山口県岩国市の解体業者4社を比較｜費用相場と地域の解体事情
岩国市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
岩国市に所在する4社を、50の独自項目（対応工事・保有資格・安全対策など）で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「岩国市の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「岩国市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。
岩国市の解体工事事情と地域特性
岩国市の概要
岩国市は、錦川が作った三角州（デルタ）に市街地が広がり、米軍基地の存在が街の形に影響を与えている山口県東部の中心都市です。
山口県の東端に位置する岩国市は、2025年10月時点で人口約11.9万人を抱える街です。市街地の多くは錦川が運んだ土砂でできた広大な三角州の上にあり、この地形が現在の街並みに大きく関わっています。
また、市内には米軍岩国基地（岩国飛行場）があり、「基地の街」としての一面も持っています。この基地の存在は、航空法による建物の高さ制限や、住宅への防音対策など、解体工事を進めるうえで理解しておくべき多くの特殊な条件を生んでいます。
地形・道路事情と解体費用の傾向
昔ながらの狭い道と基地関連の渋滞で重機の搬入が難しく、結果として解体費用が高くなりやすいのが岩国市の特徴です。
- 地形の特徴：市街地の大部分が錦川の三角州にあり、平地は限られます。山間部や島嶼部も含まれ、多様な地形をしています。
- 道路事情：昔の農道や水路がもとになっている道が多く、特に川下地区などの住宅密集地では、幅員4メートル未満の狭い道が迷路のように入り組んでいます。加えて、市を横切る国道2号や海岸沿いの国道188号は、基地への通勤車両などで朝夕は慢性的に渋滞します。
- 費用への影響：道が狭いと大型の解体用重機やダンプトラックが入れないため、小型の重機を使ったり、手作業で解体したりする必要が出てきます。そのため工期が長引き、費用もかさみがちです。交通渋滞も廃棄物の搬出効率を下げ、これも費用が上がる一因です。
運営者 稲垣岩国市で私がよく耳にするトラブルが、この「高さ制限」と「防音工事」の見積もり漏れです。知識のない業者は、工事を始めてから「クレーンが使えない」「追加費用が必要です」と言い出すことがあります。だからこそ、最初の見積もりの段階で、この２点について業者側から具体的な説明があるかどうかを、しっかり確認してください。
米軍基地がもたらす特殊な規制と解体工事の注意点
航空法による厳しい高さ制限と、防音工事済みの住宅が持つ特殊なつくりが、岩国市の解体工事で特に注意すべき２つのポイントです。
一つ目は、航空法に基づく「高さ制限」です。飛行場周辺では、航空機の安全を守るため、目には見えない規制の面（制限表面）が定められています。特に滑走路の横に適用される「転移表面」は勾配が急なため、解体用クレーンのアームを伸ばした際に高さを超えてしまうと法律違反です。最悪の場合、工事が中断する大きなリスクがあります。計画段階で、敷地がどの制限区域に入るかを正確に調べ、使う重機を選ぶ必要があります。
二つ目は、「住宅防音工事」の有無です。基地周辺の広いエリアでは、国の補助で防音工事を施した住宅が多く見られます。これらの家は、分厚いガラスの重い防音サッシや、壁・天井裏に詰め込まれた大量の吸音材が特徴です。解体時には、これらの撤去と処分に通常より手間がかかり、坪単価が数千円から一万円ほど高くなることも珍しくありません。見積もり前に防音工事の履歴を確認することが、後の追加費用トラブルを防ぐために重要です。
解体工事・空き家対策の補助金
岩国市には、老朽化した空き家や危険なブロック塀の撤去を助ける補助金制度があります。ただし、令和7年度の受付はすでに終わっています。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 老朽危険空家等除却促進事業補助金 | 対象経費の3分の2以内（上限額は条件による） | 倒壊の危険性など、市が「老朽危険空家」と認定した建物が対象です。 |
| 危険ブロック塀等の撤去費用に対する助成制度 | 対象経費の3分の2以内（上限15万円） | 通学路や緊急輸送道路などに面し、点検で危険と判断された高さ60cm超のブロック塀などが対象です。 |
※上記制度の令和7年度（2025年度）の受付は、2025年11月28日をもって終了しました。毎年、予算がなくなり次第締め切られることが多いので、来年度の活用を考えるなら、年度が始まったらすぐに情報を集めて準備を始めることが大切です。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
岩国市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
市内で解体廃材のリサイクルは進んでいますが、家の中に残った家具などは「産業廃棄物」ではなく「一般廃棄物」として正しく処分する必要があります。
岩国市内では、建設リサイクル法に基づき、解体工事で出る廃棄物を正しく処理し、リサイクルすることが法律で定められています。木くずはチップに加工されて製紙原料や燃料に、コンクリートガラは砕かれて道路工事の材料になるなど、地域内でリサイクルする仕組みが整っています。
特に注意したいのが、家の中に残された家具や布団といった「残置物」の扱いです。これらは「産業廃棄物」ではなく「事業系一般廃棄物」という分類になり、市の環境衛生センターなどへ運ぶ必要があります。解体業者が代わりに処分するには「一般廃棄物収集運搬業」という別の許可がいるため、契約前に残置物処分の対応範囲と許可の有無を確認することが大切です。
運営者 稲垣岩国市での解体工事をうまく進めるには、米軍基地があるからこその航空法の高さ制限や防音工事住宅といった特殊な条件を、まず理解することが大切です。それに加え、錦川の三角州に広がる市街地特有の狭い道での作業効率や安全管理も考えなくてはなりません。市の補助金制度などをうまく使えば、費用負担を軽くすることもできます。こうした複雑な条件をきちんと理解している、地元の事情に明るい業者を選ぶことが何よりも重要です。
岩国市の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 33,100円 | 22,600～60,000円 |
| 鉄骨造 | 36,700円 | 30,500～46,100円 |
| RC造 | 57,900円 | 57,900～57,900円 |
| 内装解体 | 36,800円 | 36,800～36,800円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
岩国市の解体業者一覧
岩国市の解体業者、全4社をご紹介します。
大海建設工業株式会社
大海建設工業は、家の始まりから終わり、そしてその後の暮らしまで末永くサポートする「不動産の生涯パートナー」です。最大の魅力は、解体から新築、リフォームまでを一つの窓口で担えること。「今の家を解体して新しい家を建てたい」という場合、業者探しの手間や打ち合わせの負担が大幅に軽減され、工事間の連携もスムーズに進みます。50年以上にわたり地域に根ざしてきた経験は、土地の気候や風土を知り尽くした提案力に直結。学校や港といった公共工事で培った確かな技術で、お客様の新しい暮らしづくりを力強く後押しします。
- 解体から新築、リフォームまで、住まいに関する全てをワンストップで提供
- 50年以上にわたり山口県東部に根差し、土地の特性を知り尽くした提案力
- 国の重要施設も任される、豊富な公共工事で証明された高い技術と信頼
株式会社オカムラ
株式会社オカムラは、ただ建物を壊すだけの解体業者ではありません。解体工事で発生した廃棄物を自社の処分場で再資源化するまで、全ての工程を責任持って管理する「環境循環型」の専門企業です。この「真のワンストップ体制」により、お客様は不法投棄などの心配から完全に解放され、中間マージンのない適正な価格で工事を依頼できます。現場では多種多様な自社保有重機を駆使し、騒音の大きい作業を最小限に抑制。近隣への配慮を徹底した、静かで迅速な工事を可能にしています。
解体工事で最も注意すべきなのは、実は廃棄物の処理です。万が一不法投棄されれば、工事を依頼したお客様が責任を問われる可能性すらあります。その点、自社で最終処分場まで保有しているオカムラの体制は、そのリスクをゼロにできる。これはお客様にとって、何より大きな安心材料となるはずです。コストの透明性はもちろん、コンプライアンスの面でも極めて信頼性の高い選択肢です。
- 解体から廃棄物の収集運搬、中間処理、最終処分までを自社で完結
- 多種多様な重機を自社保有し、騒音や振動を抑えた静かな工事を実現
- 長年にわたるクリーンな経営実績と、災害支援など地域への貢献活動
株式会社竹中
株式会社竹中にとって、解体工事は「土地の未来を創る」ための重要なプロセスです。その品質は、長年にわたり山口県や岩国市の公共工事で高い評価を受け続けてきた実績が物語っています。公共事業で求められる厳しい安全基準や工程管理のノウハウが、お客様の解体工事にも活かされるため、その安心感は格別です。さらに土木・林業の専門部隊を擁するため、傾斜地の造成や敷地内の樹木伐採といった複雑な条件の土地にもワンストップで対応可能。建物の解体だけでなく、その土地の新たな可能性まで見据えた提案が期待できます。
「公共工事の実績」という言葉の本当の重みを理解してほしいですね。あれは、技術力はもちろん、安全管理や書類作成、地域との調整能力まで、企業の総合力が高いレベルでなければ継続して受注できるものではありません。竹中がその厳しい基準で培ったノウハウを、そのまま民間工事に投入している。これは、お客様が極めて質の高い工事を期待できることの、何よりの証明です。
- 公共工事で長年培われた、極めて高い技術力と厳格な安全管理体制
- 土木と林業の専門知識を融合させ、土地造成や樹木伐採まで一貫対応
- 地域インフラを支え、豊かな自然環境を守り育ててきた長年の実績
大興工業株式会社
大興工業株式会社は、一般的な家屋ではなく、工場や生産施設の安定稼働を支える「総合プラントメンテナンス」の専門家集団です。事業領域は、遊休設備の撤去から配管工事、アスベスト対策、精密機械の分解整備まで多岐にわたります。特筆すべきは、山口県から「やまぐち健康経営認定企業」として認められている点。休日が多く残業が少ない良好な労働環境が、技術者の高い集中力とパフォーマンスを維持し、プラントという失敗の許されない現場で最高品質の安全を実現しています。
プラントの現場における安全は、最新の重機や厳格なマニュアルだけで担保されるものではありません。最終的に品質を左右するのは、作業にあたる「人」のコンディションです。大興工業が「健康経営」を実践しているのは、従業員を大切にすることが、結果としてお客様のプラントの安全を最大化するための、最も合理的で有効な手段だと理解しているからです。これは非常に先進的な取り組みと言えます。
- 工場の設備撤去や配管、精密機械の整備に特化した高度な専門技術
- 大手メーカーの工場内に拠点を構えるという事実が証明する絶対的な信頼
- 従業員の心身の健康を第一に考える「やまぐち健康経営認定企業」
岩国市の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき？
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「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか？
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それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代（借りる費用）がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか？
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか？
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相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物（不用品）の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体
【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの？費用はいくらかかる？ 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか？
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか？
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いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。
「解体」と「新築」を別々の業者に頼むのが一般的ですが、お客様にとっては二度手間ですし、業者間の連携不足がトラブルになることも少なくありません。大海建設工業のように、これを一貫して任せられる体制は、お客様にとって計り知れないメリットがあります。スケジュール管理や全体の予算把握が格段に容易になり、お客様は本来最も時間をかけるべき「新しい家づくり」そのものに集中できます。