千葉県千葉市中央区の解体業者71社を比較｜費用相場と地域の解体事情
千葉市中央区で信頼できる解体業者をお探しの方へ。
千葉市中央区に所在する71社を、50の独自項目（対応工事・保有資格・安全対策など）で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。
そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「千葉市中央区の解体費用相場」や「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。
下の「千葉市中央区の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。
この記事の案内人・編集長
稲垣 瑞稀
解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。
千葉市中央区の解体工事事情と地域特性
千葉市中央区の概要
千葉市中央区は、歴史ある城下町の面影が残る台地エリアと、近代的な工業地帯の臨海エリアという二つの顔を持ち、人口が増え続けている街です。
千葉市の中でも中央区は、2025年11月時点で約22.2万人が暮らす、市内最大の人口増加数を記録しているエリアです。千葉駅周辺の再開発が完了し、利便性が向上したことが背景にありますが、世帯あたりの平均人数は約1.82人と低く、単身世帯が多いという特徴があります。
この街の最も大きな特徴は、平安時代から続く城下町の歴史を持つ「亥鼻」周辺の台地エリアと、戦後に埋め立てられJFEスチールを中心に発展した「川崎町」などの臨海エリア、この二つの全く異なる地域が隣接している点です。この二面性が、解体工事の条件を複雑にする要因になっています。
地形・道路事情と解体費用の傾向
区内には急な坂道や昔ながらの狭い道が点在し、重機が入れない現場も少なくありません。そのため、手作業での解体となり費用が割高になる傾向があります。
- 地形の特徴：下総台地の端にあり、特に「亥鼻」や「大巌寺町」周辺は谷が入り組んだ急な坂道が多く、土砂災害警戒区域に指定されている場所もあります。一方で、「川崎町」や「新浜町」といった臨海部は埋立地のため、地震の際には液状化のリスクが高いエリアです。
- 道路事情：昔の宿場町の区割りが残る「本町」周辺には、4tトラックが入れないような狭い道や袋小路が密集しています。加えて、物流の要である国道357号の「蘇我陸橋」周辺は、慢性的な渋滞ポイントです。
- 費用への影響：坂道や狭い道が多い現場では、大型重機が搬入できず、手作業での解体や小型トラックでの小運搬が必要です。その結果、工期が長引き人件費が割高になります。幹線道路の渋滞も廃棄物の運搬効率を下げ、結果的に運搬費として見積もりに上乗せされる一因です。
運営者 稲垣蘇我駅周辺のように再開発が本格化するエリアでは、解体需要が一気に高まり、腕の良い業者のスケジュールはすぐに埋まってしまいます。私の経験上、こうした状況では相場も上がりやすい傾向にあります。だからこそ、計画がある方は早めに複数の業者から見積もりを取り、比較検討を始めることが費用を抑える一番の近道です。
蘇我駅周辺の再開発と産業転換の動向
JR蘇我駅東口で再開発の準備が始まったこと、そしてJFEスチールの設備更新。この二つが、今後の中央区における解体需要を大きく押し上げる要因です。
2025年12月現在、千葉市中央区の解体市場で最も注目すべきはJR蘇我駅周辺の動きです。長年計画があった蘇我駅東口エリアでは、2025年10月に地権者による「再開発に向けた勉強会」が正式に発足し、街づくりが本格化しました。これにより、今後数年で区域内の立ち退きに伴う解体や、周辺での建て替え需要が増加するのは確実でしょう。
また、駅の西側に広がるJFEスチール東日本製鉄所では、脱炭素化に向けた大規模な設備投資が進んでいます。これに伴い、古いプラントの解体と新しい設備のための敷地造成が進められています。製鉄所の解体は、分厚いコンクリート基礎や有害物質の処理など、高度な技術が求められる特殊な工事です。
解体工事・空き家対策の補助金
千葉市では、古い耐震基準の住宅や危険なブロック塀の撤去、アスベスト（石綿）対策など、安全を守るための複数の補助金制度が利用できます。
| 制度名 | 補助金額・率 | 対象・条件 |
|---|---|---|
| 千葉市住宅の除却費補助制度 | 費用の23%（上限20〜30万円） | 昭和56年5月31日以前に着工され、耐震診断で危険と判定された住宅。※中央区内の本町、市場町などの密集住宅市街地では上限が30万円になる場合があります。 |
| 千葉市危険ブロック塀等改善補助事業 | 費用の1/2〜3/4（上限12〜18万円） | 通学路などに面し、市の調査で危険と判断された高さ60cm超のブロック塀など。 |
| 千葉市吹付けアスベスト対策補助事業 | 分析調査：全額（上限25万円） 除去工事：費用の2/3（上限100万円） | 吹付けアスベスト等が施工されている建築物。（※スレート屋根等の成形板は対象外） |
これらの補助金を利用するには、必ず解体業者との契約前、そして工事を始める前に市へ申請し、交付決定を受ける必要があります。この順番は非常に重要なので、注意してください。
※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
千葉市の公式サイトで詳細を見る
廃棄物処理と分別ルール
区内には最終処分場がありません。そのため解体で出た産業廃棄物は若葉区や市原市などへ運ぶ必要があり、この運搬距離が見積もり金額に影響します。
解体工事で出るコンクリートガラや木くずといった産業廃棄物は、中央区内では処理できません。主に若葉区や市原市、袖ケ浦市などにある中間処理施設や最終処分場へ運ばれます。この運搬距離と、渋滞を考えた運搬時間が解体費用に上乗せされます。
なお、家庭から出る粗大ごみは区内の「新浜リサイクルセンター」へ自分で持ち込めますが、解体工事で出る建築廃材は受け付けていません。必ず許可を持つ専門業者に処理を依頼する必要があります。
運営者 稲垣千葉市中央区での解体工事を成功させる鍵は、業者選びにあります。蘇我駅周辺の再開発という将来の動向を理解しつつ、亥鼻や本町といった旧市街地に多い急な坂道や狭い道といった特有の課題へ対応できる、地域を熟知した業者を見極めることが重要です。
千葉市中央区の解体費用相場
| 建物構造 | 坪単価あたりの解体費用 | 価格幅 |
|---|---|---|
| 木造 | 32,500円 | 24,300～44,200円 |
| 鉄骨造 | 40,600円 | 28,000～57,800円 |
| RC造 | 78,900円 | 67,300～106,200円 |
| 内装解体 | 32,900円 | 20,600～45,200円 |
※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。
優良な解体業者の選び方
解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。
当サイト独自の50の調査項目
掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。
企業経験・規模 (7)
対応工事 (10)
保有資格 (9)
安全対策・リスク管理 (7)
顧客対応・サービス (17)
※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。
千葉市中央区の解体業者一覧
千葉市中央区の解体業者、全71社をご紹介します。
大榮建設工業株式会社
大榮建設工業株式会社は、問い合わせから施工完了まで、全ての工程を自社で一貫して行っています。下請け業者を介さないため、中間マージンが発生せず、その分費用を抑えることが可能です。窓口から現場の職人まで全て自社スタッフで構成されているため、工事に関する要望や確認事項がスムーズに伝わります。万が一トラブルが起きた際も、責任の所在がはっきりしている点は、安心して依頼できる要素の一つです。
- 自社職人による直接施工
- 中間マージンを省いた費用体系
- 責任の所在が明確な一貫体制
池田工建株式会社
池田工建株式会社には、解体工事施工技士や石綿作業主任者といった専門資格を持つスタッフが在籍しています。これらの資格は、建物の構造や安全管理に関する深い知識がなければ取得できません。そのため、古い建物で懸念されるアスベストの除去など、特に専門的な知識と慎重さが求められる工事を得意としています。有資格者が現場の管理を直接行うことで、法令に基づいた安全な工事が期待できます。
解体工事で特に注意が必要なのが、アスベストの扱いです。健康被害のリスクがあるため、その除去作業は法律で細かく手順が定められており、専門的な知識が不可欠です。池田工建のように「石綿作業主任者」の資格を持つスタッフがいるという点は、業者選びの安心材料になります。法律に沿った適切な手順で作業を進めてくれるだけでなく、近隣への飛散防止といった細かな配慮も期待できるため、アスベストの有無が分からない建物の解体を検討している場合でも、相談しやすい業者といえるでしょう。
- 解体工事施工技士などの有資格者が在籍
- アスベスト（石綿）含有建材の除去工事に対応
- 法令を遵守した安全な施工管理
- 近隣への配慮を徹底した丁寧な作業
株式会社ソウビ
株式会社ソウビは、建物の解体工事からその後の新築工事までを一貫して手掛けている会社です。解体して終わりではなく、更地にした土地を将来どのように活用していくかまで見据えた相談に対応しています。解体業者と建築業者を別々に探す必要がないため、施主の手間が省けるだけでなく、工事全体のスケジュール管理もスムーズに進めやすい点が特徴です。
解体と新築を同じ会社に依頼する最大のメリットは、工事全体に一貫性が生まれる点にあります。例えば、新築の設計をあらかじめ考慮した上で解体計画を立てられるため、「ここは残すべきだった」といった後悔や無駄な費用が発生しにくくなります。また、解体から建築まで全体の費用や工期をまとめて把握できるため、資金計画や引越しのスケジュールが立てやすいという点も、安心して工事を任せられる大きなポイントと言えるでしょう。
- 解体工事から新築工事までをワンストップで提供
- 更地にした後の土地活用に関する総合的な相談
- 複数業者とのやり取りが不要なスムーズな連携体制
大葉開発株式会社
大葉開発株式会社は、品質管理に関する国際規格「ISO9001」と、環境管理に関する「ISO14001」の認証を取得しています。これは、同社の工事の品質や安全管理、環境への配慮が、国際的な基準を満たしていることを客観的に示すものです。法令を遵守した廃棄物の適正処理はもちろんのこと、近隣への騒音や粉じん対策など、環境に配慮した丁寧な工事が期待できます。
ISO認証を取得しているという点は、業者の信頼性を判断する上で一つの参考になります。この認証を得るためには、業務の進め方や書類の管理方法など、社内の様々な仕組みについて厳しい審査基準をクリアしなければなりません。さらに、認証を維持するために毎年審査を受ける必要があります。誰が担当しても一定の品質が保たれる仕組みが整っているため、安心して工事を任せやすい業者の一つと言えるでしょう。
- 品質管理の国際規格「ISO9001」認証
- 環境管理の国際規格「ISO14001」認証
- 国際基準に基づく徹底した管理体制
OKI建設株式会社
OKI建設株式会社は、解体工事だけでなく、その後の新築やリフォームも手掛けている建設会社です。建物の構造を熟知しているため、安全で効率的な解体工事が期待できます。将来的に建て替えを考えている場合、解体から建築までを一貫して相談できるのは大きな利点です。業者間の引き継ぎや連絡の手間が省けるため、工事全体がスムーズに進みます。
建て替えを前提とした解体では、解体業者と建築業者が別だと、情報の伝達ミスが起こる場合があります。例えば、新しい建物の基礎や配管の計画など、解体時に考慮すべき点を建築側が伝え忘れるといったケースです。その点、OKI建設株式会社のように一社で両方を担当する会社であれば、社内で密に情報が共有されます。解体から建築までを見通した計画を立てられるため、安心して任せやすいでしょう。
- 解体後の新築やリフォームも相談可能
- 建築の知識に基づいた解体工事
- 窓口が一つで計画が円滑
協和クリーン株式会社
協和クリーン株式会社は、自社で廃棄物の中間処理場を保有している点が大きな特徴です。そのため、建物の解体から、そこから出る廃棄物の処理まで、すべての工程を自社で完結させています。
解体工事では、解体を行う業者と、そこから出た廃棄物を処理する業者が別であることが少なくありません。複数の会社が関わるため、費用に中間マージンが上乗せされたり、廃棄物が最終的にどこへ行くのか分かりにくかったりする場合があります。自社で処理施設を持っている業者であれば、余計な費用を抑えやすく、廃棄物の流れも明確です。最後まで責任を持って対応してもらえるという点で、安心して依頼しやすい業者の一つと言えるでしょう。
- 自社中間処理場の保有
- 解体から廃棄物処理まで一貫した対応
株式会社清水土木
株式会社清水土木は、昭和33年に創業して以来、60年以上にわたって千葉県内で事業を続けてきた会社です。長く地域に根ざしているため、周辺環境に配慮した丁寧な工事が期待できます。解体工事だけでなく、その後の土地の造成やアスファルト舗装といった土木工事も得意としています。解体後の土地活用までを考えている場合、窓口一つで一貫して相談できる点が特徴です。
解体工事とその後の造成工事などを別々の業者に依頼すると、打ち合わせやスケジュール調整に手間がかかることがあります。その点、清水土木のように両方の工事に対応できる会社であれば、担当者が一貫して対応してくれるため、話がスムーズに進みやすいでしょう。解体後の土地の売却や駐車場としての活用など、具体的な計画がある方にとっては、相談しやすい業者の一つと言えます。
- 創業昭和33年という長い業歴
- 千葉県に根ざした事業展開
- 解体後の造成や舗装工事にも対応
株式会社光営
株式会社光営には、解体工事に関する資格を持つスタッフが在籍しており、専門知識に基づいて施工を担当します。工事に必要な重機も自社で保有しているため、現場の状況に合わせた適切な機材を迅速に手配できる体制が整っています。有資格者による計画的な管理と、自社で整備された重機を用いることで、安全性を確保しながら効率的に工事を進めることが可能です。
解体業者を選ぶ際、資格を持つスタッフが在籍しているかは、一つの判断基準になります。専門知識に基づいた安全な工事計画が期待できるためです。また、重機を自社で保有している業者であれば、外部からのレンタル手配に時間を取られることがなく、工期の遅れや急なトラブルへの対応もスムーズに進みやすいでしょう。この2点は、安心して工事を任せられるかを見極める上で参考になるポイントです。
- 解体工事施工技士など有資格者が在籍
- 現場の状況に合わせた重機の自社保有
- 徹底した安全管理と近隣への配慮
株式会社建設管理システムズ
株式会社建設管理システムズは、すべての工事を自社のスタッフで手掛ける「完全自社施工」を基本としています。下請け業者を介さないため、中間マージンといった余分な費用が発生しません。そのため、費用を抑えた解体工事を検討している場合に適しています。また、相談の段階から工事完了まで一貫して自社で管理するため、担当者との意思疎通がスムーズに進みやすい点も特徴です。
「完全自社施工」である点は、費用だけでなく工事の品質を見極める上でも参考になります。解体工事では、複数の業者が関わると、責任の所在が曖昧になったり、現場での情報共有が滞ったりすることがあります。すべての工程を自社で管理している業者であれば、誰が責任者なのかが明確です。万が一トラブルが発生した場合でも、迅速な対応が期待できるため、安心して工事を任せやすいでしょう。
- 相談から完工まで一貫した自社管理体制
- 下請けを介さないことによる費用の削減
- 担当者との円滑な情報共有
株式会社島村商会
株式会社島村商会は、地域に密着して活動する解体専門業者です。問い合わせから現地調査、施工完了までをすべて自社の従業員で対応しています。下請け業者を介さないため、中間マージンなどの余分な費用が発生しない点が特徴です。地域を限定して事業を行っているため、近隣への配慮や急なトラブルにも迅速な対応が期待できます。解体後の土地活用についても相談に応じており、更地の売却や駐車場経営といった選択肢の提案も行っています。
解体工事の見積もりは、間に業者が入るほど高くなる傾向があります。その点、島村商会のように自社で一貫して施工する業者は、費用構造がシンプルで分かりやすいでしょう。また、自社で責任を持つという姿勢は、丁寧な仕事につながりやすいと言えます。解体工事では、騒音や粉じんなど、近隣住民への配慮が欠かせません。その地域をよく知る業者であれば、地元ならではの事情を踏まえた対応をしてもらいやすく、安心して工事を任せやすい一つの判断材料になります。
- 中間マージンを省いた自社一貫施工
- 地域事情に詳しい地元専門の対応力
- 解体後の土地活用に関する相談も可能
千葉市中央区の解体業者が見つかりませんでした。
解体業者の選び方でよくある質問
- 「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき？
-
「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。
建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。
しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。
- 解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか？
-
それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。
同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。
例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。
また、重機を自社で数多く保有していればリース代（借りる費用）がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。
このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。
- もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか？
-
いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。
廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。
不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。
- 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
- 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
- 書面での契約を交わしていない場合
上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。
- 相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか？
-
相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう
インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物（不用品）の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。
あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。
また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。
スッキリ解体
【完全版】解体費用が高額になる4つのケース 解体工事って、そもそも何から始めればいいの？費用はいくらかかる？ 一般的な家を解体する場合、費用相場は90万円〜420万円です。ただし、現場の条件によって金額は大きく… - ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか？
-
問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。
解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。
ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。
また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。
ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。
- 解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか？
-
いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。
解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。
解体工事の見積もりでは、複数の業者が関わることで発生する「中間マージン」が費用に上乗せされることがあります。また、業者間の連絡ミスがトラブルの原因になることも少なくありません。その点、全ての工程を一つの会社が管理する「一貫施工」は、責任の所在が明確で、余計な費用がかかりにくいという利点があります。費用を少しでも抑えたい方や、窓口を一つにして安心して任せたい方にとって、検討しやすい選択肢になるでしょう。