヤノンのセキュリティシステム「FodrtiGate40F」を導入し、情報漏洩のリスク管理を行っています。内装解体に特化していることで、作業の効率化とコストを抑えたサービス提供にもつながっています。企業の機密情報を守りながら解体工事を進めたい場合に、適した業者と言えます。
オフィスの解体工事では、建物だけでなく、内部に残された情報の取り扱いにも注意が必要です。万が一、顧客リストや機密書類が外部に漏れてしまうと、企業の信用問題につながりかねません。同社は、こうした情報漏洩のリスクに着目し、セキュリティ対策を取り入れた解体サービスを提供している点が特徴です。コンプライアンスを重視する企業が解体業者を選ぶ際に、安心材料の一つとなるでしょう。
- 情報セキュリティ対策を組み込んだ内装解体
- キヤノンのセキュリティシステム「FodrtiGate40F」を導入
- 情報漏洩対策を重視する法人向けのサービス展開
株式会社テクノプロ
株式会社テクノプロは、アスベストの調査から除去までを専門に行う業者です。社内にはアスベスト診断士などの専門調査者が在籍しており、建材にアスベストが含まれているかを科学的に調査・診断します。調査結果に基づき、法令で定められた手順通りに除去作業を進めるため、安全性の高い工事が期待できます。特に古い建物の解体ではアスベストの有無が懸念されるため、事前に専門家による正確な調査を行うことで、安心して工事計画を立てられるようになります。
アスベストの有無を正確に判断し、安全に除去するには専門的な知識が不可欠です。同社のように、自社に専門の調査担当者がいる場合、外部に調査を依頼する必要がありません。そのため、調査から除去までの流れがスムーズになり、責任の所在も明確になります。アスベストに関する法規制は年々厳しくなっているため、調査から除去まで一貫して任せられる専門業者の存在は、施主にとって心強い選択肢の一つです。
- アスベストの調査と除去を専門とする
- アスベスト診断士など有資格の専門調査者が在籍
- 調査から除去、最終処分まで法令に基づき一貫して管理
新宿区の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
-
「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
-
それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
-
相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
-
いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。

累計1,500棟という実績数は、業者の技術力を判断する上で参考になります。多くの現場を経験しているため、予期せぬトラブルが起きた際にも、落ち着いた対応が期待できるからです。さらに注目したいのが、ISO認証を取得している点です。これは、個人の技術に頼るだけでなく、会社全体で品質や安全を管理する「仕組み」が整っていることの目安になります。経験の多さと、それを支える管理体制が両立しているため、どの現場でも安定した品質の工事を期待しやすいでしょう。