山口県山口市の解体業者11社を比較|費用相場と地域の解体事情
山口市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
山口市に所在する11社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「山口市の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「山口市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
山口市の解体工事事情と地域特性
山口市の概要
山口市は、歴史ある中心市街地と平成の大合併で広がった広大な市域が特徴の県庁所在地です。
山口市は山口県の県庁所在地で、室町時代には「西の京」として栄えた歴史を持つ都市です。平成の大合併を経て市域は県内最大となり、北は島根県境の中国山地から南は瀬戸内海まで、非常に多様な顔を持っています。
だからこそ解体工事を計画する際は、ご自身の土地が歴史的な市街地なのか、沿岸部なのか、それとも山間部なのかをまず把握することが重要です。
地形・道路事情と解体費用の傾向
山口市はエリアによって地形や道路事情が大きく異なり、特に中心部の歴史的な町並みでは、手作業での解体による費用増が見込まれます。
- 地形の特徴:市域は大きく3つのエリアに分けられます。大内文化の面影が残る「中央地域」、瀬戸内海に面し地盤が弱く浸水リスクもある「南部地域」、そして中国山地の豪雪地帯で過疎化が進む「北部地域」です。
- 道路事情:特に中央地域の大殿地区や白石地区には、昔の城下町の造りに由来する「鍵曲(かいまがり)」と呼ばれる見通しの悪い道や、重機・ダンプが入れない狭い道が多く残っています。
- 費用への影響:狭い道沿いの現場では重機が使えず、手作業での解体や軽トラックでの廃材の運び出し(小運搬)が必要になります。その結果、工期が長引き人件費がかさむ傾向があります。加えて、南部では弱い地盤を補強する敷鉄板の費用、北部では廃棄物処理施設までの運搬費が見積もりを押し上げる要因です。
運営者 稲垣旧城下町のような家が密集しているエリアでは、隣家との距離が近く「境界線」や「工事中の振動による補修」といったトラブル相談が、私のところにもよく寄せられます。だからこそ、契約前にご近所への挨拶回りを丁寧に行ってくれる業者か、見積もりの段階でしっかり見極めることが大切です。
城下町の歴史が影響する解体工事の制約
市の中心部では、城下町ならではの狭い道や景観に関する条例、埋蔵文化財といった歴史的な背景が、解体工事の方法と費用に直接影響します。
山口市の中心部で解体工事をする場合、道が狭いといった物理的な問題だけでなく、歴史的な背景からくる法的な規制にも注意が必要です。例えば、湯田温泉地区や一の坂川沿いは景観を守るための規制区域で、建物の高さ制限(湯田温泉地区で15m以上など)が定められています。これは解体後の土地活用を考える上でも、無視できない重要なポイントです。
加えて、市の中心部は大内氏時代の遺跡の上に町が作られているため、埋蔵文化財が見つかる可能性のあるエリア(包蔵地)に指定されている場所が多くあります。解体後に新しく建物を建てる際、地面を掘る前に試掘調査が求められることもあり、工事が数ヶ月単位で遅れるリスクも考えておかなければなりません。
こうした歴史的な事情を知らずに計画を進めてしまうと、後から思わぬ費用増や工期の遅れにつながる可能性があります。
解体工事・空き家対策の補助金
山口市には危険な空き家やブロック塀の解体を対象とした補助金制度がありますが、申請できる期間が非常に短いため、事前の準備が何よりも重要です。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 山口市老朽危険空家等除却促進事業補助金 | 解体費用の1/2〜1/3(上限50万〜100万円程度と推測) | 市の調査で不良度判定100点以上と認定された木造または軽量鉄骨造の危険空き家。 |
| 危険ブロック塀等の除却費用の補助 | 除却費用の2/3以内(上限10万円) | 通学路や緊急輸送道路などの避難路に面した、倒壊の危険性があるブロック塀など。 |
注意点として、主要な補助金である「老朽危険空家等除却促進事業」の令和7年度の募集は、5月30日に終了しました。もし令和8年度の募集を検討するなら、例年5月頃の約3週間という非常に短い期間で申請を終える必要があります。そのため、年度が明けるのを待つのではなく、2月〜3月頃から業者選びや市役所への事前相談を始めることを強くお勧めします。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
山口市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
山口市ではご自身で清掃工場へゴミを持ち込むことで処分費を節約できます。また県全体で、解体時のコンクリートをリサイクルする取り組みが進められています。
解体費用を抑えるには、工事が始まる前にご自身で家財道具などの残置物を処分しておくのが効果的です。山口市では、市内に3ヶ所ある清掃工場(山口市清掃工場、阿知須清掃センター、阿東クリーンセンター)へ家庭ごみを直接持ち込めます。
特に、処分費が高くなりやすい畳や布団などを事前にご自身で持ち込んでおけば、費用を大きく節約できます。
また、山口県はセメント産業が盛んな地域です。そのため、解体で出たコンクリートガラをセメントの原料としてリサイクルする仕組みが整っています。だからこそ、現場でしっかり分別しながら解体することが、費用の削減と環境への配慮の両面でとても重要です。
運営者 稲垣山口市での解体工事を成功させる鍵は、中心部の城下町特有の狭い道や景観規制といった歴史的な事情をまず理解することです。その上で、南部沿岸の地盤や北部山間部の運搬事情など、エリアごとの条件に合わせた計画を立てる必要があります。補助金制度の活用を考えるなら、非常に短い申請期間に備えて、早めに準備を始めることが不可欠です。
山口市の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 35,300円 | 20,200~48,500円 |
| 鉄骨造 | 34,800円 | 34,800~34,800円 |
| RC造 | 57,900円 | 57,900~57,900円 |
| 内装解体 | 36,800円 | 36,800~36,800円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
山口市の解体業者一覧
山口市の解体業者、全11社をご紹介します。
五十鈴工業株式会社
五十鈴工業株式会社は、1955年の創業から60年以上の長い歴史を持つ会社です。長年にわたり事業を継続してきた実績があります。加えて、品質管理や環境配慮、労働安全衛生などに関する国際規格「ISO認証」を取得している点も特徴です。これは、同社の管理体制が国際的な基準を満たしていることを第三者機関が認めていることを意味します。そのため、工事の品質や安全への取り組みを重視する方にとって、信頼できる業者かどうかを判断する一つの基準となるでしょう。
- 60年以上にわたる事業の歴史
- 国際規格であるISO認証を取得
- 品質・環境・安全に関する客観的な評価
タムラエンバイロ株式会社
タムラエンバイロ株式会社は、自社グループ内に産業廃棄物の最終処分場を保有しています。そのため、解体工事で発生した廃棄物を収集運搬から最終処分まで、一貫して自社で管理できる体制が整っています。解体工事では、廃棄物が不適切に処理されるリスクが懸念されますが、同社のように処理ルートが明確であれば、施主も安心して依頼することができます。
解体工事を依頼する際、多くの施主が心配するのが「自分の家の廃材が不法投棄されないか」という点です。通常、解体業者は廃棄物処理を専門の会社に委託するため、最終的にどこで処分されたのかが見えにくいことがあります。その点、自社で最終処分場まで管理している会社は、廃棄物の流れが非常に明確です。これは、法律やルールをきちんと守って事業を行っていることの証明にもなり、業者を選ぶ際の安心材料の一つになります。
- 自社グループで最終処分場を保有
- 解体から廃棄物処理までの一貫体制
- 透明性の高い廃棄物処理フロー
株式会社山下砂利
株式会社山下砂利は、砂利の採取・販売を主な事業としています。その事業の一環として解体工事も手掛けており、自社でリサイクルプラントを保有している点が大きな特徴です。通常、解体工事で発生したコンクリートガラなどの廃棄物は、専門の処理業者に運搬・処分を委託します。同社では、これらの廃棄物を自社プラントに運び込み、再生砕石としてリサイクルする体制が整っています。解体から廃棄物の再資源化までを一貫して管理しているため、処理の過程が明確です。
解体工事を依頼する際、廃棄物が最終的にどう処理されるのかは、多くの人が気にするところです。その点、山下砂利のように自社でリサイクル施設まで持っている業者は、安心材料の一つになります。解体から廃棄物処理、再資源化までを一つの会社が責任を持って行うため、不法投棄などのリスクを心配する必要がありません。廃棄物がきちんと資源として再利用される流れがはっきりしていることは、業者選定における信頼性の判断基準となるでしょう。
- 砂利採取業としての事業基盤
- 解体工事から廃棄物処理までの一貫対応
- 自社リサイクルプラントを保有
- コンクリートガラなどを再生砕石として資源化
有限会社まなびや
有限会社まなびやは、建物の解体工事だけでなく、外構工事や屋根の修理も手掛けている会社です。そのため、解体後の駐車場づくりや庭の整備、あるいは隣接する建物の補修といった関連工事も、窓口を一つにしてまとめて依頼できます。複数の業者を探して、それぞれと打ち合わせる手間を省けるのが特徴です。
解体工事とその後の外構工事は、別々の専門業者に依頼するのが一般的です。しかし、業者ごとに担当者が違うと、何度も連絡や打ち合わせが必要になり、施主の負担が大きくなります。その点、同社のように一社でまとめて対応してくれる業者であれば、窓口が一つで済むため話がスムーズです。解体から工事完了までの全体像を把握した上で作業を進めてくれるので、安心して任せやすいでしょう。
- 解体から外構工事まで一社で対応
- 解体後の屋根修理も依頼可能
- 複数の工事をまとめて相談できる窓口
山口建設株式会社
山口建設株式会社は、市役所や学校といった公共工事を数多く手掛けている建設会社です。公共工事の入札に参加するには、技術力や経営状況などについて厳しい審査基準をクリアする必要があります。同社が長年にわたり公共事業を請け負っているという事実は、その信頼性を判断する上での一つの参考になります。解体工事だけでなく、その後の造成や新築工事まで一貫して任せられる体制も整っています。
業者の信頼性を見極める上で、公共工事の実績は一つの分かりやすい指標になります。公共工事は税金を使って行われるため、発注する自治体は業者の経営状態や過去の実績を厳しく審査します。また、工事の過程でも、安全管理や施工品質について民間工事以上に細かな基準が設けられています。長年にわたって公共工事を任されているということは、それらの厳しい基準を常にクリアし続けていることの表れと見ることができるため、依頼先を選ぶ際の有力な判断材料になるでしょう。
- 市役所や学校など公共工事の実績
- 厳しい基準をクリアする技術力と安全管理体制
- 地域に根差した長年の事業展開
- 解体から造成、新築までの一貫対応
岡村工業株式会社
岡村工業株式会社は、ドローンによる空撮測量を解体工事に導入しています。上空から現場を撮影することで、人の目では直接確認が難しい屋根の状態や、隣接する建物との距離などを正確に把握します。取得したデータから3次元モデルを作成し、解体対象の体積や作業範囲を精密に算出できるため、見積もりの精度向上につながっています。事前の正確な情報収集は、安全な工事計画の立案にも役立ちます。
解体工事の見積もりは、従来、人の手による測量が一般的でした。しかし、ドローンを使えば、より短時間で、屋根の複雑な形状なども含めて現場全体をミリ単位でデータ化できます。これにより、工事が始まってから「想定外の費用がかかった」というようなトラブルを未然に防ぎやすくなります。また、重機をどこに配置すれば安全か、どの順番で壊せば隣家に影響が出ないか、といったシミュレーションも可能になるため、特に住宅密集地での工事を依頼する際の安心材料の一つと言えるでしょう。
- ドローンによる空撮測量
- 3次元データによる正確な見積もり
- 最新技術を活用した安全な工事計画
株式会社坂辻工業
株式会社坂辻工業は、解体工事を専門とする会社です。大きな特徴は、建物を解体した後の土地売却までサポートしている点にあります。解体後の土地の扱いに困っている施主の相談にも対応しており、提携する不動産業者と連携して売却手続きを進めます。そのため、施主は解体業者と不動産業者それぞれに依頼する手間が省け、窓口を一本化することが可能です。
空き家を解体した後、その土地をどうするかは多くの人が悩む点です。通常は解体業者に工事を依頼し、その後、改めて不動産業者を探して売却の相談をする必要があります。その点、同社のように解体から売却の相談までを一貫して引き受けてくれる業者であれば、施主の手間は大きく軽減されます。特に、相続した実家が遠方にあるなど、現地での手続きが難しい方にとっては、頼りになる存在と言えるでしょう。
- 解体工事後の土地活用に関する相談に対応
- 不動産業者との連携によるスムーズな売却手続き
- 施主の手間を軽減するワンストップサービス
株式会社山泰建設
株式会社山泰建設は、創業から約50年にわたり解体工事を専門に行ってきた会社です。同社が特に重視しているのは、「礼節・環境・安全」という現場での基本的な姿勢です。工事を始める前の挨拶回りや、現場周辺の清掃といった近隣への配慮を徹底しています。長年の経験に加えて、こうした一つひとつの丁寧な対応を大切にしているため、安心して工事を依頼できる業者です。
解体工事では、技術力と同じくらい「現場での振る舞い」が重要になります。どれだけ作業が早くても、近隣への挨拶がなかったり、現場が整理されていなかったりすると、住民との間で思わぬトラブルが起きかねません。その点、山泰建設のように「礼節」や「安全」を明確に掲げている会社は、社員教育が徹底されていると考えられます。こうした姿勢は、施主が直接見えない部分での丁寧な仕事にもつながるため、業者選びの安心材料になるでしょう。
- 創業から約50年の事業経験
- 解体工事を専門とする事業内容
- 近隣住民への配慮を重視した礼節
- 環境負荷を低減するための取り組み
- 徹底した現場の安全管理
有限会社まごころサービス
有限会社まごころサービスは、山口市阿東を拠点に活動する地域密着型の会社です。主な事業は解体工事と遺品整理で、地域住民が抱える様々な要望に応えています。解体と遺品整理を一つの窓口で依頼できるため、例えば空き家の片付けを考えている場合、複数の業者に連絡する手間を省くことができます。その他、草刈りや不用品回収といった日常の細かな困りごとにも対応しているのが特徴です。
空き家の解体を検討する際、家の中に残された家財の処分(遺品整理)をどう進めるかは、多くの人が直面する課題です。通常であれば、解体業者と遺品整理業者を別々に探し、それぞれと打ち合わせや見積もりのやり取りをしなければなりません。まごころサービスのように、両方の作業をまとめて引き受けてくれる業者であれば、依頼者の時間的・精神的な負担を大きく軽減できます。特に、遠方に住んでいる方が実家を整理するなど、何度も現地に足を運ぶのが難しい状況では、相談窓口が一つであることは心強い点と言えるでしょう。
- 山口市阿東に根差した地域密着の対応
- 解体工事と遺品整理の同時依頼が可能
- 草刈りや不用品回収など暮らしの要望にも対応
株式会社ひらた
株式会社ひらたは、安全管理と近隣への配慮を特に重視している解体業者です。工事を始める前には、担当者が必ず近隣を訪問し、工事の概要や期間について丁寧に説明を行います。現場では、防音シートや散水を徹底することで、騒音や粉じんが周囲に与える影響を最小限に抑えています。また、解体で発生した廃棄物は法令に従って適切に分別・処理しており、環境への負荷も考慮した工事を進めています。こうした一つひとつの丁寧な対応が、同社の信頼につながっています。
解体工事を依頼する際に、多くの方が不安に感じるのは、ご近所への影響ではないでしょうか。工事中の騒音やほこりは、近隣トラブルの原因になることも少なくありません。その点で、株式会社ひらたのように、着工前の挨拶回りや現場での対策を具体的に明示している業者は、安心して相談しやすいでしょう。「安全」や「配慮」といった言葉だけでなく、それを実現するための行動が伴っているかどうかが、信頼できる業者を見分ける上での大切なポイントになります。
- 工事着手前の丁寧な近隣挨拶
- 騒音や粉じんを抑える養生の徹底
- 現場の整理整頓と日々の安全管理
- 法令を遵守した廃棄物の適正処理
山口市の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
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「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
-
それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
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相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
-
いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。

業者選びの際に「ISO認証を取得している」という情報を見かけることがあります。これは、製品やサービスの品質だけでなく、業務の進め方や安全管理の仕組み全体が、国際的な基準を満たしていることを示すものです。認証を取得し、維持し続けるには厳しい審査を毎年クリアする必要があります。つまり、ISO認証を取得している会社は、その場限りの丁寧な仕事をするだけでなく、会社全体として安定した品質や安全を保つ仕組みが整っている、と考えることができます。特に規模の大きな工事や、安全への配慮が求められる現場を任せる上で、安心材料の一つとして参考にできます。