東京都杉並区の解体業者7社を比較|費用相場と地域の解体事情

杉並区で信頼できる解体業者をお探しの方へ。

杉並区に所在する7社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。

そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「杉並区の解体費用相場」「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。

下の「杉並区の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。

稲垣 瑞稀

この記事の案内人・編集長

稲垣 瑞稀

解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。

目次

杉並区の解体工事事情と地域特性

杉並区の概要

杉並区は、都心へのアクセスが良い人気の住宅地ですが、行政の都市計画と住民の強いコミュニティ意識がぶつかり合う、独特の側面を持つエリアです。

杉並区は、都心へのアクセスに優れ、武蔵野台地の強固な地盤を持つことから、大正・昭和期から人気の住宅地として発展してきました。昔から続く街並みのため木造住宅が密集する地域も多く、火災や地震の際の危険性が指摘されています。

一方で、住民の方々の地元への愛着がとても強く、住環境を守ろうとする活動も活発です。だからこそ、行政の都市計画と住民の意見が鋭く対立する場面も見られ、解体工事を進める上でもこうした背景の理解が欠かせません。

地形・道路事情と解体費用の傾向

武蔵野台地を川が削ってできた谷地の地形と、昔ながらの狭い道が多いため、解体工事には特別な注意が必要で、費用は割高になる傾向があります。

  • 地形の特徴:武蔵野台地を基盤としつつも、善福寺川、神田川、妙正寺川が大地を削ってできた「谷」と「台地」が複雑に入り組んでいます。特に善福寺川の流域は昔から水害が繰り返されており、工事の際には集中豪雨による浸水リスクへの備えが重要です。
  • 道路事情:大正・昭和期からの住宅地が多いため、道幅4メートル未満の狭い道が迷路のように入り組んでいます。そのため、大型重機や4t以上の大きなダンプトラックが入れない現場が多く見られます。
  • 費用への影響:道が狭い現場では、小型重機を使ったり手作業で壊す部分が増えたりするため、工期が延びて坪単価が上がる原因になります。また、廃材を2tトラックで何度も往復して運び出す「小運搬」の費用も発生します。道路使用許可の申請手続きが複雑になりやすく、諸経費が上乗せされることもあります。
運営者 稲垣運営者 稲垣

杉並区、特に計画道路の周辺エリアでは『工事の進め方が強引で、ご近所と揉めてしまった』というご相談をいただくことがあります。だからこそ、見積もりの安さだけで業者を選んではいけません。契約前に、近隣への挨拶をどのように行うか、具体的な説明を求めてみてください。その対応の丁寧さが、トラブルを防ぐ上で非常に重要です。

都市計画道路を巡る住民運動と解体工事への影響

都市計画道路補助133号線の整備計画を巡り、住民と行政の間で根深い対立があるため、周辺地域での工事には極めて慎重な近隣対応が求められます。

杉並区で解体工事を考える上で特に注意が必要なのが、都市計画道路補助133号線を巡る社会的な背景です。この計画には「133号線に反対する会」を中心とした、組織的で長年にわたる住民運動が存在し、単なる工事として考えてはいけません。

反対派の住民の方々は頻繁に会合を開き、東京都や杉並区へ要望書を提出するなど、活発な活動を続けています。一方で、事業を進める東京都は「円満解決を原則とする」という一文を関連基準から削除するなど、強硬な姿勢を見せ始めています。

このような状況で計画周辺の解体工事をする場合、「静かな街を壊さないで」という住民の価値観を深く理解する必要があります。騒音や振動への最大限の配慮はもちろん、工事の進め方を丁寧に説明するなど、住民感情を逆なでしないための慎重なコミュニケーションが欠かせません。

解体工事・空き家対策の補助金

杉並区は都内でもトップクラスに手厚い助成金制度を設けており、老朽家屋の解体に対して最大150万円の補助を受けられます。

制度名補助金額・率対象・条件
老朽建築物等除却費助成金最大150万円(工事費の80%等)昭和56年5月31日以前に着工された旧耐震基準の木造住宅などで、倒壊の危険性があると区に判定されたもの。
老朽危険空家除却費用の助成最大150万円(工事費の80%)区から「特定空家等」に準ずる危険な状態と認定された空き家。
ブロック塀等安全対策支援最大50万円(撤去費用の2/3等)道路に面した危険なブロック塀などの撤去。
アスベスト分析調査費補助最大5万円(費用の1/2)解体前の事前調査で必要になるアスベストの分析調査費用。

これらの助成金を活用する上で一番の注意点は、必ず工事の契約や着工の「前」に申請し、区からの交付決定を受ける必要があることです。工事が始まってからの申請は一切認められないため、必ず事前に手続きを済ませてください。

※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
杉並区の公式サイトで詳細を見る

廃棄物処理と分別ルール

区内には廃棄物処理施設が不足しているため、解体で出た廃材の多くは環七・環八を通り、埼玉県川口市方面へ運搬するのが一般的です。

杉並区の解体現場で出るコンクリートガラや木くずなどの産業廃棄物は区内では処理できず、その多くが埼玉県川口市にある処理施設へ運ばれます。この「埼玉ルート」は、環状七号線(環七)や環状八号線(環八)を北上するのが一般的です。

しかし、これらの幹線道路は日中は常に渋滞しているため、運搬に往復2〜3時間かかることも珍しくありません。この移動時間はダンプトラックの1日あたりの回転率を大きく下げるため、工期の遅れや運搬コストの増加に直結します。

運営者 稲垣運営者 稲垣

杉並区での解体工事は、都市計画道路を巡る住民感情といった地域ならではの背景を理解し、善福寺川流域の水害リスクを工程に組み込む視点が重要です。その上で、最大150万円という手厚い補助金を最大限に活用し、埼玉方面への廃棄物輸送まで見通した計画を立てられる、地域事情に詳しい業者選びが成功の鍵を握ります。

杉並区の解体費用相場

建物構造 坪単価あたりの解体費用 価格幅
木造 39,600 28,300~67,500
鉄骨造 50,700 30,200~97,200
RC造 80,700 65,300~98,600
内装解体 35,400 15,200~71,000

※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。

優良な解体業者の選び方

解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。

当サイト独自の50の調査項目

掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。

調査項目(全50項目)を見る

企業経験・規模 (7)

1,000件以上の実績 500件以上の実績 創業30年以上 従業員30人以上 中間処理場保有 公共工事の経験 重機保有

対応工事 (10)

アスベストレベル1,2除去 ブロック塀 土木工事 リフォーム工事 新築工事 外構工事 火災 杭抜き工事 県外出張 樹木伐採

保有資格 (9)

建設業許可 解体工事業登録 産業廃棄物収集運搬業許可 産業廃棄物処分業許可 石綿作業主任者 建築物石綿含有建材調査者 解体工事施工技士 1級土木施工管理技士 1級建設機械施工管理技士

安全対策・リスク管理 (7)

工事賠償責任保険 違反歴なし 表彰・受賞 現場清掃 ISO認証 電子マニフェスト 地域貢献・ボランティア

顧客対応・サービス (17)

自社ホームページ 無料見積もり 不要品回収 不要品買取 不動産取引 補助金・助成金申請 土地活用 滅失登記 建設リサイクル届 近隣挨拶 翌営業日連絡 クレジットカード 解体ローン SNS 土対応 日祝対応 年中無休

※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。

杉並区の解体業者一覧

杉並区の解体業者、全7社をご紹介します。

株式会社アーバン黒岡工業の公式サイトスクリーンショット

株式会社アーバン黒岡工業

杉並区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社アーバン黒岡工業は、60年以上にわたり解体工事を手掛けている会社です。これまで、国の根幹を支える施設の解体や改修など、特に安全管理が厳しく求められる大規模な工事を数多く担当してきました。このような工事を安全に進めるためには、高度な技術力と現場の管理体制が欠かせません。同社には一級土木施工管理技士が7名、解体工事施工技士が12名在籍しており、組織として高難度の工事に対応できる体制を整えています。

スッキリ解体の分析

同社が手掛けるような大規模な工事では、工期を確実に守り、絶対に事故を起こさないという安全性が何よりも重視されます。少しの遅れやミスが、プロジェクト全体に大きな影響を与えてしまうからです。同社が長年にわたり国家的プロジェクトに選ばれ続けているのは、こうした厳しい要求に応えられるだけの技術力と、現場を管理する組織力があるからだと考えられます。多数の有資格者が在籍している点も、会社全体の管理レベルの高さを判断する上で参考になるでしょう。

注目ポイント
  • 60年以上の業歴と、国家的施設の解体・改修実績
  • 一級土木施工管理技士7名、解体工事施工技士12名が在籍
  • 大規模・高難度工事に対応できる高度な現場管理体制
株式会社美禅の公式サイトスクリーンショット

株式会社美禅

杉並区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社美禅は、超大型重機「SK1300DLC」をはじめ、様々な種類の重機を自社で保有しています。そのため、現場の状況に応じて最適な重機を迅速に投入することが可能です。実際に、旧新生銀行本社ビルの解体など、都市中心部での大規模な工事を手がけてきた実績があります。重機を自社で管理しているため、工程管理がしやすく、コストを抑えやすい点も特徴です。アスベスト除去や土壌汚染対策など、特殊な工事にも対応しています。

スッキリ解体の分析

解体工事の効率や安全性は、使用する重機の種類と性能に大きく左右されます。株式会社美禅のように、特殊な大型重機まで自社で保有している業者は多くありません。重機をリースに頼る場合、希望する機種がすぐに手配できないこともありますが、自社保有であればその心配がありません。現場の状況に合わせて最適な重機をすぐに使えることは、工期の短縮やコスト削減につながります。特に大規模な工事では、こうした対応力の差が結果に表れやすいため、業者選定の重要な判断材料になるでしょう。

注目ポイント
  • 超大型重機SK1300DLCをはじめとする多様な重機を自社保有
  • 旧新生銀行本社ビルなど都市部での大規模な解体実績
  • アスベスト除去や土壌汚染対策といった特殊工事にも対応
株式会社アトムグループの公式サイトスクリーンショット

株式会社アトムグループ

杉並区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社アトムグループは1965年に創業し、半世紀以上にわたって杉並区で事業を展開しています。同社の特徴は、杉並区内に自社の産業廃棄物処理施設を所有している点です。現場から自社施設への運搬なので、費用と時間を効率的に抑えられます。解体工事だけでなく、その後の造成工事や土地の売却に関する相談にも対応しています。

スッキリ解体の分析

解体工事の見積りでは、廃棄物の運搬と処理にかかる費用が大きな部分を占めることがあります。特に都心部では処理施設が郊外にある場合が多く、現場からの距離が長くなるほど運搬費用は高くなる傾向にあります。その点で、アトムグループは自社の処理施設を杉並区内に持っているため、運搬コストを抑えたいと考える方にとっては、検討するポイントになるでしょう。地域密着で長く経営している点も、業者選びの安心材料となるでしょう。

注目ポイント
  • 1965年創業、杉並区を中心に半世紀以上の事業実績
  • 杉並区内に自社の産業廃棄物処理施設を保有
  • 解体から造成、不動産売買まで一貫して相談可能
サクラリブレス株式会社の公式サイトスクリーンショット

サクラリブレス株式会社

杉並区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

サクラリブレス株式会社は、商業施設の内装解体と原状回復工事を専門としています。JRの施設や大手商業施設など、安全管理の基準が特に厳しい現場での工事実績があります。特徴的なのは、公式Instagramで日々の作業内容を公開している点です。現場の養生の様子から作業後の清掃まで写真や動画で確認できるため、どのような仕事をする業者なのかを事前に把握できます。この情報公開は、依頼を検討する上で一つの判断材料となるでしょう。

スッキリ解体の分析

完成後の写真だけでなく、日々の作業「プロセス」を公開している点は、業者選びの参考になります。特に複数のテナントが営業している商業施設では、工事中の騒音や安全への配慮が、他の店舗やお客様に直接影響を与えます。Instagramで養生や清掃の様子まで公開していることから、周辺環境への丁寧な配慮がうかがえます。施設の管理者にとっては、工事品質だけでなく、安全管理の姿勢も確認できるため、安心して任せやすい業者と言えるかもしれません。

注目ポイント
  • 商業施設(飲食店・オフィス等)の内装解体と原状回復工事を専門に対応
  • 日々の作業風景をInstagramで公開
  • 大手商業施設やJR施設内での工事実績
株式会社不二榮の公式サイトスクリーンショット

株式会社不二榮

杉並区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

相続や家の売却などに伴い解体工事が必要になった際、遺品整理や解体後の外構工事など、複数の業者に個別に依頼するのは手間がかかります。同社は、これら一連の作業をすべて一社で引き受けています。依頼者は窓口を一本化できるため、業者探しの負担や、各社とのスケジュール調整といった手間を省けます。作業においては、近隣に配慮した手壊しでの解体や、解体後の土地をきれいに整地することにも注力しています。

スッキリ解体の分析

家の解体を考えるとき、多くの方は何から始めればよいか分からず、不安を感じるかもしれません。特に「解体前の遺品整理」と「解体後の土地の整備」は、それぞれ専門の業者を探す必要があり、大きな負担となりがちです。同社のように、遺品整理から解体、さらには外構工事までを一括で請け負う業者であれば、依頼する側の窓口が一つで済みます。個別の作業について、その都度違う業者と打ち合わせをする必要がないため、時間的・精神的な負担を減らしたい方にとって、相談しやすい選択肢の一つです。

注目ポイント
  • 杉並区を拠点に「遺品整理」「解体」「外構工事」を一括で請け負う体制
  • 近隣への影響に配慮した手壊しによる解体と、丁寧な整地
  • LINEを通じた24時間対応の相談窓口を設置
有限会社ヤナガワ工業の公式サイトスクリーンショット

有限会社ヤナガワ工業

杉並区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

有限会社ヤナガワ工業は、内装解体とはつり工事を専門としています。同社の特徴は、業界内でも高水準の給与や日払い対応といった、職人が働きやすい環境作りに力を入れている点です。その結果、技術を持った職人が集まりやすく、定着率も高くなっています。大規模な工事で多くの職人が必要になる際も、安定して人員を確保できる体制が整っているため、大手ゼネコンからの依頼にも対応可能です。

スッキリ解体の分析

建設現場では、工期を守るために、必要な時に必要な人数の職人を確保できるかが重要になります。同社は、給与や支払い方法といった職人の待遇を良くすることで、技術のある人が辞めずに働き続けられる環境を作っています。これは従業員のための取り組みですが、同時に「質の高い職人チームをいつでも用意できる」という、発注者側が求める価値にもつながっています。こうした体制がある業者は、大規模な現場も安心して任せやすいと言えるでしょう。

注目ポイント
  • 内装解体とはつり工事を専門的に手掛ける
  • 業界高水準の給与や日払い対応など職人重視の待遇
  • 職人の安定供給により大手ゼネコンからの継続的な受注

千城建設株式会社

杉並区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍

杉並区の解体業者が見つかりませんでした。

東京都の市区町村一覧

解体業者の選び方でよくある質問

「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?

「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。

建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。

しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。

解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?

それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。

同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。

例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。

また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。

このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。

もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?

いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。

廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。

不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。

  • 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
  • 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
  • 書面での契約を交わしていない場合

上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。

相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?

相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう

インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。

あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。

また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。

ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?

問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。

解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。

ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。

また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。

ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。

解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?

いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。

解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。