山口県山口市の解体業者一覧11社
山口市の解体業者をお探しの方へ。
「スッキリ解体」が、山口市に所在する11社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
このページでは、まず優良な解体業者の選び方を解説し、その後に「山口市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
山口市の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 35,300円 | 20,200~48,500円 |
| 鉄骨造 | 34,800円 | 34,800~34,800円 |
| RC造 | 57,900円 | 57,900~57,900円 |
| 内装解体 | 36,800円 | 36,800~36,800円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方【5つのポイント】
安心して依頼できる解体業者を選ぶ際にチェックするべき 5つのポイントをご紹介します。
基準1:建設業許可の保有・解体工事業の登録がされていること
解体工事を行うためには、「建設業許可」の保有または「解体工事業の登録」のいずれかが必要です。 許可・登録がない状態で解体工事を行うことは違法行為にあたるため、必ずどちらかを保有・登録している業者を選びましょう。
- 建設業許可(解体工事業)
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解体工事においては1件の請負金額が 500万円以上(税込)の工事を行う場合に必要となる許可。
- 解体工事業の登録
-
解体工事を請け負うための登録。ただし1件の請負金額が 500万円未満(税込)の工事のみ請け負える。
解体工事を請け負う業者が無許可だと判明した場合、建設業法違反により 工事中止命令や、 営業停止処分が下されることがあります。その場合、解体工事の予定は大幅に遅れ、費用も時間も余計にかかってしまうことになりかねません。
また、コンプライアンス意識や技術力の不足により 「不法投棄・現場での事故」を起こす可能性もあります。業者が許可の保有・登録を行っているかは事前に必ず確認しましょう。
基準2:産業廃棄物収集運搬業許可を保有していること
産業廃棄物を収集運搬する資格である 「産業廃棄物収集運搬業許可」を取得するには、指定の講習や経営状況などの要件をクリアする必要があるため、 会社としての信頼の裏付けになります。
- 運搬車両・車両保管の要件
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廃棄物の種類に応じて、飛散や流出を防ぐ構造であることが求められます(土砂を運ぶダンプにシートをかけられる、液体を運ぶタンクローリーに漏洩防止措置があるなど)。また、運搬車両を適切に保管できる駐車場を確保しなければいけません。
- 講習会の修了
-
日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)が実施する「産業廃棄物収集・運搬課程」の講習会を受講し、試験に合格して修了証を取得している必要があります。つまり「 収取運搬に必要な知識を習得しているか」が求められます。
- 利益・債務超過の要件
-
直近3年間の決算書において、経常利益や当期純利益がマイナスでないことや、貸借対照表において負債総額が資産総額を上回る「債務超過」の状態でないことが原則です。つまり 「経営的に安定しているか」が審査されます。
- 事業内容の明確化
-
取り扱う産業廃棄物の種類、運搬方法や使用する車両、適正な処理ルートなどを明確化する義務があります。廃棄物をどこからどこへ、どのように運ぶかを決定します。つまり「 廃棄物を適切に処理することの証明」をしなくてはいけません。
また、産業廃棄物収集運搬許可を持っていることで、 解体業者にとって最適なルートでゴミを処分できるというメリットもあります。処分を外部に委託するケースと比べて費用を抑えやすい傾向があります。
運営者 稲垣
廃棄物の処分費用は一律ではなく、処分場によって変動があります。木材はAの処分場、鉄くずはBの処分場へ持ち運ぶなどして、処分コストを抑える工夫をしている業者もいるため、自社で許可を保有していることが望ましいと言えます。
基準3:過去に違反歴がないこと
解体業者が違法工事や不法投棄を行うと違反歴がつきます。 創業 し て から違反歴が一切ないことも信頼の証です。
違反歴を依頼者自身で確認する場合は、国土交通省の「ネガティブ情報等検索サイト」や、産業廃棄物処理事業振興財団の「許可取消処分情報」で検索できます。
違反歴があるからといって必ずしも危険な業者とは限りませんが、 安全意識の高さを判断する基準としては有効です。
基準4:自社でホームページを保有していること
解体業者が自社でホームページを保有していると、様々な情報を調べられます。
一般的には「会社概要」「事業案内」「施工実績」「経営理念」「設備・施設案内」「スタッフ紹介」「保有資格」「企業の強み」「お客様の声」「ブログ・SNS」などが掲載されています。
中には、 施工実績を写真つきで公開している解体業者や、 明瞭な料金体系を掲載している業者も存在します。「ホームページにどんなことが書いてあるか」を比較し、業者の信頼度を見極めましょう。
運営者 稲垣
詳細で具体的な公開情報は、お客様に隠しごとをしないという誠意の証でもあります。
また、優良な解体業者は普段から工事の経過を写真に収めています。それにより 作業
の正当性や透明性を証明しているため、詳細な現場の写真を公開できること自体も信頼に繋がります。
基準5:公共工事を請け負った経験があること
国や地方自治体から発注される公共工事を請け負っていることも、信頼性を判断する1つの基準となります。
公共工事とは「水道・道路・鉄道・ダム・公園・学校」などを対象にした、社会基盤に携わる工事を指します。公共工事を請け負うためにはいくつか条件があり、それらを満たすことで信頼性の裏付けになります。
- 経営事項審査
-
公共工事の入札に参加するには経営事項審査を受ける必要があります。この審査では企業の経営状況、技術力、社会性、過去の実績など様々な観点から企業の実力が審査されます。公共工事を請け負えるのは、 企業の経営基盤や技術力が一定水準以上である証です。
- 入札・契約制度
-
一般競争入札が採用されることが多く、価格だけでなく技術提案も含めた総合的な評価によって発注先を決定します。これにより、安かろう悪かろうの業者は排除され、 技術力や実績のある優良な業者が選ばれやすいと言えます。
- 履行保証制度
-
万が一、業者が倒産したり、自己都合で工事を放棄したりした場合に備えて、契約保証金や履行保証保険への加入が義務付けられています。これにより工事が中断しても保証機関が代替業者を探すなどして、 工事の完成が保証されます。
運営者 稲垣
公共工事は審査と入札によって、工事品質の低い業者が簡単に請け負えないようなシステムになっています。公共工事の実績はホームページで公開している場合も多いので、依頼前に確認しておきましょう。
以下の記事ではさらに網羅的な業者の選び方を紹介しています。「どうしてそれが優良業者の裏付けになるのか」といった、 各基準における専門家の詳細な解説が読めますのでぜひご確認ください。
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
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企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
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山口市の解体業者一覧
山口市の解体業者、全11社をご紹介します。
五十鈴工業株式会社
五十鈴工業株式会社は、1955年の創業から60年以上の長い歴史を持つ会社です。長年にわたり事業を継続してきた実績があります。加えて、品質管理や環境配慮、労働安全衛生などに関する国際規格「ISO認証」を取得している点も特徴です。これは、同社の管理体制が国際的な基準を満たしていることを第三者機関が認めていることを意味します。そのため、工事の品質や安全への取り組みを重視する方にとって、信頼できる業者かどうかを判断する一つの基準となるでしょう。
- 60年以上にわたる事業の歴史
- 国際規格であるISO認証を取得
- 品質・環境・安全に関する客観的な評価
タムラエンバイロ株式会社
タムラエンバイロ株式会社は、自社グループ内に産業廃棄物の最終処分場を保有しています。そのため、解体工事で発生した廃棄物を収集運搬から最終処分まで、一貫して自社で管理できる体制が整っています。解体工事では、廃棄物が不適切に処理されるリスクが懸念されますが、同社のように処理ルートが明確であれば、施主も安心して依頼することができます。
解体工事を依頼する際、多くの施主が心配するのが「自分の家の廃材が不法投棄されないか」という点です。通常、解体業者は廃棄物処理を専門の会社に委託するため、最終的にどこで処分されたのかが見えにくいことがあります。その点、自社で最終処分場まで管理している会社は、廃棄物の流れが非常に明確です。これは、法律やルールをきちんと守って事業を行っていることの証明にもなり、業者を選ぶ際の安心材料の一つになります。
- 自社グループで最終処分場を保有
- 解体から廃棄物処理までの一貫体制
- 透明性の高い廃棄物処理フロー
株式会社山下砂利
株式会社山下砂利は、砂利の採取・販売を主な事業としています。その事業の一環として解体工事も手掛けており、自社でリサイクルプラントを保有している点が大きな特徴です。通常、解体工事で発生したコンクリートガラなどの廃棄物は、専門の処理業者に運搬・処分を委託します。同社では、これらの廃棄物を自社プラントに運び込み、再生砕石としてリサイクルする体制が整っています。解体から廃棄物の再資源化までを一貫して管理しているため、処理の過程が明確です。
解体工事を依頼する際、廃棄物が最終的にどう処理されるのかは、多くの人が気にするところです。その点、山下砂利のように自社でリサイクル施設まで持っている業者は、安心材料の一つになります。解体から廃棄物処理、再資源化までを一つの会社が責任を持って行うため、不法投棄などのリスクを心配する必要がありません。廃棄物がきちんと資源として再利用される流れがはっきりしていることは、業者選定における信頼性の判断基準となるでしょう。
- 砂利採取業としての事業基盤
- 解体工事から廃棄物処理までの一貫対応
- 自社リサイクルプラントを保有
- コンクリートガラなどを再生砕石として資源化
有限会社まなびや
有限会社まなびやは、建物の解体工事だけでなく、外構工事や屋根の修理も手掛けている会社です。そのため、解体後の駐車場づくりや庭の整備、あるいは隣接する建物の補修といった関連工事も、窓口を一つにしてまとめて依頼できます。複数の業者を探して、それぞれと打ち合わせる手間を省けるのが特徴です。
解体工事とその後の外構工事は、別々の専門業者に依頼するのが一般的です。しかし、業者ごとに担当者が違うと、何度も連絡や打ち合わせが必要になり、施主の負担が大きくなります。その点、同社のように一社でまとめて対応してくれる業者であれば、窓口が一つで済むため話がスムーズです。解体から工事完了までの全体像を把握した上で作業を進めてくれるので、安心して任せやすいでしょう。
- 解体から外構工事まで一社で対応
- 解体後の屋根修理も依頼可能
- 複数の工事をまとめて相談できる窓口
山口建設株式会社
山口建設株式会社は、市役所や学校といった公共工事を数多く手掛けている建設会社です。公共工事の入札に参加するには、技術力や経営状況などについて厳しい審査基準をクリアする必要があります。同社が長年にわたり公共事業を請け負っているという事実は、その信頼性を判断する上での一つの参考になります。解体工事だけでなく、その後の造成や新築工事まで一貫して任せられる体制も整っています。
業者の信頼性を見極める上で、公共工事の実績は一つの分かりやすい指標になります。公共工事は税金を使って行われるため、発注する自治体は業者の経営状態や過去の実績を厳しく審査します。また、工事の過程でも、安全管理や施工品質について民間工事以上に細かな基準が設けられています。長年にわたって公共工事を任されているということは、それらの厳しい基準を常にクリアし続けていることの表れと見ることができるため、依頼先を選ぶ際の有力な判断材料になるでしょう。
- 市役所や学校など公共工事の実績
- 厳しい基準をクリアする技術力と安全管理体制
- 地域に根差した長年の事業展開
- 解体から造成、新築までの一貫対応
岡村工業株式会社
岡村工業株式会社は、ドローンによる空撮測量を解体工事に導入しています。上空から現場を撮影することで、人の目では直接確認が難しい屋根の状態や、隣接する建物との距離などを正確に把握します。取得したデータから3次元モデルを作成し、解体対象の体積や作業範囲を精密に算出できるため、見積もりの精度向上につながっています。事前の正確な情報収集は、安全な工事計画の立案にも役立ちます。
解体工事の見積もりは、従来、人の手による測量が一般的でした。しかし、ドローンを使えば、より短時間で、屋根の複雑な形状なども含めて現場全体をミリ単位でデータ化できます。これにより、工事が始まってから「想定外の費用がかかった」というようなトラブルを未然に防ぎやすくなります。また、重機をどこに配置すれば安全か、どの順番で壊せば隣家に影響が出ないか、といったシミュレーションも可能になるため、特に住宅密集地での工事を依頼する際の安心材料の一つと言えるでしょう。
- ドローンによる空撮測量
- 3次元データによる正確な見積もり
- 最新技術を活用した安全な工事計画
株式会社坂辻工業
株式会社坂辻工業は、解体工事を専門とする会社です。大きな特徴は、建物を解体した後の土地売却までサポートしている点にあります。解体後の土地の扱いに困っている施主の相談にも対応しており、提携する不動産業者と連携して売却手続きを進めます。そのため、施主は解体業者と不動産業者それぞれに依頼する手間が省け、窓口を一本化することが可能です。
空き家を解体した後、その土地をどうするかは多くの人が悩む点です。通常は解体業者に工事を依頼し、その後、改めて不動産業者を探して売却の相談をする必要があります。その点、同社のように解体から売却の相談までを一貫して引き受けてくれる業者であれば、施主の手間は大きく軽減されます。特に、相続した実家が遠方にあるなど、現地での手続きが難しい方にとっては、頼りになる存在と言えるでしょう。
- 解体工事後の土地活用に関する相談に対応
- 不動産業者との連携によるスムーズな売却手続き
- 施主の手間を軽減するワンストップサービス
株式会社山泰建設
株式会社山泰建設は、創業から約50年にわたり解体工事を専門に行ってきた会社です。同社が特に重視しているのは、「礼節・環境・安全」という現場での基本的な姿勢です。工事を始める前の挨拶回りや、現場周辺の清掃といった近隣への配慮を徹底しています。長年の経験に加えて、こうした一つひとつの丁寧な対応を大切にしているため、安心して工事を依頼できる業者です。
解体工事では、技術力と同じくらい「現場での振る舞い」が重要になります。どれだけ作業が早くても、近隣への挨拶がなかったり、現場が整理されていなかったりすると、住民との間で思わぬトラブルが起きかねません。その点、山泰建設のように「礼節」や「安全」を明確に掲げている会社は、社員教育が徹底されていると考えられます。こうした姿勢は、施主が直接見えない部分での丁寧な仕事にもつながるため、業者選びの安心材料になるでしょう。
- 創業から約50年の事業経験
- 解体工事を専門とする事業内容
- 近隣住民への配慮を重視した礼節
- 環境負荷を低減するための取り組み
- 徹底した現場の安全管理
有限会社まごころサービス
有限会社まごころサービスは、山口市阿東を拠点に活動する地域密着型の会社です。主な事業は解体工事と遺品整理で、地域住民が抱える様々な要望に応えています。解体と遺品整理を一つの窓口で依頼できるため、例えば空き家の片付けを考えている場合、複数の業者に連絡する手間を省くことができます。その他、草刈りや不用品回収といった日常の細かな困りごとにも対応しているのが特徴です。
空き家の解体を検討する際、家の中に残された家財の処分(遺品整理)をどう進めるかは、多くの人が直面する課題です。通常であれば、解体業者と遺品整理業者を別々に探し、それぞれと打ち合わせや見積もりのやり取りをしなければなりません。まごころサービスのように、両方の作業をまとめて引き受けてくれる業者であれば、依頼者の時間的・精神的な負担を大きく軽減できます。特に、遠方に住んでいる方が実家を整理するなど、何度も現地に足を運ぶのが難しい状況では、相談窓口が一つであることは心強い点と言えるでしょう。
- 山口市阿東に根差した地域密着の対応
- 解体工事と遺品整理の同時依頼が可能
- 草刈りや不用品回収など暮らしの要望にも対応
株式会社ひらた
株式会社ひらたは、安全管理と近隣への配慮を特に重視している解体業者です。工事を始める前には、担当者が必ず近隣を訪問し、工事の概要や期間について丁寧に説明を行います。現場では、防音シートや散水を徹底することで、騒音や粉じんが周囲に与える影響を最小限に抑えています。また、解体で発生した廃棄物は法令に従って適切に分別・処理しており、環境への負荷も考慮した工事を進めています。こうした一つひとつの丁寧な対応が、同社の信頼につながっています。
解体工事を依頼する際に、多くの方が不安に感じるのは、ご近所への影響ではないでしょうか。工事中の騒音やほこりは、近隣トラブルの原因になることも少なくありません。その点で、株式会社ひらたのように、着工前の挨拶回りや現場での対策を具体的に明示している業者は、安心して相談しやすいでしょう。「安全」や「配慮」といった言葉だけでなく、それを実現するための行動が伴っているかどうかが、信頼できる業者を見分ける上での大切なポイントになります。
- 工事着手前の丁寧な近隣挨拶
- 騒音や粉じんを抑える養生の徹底
- 現場の整理整頓と日々の安全管理
- 法令を遵守した廃棄物の適正処理
山口市の解体業者が見つかりませんでした。
業者選びの「5つのポイント」と合わせて確認!よくある質問Q&A
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
-
「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
-
それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
-
相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
-
いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。




業者選びの際に「ISO認証を取得している」という情報を見かけることがあります。これは、製品やサービスの品質だけでなく、業務の進め方や安全管理の仕組み全体が、国際的な基準を満たしていることを示すものです。認証を取得し、維持し続けるには厳しい審査を毎年クリアする必要があります。つまり、ISO認証を取得している会社は、その場限りの丁寧な仕事をするだけでなく、会社全体として安定した品質や安全を保つ仕組みが整っている、と考えることができます。特に規模の大きな工事や、安全への配慮が求められる現場を任せる上で、安心材料の一つとして参考にできます。