山口県柳井市の解体業者5社を比較|費用相場と地域の解体事情
柳井市で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
柳井市に所在する5社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「柳井市の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「柳井市の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
柳井市の解体工事事情と地域特性
柳井市の概要
柳井市は、江戸時代の商都の面影が残る一方、全国平均を大幅に上回る空き家率という大きな課題を抱えています。
柳井市は山口県東部に位置する、人口約3万人の都市です。瀬戸内海に面し、古くから海上交通の要衝として栄えてきました。市域は市街地の「沿岸部」、農山村が広がる「内陸盆地部」、離島を含む「半島・島嶼部」の3つに分けられます。
江戸時代の商都としての歴史的な町並みが残る観光地ですが、臨海工業地帯も有しています。一方で、令和5年の調査で空き家率が26.6%に達しました。これは全国的に見ても極めて高い水準であり、解体工事の需要に直結する大きな課題です。
地形・道路事情と解体費用の傾向
江戸時代からの町割りが残る狭い道と、山裾に広がる斜面地の住宅街が、解体費用を押し上げる主な要因です。
- 地形の特徴:平地が限られるため、琴名・天神といった山麓部には雛壇状の造成地が広がります。古い擁壁の上に家が建っている場合も多く、解体時の振動による崩壊リスクには特に注意が必要です。加えて、柳井川流域の古開作などの低地は元が干拓地のため地盤が軟弱で、地中障害物が見つかる可能性もあります。
- 道路事情:白壁の町並みが残る柳井津・金屋・古市地区は、江戸時代からの区割りが今も残り、道幅2〜3mほどの狭い道が入り組んでいます。このため、4tダンプのような大型重機が入れない現場が大半です。
- 費用への影響:大型重機が使えないと、小型重機や手作業での解体(手壊し)が中心になり、工期が延びて人件費がかさみます。廃棄物の搬出も2tトラックが主力になるため運搬効率が悪く、費用が割高になります。観光地や通学路の近くでは交通誘導員の配置も必要で、その人件費も見積もりに加算されます。
運営者 稲垣私がこれまでに見てきた失敗例で特に多いのが、古い擁壁の崩落トラブルです。柳井市のような傾斜地の現場では、見積もりの段階で「擁壁の安全性」について具体的に説明し、万が一の対策を提案してくれる業者を選ぶのが、失敗しないための重要なポイントになります。
深刻な空き家問題と高額補助金の動向
市は26.6%という深刻な空き家率に対応するため、最大150万円の高額な補助金を用意していますが、申請が殺到し2025年度の予算はすでに底をつきました。
柳井市の解体事情を考える上で最も重要なのが、全国平均を大きく上回る26.6%という空き家率です。これは市内の住宅の4軒に1軒以上が空き家という深刻な状況で、膨大な解体需要が眠っていることを示しています。
この課題に対応するため、市は「老朽危険空き家除却事業補助金」として最大150万円という、近隣自治体と比べても破格の制度を設けています。これは、狭い道や傾斜地で高額になりやすい工事費を補助する目的です。
しかし、この手厚い支援策に申請が殺到した結果、2025年度(令和7年度)の予算は年度の終わりを待たずに、2025年11月28日をもって受付を終了しました。補助金を使いたい市民が市の想定をはるかに上回っており、来年度以降も申請の競争は激しくなるでしょう。
また、この補助金は「柳井市内に本店を有する事業者」への発注が条件のため、市外の業者は利用できません。
解体工事・空き家対策の補助金
最大150万円という県内でも特に高額な補助金制度がありますが、令和7年度分はすでに受付を終了しました。次年度の申請には、早めの準備が不可欠です。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 柳井市老朽危険空き家除却事業補助金 | 対象経費の1/2以内 上限 1,500,000円 | 市が危険と判定した木造空き家で、柳井市内に本店を有する事業者が施工すること。 |
※注意:この制度の令和7年度(2025年度)の募集は、予算の上限に達したため2025年11月28日で受付を終了しています。来年度の申請を考えるなら、年度が明けて公募が始まったらすぐに動けるよう、今から準備を進めておくことが重要です。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
柳井市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
市内に大規模な産業廃棄物処分場がないため、解体で出る廃棄物は近隣の市まで運ぶ必要があり、その運搬費が見積もりを押し上げる要因になっています。
柳井市の廃棄物処理は柳井地域広域行政組合が担当していますが、解体工事で出るコンクリートガラや木くずなどの産業廃棄物は、市内の施設では処理できません。だからこそ、岩国市、光市、周南市といった市外の民間中間処理施設まで運ぶ必要があります。
この長距離輸送は、運搬費や人件費を押し上げる一因です。また、搬出先の処分場は分別ルールが厳しいため、現場でしっかり分別することが、最終的な費用を抑える上でとても重要になります。
運営者 稲垣柳井市で解体工事を成功させるには、まず全国でも突出して高い空き家率を背景にした、最大150万円の高額補助金の動向をしっかり把握することが第一歩です。その上で、江戸時代からの町割りが残る旧市街地の狭い道や、山麓の斜面地といった現場の制約にきちんと対応できる、市の補助金要件を満たした地元業者を選ぶことが成功の鍵です。
柳井市の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 36,700円 | 25,000~47,700円 |
| 鉄骨造 | 36,700円 | 30,500~46,100円 |
| RC造 | 57,900円 | 57,900~57,900円 |
| 内装解体 | 36,800円 | 36,800~36,800円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
柳井市の解体業者一覧
柳井市の解体業者、全5社をご紹介します。
株式会社環境プラント
株式会社環境プラントは、社名の通り、環境に配慮した解体工事を手掛けています。自社で産業廃棄物の中間処理施設を保有している点が大きな特徴です。通常、解体工事で出た廃棄物は専門の処理業者に運ばれますが、同社では解体から廃棄物の再資源化までを一貫して管理しています。発生したコンクリートがらや木くずは、自社のプラントで道路の路盤材や燃料チップといった再生資材に加工されます。廃棄物の流れが明確なため、不法投棄などの心配がなく、安心して工事を任せることができます。
- 産業廃棄物処理プラントを自社で保有
- 解体で発生したコンクリートや木材を再資源化
- 環境負荷の低減を意識した解体計画
有限会社柳井コレクト・サービス
有限会社柳井コレクト・サービスは、産業廃棄物収集運搬業の許可を持つ会社です。特に、アスベストやPCB(ポリ塩化ビフェニル)といった有害物質を含む「特別管理産業廃棄物」の収集運搬許可も取得しています。そのため、通常の解体工事はもちろん、工場や古いビルなど、専門的な処理が必要な建物の解体も安心して任せることができます。解体から有害物質の除去、最終的な廃棄物処理まで一貫して対応している点が特徴です。
古い建物の解体では、アスベストのように健康に害を及ぼす物質が見つかることがあります。こうした有害物質は「特別管理産業廃棄物」に指定されており、法律に沿った適切な処理が義務付けられています。この許可を持つ業者は、有害物質の専門知識があり、安全に処理する技術を持っていることを意味します。解体を依頼した後に予期せぬ有害物質が見つかっても、同じ業者で対応してもらえるため、計画が滞る心配が少なく、余計な手間や費用を抑えやすいでしょう。
- 産業廃棄物収集運搬業の許可
- 特別管理産業廃棄物収集運搬業の許可
- アスベストやPCBなど有害物質の除去・処理
- 解体から廃棄物処理までの一貫対応
便利屋smile243
便利屋smile243は、深夜の時間帯でも依頼に対応しています。また、「物置一つの片付け」といった、ごく小規模な作業も受け付けているのが特徴です。専門の業者に頼むほどではないけれど、自分では解決が難しい、といった暮らしの中の細かな困りごとを相談できる業者です。
日常生活で生じるちょっとした困りごとは、意外とどこに相談すればよいか分からないものです。例えば、仕事から帰宅した深夜に急なトラブルが起きたり、大きな業者に頼むのは気が引けるような小さな作業だったりする場合が考えられます。そうした専門業者では対応が難しい時間帯や規模の依頼にも対応しているため、いざという時の選択肢として知っておくと心強いでしょう。
- 深夜の時間帯にも対応
- 物置一つなど小規模な作業も依頼可能
- 専門業者に頼みにくい内容の相談
株式会社山林商事
株式会社山林商事は、解体工事の際に発生する資源の買取を行っている会社です。建物から出る木材や金属などを丁寧に分別し、資源として買い取ることで、その金額を工事費用から差し引く仕組みを整えています。この取り組みにより、施主は解体にかかる全体費用を抑えることが可能です。
解体費用を大きく左右するのが、建物から出る廃材の処分費です。資源の買取ができる業者は、廃材を単なるゴミではなく、価値のある資源として丁寧に取り扱う技術を持っています。木材や金属などを細かく分別する手間はかかりますが、これにより廃棄物の量を減らし、処分費そのものを削減できます。さらに、買い取られた資源の価値が工事費用から差し引かれるため、最終的な自己負担額が軽くなる可能性があります。環境への配慮と費用の削減を両立させたい場合、こうした取り組みは業者選びの重要なポイントになります。
- 解体時に発生する資源の買取
- 資源価値を反映した解体費用の提案
- 丁寧な分別による資源化の徹底
エース・ウエスト株式会社
エース・ウエスト株式会社では、国家資格を持つ技術者が担当者として対応します。最初の相談から見積もり、工事の管理、そして完了報告まで、同じ担当者が一貫して窓口となるため、途中で話の食い違いが起こる心配がありません。専門知識を持つ担当者と直接やり取りを続けられるので、安心して工事を任せることができます。
工事の依頼で意外と多いのが、「打ち合わせで伝えたはずの細かい要望が、現場に伝わっていなかった」というトラブルです。これは、相談窓口の営業担当と現場の監督が異なる場合に起こりやすい問題です。その点、最初から最後まで同じ担当者が一貫して対応してくれる業者であれば、伝達漏れのリスクを大きく減らせます。特に細かな配慮が必要な工事では、こうした体制は安心材料の一つになるでしょう。
- 国家資格保有者による担当制
- 相談から完了までの一貫サポート
- 担当者が途中で変わらない体制
柳井市の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?
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「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?
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それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?
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いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?
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相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの?費用はいくらかかる? 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?
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問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?
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いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。

解体業者を選ぶ際、自社で廃棄物の処理施設を持っているかどうかは、信頼性を判断する上での一つの参考になります。多くの解体業者は、廃棄物処理を外部の業者に委託するため、施主からは最終的にどこでどう処理されたかが見えにくい場合があります。その点、環境プラント社のように、解体から再資源化までを自社で完結できる体制が整っていると、廃棄物の処理工程が透明化されるというメリットがあります。環境に配慮したい方はもちろん、廃棄物が適正に処理されることを重視する方にとって、安心材料の多い選択肢と言えます。