千葉県千葉市緑区の解体業者12社を比較|費用相場と地域の解体事情

千葉市緑区で信頼できる解体業者をお探しの方へ。

千葉市緑区に所在する12社を、50の独自項目(対応工事・保有資格・安全対策など)で徹底調査しました。いざ業者を探し始めても、「高額な費用を請求されないか…」「近隣トラブルなく工事を終えたい」「悪徳業者に騙されたくない」など、業者選びの不安は尽きませんよね。

そこで本記事では、おすすめ業者の紹介に加え、 「千葉市緑区の解体費用相場」「地域の解体事情・補助金情報」 についても詳しく解説しています。

下の「千葉市緑区の解体業者一覧」で業者を比較できます。一覧は「木造」「鉄骨造」といった工事内容での絞り込みも可能です。あなたにぴったりの、安心して任せられる一社をここで見つけてください。

稲垣 瑞稀

この記事の案内人・編集長

稲垣 瑞稀

解体業界で6年間働く中で感じた『正しい情報が届かない』というもどかしさから、全記事の企画・編集に責任を持っています。専門家への直接取材を通じ、業界経験者として分かりやすい情報提供をお約束します。

目次

千葉市緑区の解体工事事情と地域特性

千葉市緑区の概要

千葉市緑区は、新しいニュータウンと昔ながらの市街地が混在しており、多くの住宅が建て替えや修繕の時期を迎えています。

千葉市の南東部に位置する緑区は、「おゆみ野」や「あすみが丘」のような大規模ニュータウンと、昔の宿場町の雰囲気が残る「誉田」や「土気」といった市街地が同居する、多様な顔を持つエリアです。

特に1980年代から90年代に建てられた多くの家が築30〜40年となり、住民の方々の高齢化も背景に、街全体として修繕や建て替えが必要な時期に入っています。

地形・道路事情と解体費用の傾向

丘陵地を切り開いて造られた地形特有の『擁壁』の問題と、旧市街地の道幅の狭さが、解体費用を押し上げる主な要因です。

  • 地形の特徴:区内の広い範囲が丘陵地を造成した土地です。特に「あすみが丘」や「土気」地区では、30年以上前に造られた擁壁の老朽化が深刻な問題になっています。
  • 道路事情:誉田駅周辺や旧街道沿いには、トラックのすれ違いが難しい幅4m未満の狭い道が今も残っています。加えて、主要な道路では慢性的な渋滞も発生しやすく、廃棄物の運搬効率が下がり、費用に影響することもあります。
  • 費用への影響:古い擁壁を造り直す場合、数百万円単位の追加費用が発生する可能性があります。また、道が狭い現場では小型の重機しか入れず、手作業での解体が増えるため、工期が延びて坪単価も高くなる傾向が見られます。
運営者 稲垣運営者 稲垣

緑区のような造成地では、見積もり時に擁壁のチェックが甘い業者に注意が必要です。私がこれまで見てきた失敗例で多いのが、工事開始後に擁壁の危険性が発覚し、数百万単位の追加費用を請求されるケースです。必ず契約前に、擁壁の安全性について具体的に説明してくれる業者を選んでください。

造成地の『擁壁』老朽化と高額な再構築コストの壁

緑区のニュータウンでは、古い擁壁の造り直し費用が土地の価値を超えてしまうケースがあり、これが解体や売却を進める上での大きな壁になっています。

緑区の解体工事で最も注意が必要なのは、丘陵地を造成した際に造られた「擁壁(ようへき)」の問題です。特にあすみが丘や土気地区では、造成から30年以上が経ち、ひび割れや膨らみなどの劣化が見られる擁壁が目立ちます。

現在の建築基準法を満たさない劣化した擁壁は、家の建て替え時に造り直しが必須です。しかし、その費用は1平米あたり6万円から10万円以上と非常に高額になります。例えば、高さ2m・長さ20mの擁壁を新しく造るだけで、撤去費を含め600万円から800万円もの費用がかかる試算もあります。

この擁壁費用が家屋の解体費用(約150万〜200万円)に加わると、土地の価格を上回る「逆ザヤ」状態になり、売買交渉が難航するケースが頻繁に起きています。だからこそ、緑区で解体を考える際は、家だけでなく擁壁の状態確認と対策費用までを計画に含めることが不可欠です。

解体工事・空き家対策の補助金

千葉市には、古い耐震基準の住宅や危険なブロック塀の撤去、がけ地の近くからの移転などを対象とした補助金制度があります。

制度名補助金額・率対象・条件
住宅の除却費補助制度工事費の23%(上限20〜30万円)昭和56年5月31日以前に建築された旧耐震基準の住宅で、耐震診断の結果「倒壊の危険性が高い」と判定されたもの。
危険ブロック塀等改善補助事業撤去費用の1/2〜3/4(上限12〜18万円)道路等に面し、高さ1.2m超で倒壊の危険性があると判定されたブロック塀等。
がけ地近接等危険住宅移転事業除却費等に最大97.5万円など土砂災害警戒区域などの危険ながけ地に建つ住宅の除却・移転。

※「住宅の除却費補助制度」は予算が限られており、年度の早い時期に受付を締め切ることがあります。利用を考えるなら、年度が始まったらすぐに市役所へ相談することをおすすめします。

※制度の最新情報や申請様式は、必ず自治体の公式サイトをご確認ください。
千葉市の公式サイトで詳細を見る

廃棄物処理と分別ルール

家財道具などのごみはご自身で市の施設へ持ち込めますが、解体で出た建材は『産業廃棄物』として専門業者による適切な処理が法律で義務付けられています。

ご家庭の粗大ごみなどは、緑区内の「若葉・緑環境事業所」や、美浜区の「新港クリーン・エネルギーセンター」、中央区の「新浜リサイクルセンター」へご自身で持ち込めます。ただし、これらの施設で受け入れているのは「一般廃棄物」だけです。

家屋の解体で出るコンクリートガラや木くず、廃プラスチックなどは「産業廃棄物」に分類されます。これらは法律に従い、許可を得た専門業者がマニフェスト(産業廃棄物管理票)を使って適切に処理・管理する必要があります。

運営者 稲垣運営者 稲垣

千葉市緑区での解体工事を成功させる鍵は、旧市街地の狭い道や渋滞への対応と、ニュータウン特有の『擁壁の老朽化』という課題を理解することです。家屋本体だけでなく、擁壁の調査や造り直しまで見据え、土木工事の知識も豊富な業者を選ぶことが重要です。

千葉市緑区の解体費用相場

建物構造 坪単価あたりの解体費用 価格幅
木造 33,500 24,300~55,800
鉄骨造 41,600 28,300~54,900
RC造 78,900 67,300~106,200
内装解体 41,700 17,800~78,100

※費用相場データは、一般社団法人あんしん解体業者認定協会の提供データをもとに、スッキリ解体が独自に分析・算出したものです。

優良な解体業者の選び方

解体業者を選ぶ際は、価格だけでなく「建設業許可の有無」「過去の行政処分歴」「工事賠償責任保険の加入」など、多角的なチェックが必要です。以下の記事では、優良業者を見極めるための18のチェックポイントを専門家が詳しく解説しています。契約前にぜひご一読ください。

当サイト独自の50の調査項目

掲載業者は、口コミや広告といった曖昧な情報ではなく客観的な事実情報を掲載しています。

調査項目(全50項目)を見る

企業経験・規模 (7)

1,000件以上の実績 500件以上の実績 創業30年以上 従業員30人以上 中間処理場保有 公共工事の経験 重機保有

対応工事 (10)

アスベストレベル1,2除去 ブロック塀 土木工事 リフォーム工事 新築工事 外構工事 火災 杭抜き工事 県外出張 樹木伐採

保有資格 (9)

建設業許可 解体工事業登録 産業廃棄物収集運搬業許可 産業廃棄物処分業許可 石綿作業主任者 建築物石綿含有建材調査者 解体工事施工技士 1級土木施工管理技士 1級建設機械施工管理技士

安全対策・リスク管理 (7)

工事賠償責任保険 違反歴なし 表彰・受賞 現場清掃 ISO認証 電子マニフェスト 地域貢献・ボランティア

顧客対応・サービス (17)

自社ホームページ 無料見積もり 不要品回収 不要品買取 不動産取引 補助金・助成金申請 土地活用 滅失登記 建設リサイクル届 近隣挨拶 翌営業日連絡 クレジットカード 解体ローン SNS 土対応 日祝対応 年中無休

※項目にカーソルを合わせると詳細な説明が表示されます。

千葉市緑区の解体業者一覧

千葉市緑区の解体業者、全12社をご紹介します。

株式会社井澤興業の公式サイトスクリーンショット

株式会社井澤興業

千葉市緑区
業者紹介

株式会社井澤興業は、14台の重機を自社で保有しています。そのため、現場の広さや建物の種類に応じて、最適な重機を使った効率的な工事が可能です。また、工事はすべて下請け業者に委託しない「完全自社施工」で行っています。社長自らが現場を管理し、職人と直接やりとりをしながら工事を進める体制が特徴です。代表が直接現場を見ることで、責任の所在が明確になり、施主も安心して工事の経過を見守ることができます。

スッキリ解体の分析

解体業者を選ぶ際、「自社で重機を何台持っているか」「自社施工か」は確認したいポイントです。業者によっては、工事を下請けに任せたり、重機をその都度レンタルしたりする場合があります。その場合、中間マージンが発生するだけでなく、現場での連携がうまくいかないことも考えられます。
その点、井澤興業のように重機を自社で保有し、社長の管理下で自社の職人が工事を行う体制は、責任の所在がはっきりしています。費用面での透明性も高く、安心して相談しやすい業者の一つと言えるでしょう。

注目ポイント
  • 14台の自社保有重機
  • 中間マージン不要の完全自社施工
  • 社長自身による現場の直接管理

株式会社幸将

千葉市緑区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

株式会社幸将は、解体工事を中心に、住まいに関する様々なサービスを提供している会社です。大きな特徴として、電話での問い合わせに24時間365日対応しています。そのため、緊急の要望がある場合や、日中は仕事などで連絡が難しい人でも相談しやすい体制が整っています。また、解体工事だけでなく、不用品の回収やリフォーム、害虫駆除といった業務も手掛けています。解体と他の作業をまとめて依頼できるため、複数の業者をそれぞれ探す手間を省ける点が強みです。

スッキリ解体の分析

解体を考えるとき、不用品の処分やその後の土地の整備など、付随する問題が同時に発生することは少なくありません。通常であれば、解体、不用品回収、リフォームなど、それぞれの専門業者を探して個別に連絡を取る必要があります。株式会社幸将のように関連サービスをまとめて請け負う業者に依頼すると、窓口が一つで済むため、業者とのやり取りにかかる時間や精神的な負担を大きく減らせます。特に、どこから手をつけて良いか分からないという状況の方にとって、頼りになる相談先の一つと言えるでしょう。

注目ポイント
  • 24時間365日の電話受付体制
  • 解体工事と不用品回収の一括依頼
  • リフォームや害虫駆除などにも対応
  • 複数の相談を一つの窓口で完結

有限会社トータルリビング

千葉市緑区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
業者紹介

有限会社トータルリビングは、不動産業を主な事業とする会社です。事業の一環として解体工事も手掛けており、単に建物を壊すだけでなく、その後の土地の活用まで見据えた視点を持っているのが特徴です。例えば「家を解体して土地を売りたい」と考えている場合、通常は解体業者と不動産業者にそれぞれ依頼する必要がありますが、同社であれば一つの窓口で相談が完了します。解体から売却までの手続きをまとめて進めたい方にとって、頼りになる存在です。

スッキリ解体の分析

解体後の土地を売却する予定がある方にとって、不動産会社が解体まで手掛けてくれるのは大きな利点です。なぜなら、土地の価値をよく理解しているため、売却に最も有利な状態にするための解体方法を提案してくれるからです。例えば「どこまできれいに更地にするか」「庭木や庭石は撤去すべきか」といった判断は、後の査定額に影響する場合があります。不動産の専門家であれば、売却の段取りから逆算して最適な解体プランを立てられるため、安心して任せやすいでしょう。

注目ポイント
  • 不動産業を主軸とした事業展開
  • 解体から土地の売却まで一括対応
  • 資産価値を考慮した解体計画の提案

菱葉重機株式会社

千葉市緑区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍

森川建設株式会社

千葉市緑区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍

株式会社高橋造園

千葉市緑区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍
株式会社豊成建設興業の公式サイトスクリーンショット

株式会社豊成建設興業

千葉市緑区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍

株式会社松本工業

千葉市緑区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍

株式会社NEXTCREW

千葉市緑区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍

有限会社酒寄建鉄

千葉市緑区
公共工事実績あり
アスベスト調査資格者在籍

千葉市緑区の解体業者が見つかりませんでした。

千葉市の他のエリアから探す

解体業者の選び方でよくある質問

「建設業許可」と「解体工事業登録」を持つ業者、どちらに依頼すべき?

「建設業許可」と「解体工事業登録」の差を判断基準にすることはおすすめしません。

建設業許可は取得要件に「建設業の管理責任者として5年以上の経営経験」や「500万円以上の自己資本または資金調達力があること」などが定められているため、企業として一定の信頼感が担保されていると言えます。

しかし解体工事業登録のみを行ってる業者が信頼に欠けるわけではありません。建設業許可の取得に向けて違反や事故を起こさないようコンプライアンス意識を高く持っている業者も数多く存在します。

解体業者によって見積金額に差が生まれるのはどうしてですか?

それぞれの解体業者には得意分野・苦手分野があるからです。

同じ現場を見積もったとしても、解体業者ごとに見積金額に差が出るのが普通です。これは、「解体工事の経験」「重機などのリソース」「資格保有者」「職人の技術」などが解体業者によって異なるためです。

例えば過去に火災現場の解体を多く手掛けている業者は、火災現場が初めての業者よりも手順や流れを熟知しているため、工事をスムーズに進められます。複雑な案件であればあるほど、業者の経験値が工期に影響します。

また、重機を自社で数多く保有していればリース代(借りる費用)がかかりませんし、アスベストの調査・除去に対応できる資格を保有していれば外注の費用がかかりません。

このような要素によって解体業者には得意分野・苦手分野が存在するため、ご自身の解体現場に適した業者に依頼するようにしましょう。

もし解体業者が不法投棄をしても、依頼した側は責任に問われませんか?

いいえ。工事の依頼主も責任に問われることがあります。

廃棄物がどのように処分されたか責任を負うのは「廃棄物の排出事業者」です。廃棄物処理法では解体業者ではなく工事の発注者(依頼者であるあなた自身)が排出事業者であると定められています。

不法投棄が行われた際、排出事業者に監督責任上の過失があると認められる場合は責任を問われる可能性があります。

  • 相場より著しく安い価格と分かりながら契約した場合
  • 許可・登録のない業者と知りながら依頼した場合
  • 書面での契約を交わしていない場合

上記のような場合は依頼主の過失とみなされる恐れがあるため、解体業者の体制や見積書の内容は事前に確認しておきましょう。

相場よりも見積書の金額が高い場合はどうすれば良いですか?

相見積もりをして、「あなたの解体現場の適正価格」を見極めましょう

インターネット検索などで得られる「一般的な解体費用相場」は、参考にはなりますが絶対的なものではありません。例えば「アスベストの量が多い」「敷地の周囲が狭く重機が通れない」「残置物(不用品)の量が多い」など、個別の事情によって費用は高額になってしまいます。

あなたの解体現場の適正価格を見極めるには、複数の業者から見積もりを取って比較することが大切です。その中で著しく高額な業者、著しく安価な業者は依頼を避けるのが無難です。

また、どのような条件下で費用が高くなるのかを事前に調べておくことで、それが正当な金額なのかを判断しやすくなります。

ホームページを持っていない業者に依頼をしてはダメですか?

問題ありません。ただし、業者の実態は確認しておきましょう。

解体業界ではインターネットでの情報発信を行わない事業者も多く、優良な解体業者でもホームページを持っていないことがあります。

ホームページを公開していない業者でも、実際に連絡・やり取りをした際に施工実績や得意な工事、料金体系など、気になる点が確認できれば問題ありません。

また、「普段から付き合いがある」「信頼できる人から紹介してもらった」など、業者の実態が確認できているケースであれば、ホームページの有無を気にする必要はありません。

ただし、世の中には「ペーパーカンパニー」と呼ばれる"名前だけが存在し実態を持たない会社"も存在するため、全く知らない業者に依頼をする際には十分注意しましょう。

解体現場と同じ市区町村の解体業者に依頼するのが普通ですか?

いいえ。他の市区町村や都道府県の解体業者への依頼も検討してみましょう。

解体業者は本社の所在地だけでなく、複数の市区町村・都道府県に出張できることがほとんどです。相見積もりの結果に納得いかない場合は、他の地域も含めて相見積もりを行うことで、より良い条件での契約を目指しましょう。