「うちのブロック塀、倒れないかしら……?」
地震のたびにヒビが広がっている気がして、いつか倒壊するんじゃないかと心配と不安になりますよね。いざ解体しようと思っても、費用はどのくらいかかるのか、補助金は使えるのか、どこに頼めば良いのかなど、分からないことが多いのが現実です。
それに、「昔のブロック塀にはアスベストが含まれていることがある」と聞くと、余計に不安になってしまうもの。
この記事では、相談実績11万件以上を誇る解体工事の専門家が、解体が必要なブロック塀の見分け方・費用相場・補助金の活用方法・悪徳業者に騙されない業者の選び方など、詳しく解説していきます。
「安全に、できるだけお得にブロック塀を解体したい!」と思っているあなたは、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
・ブロック塀の解体費用相場が分かる
・古いブロック塀に含まれがちな「アスベスト」の確認方法と対策が分かる
・補助金制度の概要と注意点が分かる
・業者選びのポイントが分かる

中野達也。一般社団法人あんしん解体業者認定協会理事。解体工事業の技術管理者であり、解体工事施工技士を保有。2011年に解体業者紹介センターを鈴木佑一と共に創設。2013年に一般社団法人あんしん解体業者認定協会を設立し、理事に就任。めざまし8(フジテレビ系列)/ひるおび(TBS系列)/ 情報ライブ ミヤネ屋(日本テレビ系列)/バイキングMORE(フジテレビ系列)など各種メディアに出演。
ブロック塀の解体費用相場

弊社における過去の解体工事の実績データを基にすると、ブロック塀の解体費用相場は3,687円/m2です。

う~ん、m2あたりってことは……?



たとえば、長さ20m×高さ1mのブロック塀の場合は面積が20m2になるから、解体費用相場はだいたい7万3,740円くらいだよ。



なるほど、分かりやすい!



ただし、ブロック塀の解体費用は様々な要因で変わるから注意が必要なんだ。



えぇ!そうなの!?でも、そんな細かいことまで分からないよ……



大丈夫!ブロック塀の解体費用の変動要因については、これから詳しく説明するよ。
ブロック塀の解体費用は条件次第で変わる【種類・解体方法・アスベストの有無】


ブロック塀の解体費用は、主に以下の3つの要因によって変動します。
- ▼ブロック塀の解体費用の主な変動要因
-
・ブロック塀の種類
・解体方法
・アスベスト含有の有無
それでは、各要因について詳しく見ていきましょう。
ブロック塀の種類【コンクリートブロック塀/化粧ブロック塀/万年塀】


一般的に使用されているブロック塀には、コンクリートブロック塀・化粧ブロック塀があります。また、とくに古い家では万年塀が使用されていることもあります。これらは種類によって解体費用の相場が異なります。
▼ブロック塀の種類別の解体費用相場 | |||
---|---|---|---|
種類 | 平均坪単価 | ||
コンクリートブロック塀 | 3,900円 ~4,200円/m2 | ||
化粧ブロック塀 | 4,500円 ~5,500円/m2 | ||
万年塀 | 8,800円 ~1万1,000円/m2 |
ちなみに、コンクリートブロック塀の中でも、とくに強度が高い「重量コンクリートブロック塀」の場合、解体費用が化粧ブロック塀と同等になることがあります。軽量コンクリートブロック塀との判別が難しいため、正確な解体費用を知りたい場合は、業者に見積もりを依頼することをオススメします。
解体方法【重機解体/手壊し解体】
解体方法には、「重機解体」と「手壊し解体※」の主に2種類があり、それぞれ解体費用が異なります。
▼ブロック塀の解体方法別の解体費用相場 | |||
---|---|---|---|
解体方法 | 平均坪単価 | ||
重機解体 | 2,000円 ~4,500円/m2 | ||
手壊し解体 | 5,000円 ~1万円/m2 |
※どちらもコンクリートブロック塀の解体費用相場です。



こんなに費用が違うなら、絶対に重機解体が良い!



…って思うよね?でも実は、重機解体の場合はさらに重機の回送にかかる費用(約3~5万円)が発生するから、手壊し解体を選んだ方が結果的に安く済むこともあるんだよ。



えぇ~!そうなの!?



たとえば、家屋と一緒にブロック塀を解体する場合は重機がすでに入ってるから重機解体の方がコスパ良いんだけど、ブロック塀だけを解体する場合だと手壊しで対応した方が安くなる場合も多いんだよね。
「ブロック塀の解体方法別の工期」
ブロック塀の解体方法別の工期は、作業の規模や現場の状況によって異なりますが、一般的には以下のような目安となります。
▼ブロック塀の解体方法別の工期 | |||
---|---|---|---|
解体方法 | 平均坪単価 | ||
重機解体 | 1~2日 | ||
手壊し解体 | 3~4日 |
アスベスト含有の有無


▲左はコンクリートブロック塀(アスベスト含有なし)、右は吹付けブロック塀(アスベスト含有の可能性あり)
「アスベスト※」含有の塗料や下地材が施されたコンクリートブロック塀を解体する際には、アスベスト含有のないコンクリートブロック塀よりも解体費用が高くなる場合があります。これは、アスベストの有無・含有量を事前に調査する費用が発生したり、アスベスト除去作業自体の費用が高くなったりするためです。
以下は吹付けブロック塀があった現場で、「アスベスト含有あり/なし」の2パターンの見積もりを出した事例です。それぞれの解体費用総額はアスベスト含有ありの場合が26万円、含有なしの場合が58万円で、その差額は22万円となりました。


なお、アスベスト含有のブロック塀を解体する際には、資格を持った専門業者に依頼するといった国が定めた厳しい規則を遵守する必要があります。その詳細については、以下の記事をご参考になさってください。



相場が分かって一安心!でも、一体何にいくらかかっているんだろう?



解体費用の内訳、気になるよね。じゃあ、今から詳しく説明していくね!
ブロック塀の解体費用の内訳


ブロック塀の解体費用は、主に以下の費用から構成されます。
- ▼ブロック塀の解体費用の内訳
-
・本体工事費
・諸経費
・消費税
では、消費税を除いた2つの費用について詳しく見ていきましょう。
本体工事費


本体工事費は、ブロック塀自体を解体するためにかかる費用です。具体的には、以下の費用が含まれます。
- ▼本体工事費の具体例
-
ブロック塀本体の解体費
ブロック塀そのものを取り壊すための費用です。廃材の運搬・処分費
解体で発生した廃材を現場から搬出し、適切に処分するための費用です。重機使用費
解体作業で使用する重機をレンタルする際にかかる費用です。人件費(作業費)
解体作業を行う作業員の人件費です。重機オペレーターや手作業での解体を担当する職人の費用が含まれます。



本体工事費はブロック塀の種類・周辺環境・工事の難易度などによって変動しやすい項目ですが、相場とかけ離れた見積もりを提示された場合は業者に「なぜその金額になったのか」を確認することが大切です。
諸経費


諸経費とは、解体作業に直接関係はないものの、工事を実施するために必要な費用です。具体的には、以下の費用が含まれます。
- ▼諸経費の具体例
-
重機回送費
解体作業で使用する重機を現場に運搬するためにかかる費用です。近隣対応費
近隣住民への事前挨拶やトラブル防止のための費用(粗品や説明資料の準備などを含む)。各種申請費
「特定建設作業の届け出※」などの許可申請、各種書類の管理にかかる費用。
実際の見積書をチェック!


それでは、実際の見積書で解体費用の内訳がどのように記載されているのか、過去に提出された見積書を確認していきましょう。
見積書【兵庫県加古川市にある23m2のコンクリートブロック塀】
重機回送費(諸):4万円
値引き:2,371円
消費税:1万371円
→総額は税込14万円です。
※(本)は本体工事費、(諸)は諸経費を指します。



ブロック塀解体の見積書って、こんな感じなんだね!でも、思ってたより見積項目が少ない感じがする!廃材処分費とか人件費とか書いてないし……



よく気づいたね!実は、解体費用やその内訳について色々説明してきたけど、実際には「ブロック塀1面で5万円!」みたいに、ざっくりした見積もりを出す業者もいるんだ。



えぇ!?そんな大雑把に金額を決めちゃうの?それはちょっと心配だな……



でもね、業者としても「なるべく費用を抑えてあげたい」という思いから、あえてシンプルな見積もりを出している場合もあるんだよ。



そうだったんだ!このご時世で、お客様思いの対応はありがたい!!でも、見積もりが曖昧だとやっぱり不安が残るな……



そうだよね……じゃあ、アドバイスを一つ!もしざっくりした見積もりを出されたら、業者と話し合って、疑問や不安をしっかり解消することで契約後のトラブルを防ぐことができるよ。
「見積書に関する注意点」
ざっくりとした見積書を提示された場合は、業者に対して「提示された見積金額以外に追加費用は発生しないか」「施工範囲に認識のズレがないか」を確認することが重要です。なぜなら、業者の善意でざっくりとした見積もりを提示されていることもあれば、業者側のミスで必要な項目が漏れている場合もあるからです。契約後に不要な追加費用が発生しないようにするためにも、事前に疑問や不安を解消しておきましょう。



ここまで解体費用とその内訳について説明してきたけど、どうだったかな?



紹介された事例で解体費用総額が14万円……少しでも安くできたら嬉しいかな!



解体費用はできるだけ節約したいものだよね。じゃあ次は、「ブロック塀の解体費用を安く抑える4つの方法」を見ていこう!
ブロック塀の解体費用を安く抑える4つの方法


ブロック塀の解体費用を安く抑える方法は、以下の通りです。
- ▼ブロック塀の解体費用を安く抑える4つの方法
-
・補助金制度を活用する
・複数業者から見積もりを取る
・業者に値引き交渉する
・ブロック塀周りの不用品を整理しておく
それでは、それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
補助金制度を活用する


自治体によっては、ブロック塀の解体費用に対して補助金制度を設けているところもあります。
- ▼ブロック塀解体の補助金制度の例
-
・ブロック塀等撤去工事助成事業|東京都世田谷区(最大支給額20万円)
・ブロック塀等改修助成事業|東京都大田区(最大支給額16万円)
・ブロック塀等改善工事助成金|東京都豊島区(最大支給額2,500円/m)
・ブロック塀等安全対策支援|東京都杉並区(最大支給額50万円)



補助金制度って、ブロック塀解体にも使える場合があるんだね!知らなかった!



そうなんだよ。ただ、補助金によっては「通学路や特定緊急輸送道路沿いのブロック塀のみが対象」など、細かい条件が設定されている場合もあるから、事前にしっかり確認しておくことが大事だよ。
補助金に関する詳細情報は、自治体の公式ウェブサイトに掲載されている「補助金要綱※」で確認しましょう。不明点があれば、お住まいの地域の補助金窓口に問い合わせることをオススメします。一般的に、市役所や区役所の「まちづくり課」「市街地整備課」「建築課」などが担当窓口になります。
なお、ブロック塀解体に関する補助金を利用する際の流れは、以下の通りです。


※画像はクリックで拡大できます。
「補助金は早期確認・申請が大事」
補助金の申請はお早めに!補助金は予算内で締め切られるため、先着順となっています。また、年度ごとに制度の内容が更新されることがありますので、早期の確認と申請を行いましょう。



弊社では、補助金申請のサポートが可能な業者のご紹介も行っております。申請手続きに不安を感じていらっしゃる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
複数業者から見積もりを取る


複数業者から相見積もりを取って比較検討することで、見積金額の幅が広がり、結果的により安い業者を見つけやすくなります。



でも、自分で複数の業者に見積もりを依頼するとなると、手間がかかるんじゃない??



確かに、自分で業者探しから見積依頼まで行うのは、結構大変だよね。でもそんな時は、「無料一括見積サービス」を使えば、誰でも簡単に相見積もりができるよ。



無料一括見積サービス……??



そう!第三者機関が無料で見積代行をしてくれるんだ。しかも、第三者機関によっては、厳しい審査を通った登録業者だけを紹介してくれるから、自分で探すよりも手間が少ないし安心だよ。



それは安心だね!って言いたいところだけど、なんで無料で便利なサービスを提供してもらえるの??後から追加費用とか請求されるんじゃないかって心配だよ……



基本的に、登録業者がサイトの維持費や運営費を負担することで成り立ってるサービスなんだ。だから、お施主様には請求が来ることはないんだよ。



そういう理由があったんだね!それなら納得!!



ちなみに、僕も解体業界に10年以上携わってきた経験を活かして、無料一括見積もりに対応してるんだ。解体業者だけでなく、外構業者の選定※にも力を入れているから気軽に相談してね!
▼弊社の「無料一括見積サービス」をご利用になったお客様の中には、ブロック塀の解体費用を2万9,000円節約された方もいらっしゃいます。


しかし、見積金額だけにこだわって業者を選ぶと、トラブルが発生するリスクが高くなるため注意が必要です。相見積もりを取る際には、業者の実績や評判も考慮し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
解体工事は価格の安さだけで依頼する業者を選ぶと、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。工事を受注するために安価に引き受けておきながら、後になって不当な追加費用を請求するのは悪徳業者の常套手段だということも知っておきましょう。
業者に値引き交渉する


業者と直接交渉することで、見積金額を安くできる可能性が高くなります。具体的には、以下の2つの方法が効果的です。
- ▼値引き交渉に効果的な方法
-
他社の安い見積書を提示する
複数の業者から見積もりを取り、費用を比較することで交渉材料になります。「他社では○○円だったのですが……」と伝えると、値引きに応じてもらいやすくなります。自分が協力できる条件を提示する
工事時期を業者の都合に合わせるなど、業者の負担を軽減できる提案をすることで、値引きに応じてもらいやすくなります。
ただし、無理な値引き交渉をすると、業者との関係が悪化し、工事の質や対応に影響を与える可能性があります。そのため、交渉は慎重に進め、双方が納得できる形を目指すことが大切です。
「値引き交渉に関する注意点」
複数の業者に同時に値引き交渉を行うことは避けましょう。値引き交渉をしたにもかかわらず、最終的に依頼しなかった場合、業者から不誠実と受け取られ、信頼関係を損なう可能性があります。適切な交渉を行うためにも、依頼先を決めたうえで値引き交渉を進めることが重要です。
ブロック塀周りの不用品を整理しておく


解体工事の前に、ブロック塀周りの不用品(植木鉢やプランターなど)を解体作業の邪魔にならない場所へあらかじめ移動しておくことで、結果的に解体費用の節約につながります。なぜなら、事前に整理されていることで作業効率が上がり、人件費を抑えられるからです。
ここで、「片付けるのは少し手間だし、いっそのこと業者に処分までお願いすれば安いのでは?」とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。しかし実際には、不用品を処分するにしても、ご自身で対応された方が処分費を抑えられます。というのも、業者が処分を行う場合、それらは「一般廃棄物※」として扱われるため別途で処分費が発生してしまいます。一方で、依頼主自身が自治体のルールに従って処分すれば、無料または比較的安価に済むことがほとんどだからです。



業者による不用品処分の相場は12,000円~/m3と、決して安くはありません。少し手間はかかりますが、ご自身で整理・処分しておくことで解体費用の削減につながりますよ。



「ブロック塀の解体費用を安く抑える4つの方法」の説明は以上だよ。ブロック塀解体のイメージが少しずつ湧いてきたかな?



うん、お陰様で!そういえば話は少し変わるけど、最近は地震が多くて、ブロック塀にヒビが入らないかってヒヤヒヤしてるんだよね……やっぱり、今が解体のタイミングなのかな……?



確かに、設置してから年数が経っているブロック塀だと、老朽化が心配だよね。じゃあ、次は「解体が必要なブロック塀の見分け方」を見ていこうか。
解体が必要なブロック塀の見分け方


ブロック塀はその破片でさえ人の力では支えるのが困難なほど重く※、万が一倒壊すれば重大な事故につながる可能性があります。
事故を未然に防ぐためにも、以下のようなブロック塀を所有している場合は、早めに点検や解体を検討することが大切です。
- ▼解体が必要なブロック塀
-
・耐久年数を超えているブロック塀
・建築基準法を違反しているブロック塀
それでは、それぞれのブロック塀について詳しく確認していきましょう。
耐久年数を超えているブロック塀


日本建築学会の調査によると、ブロック塀の耐久年数は約30年とされています。しかし、ブロック塀の骨組みとなる鉄筋の耐用年数は約15~20年と、本体よりも短いです。とくに鉄筋内部の劣化は外から見て分かりにくいため、気づかないうちに強度が落ちてしまい、風や地震、日常の振動、気温の変化などに耐えられなくなる可能性があります。そのまま放っておくと、思いがけないタイミングで倒壊してしまうリスクが高まるのです。
▼ブロック塀の劣化のメカニズム


画像引用:あんしんなブロック塀をめざして|一般社団法人全国建築コンクリートブロック工業会
福井県鯖江市は26日、同市惜陰小学校の6年生の男児が、通学中に民家のブロック塀の一部が崩れて、足に大けがを負ったと発表した。男児は右足のすねを骨折するなどし全治8週間のけがを負った。
市によると、26日午前7時半ごろ、鯖江市舟津町4丁目の道路で男児が、崩れてきた民家のブロック塀に足を挟まれたという。ブロック塀は6段積みで、高さ1・3メートル、幅2・4メートル。男児が友だちを待っていた時に手でブロック塀を触ったところ、上の2段が崩れてきたという。
建築基準法を違反しているブロック塀


建築基準法では、ブロック塀の安全性についての規定が定められており、それに基づき国土交通省では「ブロック塀の点検のチェックポイント」を公開しています。
- ▼ブロック塀の点検のチェックポイント
-
塀は高すぎないか
・塀の高さは地盤から2.2m以下か。塀の厚さは十分か
・塀の厚さは10cm以上か。(塀の高さが2m超2.2m以下の場合は15cm以上)控え壁はあるか。(塀の高さが1.2m超の場合)
・塀の長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの1/5以上突出した控え壁があるか。基礎があるか
・コンクリートの基礎があるか。塀は健全か
・塀に傾き、ひび割れはないか。塀に鉄筋は入っているか
・塀の中に直径9mm以上の鉄筋が、縦横とも 80cm間隔以下で配筋されており、縦筋は壁頂部および基礎の横筋に、横筋は縦筋にそれぞれかぎ掛けされているか。
・基礎の根入れ深さは30cm以上か。(塀の高さが1.2m超の場合)



「塀に鉄筋は入っているか」「基礎の根入れ深さは30cm以上か(塀の高さが1.2m超の場合)」は外観の目視だけでは判断がつかないため、専門家に相談することをオススメします。
▼東京都が推奨しているブロック塀に関する診断の相談窓口 | |||
---|---|---|---|
組織名 | 電話番号 | ||
公益社団法人 日本エクステリア建設業協会 | 03-3865-5671 | ||
一般社団法人 全国建築コンクリートブロック工業会 | 03-3851-1076 |
なお、建築基準法に違反したブロック塀をそのまま放置し、事故が発生した場合には所有者が民事責任や刑事責任を問われる可能性があります。
通学途中の小学4年生の女児が命を落とした、大阪北部地震でのコンクリートブロック塀倒壊事故。ブロック塀は建築基準法を守るべき工作物だ。大阪府高槻市は6月18日に記者会見を開き、市立寿永小学校で発生したこの事故の原因について、「建築基準法に適合していなかった」と説明した。倒れたブロック塀の下敷きになる事故は、大地震のたびに繰り返されている。2016年4月の熊本地震でも同様のケースで死傷者が出た。この事故の遺族らは、ブロック塀の所有者を相手取り、総額6789万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こしている。
「建築法違反したブロック塀の修復工事」
所有するブロック塀が建築基準法に違反していても、必ずしも「ブロック塀の全解体」だけが選択肢となるわけではありません。ブロック塀の高さが基準を超えている場合は基準の高さに削ったり、控え壁がない場合は新たに控え壁を設置したりする修復工事が可能です。
▼ブロック塀の高さ調整のための「カッター入れ」





もし「この塀、ちょっと危ないかも」と感じたら、次にやるべきは業者選びだね。信頼できる業者を選べば、トラブルを防げるし、余計な追加費用もかからずに済む。だからこそ、ここはとても大事なステップ!



そうなんだ!でも、解体工事なんて初めてだし、悪徳業者に騙されないか不安だな……



その不安、よく分かるよ!じゃあ次は、「ブロック塀解体における業者選びのポイント」を分かりやすく解説していくよ!
【悪徳業者に騙されない】ブロック塀解体における業者選びのポイント


ブロック塀解体で信頼できる業者を選ぶためには、以下の5つのポイントを確認することが大切です。
- ▼ブロック塀解体における業者選びの5つのポイント
-
・必要な許可を取得している
・担当者と相性が合う
・実績や評判が良い
・アフターフォローが充実している
・保険に加入している
それでは、これらのポイントを一つずつ詳しく見ていきましょう。
必要な許可を取得している


必要な許可を取得していない業者によるブロック塀の解体は違法となるため、業者を選ぶ際には合法的に工事が行われているか確認することが大切です。
- ▼合法的にブロック塀の解体を行っている業者を見分ける方法
-
・ブロック塀を解体するために必要な許可を取得しているか
・産業廃棄物の取り扱いに必要な許可を取得しているか
それでは、これらの確認方法について詳しく見ていきましょう。
ブロック塀を解体するために必要な許可を取得しているか
業者がブロック塀の解体を行うには、基本的に「解体工事業登録※」または「建設業許可※」を取得する必要があります。



ただし、ブロック塀の新設工事に伴って既存の塀を取り壊すといったように、請負契約の主な目的が「解体工事」ではない場合は、これらの許可を取得する必要はありません。
なお、これらの資格を取得している業者かどうかは、国土交通省が提供する「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」でご確認いただけます。
「建設業許可・解体工事業登録の確認事項」
業者の建設業許可、又は解体工事業登録を確認する際は、許可証の有効期限を必ずチェックしましょう。また、解体工事業登録については、適用されるエリアも併せて確認しておくことが重要です。
産業廃棄物の取り扱いに必要な許可を取得しているか
ブロック塀の解体で排出される産業廃棄物(コンクリートくずなど)を取り扱うには、基本的に「産業廃棄物処分業許可※」を取得する必要があります。
ただし、産業廃棄物の収集運搬のみを行い、処分を産業廃棄物処分業許可を持つ業者に委託する場合には、産業廃棄物処分業許可を取得する必要はありません。その代わりに、「産業廃棄物収集運搬業許可※」の取得が必須となります。
▼産業廃棄物の取り扱いに必要な許可 | |||
---|---|---|---|
条件 | 許可 | ||
依頼業者が産業廃棄物の収集運搬のみを行う場合 | →産業廃棄物収集運搬業許可と産業廃棄物処分業許可のいずれか | ||
上記以外 | →産業廃棄物処分業許可 |
▼産業廃棄物の取り扱いに必要な許可 | |
---|---|
→「産業廃棄物収集運搬業許可」と「産業廃棄物処分業許可」のいずれか | 依頼業者が産業廃棄物の収集運搬のみを行う場合|
→「産業廃棄物処分業許可」 | 上記の場合以外
なお、これらの許可を取得している業者かどうかは、産業廃棄物処理事業振興財団が提供する「処理業許可情報検索」でご確認いただけます。
「産業廃棄物収集運搬業許可・産業廃棄物処分業許可の確認事項」
業者の産業廃棄物処分業許可、又は産業廃棄物収集運搬業許可を確認する際には、その許可が適用されるエリアや許可証の有効期限も必ずチェックしましょう。また、処分業務を自社で行わず外部に委託している場合は、委託先の許可証の確認も忘れずに行ってください。許可を持たない処分業者と提携している業者は、不法投棄を行っている可能性があります。
担当者と相性が合う


担当者との相性は、解体工事をスムーズに進めるために非常に重要なポイントです。工事の進行やアフターフォローにおいて、業者と円滑にコミュニケーションを取ることで、認識違いによるトラブルを未然に防ぐことができます。



実際、工事後に「ブロック塀の撤去範囲について、業者との認識にズレがあった」というご相談をいただくことがあります。
▼撤去範囲の認識違いでブロック塀が取り残される


こうしたトラブルを防ぐためにも、現地調査などで担当者と直接やり取りをする際は、以下の点をしっかり確認しておきましょう。
- ▼担当者と直接関わる際に確認すべき点
-
・連絡はつきやすいか
・施工範囲や工期など、工事の詳細について明確に説明してくれるか
・細かな言動から顧客への気配りが感じられるか
・質問に対して誠実に答えてくれるか
「担当者に関する注意点」
契約を急かす担当者や、口頭での契約を求めてくる担当者には十分注意が必要です。
契約を急かす担当者は、お施主様の不安や疑問を十分に解消することよりも、契約の締結を優先している可能性があります。焦らされることなく、自分が納得したうえで判断を下しましょう。
また、口頭だけで契約を結ぶことは非常にリスクが高いです。契約内容の認識違いや追加費用など、後々のトラブルを避けるためにも、必ず書面で契約書を交わすようにしましょう。担当者が「契約書は必要ない」と言ってきても、自分からきちんとした契約書を交わすようお願いすることが大切です。
なお、解体工事の契約に関する注意点については以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひ、併せてご覧になってください。
実績や評判が良い


業者を選ぶ際は、実績や評判をしっかり確認しましょう。実績が豊富な業者は、様々な現場経験を積む中で技術を磨いており、スムーズで安全な工事が期待できます。また、評判の良い業者は、施工後のトラブルが少なく、近隣への配慮や顧客対応にも力を入れていることが多いです。
業者の実績や評判を確認する方法は、以下の通りです。
- ▼業者の過去の実績や評判を確認する方法
-
業者のホームページ
業者のホームページには、施工事例やお客様の声が紹介されている場合があります。中には、施工過程を写真付きで掲載している業者もあります。口コミサイト
口コミサイトでは、技術面や費用面、対応面などが幅広く評価されています。GoogleやYahoo!で業者名を検索するほか、SNS(TwitterやFacebook)でリアルな評判をチェックするのも有効です。知人からの紹介
実際にサービスを利用した知人からの紹介は信頼性が高く、ネットでは公開されていない詳細な情報を直接確認できます。ネガティブ情報検索
国土交通省が提供している「ネガティブ情報検索システム」を利用すれば、過去に処分を受けた業者かどうかを確認できます。



業者の実績や評判を調べる際には一つの情報を鵜呑みにせず、複数の情報を比較することが大切です。評価を多角的に確認することで、情報の信憑性が高まります。
アフターフォローが充実している


業者によってアフターフォローの内容は異なります。そのため、事前にどのようなアフターフォローが提供されているかを確認し、内容が充実している業者を選ぶことで、工事完了後の安心感を得ることができます。
- ▼アフターフォローの例
-
・現場の清掃
・工事完了後の確認作業
・土地活用に関するアドバイス
保険に加入している


ブロック塀解体では、予期しない事故やトラブルが発生することがあります。たとえば、住宅地で作業を行っている際に隣家に損傷を与えてしまったり、道路に面した塀を解体している際に通行人に接触してしまったりすることがあります。
こうした万が一の事態に備えるためには、業者が賠償責任保険※に加入しているかを確認することが非常に重要です。
保険に加入している業者であれば、万が一事故で会社の経営に大きな影響を及ぼすような損害金が発生しても、保険を通じて適切な補償を受けることができます。一方で保険に加入していない業者の場合、その損害金を支払うことができない可能性があります。
なお、補償能力の目安としては、対人事故の場合は1億円、対物(家屋など)の場合は数千万円あれば安心です。
「依頼主の損害賠償責任について」
損害賠償責任については、民法709条で業者が工事中に発生した事故に関する損害賠償責任を負うことが規定されています。また、民法716条では原則として依頼主がその責任を負うことはないことが定められています。
(不法行為による損害賠償)
第七百九条
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。(中略)
(注文者の責任)
第七百十六条
注文者は、請負人がその仕事について第三者に加えた損害を賠償する責任を負わない。ただし、注文又は指図についてその注文者に過失があったときは、この限りでない。
引用:民法|e-Gov法令検索



弊社では、お客様に安心してサービスをご利用いただけるよう、賠償責任保険に加入した業者のみをご紹介しています。LINEまたはメールをご登録のうえ、お気軽にご相談くださいませ。



気に入った業者が見つかったら、次は何をすれば良いの?



良い質問だね!それについては、この後の「ブロック塀解体の流れ」で詳しく説明していくよ。
ブロック塀解体の流れ


ブロック塀解体は、以下の流れに沿って実施されます。
- ▼ブロック塀解体の流れ
-
1. 業者選び
2. ご希望の業者と契約締結
3. 近隣挨拶
4. 解体工事の実施(解体~整地)
5. 廃棄物処理と清掃
6. 現場確認
それでは、それぞれのステップの詳細を確認していきましょう。
業者選び
まずは工事を依頼する業者を探します。解体工事の相場を把握するためには、複数業者から見積もりを取る「相見積もり」を行うのがオススメです。ただし、正確に比較するためには、見積内容が正確でなければ意味がありません。そのため、現地調査には依頼主が立ち会い、業者がブロック塀の撤去範囲や状態をしっかりと把握できるように説明を行うことが重要です。



隣家との境界にあるブロック塀は、隣人との共有物である可能性があります。原則として共有物を勝手に解体することはできないため、解体を検討する際は早めに隣人と相談し、所有者を確認しておきましょう。
ご希望の業者と契約締結
現地調査後に提出される見積書の内容に納得できたら、工事内容・金額・工期などを再確認し、正式に契約を結びます。
「契約締結の際の注意点」
契約締結の際は、見積書と契約書の内容を照らし合わせて確認しておくことが大切です。というのも、見積書と契約内容に違いがあると、工事の途中で追加費用が発生したり、予定外の作業が行われるといったトラブルにつながる可能性があるからです。
近隣挨拶
工事前には、騒音や振動、ホコリなどによる近隣トラブルを避けるため、近隣住民への挨拶が重要です。通常だと挨拶は業者が行いますが、依頼主が同行することで、より丁寧な印象を与えることができます。また、挨拶の際には、挨拶状・工事スケジュール表・手土産(タオルや洗剤など)を持参すると良いでしょう。挨拶回りは、施工開始の10日〜1週間前に始めるのが理想的です。
- ▼挨拶状の例
-
ブロック塀解体工事のお知らせ
令和〇〇年〇〇月〇〇日この度、下記の通りブロック塀の解体工事を実施いたします。工事に伴い、騒音や振動、埃などでご迷惑をおかけすることがあるかと思いますが、工事期間中は細心の注意を払い、慎重に作業を進めてまいります。何卒ご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
工事の名称:〇〇邸ブロック塀撤去工事
工事場所:〇〇市〇〇町〇〇番地
工事期間:令和〇〇年〇〇月〇〇日~令和〇〇年〇〇月〇〇日
作業時間:〇〇時~〇〇時 ※土日祝を除く
発注者名:〇〇〇〇
施工業者:〇〇〇〇
施工業者の住所:〇〇市〇〇町〇〇番地
施工業者の担当者:〇〇〇〇
施工業者の連絡先:〇〇ー〇〇ー〇〇以上
解体工事の実施(解体~整地)
いよいよ業者による解体作業が始まります。着工前には安全対策として養生を行い、解体するブロック塀にマーキングをして撤去範囲を明確にします。準備が整い次第、ブロック塀の解体作業を進めます。解体作業後は、土地を有効活用できるよう整地し、平坦に仕上げます。
廃棄物処理と清掃
ブロック塀解体で発生する産業廃棄物(コンクリートくずなど)は、都道府県ごとに定められた方法で適切に処分される必要があります。また、現場にゴミや残骸が残らないよう、清掃作業も重要な工程となります。
現場確認
完工時には解体業者と一緒に現場を確認しましょう。瑕疵(土地の不具合)が見つかった場合、工事直後なら修正してもらえますが、時間が経過すると業者のミスによる瑕疵であることの証明が難しくなり、修正を断られる可能性があります。



えっと、ブロック塀解体後の土地の使い道はどうしよう……?



悩みどころだよね。じゃあ最後に、ブロック塀解体後の土地活用について紹介するから、参考にしてみてね!
ブロック塀解体後の土地活用


ブロック塀解体後の土地の活用方法には、主に以下の2つがあります。
- ▼ブロック塀解体後の土地活用
-
・目隠しフェンスを新設する
・駐車場を新設する
これらの2つの土地活用方法の特徴・費用・デザイン例をご紹介します。
目隠しフェンスを新設する


ブロック塀を撤去した後、新たに塀やフェンスを設置することで、敷地の境界を明確にしつつ、防犯性の向上やプライバシーの防止が期待できます。近年では、耐震性や通気性に優れた素材、デザイン性に富んだ目隠しパネルなども多く登場しており、住宅の外観や周囲の景観に調和した外構づくりが可能です。
外構デザインをやり直すなら?約6割が「プライバシー重視」の選択に
近年では、敷地を塀やフェンスで囲まない「オープン外構」が主流ですが、実際に住んでみると「外からの視線が気になる」「落ち着かない」と感じる場合があります。
▼オープン外構


画像引用:外構エクステリア(オープン外構)の施工例の紹介(写真コメント付き)|Kokko Garden
▼クローズ外構


画像引用:外構エクステリア(クローズ外構)の施工例の紹介(写真コメント付き)|Kokko Garden
実際、日本エクステリア協会の調査(2017年)では、オープン外構を選んだ人が56%と最も多かった一方で、「もう一度選ぶなら?」という質問ではその割合が30%にまで下がりました。代わりに、よりプライバシー性の高い「セミオープン外構」や「クローズ外構」を希望する声が多く見られる結果となりました。


画像引用:「エクステリアに対する意識調査」(概要報告)|Amazon Web Services
「目隠しの設置が義務となる場合」
隣家との距離が極端に近い場合、法的に目隠しの設置が求められることがあります。民法第235条では、境界線から1メートル未満の距離に窓やベランダ(縁側)を設ける場合には、目隠しを設置する義務があると定められています。


第二百三十五条 境界線から一メートル未満の距離において他人の宅地を見通すことのできる窓又は縁側(ベランダを含む。次項において同じ。)を設ける者は、目隠しを付けなければならない。
引用:民法|e-Gov法令検索
目隠しフェンスの設置費用相場


画像引用:目隠しフェンスの費用|10m・20mでいくら?素材と選び方、施工事例もご紹介|リショップナビ
「リショップナビ」によると、目隠しフェンスの設置費用の平均は約32万円です。最も多いのは10~20万円での施工で全体の24%を占めていますが、50万円以上かかるケースも少なくありません。金額に差が出る主な理由は、フェンスの長さや素材の違いによって費用が大きく変動するためです。
目隠しフェンスの種類
目隠しフェンスには、素材やデザインの違いによって様々な種類があります。それぞれの特徴を理解し、ご自宅の外観や目的に合ったものを選ぶことが大切です。ここでは、代表的な8種類をご紹介します。
1. アルミフェンス


画像引用:形材フェンス|商品を探す|三協アルミ
アルミフェンスは軽量で錆びにくく、耐久性に優れるため、メンテナンスの手間が少ないのが特徴です。形状や隙間の幅など種類が豊富で、様々な場所に設置しやすい点も魅力です。
2. 木目調フェンス


画像引用:形材フェンス|商品を探す|三協アルミ
木目調フェンスはアルミに木目柄を施したものや、樹脂素材を使用したものです。植栽とよく調和し、自然な雰囲気を演出できるのが特徴です。価格はアルミフェンスよりやや高めですが、形状や隙間の幅などのバリエーションも豊富で、様々なシーンに柔軟に対応できるフェンスです。
3. すりガラス調フェンス


画像引用:エクステリア総合カタログ2025-2026|カタログビュー|LIXIL
すりガラス調フェンスは、不透明なパネルで視線をしっかり遮りながら、採光も確保できるのが特徴です。圧迫感を抑えつつ明るさを保ちたい場合に適しています。
4. 塗り壁塀


画像引用:石畳みの玄関アプローチ:施工事例:横浜の外構工事|風知蒼
塗り壁塀は、外観に合ったデザインや色味にこだわりたい方、しっかり目隠ししたい方におすすめです。ブロック塀などの表面を塗料で仕上げるため自由度が高い反面、既製品のフェンスより費用はかかります。圧迫感を和らげるにはスリット加工やガラスブロックの活用が効果的で、敷地の境界線としての利用に適しています。
5. 化粧ブロック塀


画像引用:境界ブロックもおしゃれにできる?施工例やブロック塀以外の目隠しもご紹介|OKAMOTO GARDEN
化粧ブロック塀は、表面に装飾が施されたデザイン性の高い塀で、塗り壁塀と同様にしっかりと目隠ししたい場合に適しています。フェンスの土台として用いられることが多い一方で、単体で使われる場合もあります。
6. 角材


画像引用:アルミ角材の門柱と目隠し つくば市|ガーデンルームよしむら
木目調の角材を立てて設置する目隠し方法は、視線をやんわり遮りつつ開放感も保てるのが特徴です。塀と組み合わせて使うこともでき、庭やテラスを魅せる空間にしたい方にオススメです。
7. 生垣


画像引用:埼玉県ふじみ野市 新築外構工事 シンプル オープン 駐車場 カーポート アプローチ|スペースガーデニング
フェンスや塀による目隠しは効果的ですが、無機質で圧迫感を感じることもあります。そのため、ナチュラルな雰囲気・緑を取り入れたい方には、閉塞感を与えにくい生垣がオススメです。
8. 竹垣


画像引用:人工竹垣について|グローベン株式会社
竹垣は高さがあっても圧迫感が少なく、自然な雰囲気を演出できるのが魅力です。和風の外観や庭に調和する目隠しを考えている方に適しています。なかでも、雨や日差しに強くお手入れが簡単な「人工竹垣」は、扱いやすさの面でも優れています。
なお、目隠しフェンス選びのイメージをより具体的に持ちたい方は、以下のサイトもぜひご参考になさってください。写真付きの施工事例とともに、具体的な費用がご確認いただけます。
駐車場を新設する


敷地内に空きスペースがある場合、駐車場を新設することで日常の利便性が高まります。とくに「車を複数所有されている方」や「来客用にもう少しゆとりがほしい方」にぴったりの方法です。
駐車場を設置するスペースは十分にありますか?
駐車場づくりでよくある失敗のひとつが、「スペースが思ったより狭かった」というケースです。こうしたトラブルを避けるためにも、設計に取り掛かる前の段階から、十分な駐車スペースが確保できるかを確認しておきましょう。
▼ 駐車ますの大きさ〔単位:m〕 | |||
---|---|---|---|
設計対象車両 | 長さ | 幅員 | |
軽自動車 | 3.6 | 2.0 | |
小型乗用車 | 5.0 | 2.3 | |
普通乗用車 | 6.0 | 2.5 |
引用:駐車場設計・施工指針について(2.4.2 駐車ます)|国土交通省
駐車場の種類と設置費用相場
簡易的な駐車場を造る場合、「オープンタイプ」と「カーポート付きタイプ」の2種類があります。ここでは、それぞれの特徴や設置にかかる費用の目安をまとめました。
1. オープンタイプ


画像引用:O様邸 | 海老名市 | オープンタイプ|施工事例|新建エクスプランニング
オープンタイプの駐車場は、地面を舗装して駐車スペースを確保するシンプルな形式です。塀やカーポートなどを設けないため費用を抑えられ、「予算をかけたくない」「広いスペースを取りづらい」といった方に適しています。ただし、屋根がないため、雨や日差しなどの影響を受けやすい点には注意が必要です。
▼ オープンタイプの設置費用相場 | ||
---|---|---|
舗装素材 | 費用相場 | |
砂利 | 3,000〜3,800円/m2 | |
アスファルト | 5,300〜6,900円/m2 | |
コンクリート | 10,000〜12,500円/m2 |
引用:駐車場工事の費用相場は?素材・工事方法別の目安やメリットを詳しく解説|比較ビズ
2. カーポート付きタイプ


画像引用:アリュース シリーズ|商品を探す|YKK AP株式会社
カーポートは、オープンタイプの駐車場に屋根を追加したもので、車を雨や日差しから守る役割を果たします。柱の設置形式には複数の選択肢があり、デザインや機能に幅があります。ただし、横からの雨風や砂は防げず、屋根の設置によって玄関に日陰ができたり、柱が駐車の妨げになる場合があるため、設置場所や形状を慎重に選ぶことが重要です。
▼ カーポート付きタイプの設置費用相場 | ||
---|---|---|
台数 | 費用相場 | |
1台 | 約15万〜65万円 | |
2台 | 約30万〜100万円 | |
3台 | 約50万〜250万円 |
引用:1台・2台・3台用のカーポートの選び方|台数ごとの費用相場とは|LIXIL
「カーポートは建ぺい率に含まれる」
カーポートは屋根と柱がある構造のため、原則として「建ぺい率」※に含まれる点に注意が必要です。
ただし、自治体によっては一定の条件を満たすカーポートに対して建ぺい率の緩和措置が認められており、条件に当てはまる場合はカーポートの一部を建築面積から除外できます。設置を検討する際は、お住まいの地域のホームページなどで、事前に確認しておきましょう。
なお、駐車場選びのイメージをより具体的に持ちたい方は、以下のサイトもぜひご参考になさってください。写真付きの施工事例とともに、具体的な費用がご確認いただけます。
【まとめ】ブロック塀の解体費用


この記事では、ブロック塀の解体費用だけでなく、解体が必要なブロック塀の見分け方や業者選びのポイント、解体の流れ、さらには解体後の土地活用についても詳しく解説しました。改めて、ブロック塀の解体費用相場は以下の通りです。
▼ブロック塀の種類別の解体費用相場 | |||
---|---|---|---|
種類 | 平均坪単価 | ||
コンクリートブロック塀 | 3,900円 ~4,200円/m2 | ||
化粧ブロック塀 | 4,500円 ~5,500円/m2 | ||
万年塀 | 8,800円 ~1万1,000円/m2 |
とくに、所有しているブロック塀が設置から15年以上経過している場合や建築基準法に違反している場合は倒壊の危険性が高く、早急に解体の計画を進めることが重要です。



弊社では、ブロック塀解体に対応可能な外構業者・解体業者の選定を無料で代行いたします。LINEまたはメールアドレスをご登録のうえ、ぜひお気軽にご相談ください。
▼ブロック塀解体のサポート実績あり


コメント